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Wikipedia:井戸端/subj/ウィキペディアを参考文献に挙げている文献について

ウィキペディアを参考文献に挙げている文献について

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最近、ウィキペディアを参考文献に挙げている文献もちょくちょく見かけるようになっています。最近私が読んだ、高松良晴『もう一つの坂の上の雲 鉄道ルート形成史』(日刊工業新聞社、2011年)ISBN 978-4-526-06714-3 でも、巻末の参考文献欄にウィキペディアの記事が多数挙げられています。参考文献としてウィキペディアを使われていると、その文献をウィキペディアで出典に使用した時に参照がループしてしまうので、ウィキペディアの出典として取り上げるのには問題がある、と考えているのですが、一方でこの本は大変よく書けていて信頼性も高いと考えるので、出典に使えないのは大変惜しい、という面があります。実は、秀逸な記事の選考に上越新幹線中山トンネルの記事を自薦しているところなのですが、この本では現在の関連記事(上越新幹線など)には載っていない、中山トンネル周辺のルート選定の経緯を関係者から聞いた話として載せていて、本来ならばさっそく加筆に使いたいところなのです。現行のウィキペディアの記事に載っていない内容であり、かつ誰から聞いた話であるか実名を挙げて記載している内容なので、ウィキペディアの記事を参考文献欄に書籍全体として挙げてはいても、この内容を出典に使うことに論理的な矛盾は生じないようにも思うのですが、いかがでしょうか。なおこの書籍自体は、ウィキペディアの記事以外にも多数の書籍、特に工事誌類を参照し、著者自身が国鉄・鉄道公団で働いてきた経験とそれによる知り合いからの聞き取り情報を基にしていることから信頼性は問題ないものと考えられ、実際に第37回交通図書賞を受賞した実績があるものです。--Tam0031会話2012年8月25日 (土) 04:41 (UTC)[返信]

参考文献と一言で言っても、どのように参照されているかによるのではないでしょうか。記述の根拠としてウィキペディアが示されているのであれば確かに問題かもしれませんが、読者の参考に資する資料として「ウィキペディアに載ってるから読んでおけば」というような書き方で参照されているのであれば、記述の根拠は執筆者と校正役が担うことになります。資料の信頼性はひとえに査読にあることを考慮すれば、その資料がどれだけの信頼できる人物や組織によって査読を受けているか、というところに着目することになると思います。まずは、検証しようとしているウィキペディアの情報に添えようとしているその書籍の該当箇所がウィキペディアを根拠に挙げてしまっているかどうかの確認が必要だと思います。挙げてしまっているのであればだめでしょうし、そうでなければ問題ない可能性が高いと思います。--Akaniji会話2012年8月25日 (土) 05:53 (UTC)[返信]
読者の参考に資する資料、というのはいわゆるFurther Readingのようなものだと思いますが、そのように記載されているようには見えません。一方で脚注による出典明記のように、この部分はウィキペディアのこの記事に載っているからこうだ、のような本文中の記述があるわけでもありません。巻末には、書籍については章別にこの章での参考文献はこれ、と多数列挙されていて、その後に「Wikipediaより検索事項」として多数の検索項目が列挙されています。つまり、これらの検索結果をどう参考にしたかはまったく不明という状況です。一方で、2011年時点でのウィキペディアに載っていない情報を、2011年に発行された書籍が参考にできるわけはないのだから、2011年時点で載っていなかった情報については出典にできる、という考え方もあるのではないか、というのが私の提起しているところです。--Tam0031会話2012年8月25日 (土) 12:11 (UTC)[返信]
こちらは井戸端ですので、一般論として記します。ウィキペディア自体を参考文献とすること(循環ソース)を避ける目的は、ウィキペディア内部の情報を参考文献とすると、査読機能の外部化が実現できない為です。ウィキペディアでは査読機能の外部化を目的として、外部に信頼できる情報源となる出典を求めています。しかし、極端な例を挙げますと、ウィキペディアの記事内容から一字一句の変更もなく丸写しされていた刊行物であっても、適切な査読プロセスを期待できる出版社からの刊行物であれば、出典として有効と考えられます。それは、当該記述内容が出版社によって直接検証されていることが期待できるのであれば、当該記述に対して査読機能の外部化が実現できている為です。--4行DA会話2012年8月26日 (日) 07:00 (UTC)[返信]
なるほどその考え方であれば、今回の例に挙げた本では問題なさそうです。他の記述内容から見ても、きちんと検証されている内容を載せていることは間違いないと思われる書籍ですので。Wikipedia:信頼できる情報源のノートページあたりで正式に提案して、そういった内容で方針文書への記載を図るべきでしょうか。--Tam0031会話2012年8月27日 (月) 15:03 (UTC)[返信]
補足するとしたら、WP:CIRCULARでしょう。そこには、同様に、ウィキペディアより発信された情報を無検証で拠り所としている内容を、同じウィキペディア記事の出典として用いないでくださいと書いてあるので、裏を返せば、専門家が検証した上でソースにしている場合は引用してもよい、ともすでに読めますね。英語版はちょっと違っていて、「無検証で」にあたる言葉がなく、とにかくだめっぽいです。ウィキペディアの記事をまじめに(学術的に)引用する場合は(すでに実際に行われています)、いつの版を参照したのか必ず書いてあるはずなので、学術文献における記述をその版と見比べることによって、どの部分がウィキペディアをソースとしているのか見分けて、循環ソースを避けることができるのでは(このケースではそれが難しいということだと思いますけど)。--Bugandhoney会話2012年8月27日 (月) 16:54 (UTC)[返信]
(補足)現行のウィキペディアの記事に載っていない内容であり、かつ誰から聞いた話であるか実名を挙げて記載している内容なのであれば、循環ソースの可能性はまずないでしょう。念を入れて、執筆時期に当たると思われるウィキペディア記事の版でもその記述がないことを確認すればよいのでは。循環ソースは避けるべきなので、一般論として専門家が引用していれば出典に使えます、というようなルールでは問題があると思います。--Bugandhoney会話2012年8月27日 (月) 17:12 (UTC)[返信]
なるほど、1回でも外部で専門家に参照されたらクリア、というとあまりに問題があるかもしれませんね。やはり、当該箇所の書かれ方を注意深く検討して使えるかどうかを判断すべき、ということになるでしょうか。もっとも、きちんとウィキペディアを参考文献に挙げてくれているのは良心的な書籍で、参考にしているのにそうと明記していないために、わからずに出典に使われてしまうケースの方が本来的には問題なのかもしれません。--Tam0031会話2012年8月28日 (火) 15:07 (UTC)[返信]
そういう(参考文献をぞんざいに扱う)文献はWP:RSではねることができるでしょう。何を情報源にしているのかよく分からない文献というのは普通、信頼性で評判のよい情報源などとはみなされないでしょうから。文献にどれだけの厳密さを求めるのかは、書こうとしている記事の分野にもよると思いますが。--Bugandhoney会話2012年8月28日 (火) 15:56 (UTC)[返信]