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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/異種金属接触腐食 20201211

選考終了日時:2020年12月25日 (金) 00:51 (UTC)2021年1月8日 (金) 00:51 (UTC)

  • 賛成 本主題について一通りの内容が押さえられていると思います。
§ 1 基本メカニズム
  • 模式図
Yapparinaさん作成の図では、「電子電流」が金属内部を流れ、「イオン電流」が溶液中を流れるように描かれていますが、出典論文の(山手2008)では、「電子電流」「イオン電流」どちらの言葉もなく、「ガルバニック電流」が溶液中を流れる、との記述のみであり、図の方もそういう風に描かれています。「電子電流」というのは私には耳慣れない言葉ですが、電気化学や防食工学の分野ではそういう術語があるのでしょうか。そうでないのなら、出典にない上に一般的でもない用語は使わないほうがよいかと思います。「イオン電流」も出典に従って「ガルバニック電流」とした方がよいと思います。
  • 「炭素繊維強化プラスチックに含まれる炭素繊維は電気を通し、ガルバニック腐食の原因となる」
私が理解したところによれば異種金属接触腐食の場合、単に両方の物質が電導体であるだけで腐食が起るわけではなく、「その環境において金属が単体で腐食しているときの電極電位であるところの「自然電位」の差」が重要なポイントのようですが、そうすると炭素繊維強化プラスチックも単体で腐食することもある、ということでしょうか。
§ 2.1 自然電位の差
  • 「また例えば缶詰のスズメッキ鋼では、...(中略)...鉄がスズよりも貴となる[38]。これによって缶詰内部で鉄の腐食を抑制している[38]。 」
缶詰の錫メッキの防食効果は、単純に鉄よりも錆びにくい(酸化されにくい)錫で鉄表面を覆うことで鉄と食品の酸が接触しないようにしているだけだと思っていたのですが、この説明を読むと、鉄も少なくとも一部は酸と接触しているように思えます。メッキ層のピンホールなどによる接触ということでしょうか。で、ピンホールで酸と接触した部分の鉄は錫より貴となるので、結果として貴金属/卑金属の面積比が大きくなることになり、異種金属接触腐食を防ぐことになる、という話でしょうか。
§ 2.5 環境側
  • 「カソード側で起きる酸素還元反応の速度が高く」
アノードカソードといった言葉は出典論文中にも出て来ますが、本記事ではここが初出です。本項目においては基本的な用語の一つと思われるので、最初の基本メカニズム節あたりで用語説明をしておくほうがよいと思います。
その他
  • 原理的には、外部電源を使用して二種の金属の接触部分を通じて卑金属側から貴金属側へ微小な電流を流してやれば異種金属接触腐食に対する腐食効果がありそうに思えますが、実際にそういう防食技術は使われているのでしょうか。
  • 異種金属接触腐食が発生するには、二種の金属に接触している電解質(主に水分)の存在が不可欠と思われますが、そうすると人工衞星などは異種金属接触腐食の心配はあまりなさそうに思えますがどうでしょうか。人工衞星においても異種金属接触腐食防止のための対策がいろいろとなされているのでしょうか。
--Loasa会話2020年12月23日 (水) 15:56 (UTC)[返信]
  • 賛成 :細かい用語の意味まで十分に理解している訳ではありませんが、腐食の発生メカニズムについてうまく解説されているものと思います。実際に起こっている腐食の事例にも言及されており、網羅性の点でも十分と思います。--Los viajeros 77会話2021年1月8日 (金) 00:44 (UTC)[返信]

選考終了時点で賛成3票のため、通過となります。--Tam0031会話2021年1月8日 (金) 14:40 (UTC)[返信]