Wikipedia‐ノート:チェックユーザーの方針/オンブスマン関係まとめ

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いろいろ調べたことまとめ。

  • "based upon a specific and individual reason" に関係する表現は、"fishing"の説明として英語版「checkUser」という文書に出てきます(en:Wikipedia:CheckUser#CheckUser and privacy policy)の冒頭部の3と、fishingの見出しのところの2カ所。
    Requests should not be accepted on the basis of "fishing" - that is, requests by users without a good and specific cause. On their own cognisance they may however perform privately as part of their role, any checks within the bounds of CheckUser policy - that is to say, any check which is reasonably performed in order to address issues of disruption or damage to the project.
    "Fishing" is to check an account where there is no credible evidence to suspect sockpuppetry. Checks are inappropriate unless there is evidence suggesting abusive sock-puppetry.

Checking an account where the alleged sockmaster is unknown, but there is reasonable suspicion of sockpuppetry is not fishing, and a suspected sock-puppet's operator is sometimes unknown until a CheckUser investigation is concluded. Checks with a negative result do not mean the check was initially invalid.(en:Wikipedia:CheckUser)

文面は異なりますが、英語版の「多重アカウント」の文書にもfishingは現れます(en:Wikipedia:Sock puppetry)。

  • "fishing"-the use of CheckUser for a given user account without good cause specific to that user account-is prohibited.
  • オンブスマンからは、これらの帰結として、すべての投票参加者の調査("checking all participants in a vote" )はmeta:CheckUser policyに違反するという指摘がなされています。

また、英語版のCU依頼に相当する(?)en:Wikipedia:Sockpuppet investigationsの冒頭部の説明にも、関連したことが書かれています。

CUポリシーにある「正当な/妥当な根拠」自体は、プライバシーの観点から作られているのだろう、とは思います。fishingは、投票を対象とした制約ではなく、一般的な規範として記述されています。CU係の関心による私事への介入は、プライバシー権の侵害と言えます。限定的ではありますが、得られる情報によっては、たとえば、特定の利用者の性別や年齢、居住地、性的嗜好、政治的信条や宗教が明らかになる可能性はあります。そうしたものを求めて理由なくツールを用いて調査することは、禁止されるべきです。特定の理由なくCUをすることは、確かにプライバシーの問題を引き起こしがちですし、原則として禁止されるべきものでしょう。CUによって得られた情報は、意図に拠らず公開されたり、漏洩したりする可能性はあり、その結果プライバシー権の侵害をもたらします。また、CUが自ら侵害を行う可能性も否定できません。そのような観点から、CUツールの広範な使用には制限を持たせるべきでしょう。

ただし、多重投票のチェックが「正当な/妥当な根拠」でない、というのは無理がありますし、そのような場合にまで、"based upon a specific and individual reason"が必要だとすることは、それほど明らかな理屈ではないでしょう。多重投票のチェックと、目ぼしいアカウントを調査して個人の属性を得る行為とは、かけ離れています。

CUによる私事への介入を目的とした調査と、多重投票のチェックのための多数の全投票参加者への調査と、特定のアカウントに対する具体的な根拠がある調査は、それぞれに隔たりがあり、オンブスマンは二つ目と三つ目の間に、ウィキペディアにおける適切さの線を引いた、と。

この点に踏み込みたい人は、たとえば、オンブスマンや財団、あるいはメタのような場所で、反論したり、細部を詰めていくことは可能でしょう。文化と言語の違いを乗り越え、編集者およびソックパペットの量や質の違いや法意識の違いなども説明しなければいけませんから、相当面倒だとは思います。

とりあえずはオンブスマンの意見を受け入れるとすると、この変更は、合意とポリシーについての関係を変化させるところがありますし、現実的な対応の面でも、いくらか調整が必要になりそうです。いずれにしてもプライバシー・ポリシーやCUのポリシーを侵害することはできませんが、日本語版は、CUというツールの使用について、他の権限行使と比べても、より丁寧なより強い合意によって判断するという方向で考えられてきたように思います。全体を英語版の運用に近いものに、シフトさせるということも考えられます。

たとえば英語版の「チェックユーザー」の文書では、前述の「Requests should not be accepted on the basis of "fishing" ...」の記述は、「CheckUsers may accept requests publicly or otherwise, as they see fit.」という項に続くものです。依頼と調査はen:Wikipedia:Sockpuppet investigationsのような形で行われます。根拠が必要なことは強調されますが、手続きはそれほどでもありません。場合によっては、IPとの紐付けもできます(en:Wikipedia:CheckUser#IP information disclosure)。最近のCU依頼でも手続き論で停滞するようなところもあるので、制度を修正することを検討したほうがいいんじゃないかなとも思います。

このあたりは、できれば翻訳された文書を見て、みんなで比較しながら考えるのが好ましいと思うので、どなたか取り組んでもらえると助かります。


  • 提案というほどのものではなく、少し疑問に思いましたので質問とします。今までのCUは、ケース1.CU係の疑義に基づく裁量CU(違反があればブロック等の処置のみ表沙汰)と、ケース2.CU依頼の合意形成による報告を伴うCU(違反がなくても個別ISPから接続等の報告が公表)の二種類だと思っていました。今回のオンブズマン回答は冒頭文に書いてある通りで後者を対象としたものであり、今後は疑義対象と疑義内容を明かかつ合意が形成された場合にCU依頼(CU報告)が成立するものだと思います。この場合、第三の道はないのでしょうか?具体的には、ケース3.CU係の裁量を促し、報告を伴わないCU依頼(CU提案)、があり得るのではないかということです。申告の形態についても今までのような賛否の付く公開式が良いのか、目安箱のような密書式が良いのか、とか。本題と異なるかもしれませんが、今後は例えば疑義のある1アカウントを対象としたケース2のCUを出した場合に使用IPを共通使用したアカウント調査までやっていただけるのでしょうか?--Jaszmars会話2012年9月16日 (日) 09:06 (UTC)[返信]
ここは、今回のオンブズマン関係に関する経過をまとめただけのページなので、質問する場所ではないと思いますよ。質問はWikipedia‐ノート:チェックユーザーの方針のページでしたら如何でしょうか?--Free spirit会話2012年9月16日 (日) 10:49 (UTC)[返信]
通常のノートで提案いただければコミュニティで検討されることかと思います。英語版のen:Wikipedia:Sockpuppet investigationsのやりかたなんかは、参考になると思いますし、管理者伝言板でのソックパペット報告なんかは、近い使われ方と言えるかもしれませんね。--Ks aka 98会話2012年9月16日 (日) 13:57 (UTC)[返信]
そうですか、それではWikipedia‐ノート:チェックユーザーの方針で聞いてみようと思います。--Jaszmars会話2012年9月17日 (月) 06:48 (UTC)[返信]