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U997 (潜水艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
U-997
写真は同型のU-995
写真は同型のU-995
基本情報
艦歴
発注 1941年10月14日
起工 1942年12月7日
進水 1943年8月18日
就役 1943年9月23日
その後 1945年5月9日ナルヴィクにて降伏
要目
排水量 759トン
水中排水量 860トン
全長 220 ft 7 in (67.23 m)
最大幅 20 ft 4 in (6.20 m)
吃水 15 ft 7 in (4.74 m)
機関
最大速力
兵装
  • 53.3cm魚雷発射管5門
  • 艦首4門、艦尾1門
  • 魚雷14発
  • C35 88mm/L45 甲板砲1門
  • 砲弾220発
  • Flak M42 37mm 機関砲1門
  • C30 20mm 機関砲1門
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U-997ドイツ海軍がかつて運用したUボートVIIC型潜水艦1942年12月7日にハンブルクブローム・ウント・フォス社にて起工され、1943年9月23日にハンス・レーマン(Hans Lehmann)中尉指揮下で就役した[1]

パッシブ・ソナー

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U-997はパッシブ・ソナー「バルコンゲレート」を装備した10隻のVIIC型潜水艦のうちの1隻であった。バルコンゲレートはU-997の他にU-682、U-788、U-799、U-1021、U-1105、U-1172、U-1306、U-1307、U-1308に装備され、UボートXXI型UボートXXIII型では標準装備となっていたが、いくつかのUボートIX型と1隻のUボートX型にも装備されていた。

バルコンゲレートは集合型聴音装置(Gruppenhorchgerät、GHG)の改良型であり、GHGでは24台の聴音装置を使用していたが、バルコンゲレートは48台の聴音装置を使用するように変更し、より正確な探査を可能とした[2]

VIIC型に設置されたバルコンゲレートの外観

艦歴

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所属部隊

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艦長

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  • 1943年9月23日から1945年5月9日まで ハンス・レーマン中尉

運用

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  • 戦闘哨戒7回

ウルフパック

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U-997は以下の7つのウルフパックに参加した。

  • グリム (1944年5月31日から1944年6月6日)
  • Trutz (1944年8月17日から1944年9月1日)
  • グリム (1944年9月13日から1944年10月1日)
  • Regensschirm (1944年10月14日から1944年10月16日)
  • パンサー (1944年10月16日から1944年11月8日)
  • スティエ (1944年11月21日から1944年12月25日)
  • ハーゲン (1945年3月15日から1945年3月21日)

沈没

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U-997は1945年12月13日にデッドライト作戦の航空攻撃により沈没した。

戦果一覧

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日付 船名 所属 トン数 結果
1944年12月7日 BO-229  ソビエト連邦海軍 105 沈没
1945年4月22日 イデフィヨルド ノルウェーの旗 ノルウェー 4,287 損傷
1945年4月22日 オネガ ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 1,603 沈没

脚注

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  1. ^ Helgason, Guðmundur. “Hans Lehmann (Knight's Cross)”. German U-boats of WWII - uboat.net. 23 March 2015閲覧。
  2. ^ Hydrophones”. U-boats Aces - uboataces.com. 20 May 2016閲覧。

参考文献

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  • Busch, Rainer; Röll, Hans-Joachim (1999). German U-boat commanders of World War II : a biographical dictionary. London, Annapolis, Md: Greenhill Books, Naval Institute Press. ISBN 1-55750-186-6 
  • Gröner, Erich; Jung, Dieter; Maass, Martin (1991). U-boats and Mine Warfare Vessels. 2. London: Conway Maritime Press. ISBN 0-85177-593-4 

関連項目

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