Wikipedia:井戸端/subj/専門家のスカウト
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ウィキペディアへの専門家のスカウトに就いて
[編集]現在、ウィキペディアに携わっているユーザの殆どは非専門家か趣味で強い分野をもっている方であり、所謂専門家・の割合は決して高くはないと思われます。其の為か寺子屋等比較的重要と思われる記事の内容が未熟であったり、未記載である等の問題があります。反発される方もいるかもしれませんがこの際大学教授等専門家をウィキペディアにスカウトするというのはどうでしょうか?そうすれば記事の増加・充実が促進されると思うのです。唯、問題は方法です。メールで行うのか、手紙かそれとも直接行って働きかけるのかです。自分としてはメールを使うのが手っ取り早いと考えているのですが其の場合、ユーザ個人が行うよりもウィキペディアが全体というか公的に行ってくれた方が説得力があると思うのです。其れを自分としては希望しています。出来なければ私個人で行ってみようかなと思うのですが。。皆さんはどうでしょうか?--16toki 2006年11月25日 (土) 08:02 (UTC)
- 16tokiさんが上にかかれたような主張はつねに潜在的に存在していると思います。しかし、結論から言えば、専門家に執筆を依頼する、という方法は極めて反Wikipedia的でもあると思います。Wikipediaは検証可能性、中立的観点、独自の調査を盛り込まないをゆるがないテーゼとして保持していますが、いわゆる「専門家」の書いた文章であればこれらの3つの基準を直ちに満たすとは言えません。学術関係では、単行本よりも査読制度のある論文の方がおよそ信頼度が高いものであると考えられます。それは、執筆者が「専門家」であったとしても、関係するほかの学者たちからおよそ合意の得られないような主張をしたり、明らかに不十分な論理で結論を導いたりすることが往々にして起こるからです。一方で、査読制度のある論文では、その論文を1人以上の別の専門家が批判的に精読し、事実誤認がないか、論理に飛躍がないかなどを吟味した上で掲載されるため、情報の信頼性はより高いといえます。「専門家」が書いた論文であっても、学術論文に掲載されなければアカデミックな世界では有効な業績とは見なされません。
- 専門家の方が、自らの専門分野についてウィキペディアで執筆するのを避けるべきだとは言いませんが、その記事に疑義が提起された場合、「これは専門家が書いたものなのだから、ほかの人間は口出しするな」などといった口論に発展する可能性が高く、実際それに類似する場面をいくつか目にしたことがあります。専門家が記事を書く場合であっても、彼は必ずウィキペディアの方針に従わなければなりません。そのことを了承して執筆してくださる専門家がどれほどいるのでしょうか。「専門家の書く記事」という響きは、一見魅惑的ですが、Wikipediaの守ってきたものに照らして考えたとき、それは極めて危険なものであるといえると思います。--Pugnari 2006年11月25日 (土) 08:32 (UTC)
- Pugnariさんの御指摘の通り「専門家」がその肩書きを振り回すが如き行為は断じて認めてはなりません。私が「所謂」という言葉を附けたのも其の為です。たとえに出した「大学教授」というのもあくまで一例であり、「専門家」という言葉を用いたのはタイトルを判り易くする為に過ぎません。趣味で或る分野に強くなった方を否定する意図もありません。とはいえ現在のウィキペディアの記事の分野のバランスは決して最善とはいえないと思います。
- ただPugnariさんの指摘された中にある専門家が問題を引き起こすと言う件ですがこれは、スカウトする相手を慎重に選択し節度ある方に更にウィキペディアへの参加の際の注意事項をよく確認することで問題発生を防ぐという手があります。若しくは大学教授個人よりも大学そのものや専門家一歩手前の高等・専門学校・中学校やその教諭に働きかける手というのもあります。また私の予測で口が悪いですが敷居の低い(つまり入学難易度の低い)大学の教授を誘うというのなら敷居の高い処よりは幾らかリスクは避けられるのではないかと思います。--16toki 2006年11月25日 (土) 09:48 (UTC)
- とりあえず、wikipediaの理念に賛同する専門家を募ることは全然問題ないと思いますし、wikiと同じような考えを持っている専門家の方にwikipediaをお知らせするのはいいことだと思います。一番いいのは、専門家の方が自主的に入ってくること、入ってきやすい環境を作ることだと思っているので、必要なのはそのための施策かと考えます。
- 私個人としては、専門家個別にwikipediaの総意として勧誘をかけるのは反対ですし、そもそも総意にならないと思います。16tokiさんが個人的に特定の専門家に当たることは自由だと考えていますが、スパム扱いされるかもしれない無差別勧誘やDMはないようお願いします。Fuji 3 2006年11月25日 (土) 09:04 (UTC)
- Fuji 3さんのおっしゃる通り専門家が自主的に入ってきてくれるのが理想ではあります。しかしウィキペディアの知名度は一サイトとしては高名ですが遍く人々に知れ渡っているとはいえません。これはウィキペディア自体が自己知名度上昇ができない点にあるかと思います。何にしても一応僅かではありますが信頼できそうなあてがありますのでそこにあたってみて様子を見てみようかと思います。勿論変な勧誘方法ではなくただのメールです。念の為ウィキペディアへ参加する際に心得ておくことは述べていくつもりです。 --16toki 2006年11月25日 (土) 09:48 (UTC)
- とりあえず、ウィキペディアは持ち寄りでやってる同人サークルみたいなモンなので、専門家誘致のような対外的なことを提案するならば、ご自身の人脈なりなんなりから誘致実績みたいなものを作って、議論を主導するくらいのインパクトは欲しいと思います。--Lem 2006年11月25日 (土) 10:06 (UTC)
- とある専門家が記事を書いたとして、その人物にとってウィキペディアに執筆することは業績(=専門家としての利益)にはなりません。それどころか、その記事はその専門家の署名入り記事にもなりませんし、その専門家が書いた通りに記事を維持することもできません。一方で、専門家が専門家として責任を持って事典記事を執筆することは、非専門家が恐らく予想してらっしゃるよりはるかに大きな責任を持つことであり、またはるかに時間と手間を要するものです。それを業績にも金銭にもならない場で行うことを(ただでさえ雑多なことがらに忙殺されている人々に)求めることは非現実的です。ヌーペディアの失敗がなによりもそのことを物語っているでしょう。さらに、専門家に専門家としてウィキペディアに加わってもらうことを、ウィキペディアから公的に行うことは、ウィキペディアのシステム上ありえないと思います。その後に起こりうるトラブルをウィキペディアが公的に責任をもって対処することなど不可能だからです(ジミー・ウェールズや財団が対処してくれるなら別かもしれませんが)。だからといって、そのあと起こりうる責任はだれもとらないけれど、よろしくお願いします、なんて虫のいいお願いをすれば、ウィキペディア自体の信用を落とすことにすらなるでしょう。個人的に知っている専門家に「こんな面白い試みがあるんだよ、ぜひ参加してみてよ」と声をかけるのは自由だし、歓迎されると思いますが、あくまでほかの利用者と対等なボランティアとして参加してもらうのがあるべき姿でしょう。ちなみに、入学難易度の低い大学の教員なら難関校よりトラブルが少ないというのは、幻想に過ぎず、むしろまったく逆の結果を招くと思います。--Aotake 2006年11月25日 (土) 11:07 (UTC)
- (コメント)現行でも専門の研究者なり現場レベルの人間なりが持ち寄り資料で参加している部分があるけど、それ(学問)でメシを食ってる著名な専門家ってのは如何様に言っても難しいかも。一応、履歴と利用者ページで著作者人格権が保持されるようにも見えるけど、ユーザー名が本名ないし個人を特定可能な符号かどうかという面では、「どうにでも騙れてしまう」部分があると思う。特に騙りがでたとしても、余程の事で他の編集者が当人に別ルートでコンタクト取らない限り確認しようが無いし。でも査読をシステム面で充実させて管理者とは別の、公式に該当分野で専門家だと承認されている査読者のような権限ユーザー設けたら面白いかも。例えばカンファレンスなんかを通して面談・任命されたり、あるいは他ユーザー推挙で任命されたり。で、履歴内の指定の版に査読者ユーザーによるお墨付きフラグを与えてったりとか。それ以降に改変されて意味が違ってきたら、新しい学説によるものか、あるいは改変荒らしかの判断つけやすいと思う。…暇人の妄想ですけど(笑)。--夜飛 2006年11月25日 (土) 11:47 (UTC)
ってことは専門家の先生が名前伏せて記事を書いてないのか? WPに先生が参加してないのか? いいじゃねーの別に。みんなでよってたかって推敲、編集すれば。誰が誰で素性が分からないのがWPなのだから、ナンセンス。--Saimon 2006年11月25日 (土) 12:56 (UTC)
- 「専門家の先生」が「名前を伏せて」記事を書いていることはありえます。専門家(またはそれを自認する人)に執筆を依頼するというのが問題なのです。そういうことをした場合「専門家」は「専門家の立場」から、すなわち一般の「素人」よりも一段高い立場から教えを垂れる、という構図にならざるを得ないわけです。これは、すべての利用者が、ウィキペディアの方針を遵守する限りにおいて等しく記事の編集の機会が与えられているというウィキペディアのあり方と根本的に反するものであり、無用のコンフリクトを惹起することが容易に予測されます。その意味で、「専門家に執筆を依頼する」という行為が反ウィキペディア的であると申し上げているわけです。--Pugnari 2006年11月25日 (土) 13:14 (UTC)
- つい最近も野田憲太郎氏のような自称専門家が凄まじい害悪をもたらした例があります。現状のままのほうがいいと思います。--Lemon pie 2006年11月25日 (土) 13:23 (UTC)
- 彼は自称野田憲太郎の自称専門家と存じていましたが、本物だったのですか。独り言失礼。--218.114.132.211 2006年11月26日 (日) 00:30 (UTC)
結論としてウィキペディアに「専門家」をスカウトするには現状では環境が整っていないものと認めます。とはいえ知り合いであったり、アマチュアで或る分野に詳しい人をスカウトするなら問題は無いと思います。ただ「百科事典」と名乗っているのに専門家があまり参加していないという状況は残念に思います。しかし英語版の記事数が桁違いに多いのは専門家が多いからなのではないでしょうか?もちろん英語圏の国民性も関係しているのでしょうが。なにはともあれ将来専門家なり或る分野の達人がより多くウィキペディアに貢献してくれる様になることを願っています。--16toki 2006年11月25日 (土) 13:47 (UTC)
- 英語版の記事が桁違いに多いのは、ある程度英語を読み書きできる人口が日本語のそれより圧倒的に多いために過ぎないと思います。その分、英語版にはクオリティの高い記事も一定数ありますが、ひどい記事や荒らし行為もものすごく多くあります。ただ、英語版などの場合、専門教育を受けた人が実名や経歴を明らかにして専門分野の記事執筆に関わっている例がそれなりにあるのも事実でしょう(これも参加者が多いことが多分に影響していると思いますが)。日本語版でもそういう参加者が増えるのはよいことだと思います。そういう意味では専門家の参加が増えるのは喜ばしいことですし、上でも申し上げたように個人的な知り合いに声をかけることはありだと思います。とはいえ、専門家を呼び込む一番の近道は、ウィキペディアン各位が高い意識を持って記事の水準の向上に努め、ウィキペディア全体のクオリティをあげていくことだと思います。--Aotake 2006年11月25日 (土) 14:09 (UTC)
- わたしは、個人的に存じ上げている研究者のみなさまに、学会のうちあげや、雑談の場などで、Wikipediaの特質について(私がいいと思うことも悪いと思うことも)説明したうえで、執筆をお願いしています。きいてくださる方もあれば、いやだとおっしゃる方もあり、また「書いたよ」とはおっしゃらないけど、書いてくださってるなというのがわかる場合もあり、いろいろです。つまりは、Wikipediaの名で専門家に依頼するというのではなく、Wikipedian個人がその専門分野でお仲間を自然にふやしてゆくのがよいのではないかと思います。--Toki-ho 2006年11月25日 (土) 16:32 (UTC)
- Fuji 3さん、Pugnariさん、Aotakeさんに賛成。 Toki-hoさんのような地道な努力も必要ですよね。ただ問題はどのくらい「居着く方」がいる(残る)かのような気はします。。 夜飛さんの「コミュニティ内での査読システム」のご提案が面白いと思いました。MedComの中に取り入れると良いかも。。ただ私の知っている限りの「専門家」には、ウィキペディアに適応できそうな方はあまり思い当たらないなぁ。。。それから「この私に今からMedComの議論に参加せよ」というのはご勘弁を。。以上、独り言でした。--Anonymous000 2006年11月25日 (土) 17:26 (UTC)
- 自分は専門家と言われるほど研究実績も高くなく博士号も持っていませんが、一応自分の研究分野には手を出していました。しかし、業務が忙しく最近は全く記事に手を加えていません。以前は土日は記事に手を加えていたりしていたのですが、土日も仕事をしていたりでそれも出来なくなりました。専門家の立場から記事を執筆するとなるとそれなりの責任が生じます。論文や書籍で調べて事実であることを確認しなければ「専門家」と名乗って記事は書けません。自分の趣味的分野であれば気軽に記憶を頼りに記事を書いて、間違っていれば他の方が訂正してくださるとの感覚で記事を書いていたりしましたが。久しぶりに井戸端を見たのでちょっと書いてみました。アカウントは持っていますが今回は匿名ということですいません。--61.126.206.104 2006年12月2日 (土) 04:06 (UTC)