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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ウクライナ文学 20240411

選考終了日時:2024年4月25日 (木) 00:04 (UTC)2024年5月9日 (木) 00:04 (UTC)

  • (自動推薦)2024年3月の月間強化記事賞受賞記事。--Trgbot会話2024年4月11日 (木) 00:04 (UTC)[返信]
  • コメント非常に大部の力作であると思います。英語版の翻訳かと思っていましたが、違うんですね。気合いに圧倒されました。
  • ただ気になるところもあり、冒頭部分のウクライナ文学の定義「ウクライナ文学(ウクライナぶんがく、ウクライナ語: Українська література)は、ウクライナ語で書かれた文学、またはウクライナ人やウクライナにルーツを持つ人物による文学を指す。」には出典がなく、現状では独自研究になっています。英語版では「Ukrainian literature is literature written in the Ukrainian language.(ウクライナ文学とはウクライナ語で書かれた文学)」となっていますし、Britannicaでは、「Ukrainian literature, the body of writings in the Ukrainian language. The earliest writings of the Ukrainians, works produced in Kievan Rus from the 11th to the 13th century, were composed in Church Slavonic and are thus the common literary heritage of the Russians and Belarusians as well. After the Mongol invasion (13th century), Ukrainian literature was in decline until its revival in the 16th century. By the early 19th century the Ukrainian vernacular had become the primary vehicle of literary expression, and an era of prolific writing began.(ウクライナ文学とは、ウクライナ語による著述である。ウクライナ人の最も古い著作は、11世紀から13世紀にかけてキエフ・ルスで制作されたもので、教会スラヴ語で書かれたため、ロシア人やベラルーシ人にも共通の文学遺産となっている。モンゴルの侵攻(13世紀)後、ウクライナ文学は衰退したが、16世紀に復興した。19世紀初頭には、ウクライナの方言が文学表現の主要な手段となり、多作な時代が始まった。)」[1]となっています。この定義に従うなら、「言語、地理」節の古スラブ語、ウクライナ語以外は、ウクライナ文学に含まれないのではないかと思います。広義のウクライナ文学の定義が存在し、現状の記事の定義の範囲であるなら、その出典と、ウクライナ文学はウクライナ語で書かれた文学という定義もあることを併記し、記事の内容は広義の定義の範囲を取り上げていると書く必要があるかと思います。
  • 「主な作家」には、その作家がウクライナ文学の主な作家であるという出典が必要だと思います。
  • 参考文献節の次のものが、実際に参考文献として使われてないようです。
    • 伊東一郎「ウクライナ文学史におけるゴーゴリ - 『ソローチンツィの定期市』のエピグラフを手掛かりに-」
    • 光吉淑江『歴史の舞台としてのウクライナ』
  • まだきちんと読めていないので、現時点で気付いたものとなりますが、以上となります。よろしくお願いします。--呉野会話2024年4月18日 (木) 11:10 (UTC)[返信]
  • 追記です。伊東一郎「ウクライナ文学史におけるゴーゴリ -『ソローチンツィの定期市』のエピグラフを手掛かりに-」[2]では、「「ゴーゴリとウクライナ文学というテーマは現在まで研究されてこなかったわけではない。しかしその殆どは「ウクライナ文学」をロシア文学とは独立した国民文学として捉え、それとゴーゴリとの関連を論じる、というアプローチによっている。しかし後に見るように「ウクライナ文学」という概念はウクライナ語が独立した言語と認められる一九二〇年代以降に事後的に成立したものであり、ゴーゴリの同時代にはウクライナ文学はロシア文学の中の小ロシア語方言文学としてロシア文学のジャンル概念の中に位置づけられていた。」と説明されています。国民文学というものはナショナリズムと不可分なので、ウクライナ文学という概念とウクライナのナショナリズムに対する歴史的・メタ的な記述は、冒頭に必要になると思います。
  • また、イディッシュ語を話す人はユダヤ人で、ユダヤ人は自らのルーツをウクライナだと思っていなそうなので、ウクライナに住むユダヤ人によるイディッシュ語の文学がウクライナ文学というのは、不思議に感じました。イディッシュ文学(Yiddish literature)ではないのでしょうか?--呉野会話2024年4月18日 (木) 11:50 (UTC)[返信]
    主な加筆者です。ウクライナの文化外交月間2024[3]をきっかけに加筆しました。これを機会にご興味を持つ方がいらっしゃるなら幸いです。
    以下、返信です。
    • ざっと見ただけで恐縮ながら、基本的に良質な記事の目安は網羅されていると考えています。たとえば「ルーツ」という表現が独自研究に見えて問題があるようでしたら、出典でも使われている「出身」に変えるのはいかがでしょうか。伝えたい内容はほぼ同じだと考えます。
    • 定義は面白い部分ですね。私見ながら、国や地域を基準に定義した文学と、言語を基準に定義した文学があります。さらに、国や地域内に複数の言語がある文学(エジプト文学、インド文学、フィンランド文学等)、そして複数の国や地域で使われている言語の文学(アラビア語文学、イディッシュ語文学)があります。そのような状況を踏まえると、たとえばウクライナ出身の作家のイディッシュ語の作品は、ウクライナ文学とイディッシュ文学の両方で記述があってもおかしくないと考えています。
    • 英語版はウクライナ語を定義にしていて明確なように見えますが、作家一覧にはウクライナ出身のロシア語作家が説明なしに入っており、出典のBritannica (2019)の定義と矛盾します。伊東 (2004)は、Britannicaとは逆にロシア語からアプローチした定義ですが、ウクライナ語をロシア語の方言とするのはロシア側の視点のみになりかねません。近年の状況を考慮にいれて慎重にしたいので、Britannica (2019)や伊東 (2004)は使っていません。落としどころとして、中村 (2018) の「流動的」という表現を「言語、地理」節に加筆しました。この点は、うまい出典の選択や加筆を他の方にしていただけるなら大変助かります。
    • 参考文献に使っていないものを削除しました。ご指摘ありがとうございます。
    • 「主な作家」節で出典とした文献を冒頭に追加しました。たとえば現代作家はホメンコ (2018)、ホメンコ (2019)、ホメンコ (2021)が出典です。
    --Moke会話2024年4月23日 (火) 06:09 (UTC)[返信]
    コメント 2024年4月23日 (火) 06:09の発言で「私見」と書いたのは独自研究のようで不正確でした。補足すると、出典に使った参考文献からの知見であり、特に以下のものからです。
    池澤「ウクライナ・ベラルーシにおける多言語文化」、小粥「ガリチアの首都レンベルク」、田中「故郷喪失のポーランド文学」、田中「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学」、ドゥリチェンコ「現代スラヴ学におけるスラヴ・ミクロ言語文化」、野町「ポレシエの民とその言葉」、赤尾「ウクライナとユダヤ人の古くて新しい関係」、ダツェンコ「民族・言語構成」、中澤「ウクライナ語、ロシア語、スールジク」、中村「ロシア文学とウクライナ」、福嶋「「ルシ」再考」、早坂『ベラルーシ 境界領域の歴史学』。--Moke会話2024年4月23日 (火) 07:52 (UTC)[返信]
賛成 現段階で基準を満たすと思います。--Anesth Earth会話2024年4月24日 (水) 01:01 (UTC)[返信]
賛成 力作ですね。網羅的に記述されながらも、細かすぎずにまとまっていて、十分に基準を満たすと思います。--Gynaecocracy会話2024年4月24日 (水) 14:53 (UTC)[返信]
  • 賛成 十分な内容になっていると思います。呉野さんがご指摘されている冒頭の定義文についての指摘は、言語、地理節の要約と捉えれば独自研究ではないと感じました。それとは別に伊藤(2013)に「ウクライナ文学はウクライナ語が独立した言語として承認された1920年以降に、近代ウクライナ語の正書法に書き直した結果、事後的に成立した概念(p68)」という記述は、言及すべき解説と思いました。--あずきごはん会話2024年4月29日 (月) 07:26 (UTC)[返信]
  • 賛成 皆さま、査読をありがとうございました。2024年4月23日 (火) 06:09に書いたように、良質な記事の目安は満たすと考えて賛成票を入れます。ウクライナ文学の定義については、他にも文献がありましたので、アフリカ文学と同様に「定義」節を追加する予定です。選考後の加筆となりそうなのでご了承ください。
  • 追記:上記の発言は利用者:Mokeによる2024年4月30日 (火) 02:20のものでした[4]--Moke会話2024年4月30日 (火) 02:25 (UTC)[返信]

賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031会話2024年5月1日 (水) 13:57 (UTC)[返信]