Wikipedia:ORCID
このページではウィキペディアにおいてのORCID(Open Researcher and Contributor ID)の使用について解説します。
ORCIDは典拠管理で使われています。ORCID識別子を使うことで、同姓同名の人間を区別できます。また改名した場合でもORCID識別子が変わらないため旧名との名寄せができます。
ウィキペディアでは下記の3つの場所にORCID識別子を使います:
- 人物記事
- 利用者ページ
- 出典
人物記事
[編集]ウィキペディアでは数種類の典拠管理用識別子が使われております。例えば、VIAFやORCIDがあります。詳しくはWikipedia:典拠管理をご覧ください。
ORCID識別子が指定されている記事の一覧はCategory:ORCID識別子が指定されているページにあります。
記事にORCID識別子を指定する方法は二つあります。
テンプレートでORCIDを指定
[編集]人物記事を編集しているとき、その人物にORCID識別子があれば、{{Normdaten}}を使って追加することができます。記事に典拠管理テンプレートがない場合、次のように追加します。
{{Normdaten|ORCID=0000-0001-5882-6823}}
すでに下記のように他の識別子がある場合、
{{Normdaten|VIAF=70042340}}
次のようにORCID識別子を追加できます。
{{Normdaten|VIAF=70042340|ORCID=0000-0001-5882-6823}}
他の言語版の場合は#他言語版のテンプレートを、姉妹プロジェクトの場合は#姉妹プロジェクトのテンプレートをご参照ください。
より良い方法:ウィキデータ
[編集]より良い方法は、P496を使ってウィキデータにORCID識別子を追加する方法です。(VIAFなど他の識別子でも同じ方法で追加できます。)
そして、{{Normdaten}}を引数なしで記事に追加すると、ウィキデータから自動的に取得されます。
記事の一覧
[編集]Category:ORCID識別子が指定されているページをご覧ください。
あなたに関する記事
[編集]ウィキペディアにあなたについての記事がありましたら、あなたのORCIDプロファイルでその記事に言及できます。将来、ORCID側で専用のパラメータを追加する可能性があります。
ただし、あなた自身に関するウィキペディア記事を作成しないでください。詳しくはWikipedia:自分自身の記事をつくらないをご覧ください。
利用者ページ
[編集]ウィキペディア編集者はORCIDのウェブサイトで自分のORCID識別子を申し込めます。申し込みは無料で、数分間でできます。
編集者であればだれでも申し込めますが、学術誌に投稿している方や自分の研究に関する記事を編集している方に特に役に立ちます。
なお、ほとんどの編集者にはウィキデータの記録がないため、上記のウィキデータを参照する方法は使えません。利用者ページにORCID識別子を指定するとき、下記のようにテンプレートの引数として指定してください。
{{Normdaten|ORCID=0000-0001-5882-6823}}
ORCID識別子が指定されている利用者ページの一覧はCategory:ORCID識別子が指定されている利用者ページにあります。
他の言語版の場合は#他言語版のテンプレートを、姉妹プロジェクトの場合は#姉妹プロジェクトのテンプレートをご参照ください。
グローバル利用者ページ
[編集]2015年2月に導入されたグローバル利用者ページでmeta:Template:User ORCIDのテンプレートを使うことで、ウィキメディアの全てのプロジェクト上にあるあなたの利用者ページに(それぞれのプロジェクトウィキで利用者ページを作成していなくても)にあなたのORCID識別子を表示することができます。
あなたのORCIDプロファイル
[編集]ORCID識別子とウィキペディアのアカウントがあれば、ウィキペディアへの貢献を世界に伝えることができます。ORCIDでは将来、ウィキペディア利用者のパラメータを追加する予定ですが、現在でも特別:投稿記録を「作品」として追加できます。また、あなたの利用者ページを「ウェブサイト」として記載できます。もちろん、これはウィキペディアに限るものではなく、他の姉妹プロジェクトでもできます。一例としては https://orcid.org/0000-0001-5882-6823 をご参照ください。
なお、「百科全書の記事」は ORCIDの「作品」に含まれるので、記事の固定リンクや編集版の差分も記載できます。
出典
[編集]2016年現在、出典の著者にはORCID識別子をつけることができません。将来、これができるようになると、「著者Aの著作物を出典として使っているページ」といった検索もできるようになります。英語版ウィキペディアではモックアップが作成されていました。また、2014年4月には議論が行われており、en:Help talk:Citation Style 1/Archive 5#ORCID, reduxにて討議のアーカイブがあります。
姉妹プロジェクトのテンプレート
[編集]{{Normdaten}}のテンプレートはいくつかの姉妹プロジェクトでも提供されており、うちORCID識別子を含むものには下記があります:
また、下記の姉妹プロジェクトでは、ユーザーボックスの形で提供しています[注 1]:
他言語版のテンプレート
[編集]{{Normdaten}}のテンプレートは他の言語版でも提供されており、うち下記のものはORCID引数を含みます:
なお、主だった言語では、オランダ語版ウィキペディア(nl)に典拠管理テンプレートがなく、ドイツ語版(de)のテンプレートはORCIDを指定できない。
質問があれば
[編集]何かご質問があれば、この記事の会話ページで質問できます。また、ORCIDからのウィキペディアン・イン・レジデンスであるAndy Mabbettに質問することができます。(ただし、彼は日本語が話せません)
関連項目
[編集]注釈
[編集]- ^ 下記のウィキメディア外のプロジェクトでもユーザーボックスして提供しています:
外部リンク
[編集]- ORCIDとウィキペディアについてのポスター (PDF) - 2014年5月、シカゴで開催されたORCIDのアウトリーチ会議で公開されたもの
- ORCIDのウィキペディアン・イン・レジデンスについてのお知らせ
- orcid.orgでのウィキペディアとウィキデータに関する要望
- ウィキペディアとウィキデータで使われたORCID識別子を探す
- ウィキデータのBEACONでORCIDと他の識別子を名寄せする