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V・K・ムールティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
V・K・ムールティ
V. K. Murthy
V. K. Murthy
V・K・ムールティ(2011年)
本名 ヴェンカタラーマ・パンディット・クリシュナムールティ(Venkatarama Pandit Krishnamurthy)
生年月日 (1923-11-26) 1923年11月26日
没年月日 (2014-04-07) 2014年4月7日(90歳没)
出生地 イギリス領インド帝国の旗 イギリス領インド帝国
マイソール藩王国マイソール(現カルナータカ州
死没地 インドの旗 インド カルナータカ州ベンガルール
職業 撮影監督
ジャンル ヒンディー語映画
活動期間 1951年-2001年
主な作品
紙の花英語版
旦那様と奥様と召使い英語版
 
受賞
フィルムフェア賞
撮影賞英語版
1960年『紙の花』
1963年『旦那様と奥様と召使い』
その他の賞
ラージョートサヴァ賞英語版(2004年)
ダーダーサーヘブ・パールケー賞(2010年)
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V・K・ムールティ(V. K. Murthy、1923年11月26日 - 2014年4月7日)は、インド撮影監督[1]グル・ダット・チーム英語版のメンバーとして活動し、インド初のシネマスコープ映画『紙の花英語版』を手掛けたことで知られている[2]。2010年には撮影監督として初めてダーダーサーヘブ・パールケー賞を受賞した[2]

生涯[編集]

生い立ち[編集]

1923年11月26日にマイスールバラモン家庭に生まれ[3]ラクシュミプラム英語版の学校に進学して音楽を専攻し、ヴァイオリンを学んだ[4]。1946年にバンガロールのシュリー・ジャヤーチャマラージェーンドラ・ポリテクニック(現公立映画テレビ研究所英語版)で撮影コースを修了し[1]、この間にはインド独立運動に参加して1943年に逮捕・投獄されている[5]。その後は映像分野で働くことを志望し、ボンベイに移住した。

キャリア[編集]

ムールティは『Maharana Prathap』に参加して映画業界での活動を始め、1951年には『賭け』で撮影監督V・ラトラの助手を務めた。監督のグル・ダットはムールティのスムーズで流動性のあるカメラワークに感銘を受け、次回作『』では彼を撮影監督に起用している[6]。その後、ムールティはグル・ダット・チーム英語版の一員となり、1964年にグル・ダットが死去するまで彼の作品で撮影監督を務めた。1959年には「グル・ダットの最高作品」と評される『紙の花英語版』に参加し、ムールティはフィルムフェア賞 撮影賞英語版を受賞した。彼は1962年に参加した『旦那様と奥様と召使い英語版』でもフィルムフェア賞撮影賞を受賞しており、このほかに『渇き英語版』『表か裏か』でも高い評価を得ている。また、『ナバロンの要塞』に撮影スタッフとして参加し、カラー映画の撮影技術を学んでいる[7]。グル・ダットの死後は、カマール・アムローヒー英語版の『パーキーザ 心美しき人英語版』『Razia Sultan』に参加したほか、プラモード・チャクラヴァルティー英語版シャーム・ベネガル英語版ゴーヴィンド・ニハラニラージェーンドラ・シン・バーブ英語版の作品にも参加している。

死去[編集]

2001年に撮影監督を引退してバンガロールで余生を過ごし、2014年4月7日に同地で死去した[5]

フィルモグラフィー[編集]

受賞歴[編集]

インド大統領プラティバ・パティルからダーダーサーヘブ・パールケー賞を授与されるV・K・ムールティ(2010年)
部門 作品 結果 出典
栄誉賞
2004年 ラージョートサヴァ賞英語版 N/A 受賞 [8]
国家映画賞
2010年英語版 ダーダーサーヘブ・パールケー賞 N/A 受賞 [9]
フィルムフェア賞
1960年 撮影賞英語版 『紙の花』 受賞 [10]
1963年 『旦那様と奥様と召使い』
国際インド映画アカデミー賞
2005年英語版 生涯功労賞英語版 N/A 受賞 [2]

出典[編集]

  1. ^ a b Khajane, Muralidhara (2010年1月20日). “Murthy first cinematographer to win Phalke award”. The Hindu. オリジナルの2010年1月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100121155631/http://www.hindu.com/2010/01/20/stories/2010012056181800.htm 2010年1月22日閲覧。 
  2. ^ a b c VK Murthy death anniversary: All you need to know about the Indian cinematographer”. Free Press Journal (2023年4月6日). 2024年6月28日閲覧。
  3. ^ Guru Dutt and Me” (英語). Open The Magazine (2010年1月27日). 2022年1月9日閲覧。
  4. ^ “Poetry in picture”. The Hindu. (2007年7月20日). http://www.thehindu.com/todays-paper/tp-features/tp-fridayreview/poetry-in-picture/article2273121.ece 2014年4月7日閲覧。 
  5. ^ a b “'Kagaz Ke Phool' cinematographer VK Murthy passes away”. ibnlive.com. (2014年4月7日). オリジナルの2014年4月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140408224544/http://ibnlive.in.com/news/kagaz-ke-phool-cinematographer-vk-murthy-passes-away/463324-8-66.html 2014年4月7日閲覧。 
  6. ^ V. K. Murthy – Wizard of light”. livemint.com (2014年4月7日). 2014年4月7日閲覧。
  7. ^ A Life in Light & Shadow: V K MURTHY (1923-2014)”. Indian Express (2014年4月8日). 2024年6月28日閲覧。
  8. ^ ರಾಜ್ಯೋತ್ಸವ ಪ್ರಶಸ್ತಿ ಸಂಪೂರ್ಣ ಪಟ್ಟಿ 1966 ರಿಂದ - 2015 ರವರೆಗೆ”. Kannada Siri. 2017年6月24日閲覧。
  9. ^ 56th National Film Awards”. Directorate of Film Festivals. p. 34. 2013年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月30日閲覧。
  10. ^ Filmfare Awards Winners from 1953 to 2020”. Filmfare. 2024年3月20日閲覧。

外部リンク[編集]