Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ムハンマド・ブン・トゥグジュ 20220503

ムハンマド・ブン・トゥグジュノート / 履歴 / ログ / リンク元[編集]

選考終了日時:2022年5月17日 (火) 14:45 (UTC)

  • (推薦)自薦となります。10世紀にエジプトを支配したイフシード朝の創始者の記事です。ベースは英語版の秀逸な記事からの翻訳で、一部加筆と修正をしていますが、この主題について一通りの説明はできているものと思いますので推薦します。--Los viajeros 77会話2022年5月3日 (火) 14:45 (UTC)[返信]
  • 賛成 :推薦者票。--Los viajeros 77会話2022年5月3日 (火) 14:45 (UTC)[返信]
    賛成 主要参考文献に挙げられている Bacharach 1975 が定評あるイフシードの伝記のようですので、おおむねこれに沿った内容であれば、良質な記事として問題ないだろうと思います。記事全体をざっとしか読んでないですが気づいたことを何点か。
    • 「死と遺産」節。13世紀の歴史家イブン・サイード・マグリビーは、ふつうはニスバでなくナサブで言及されるので、ここは出典の通りに「イブン・サイード」にしてください(マグリビーやアンダルスィーだと該当者が多すぎて特定できない)。
    • 「中世の歴史家は、イフシードと以前のトゥールーン朝の統治者たち、特にフマーラワイフとの間の多くの類似点に注目した。」の一文について、「中世の歴史家」に一般化されていますが、Bacharach 1975 p.610 で言及されているのはイブン・サイードのみのようです。また、イブン・サイードが類似性を示唆しているのは、フマーラワイフではなくその父のアフマド・イブン・トゥールーンです。
    • 占星術師云々の一文が意味不明です。たぶん、「イブン・サイードの記述によると、エジプトの占星術師の中には『イフシードがエジプト入りした日はムスリムの暦でアフマド・イブン・トゥールーンのエジプト入りと同じ日であり、しかも、その時に東の地平線に現れた(アセンダントに入った)星も同じだった』と主張する者もいた」というような感じだと思うのですが、どうでしょうか。
    最後の占星術師たちの主張は、ヒジュラ暦はだいたい33年で季節が一巡するので、さもありなん。当時の、昔を知る古老が騒いだんだろうなというようなことが想像でき、なかなか興味深いです。--ねをなふみそね会話2022年5月6日 (金) 11:13 (UTC)[返信]
    返信 :記事の確認とコメントありがとうございます。1点目と2点目についてはご指摘通りの形で修正しました。3点目の占星術士云々の箇所は自分自身文脈を理解しておらずリテラルな訳を当ててしまいましたが、言われてみれば成程という指摘です。アフマド・ブン・トゥールーンとイフシードのエジプト(フスタート)入りの日付をヒジュラ暦ベースで調べてみると、それぞれ254年ラマダーン月19日と323年ラマダーン月18日で、1日ずれはありますがほぼ同じかつ69年差なので確かにこのような主張があってもおかしくないと思いました。この箇所も(少しアレンジしていますが)ご提案に沿った形で修正しました。--Los viajeros 77会話2022年5月8日 (日) 08:51 (UTC)[返信]
  • 賛成 元が英語版の秀逸な記事ですし、しっかりした記事になっているものと思います。相変わらずこのあたりの記事は、人の名前を追いかけるのが大変ですが(苦笑)。ちなみに概要節で、「ムハンマド・ブン・トゥグジュ(以下はイブン・トゥグジュと表記)」とありますが、これはこういうものなんでしょうか。ブン・トゥグジュがイブン・トゥグジュになることについてですが。--Tam0031会話2022年5月11日 (水) 14:32 (UTC)[返信]
    返信 :記事を確認していただきありがとうございます。この時代はアッバース朝の衰退期の只中で地方の自立が相次ぎ(イフシードもその一人ですが)、カリフや大アミールも短期間でコロコロ入れ替わっているのでどうしても登場人物が多くなってしまい、実際それぞれの人物の動向を追いながら読むのは大変かもしれません。なお、ムハンマド・ブン・トゥグジュとイブン・トゥグジュの表記について少し解説すると、名前の構成はムハンマド(イスム=本人の名)、ブン・トゥグジュ(ナサブ=何某の息子)となり、「トゥグジュの息子ムハンマド」の意味になるわけですが、発音規則上「〜の息子」を表すاِبْن(イブン)はイスムを伴う場合、اِ(イ)が脱落してبْن(ブン)のみ発音します。なのでイスムを伴う場合はムハンマド・ブン・トゥグジュのようになり、伴わない場合はイブン・トゥグジュのようになります(日本の中東史の専門家もイスムを伴う場合は大抵において「イブン」ではなく「ブン」と表記しています)。この記事に関しては毎回ムハンマド・ブン・トゥグジュと表記するのもくどい上に他にもムハンマドのイスムを持つ人物が出てくるので区別のためにイブン・トゥグジュと表記しましたが、このあたりの人物表記をどうするかはいつも悩ましいところです。--Los viajeros 77会話2022年5月12日 (木) 06:50 (UTC)[返信]
    なるほど、やはりそういう感じなんですね。ありがとうございます。--Tam0031会話2022年5月12日 (木) 14:18 (UTC)[返信]

賛成票のみ3票以上の状態が48時間継続したため、早期終了・通過となります。--アリシア-jawiki会話 - 投稿記録2022年5月13日 (金) 22:31 (UTC)[返信]