法月綸太郎
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法月綸太郎(のりづきりんたろう、1964年10月15日 - )は、日本の推理作家、評論家。本名山田純也(やまだじゅんや)。島根県松江市出身。島根県立松江北高等学校、京都大学法学部卒業。京大推理小説研究会出身で、我孫子武丸、綾辻行人らと交流がある。京都市在住。新本格派ミステリー作家の代表的な一人。
協和銀行勤務を経て、1988年に『密閉教室』で江戸川乱歩賞候補になり、島田荘司の推薦でデビューした。
推理小説の存在意義や、「密室」を構成することへの必然性に関する論文を発表するなど、「悩める作家」として有名である。そのためかかなりの遅筆で、何度も作品のあとがきなどで自身の作品発表ペースを自虐的に述べている。
エラリー・クイーンの心酔者としても知られ、第二作目として発表された『雪密室』では探偵役に同名の推理小説家法月綸太郎、その父親に法月警視を配し、クイーンの作品と全く同じ設定を持ち込んだ。本作以降、法月綸太郎ものの作品はシリーズ化されている。一時期は作者みずからの内面的な苦悩をそのまま反映させた作品が多かったが(「悩める作家」というイメージは、この時期に形成されたといえる)、最近の著作は、クイーン流のシンプルなパズル小説に回帰しつつある。ちなみに、作品内の綸太郎も作者同様遅筆。作者はあとがきでこのことを認めている
東野圭吾の作品である『容疑者Xの献身』でのP≠NP問題について雑誌内にて解説を入れていた。出は法学部だが数学的素養もかなりあると思われる。
また、かなりの猫好きで、自宅にある猫グッズは百数十点をこえるらしい。愛猫の8歳の雌猫ミドロは綾辻行人の小説、「どんどん橋、落ちた」のなかに登場している。
作品
小説
- 『密閉教室』
- 『雪密室』
- 『誰彼』
- 『頼子のために』
- 『一の悲劇』
- 『ふたたび赤い悪夢』
- 『法月綸太郎の冒険』
- 『二の悲劇』
- 『パズル崩壊』
- 『謎解きが終ったら』
- 『法月綸太郎の新冒険』
- 『法月綸太郎の功績』
- 『生首に聞いてみろ』
- 『怪盗グリフィン、絶体絶命』
- 『ノーカット版密閉教室』
- 『犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題』
- 『しらみつぶしの時計』
評論
- 『謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集』
- 『法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』
- 『法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術』
外部リンク
- エヌ氏調査報告書(ファンサイト)