Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/黒谷和紙 20220411
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選考終了日時:2022年4月25日 (月) 00:05 (UTC)→2022年5月9日 (月) 00:05 (UTC)
- (自動推薦)2022年3月の月間強化記事賞受賞記事。--Trgbot(会話) 2022年4月11日 (月) 00:05 (UTC)
- コメント きちんと出典がつけられて充実した記事ではありますが、百科事典としてもう少し網羅すべき内容もあると思います。
- 「国際的な評価」という見出しはありますが、まず国内での評価をまとめてあると良いと思います。色々なところに国内での評価や他の和紙との違いなどが書かれていると思いますが、これをまとめた上で充実させた項目があると良いと思います。
- 「国際的な評価」の項目も、方向性は良いと思うのですが、もう少し充実させたいと感じます。例えば、「ヨーロッパでは「クロタニ」の名で知られる」という内容は重要な記述だと思うので、どの程度知られているのかなどを含めて、複数の出典が欲しいと思います。難しいかもしれないですが海外の出典もあればより良いですね。
- 「生産工程」について、黒谷和紙は「他の和紙産地では失われた旧来の製造工程が守られている」とありますが、具体的には他の和紙産地とどう違うのか書かれていないと思われます。せっかく段階ごとに説明がされているので、どのあたりが他と異なるのかの説明が欲しいです。
- また、書き方について改善できそうな点が色々とあります。
- 概要が記事の分量に対しては少ないと感じます。また、細かい点になりますが、「京都府綾部市の北部、舞鶴市との境に位置する黒谷町で生産される手漉き和紙」と書いてありますが「京都府綾部市黒谷町で生産される手漉き和紙」で十分ではないでしょうか。いきなり冗長性を感じました。それよりは、どのような和紙なのかということを知りたいと思います。
- 「歴史」の特に後半が年表のような記述になってしまっています(人物伝以外のマニュアルを忘れてしまったのですがTemplate:年譜のみの経歴など参照)。難しいところではありますが、もう少し流れのある文章にしたいところです。
- 「黒谷和紙用途の変遷」は短い段落が続く書き方になってしまっているので、もう少し流れのある文章にしたいですね。
- 「物語に描かれた黒谷和紙」の項目は、単独の項目を立てるほどではないのかなと思いました。例えば「製造過程で楮に混ぜる糊にトロロアオイではなくコンニャク糊を使用すると紹介し、紙の着色には柿渋や木の皮が用いられている」は「生産過程」項目で説明して良さそうですし、「かつては着衣や蓑、笠も和紙で作られ、洗濯もできると紹介し」も「製品」項目で説明すれば良いと感じます。むしろ「綾部市では2003年度から市内の小中学校の卒業証書に黒谷和紙を使用し」などの普及のための活動について、単独の項目を立てて充実させるのが良いかと思います。--Rrrwrrrrrw(会話) 2022年4月11日 (月) 01:09 (UTC)
- 返信 丁寧にお読みいただき、ありがとうございます。全体的には、当方であたることができる文献の内容はほぼ反映し終えているので画像を追加するくらいしか内容的に改善できることはないのですが、「国内評価」については既出の記述から文化財指定などについての箇所をまとめなおして書くことは可能と思いますので、週末の時間がとれるときにでも改めて取り組んでみたいと思います。海外の文献は、あったとしても語学力が及びませんので、いずれどなたかが調査し加筆してくださることを期待したいところです。その他、とりいそぎ回答します。
- 「生産工程」について
- この種の歴史が古く全国的な民俗資料は、ルーツがどうあれその土地に応じた発展をしているので、工程そのものはほぼ同じでありながら、どこもまったく同じではなく、そこで使用される道具や名称に地域の特徴が現れます。他はこう、と一概に語れる凡例が挙げられないため、どこかと比較するのであれば藤織り#製法・製織のような書き方になるかと思いますが、これは黒谷和紙と無関係な情報をひたすら羅列することでしかなく、書くとしても和紙の項目で書かれるべき内容になるでしょう。この項目では、現代の黒谷和紙で一般的な生産工程について述べるとともに、黒谷特有の表現や作業風景について特筆しています。
- 概要について
- 私はむしろ、この程度の分量の記事に概要は不要(見出し文にまとめる程度でよいのでは)と思っていますが、6万バイト加筆しておいてナンですが、元々どなたかが書かれていた文章をいじるのが私は気分的にすごく苦手で、なるべく残すようにした結果がこの概要の状態になっています。私自身は、自分が主に手を入れた記事であっても、加筆されるのも削られるのも記事全体の内容の改悪でないかぎり気にしませんので、他の方々の編集を歓迎します。「歴史」節や「黒谷和紙用途の変遷」についても同様です。
- 冒頭部の冗長になっていた部分については除去しました。
- 「物語に描かれた黒谷和紙」について
- 史実に基づいていても、物語はフィクションです。フィクションに都合の良い書き方しかしていないので、例えばトロロアオイではなくコンニャク糊を使用するといった記述は、この他の文献にはない記述です。歴史的に、あるいは一部の職人は、コンニャク糊を使用したのかもしれませんし、着色に柿渋や木の皮を用いる黒谷和紙も江戸時代にはスタンダードで、現代にも技法は継承されています。しかし、現在の黒谷和紙の大部分はトロロアオイを使用し、人工の染料も使用します。こうした作者の意図に都合の良い部分だけをピックアップした文献の記述を、複数の専門的な文献の記載に基づく「生産工程」節の記載と混ぜてしまうと、情報の重みが違うものが同等に見えてしまうので、好ましくありません。
- また、和紙の産地の小学校で紙漉きをして卒業証書にするという取組は、和紙産地ではよくある話で、越前和紙や杉原紙の産地でも同様の取組があるので[1][2]、黒谷和紙の取組の一事例ではありますが、取り立てて特筆するほど特異な事例とは言えないように思います。ただ、「物語(児童書)の題材になった、小学校の卒業証書に使われている、というような形での伝承活動が行われている」ということ自体は、黒谷和紙の項目で特筆される内容と思います。
- ひとまず以上になります。--漱石の猫(会話) 2022年4月14日 (木) 08:58 (UTC)
- 返信 詳細な返信をいただきありがとうございます。
- 「生産工程」について、比較することは重要なので、無関係な情報を羅列することとは異なると思います。例えば無形文化遺産に登録されている和紙の製法との違いなどは興味深いところではありますが、とはいえ他の和紙と比較しているような出典が存在しないようだと独自研究になってしまいますね。そのような出典が存在しない場合には、現在の内容で良いかと思います。
- 失礼しました、概要と書いたのが誤りでした。冒頭文のことを指したつもりでした。そうですね、「概要」節の内容も含めて冒頭文にまとめる方が良いかもしれないですね。他の人の文章を編集し難いという気持ちは分かります。私としては主題に詳しくないので自分で編集することは避けようと思っていましたが、今であれば漱石の猫さんに確認していただけるので、整理くらいは試みようと思います。
- 「物語に描かれた黒谷和紙」について、承知いたしました。何か『県別ふるさと童話館 京都の童話』への収録意図(もしくは『県別ふるさと童話館 京都の童話』全体としての目的など)のようなものが書けるのであれば、この節の意義が伝わりやすいかと思います。--Rrrwrrrrrw(会話) 2022年4月14日 (木) 15:07 (UTC)
- 追記 少し整理させていただきました。もちろんご自由に修正・差し戻しをしていただいて構わないですし、手を付けづらいようでしたら気になる点をご指摘いただければ改善するよう努めます。
- 「概要」項目の内容を、記事冒頭部および「歴史」項目の冒頭部に移しました。
- 「平成以降」について年表的な記述になっている部分を補助的な年表にしてしまい、要約した内容を文章として残しました。--Rrrwrrrrrw(会話) 2022年4月14日 (木) 16:03 (UTC)
- 返信 編集いただき、とてもバランスが良く読みやすくなったように思います。ありがとうございました。国内評価もまとめてみました。--漱石の猫(会話) 2022年4月16日 (土) 08:58 (UTC)
- 賛成 ありがとうございます。もう少し記述を整理したいのと、評価をもう少し充実させるなど改善の余地はあると思いますが、検証可能性と網羅性は良質な記事の基準に達していると思いますので、賛成票を入れさせていただきます。--Rrrwrrrrrw(会話) 2022年4月16日 (土) 15:48 (UTC)
- ありがとうございます。また、お気づきのことがありましたら、ぜひご指摘よろしくお願いいたします。--漱石の猫(会話) 2022年4月17日 (日) 08:19 (UTC)
- 賛成 ありがとうございます。もう少し記述を整理したいのと、評価をもう少し充実させるなど改善の余地はあると思いますが、検証可能性と網羅性は良質な記事の基準に達していると思いますので、賛成票を入れさせていただきます。--Rrrwrrrrrw(会話) 2022年4月16日 (土) 15:48 (UTC)
- 返信 詳細な返信をいただきありがとうございます。
- 賛成 よく調べ、丁寧に書かれていて、豊富な画像が魅力的な記事だと感じました。
- 以下、感想。私自身杉原紙・因州和紙を書いたときの経験からすると、「○○紙」という語が、産地を示す場合と、紙のタイプを示す場合と、紙の用途を示す場合があって、しばしばそこの区別がよくわからなことがありました。この記事でいうと、「製品#黒谷和紙用途の変遷」の最初あたりで、
- 「半紙」は「我々が習字で使うあのA4ぐらいの紙」のこと?(用途の話なのか寸法の話なのか)
- 「傘紙」が、和傘に用いる(用途)のことなのか、防水性のある紙(紙のタイプ?)のことなのか、判別しにくいと思いました。
- すぐあとに「渋紙、襖紙、障子紙などに用いられた」と用途が説明されています。だとすると、その前の部分はタイプを表しているのか?「渋紙」=(おそらく耐久性・防水性のために)柿渋を塗った紙だとすると、それを何の用途に使ったのか(和傘?一般の辞書的には「包み紙や敷物に用いた」などとある)?
- 「文庫紙」は、私はてっきり文庫本の表紙や本文のページの紙かと思ったのですが、[3]を眺めると、着物の保存用の包装紙?まるで違うんですね。(私が物を知らないだけかもしれませんが)なにか説明があると読者に親切と思います。これが単なる「用途」なのか、その用途のためになにか特別な紙のタイプを必要とするのか、それもよくわからない。
- 「雲龍紙」も[4]によると特殊な紙のタイプのようです・・・?
- おそらくきっと、情報源からはそこまで読み取れない、という感じなのだろうと想像するのですが・・・
- 「乾パンを入れるのに最高」というのが面白いと感じました。なにがどう「最高」なのか、きっと湿度から守る的な性能の話なんだろうなあと想像。
- ここらへんの話は、特に近代の事柄については、「その紙のタイプ・品質性能ゆえに利用された」という話と、「その紙の産地ゆえに(近傍で)利用された」という話がおそらくあって、情報源からそこまで明瞭に読み取るのは難しい、というところでしょうねえ。
- 生産工程のうち、11の「ビーター」が、これは日本語(方言的な?)なのか、それとも「beater」的な外来語なのか、どうなんだろうなあと感じました。[5]あたりを眺めると、どうやら外来語のよう?だとすると、「伝統的な工法」との兼ね合いがどういう感じなんだろうなあと思いました。(「明治以来の伝統」という話ならばそれで解決。)
- おそらく、歴史的なことは情報源が限られていて、漠然と「古くから」とか「中世」程度しか書けないのでしょうねえ。ルーツだとかの近代以前の歴史的な事柄については、もっと知りたい感はあるのですが、根源的な情報源(一次史料)の量や質の都合で、どうしようもないのでしょうねえ。当てずっぽうですが、もしかすると、いわゆる郷土資料(市町村誌史)にあたると、もっと突っ込んだ記述が見当たるのかもしれないですが、現実的な文献へのアクセスの問題と、信頼性とのバランスもあるでしょうねえ。--柒月例祭(会話) 2022年4月23日 (土) 09:26 (UTC)
- コメント 選考期間終了時点で賛成票のみ2票かつ、一度も自動延長がされていないため、選考期間が2週間自動延長されます。--アリシア-jawiki(会話 - 投稿記録) 2022年4月25日 (月) 12:37 (UTC)
- 賛成 良い記事になっているものと思います。「国内での評価」の節で、「黒谷和紙は(中略)、軍用食糧にも採用された」というと、まるでこの和紙が食糧かのような書き方ですので、「黒谷和紙用途の変遷」の節を見れば乾パンを入れる紙袋に使われていたことがわかるわけですし、「軍用食糧の包装にも採用された」のような書き方が良いと思います。現状、どれくらいの生産量があるかとか、原料の重量に比してわずかな部分だけが紙になることを考えると、生産工程での廃棄物はかなり多いのだろうかとか、いろいろまだ書けることはあるかもしれません。--Tam0031(会話) 2022年4月25日 (月) 14:27 (UTC)
賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031(会話) 2022年4月27日 (水) 14:29 (UTC)