WHITE ROOM (宇都宮隆のアルバム)
『WHITE ROOM』 | ||||
---|---|---|---|---|
宇都宮隆 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
レコーディング STUDIO GREENBIRD STUDIO VINCENT Bunkamura Studio STUDIO MUV RECORD PANT ミキシング STUDIO GREENBIRD STUDIO MUV マスタリング SME信濃町スタジオ | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | TRUE KiSS DiSC | |||
プロデュース |
宇都宮隆 小室哲哉 | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
宇都宮隆 アルバム 年表 | ||||
| ||||
EANコード | ||||
EAN 4988010123550(2000年) EAN 4582290393940(2013年) | ||||
『WHITE ROOM』収録のシングル | ||||
『WHITE ROOM』(ホワイト・ルーム)は、2000年6月21日にTRUE KiSS DiSCからリリースした宇都宮隆の5枚目のオリジナル・アルバム。
解説
[編集]Epic/Sony Recordsからの移籍第一弾の本作はTRUE KiSS DiSCレーベルからリリースされたが、翌月にRojam Entertainmentへ移籍。
「音楽・ビジュアル・物語・ホームページ・ライブツアー・パフォーマンスをひとまとめにすることで、テーマを表現する」という宇都宮の意向でアルバム全体が一つのストーリーに基づいたコンセプト・アルバムとなっている。「通常のコンセプト・アルバムより具体的な物語を持ち、映画のサウンドトラックより映像的にするけど、ミュージカルよりは説明的にしない」という意向から、宇都宮はその概念を「SUITE ALBUM」と例えている[1]。
最初に取り組んだことは楽曲制作より、物語のあらすじの制作だった。あらすじが完成した後に「宇都宮に演じさせたい役・あらすじ」を既存の宇都宮のパブリックイメージを無視しながら作り上げ、徐々に役の中に宇都宮と重なる部分を見つけたり、宇都宮の中の知識と役を照らし合わせていきながら、主役の経歴・キャラクターを固めていった。具体的なエピソードを重ねて、シーンまで練り込んでいった[1]。
「映画の脚本」とまで言っていいほどに練り込まれてから、それに沿って楽曲が制作された。メロディや歌詞に関しては宇都宮のイメージに限りなく近づけるため、サビのメロディを10以上書き直しては没にし、作詞家に対しても、「場面設定やあらすじを歌えばいいわけではない。1曲の楽曲として成立する様にしてほしい」「この曲は映像としてこう映る様にしてほしい」と指示した。場合によっては宇都宮が「この場面で、このキャラがそんな反応しちゃだめだよ」と演出家の感覚で直接修正することもあり、最終的にはクレジットこそされていないものの、全曲に宇都宮の修正が入っている[1]。
「FLUSH」「Be Truth」はTM NETWORKのリミックス・アルバム「DRESS」でとられた方法論である「ボーカルパートはそのままで、バックトラックを一新する」アレンジが行われた[1]。
藤井徹貫の筆によるノヴェライズ版が公式サイトのウェブショップにて販売されていた。
2013年9月11日、ソニー・ミュージックダイレクトよりBlu-spec CD2仕様で再発された。
収録曲
[編集]- OUTLAW
- 作詞・作曲・編曲:Makihiko Araki
- NAME
- 作詞:Emi Makiho、作曲・編曲:MASAKI
- アルバムの楽曲の中で、一番最初に完成した[2]。
- Reg Doll
- 作詞・作曲:Tomoya Hasegawa、編曲:Ryo Yoshimata
- one&one/line
- 作詞:Mika Watanabe、作曲:Ayumi Miyazaki、編曲:Akihiko Matsumoto
- FLUSH -Ford Fairlane mix-
- 作詞:Mika Watanabe & Miho Fujii、作曲:MASAKI、編曲:Takeshi Honda
- Jumping Jack Show
- 作詞:Miho Fujii、作曲・編曲:Makihiko Araki
- 「誰も先のことはわからない。常識の内側と外側の人間達の両方が入り乱れる一夜のパーティー」という世界観を表現した[2]。
- 蒼 〜Sou〜
- 作詞:Emi Makiho、作曲:Osamu Iizuka、編曲:Ryo Yoshimata
- 「偶然の再会」というテーマから「キス」というキーワードが浮かんだ宇都宮はその世界観にどれだけ歌詞を近づけるかをテーマにした。歌詞は牧瀬に修正を頼み込む等、かなり入れ込んだ[2]。
- NONFICTION
- 作詞:Emi Makiho、作曲:Tomoya Hasegawa、編曲:Joe Rinoie & Masaki Suzukawa
- Still...
- 作詞:Emi Makiho、作曲:Tomoya Hasegawa、編曲:Joe Rinoie & Masaki Suzukawa
- 宇都宮は「アルバムの中で、一番いつもの僕らしさがあるから、聞いている方も一番安心できるかもしれない」「シングルにしてもいい」と気に入っている[2]。
- Be Truth -anothe take"wet wet wet"-
- 作詞:Mika Watanabe、作曲:MASAKI、編曲:Ryutaro Kihara
クレジット
[編集]レコーディングメンバー
[編集]OUTLAW
- 荒木真樹彦: Guitars, Keyboards, Chorus
- 田久保誠一: Synthesizer Programming
- Sonomi: Chorus
- 田村誠: Mixed
NAME
- MASAKI: Guitars, Chorus
- 好永立彦: Guitars
- 美久月千晴: Bass
- 山中剛: Synthesizer Programming
- みやもとかずひこ: Mixed
Reg Doll
- 狩野良昭: Guitars
- 吉俣良: Keyboards
- 北岡徹也: Synthesizer Programming
- 長谷川友哉: Chorus, Chorus arrangement
- ふじしまひろと: Protools operation
- 淺野浩伸: Mixed
one&one/line
FLUSH -Ford Fairlane mix-
- 本田毅: Guitars
- 本田聡: Bass
- ゆきみつのひろ: Synthesizer Programming
- M・N・R・G: Chorus
- MASAKI: Chorus arrangement
- 小寺秀樹: Mixed
Jumping Jack Show
- 荒木真樹彦: Guitars, Keyboards, Chorus
- 田久保誠一: Synthesizer Programming
- 田中邦明: Mixed
蒼 〜Sou〜
- 狩野良昭: Guitars
- 吉俣良: Keyboards
- 北岡徹也: Synthesizer Programming
- MASAKI: Chorus, Chorus arrangement
- 田中邦明: Mixed
NONFICTION
- ジョー・リノイエ: Keyboards
- 鈴川真樹: Guitars, Keyboards, Bass
- Harrie Hosotani: Synthesizer Programming, Additional Keyboards
- 田中邦明: Mixed
Still...
- ジョー・リノイエ: Keyboards
- 鈴川真樹: Guitars, Keyboards
- Harrie Hosotani: Synthesizer Programming, Additional Keyboards
- 長谷川友哉: Chorus, Chorus arrangement
- 田中邦明: Mixed
Be Truth -anothe take"wet wet wet"-
- 木原龍太郎: Fender Rhodes
- MASAKI: Chorus, Chorus arrangement
- たかはしなおや: Mixed
スタッフ
[編集]- Producer: 宇都宮隆
- Executive Producer: 小室哲哉
- Vocal Directed
- 伊東俊郎 (#4以外)
- 宮崎歩 (#4)
- Recorded: 伊東俊郎, みやもとかずひこ, たかはしなおや, たなかまきこ
- Protool Operated: Harrie Hosotani
- Mastered: 鈴木浩二
- A&R: なめがいりゅういち
- Art Direction, Design: ヨツギ・ヤスノリインコーポレイション
- Photography: 内田将二
- General Producer: ごとうひろし, 北川直樹
- Supervisor: 丸山茂雄