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美少女戦士セーラームーンの登場人物

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美少女戦士セーラームーン > 美少女戦士セーラームーンの登場人物

美少女戦士セーラームーンの登場人物(びしょうじょせんしセーラームーンのとうじょうじんぶつ)では、武内直子漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する、架空の登場人物を紹介する。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


太陽系のセーラー戦士たち

主人公と運命の恋人と未来の娘

原作・アニメ・ドラマ共通の基本となる物語は、ギリシア神話での月の女神セレネ(Σελήνη, Selene)と、彼女に愛され永遠の眠りについた羊飼いの青年エンデュミオーン(Ἐνδυμίων, Endymion)の神話に由来する。

月野うさぎ(つきの うさぎ)
本作の主人公。セーラームーンに変身する。
地場衛(ちば まもる)
本作のヒーロー。うさぎの恋人。タキシード仮面としてセーラー戦士たちをサポートする。
ちびうさ
うさぎと衛の娘。原作第2期クライマックス(アニメでは「S」)でセーラーちびムーンに変身する。

四守護(内部太陽系)戦士

プリンセスを守護する四人の戦士たち。原作での回想ではセレニティの世話係や家庭教師なども行っていた。西洋占星術に由来するマークをそれぞれシンボルとしている。

水野亜美(みずの あみ)
セーラーマーキュリーに変身する。
火野レイ (ひの レイ)
セーラーマーズに変身する。
木野まこと (きの まこと)
セーラージュピターに変身する。
愛野美奈子 (あいの みなこ)
セーラーヴィーナスに変身する。

外部太陽系戦士(外系戦士)

太古の時代から、遠く宇宙の彼方からやってきた侵入者と闘う、より特殊な力と、「タリスマン」という強力な武器を持つ戦士たち。普段は各々誰もいないところで警備に当たっているが、緊急事態のときは一堂に集結し行動を起こす(タリスマンによる原作のサターン覚醒、アニメでの聖杯召喚など)。四守護の戦士達と同様、西洋占星術に由来するマークをそれぞれシンボルとしている。

三つのタリスマンは、これはローマ神話でも天文学占星術でもなく古事記日本書紀三種の神器からの、アニメで彼女達が召喚する聖杯キリスト教聖遺物伝承からの取材であり、原作・アニメの共通キーワード「メシア(アニメでの沈黙のメシア)」も同様である。

狭義での外部太陽系戦士は、ウラヌス・ネプチューン・プルートの三戦士を指し、広義(SuperS以降)ではサターンを加えて四戦士と扱う所見もあり様々である。

天王はるか(てんおう はるか)
セーラーウラヌスに変身する。
海王みちる(かいおう みちる)
セーラーネプチューンに変身する。
冥王せつな(めいおう せつな)
セーラープルートに変身する。
土萠ほたる(ともえ ほたる)
セーラーサターンに変身する。

お供の猫たち

セーラー戦士たちをサポートし、人間の言葉を喋る不思議な猫。彼らの出身惑星はマウ星で、元は人間だが「幻の銀水晶」の力によって猫に姿を変えている。額に三日月模様があり、この模様を絆創膏などで覆われると喋れなくなってしまう。彼らの名前は雌雄を問わず、月の女神(又は月神と習合した女神)に由来する。

ルナ
声優 - 潘恵子
うさぎの傍らにいる雌の黒猫。しっかり者で世話焼きで、ドジなうさぎに手を焼いている。主にツッコミ役。育子の作る料理が好き。「三日月ハゲ」か「黒助(星野光はルナをこう呼ぶ)」と呼ばれると怒る。人間形態は黒髪の美少女で、アニメ版でも唯一人間態を見せた(劇場版美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人を参照。)。外見設定はうさぎよりも年下らしい。
ドラマ版ではぬいぐるみになっているが、物語後半で「幻の銀水晶」の力によって人間の少女に変身できるようになり、同時にセーラー戦士「セーラールナ」(実写版のみ登場したセーラー戦士を参照)に変身するようになる。
名前の由来はローマ神話のルナ
アルテミス
声優 - 高戸靖広(アニメ版)、山口勝平(ドラマ版)
美奈子の傍らにいる雄の白猫。普段は少々とぼけているが厳しい一面もあり、いざという時は決める。お調子者の美奈子に頭を悩ませている。「コードネームはセーラーV」から登場しており、美奈子をセーラー戦士として覚醒させた張本人である。人間形態はクンツァイトやダンブライトにも似た白い長髪の美青年(アニメでは人間にならない)。ルナと同じくドラマ版ではぬいぐるみである。
名前の由来はギリシア神話のアルテミス
ダイアナ
声優 - 西原久美子
ちびうさの傍らにいる雌の小さい灰色猫。ルナとアルテミスの娘。真面目な性格で、規則には厳しい。原作では第2部で登場しているが、アニメ版ではスーパーズ編に入ってから登場した。人間形態は灰色の髪をしたちびうさ風の幼い少女(アニメでは人間にならない)。ドラマ版には未登場。
名前の由来はローマ神話のディアナ(英語読みでダイアナ)

主人公の運命に深く関わる者たち

クィーン・セレニティ
声優 - 土井美加(アニメ)、沢海陽子(実写)
シルバー・ミレニアムの前女王で、うさぎの前世での母親。月の女神セレーネの化身。ベリルと地球の人々がクイン・メタリアに操られて月を襲撃した際、自分の命と引き換えに「幻の銀水晶」の力を解放してメタリアを封印した。後にセーラー戦士たちがシルバー・ミレニアムの廃墟にやってきた際、ホログラムとなって彼女達の前に現れる。
セレニティ(serenity)は月の晴れの海の「晴れ」に当たる言葉。高貴な女性への尊称でもある。
ちびちび
声優 - 三石琴乃
スターズ編で登場した謎の幼女。言動や容姿から見た目の年齢は3歳前後と思われる。セーラー服に似た私服を着ており、赤い髪をハート型のシニョンのついたツインテール(だが、年齢的に髪が短いため、ほとんどシニョンだけになっている)にセットしている。いつのまにか月野家の一員として居候している。セーラーちびちびに変身する。
原作での彼女の正体は、気の遠くなる程の未来でのセーラーカオスとの戦いから逃げ出したセーラー戦士セーラーコスモスであり、セーラームーンの未来の究極の姿だった。ちびちびがうさぎと同じオーラを放っていると評されたのはそのため。孤独な過去の自分─セーラームーン─を支えて正しい選択をさせる為にやってきた。名前の由来はギリシア語で世界、宇宙、秩序を意味する語のコスモスから。
アニメ版での正体は、ギャラクシアのスターシードの化身、強いて言えばギャラクシアの良心の集合体。銀河に平和をもたらす希望の光である。その後、封印の大剣に変化して、カオスに完全に取り込まれたギャラクシアを倒してほしいと懇願した。最後はギャラクシアとともに宇宙に帰っていった。
ガーディアンコスモス
コスモス・シードの守護星霊。セーラームーンがコルドロンのはじまりの海と一体化したカオスを包み込もうとして弾かれた後、先にそこに飲まれていた戦士たちと合流してから現れる。カオスの核であるカオス・シード、その守護者であるガーディアン・カオスがコルドロンの海にとけて、見えないくらいにまで小さくなったことを教えた。アニメ未登場。

他のセーラー戦士たち

セーラーカルテット

火星と木星の間の小惑星帯に位置する四大小惑星を守護に持つ太陽系のセーラー戦士。次代の月のプリンセス(ちびうさ)の守護戦士であったが、秘めたる星の力をネヘレニアに気付かれ、彼女の呪いにより強引に覚醒させられる。初登場時は第四期において、反セーラーチーム的存在である「アマゾネスカルテット」として悪夢の中で踊らされていた。術(必殺技)は主にパラパラが使用する。その名前は「玉の冠(時空の門を封印)」、「逆玉(うさぎとちびうさの身長を替える)」、「玉響(ミラーハウス内で幻覚を見せる)」、「玉結び(セーラー戦士を閉じ込める)」、「玉かずら(木の蔓で敵を絡め取る)」、「玉あられ・玉納豆・玉ぐすり(それそれ攻撃)」などの、ほとんど「玉」の名前が付いたものである。デッドムーンとの最終決戦の際にセーラーサターンに魂を救われ、その際初めてセーラー戦士としての姿を見せた。原作第五期ではセーラーちびムーンと共に窮地に陥ったセーラームーン達の下に駆けつけ彼女達を救う。
覚醒後の必殺技は合体技の「アマゾネス・ジャングル・アロー」
アニメでは原作の設定は除外されていて、「大人になる事を拒んだためにネヘレニアに操られた普通の少女達」という設定になっている。

セーラーセレス
声優 - 天野由梨
小惑星セレスケレス)を守護に持つ戦士。デッド・ムーンに操られ、アマゾネス・カルテットの花使いセレセレと名乗っていた。お嬢様風の上品な口調と性格だが、毒舌な面も。一人称は「わたくし」。アニメでは他メンバーを眠らせ、出し抜く狡さもみせた。イメージカラーは黄色。
セーラーパラス
声優 - 豊嶋真千子
小惑星パラスパラス・アテナ)を守護に持つ戦士。アマゾネス・カルテットの玉乗りパラパラと名乗っていた。アニメでは自分のことを「パラパラ」と名前でよぶ。メンバーの中で最も幼く、子どもの様な遊びを好む。また、それ故の残酷さも併せ持っている。イメージカラーは水色。
セーラージュノー
声優 - 渡辺久美子
小惑星ジュノーユノ)を守護に持つ戦士。アマゾネス・カルテットの軽業師ジュンジュンと名乗っていた。アニメでは男の子の様な性格で、一人称は「オレ」。他メンバーより薄情さがなく、人情味がある。九助に跳び箱のコーチをしたり、ペガサスを救うちびムーンの行動に考えさせられる場面があった。イメージカラーは緑色。
セーラーベスタ
声優 - 萩森侚子
小惑星ベスタウェスタ)を守護に持つ戦士。アマゾネス・カルテットの猛獣使いベスベスと名乗っていた。一人称は「わたし」。アニメではメンバーの中で最も出撃回数が多かった。目玉焼きは塩焼きが好きらしい。イメージカラーは赤色。

セーラースターライツ

キンモク星という星からやって来たセーラー戦士。敵の奇襲によって故郷の星を追われ、アイドルグループ『スリーライツ』に身を変えプリンセスを探している。
原作ではただ男装をしている女性。うさぎ達に不吉な運命を予言するタロットカードを何度も示し、地球が危機にある事を伝える。
アニメでは通常時は男性の姿だが変身すると女性の姿になり、その際口調も女性的に。本来の姿はセーラー戦士としての女性の姿である模様。
第五期ではもうひとつの主人公として登場、特にうさぎに接近していくファイター(星野)の模様は物語の中心となった。
当初は登場時に「見参!」と決め台詞を言っていたが、途中から「ステージ・オン!」に変更された。
放送当初は変身シーンと必殺技のシーンが未完成のまま放送されていた。そのため、後半とは若干異なる。
ミュージカル版では演じた役者のアドリブから、全体的にフランクでコミカルなキャラクターに変化。軽妙なコントは舞台の中で特別にコントタイムも設けられるほど人気を博した。ちなみに内容は日替わりで、バリエーションはさまざまだが「キンモク星に代々伝わる3人の中で犯人を1人だけ見つけ出す方法」(いわゆるお題クイズ)で犯人探しを行うのがほぼお約束。(こういった性格付けは初期メンバーのみであり、代替わりした後期メンバーでは原作・アニメに準ずる性格付け。)
セーラースターファイター
声優 - 新山志保
変身前は星野光(せいやこう)と名乗る。スリーライツではヴォーカルを担当。アニメのサブタイトルでは名前が他の二人が普通に漢字で書かれているのに対し「セイヤ」と片仮名で書かれることが多い。少々子供っぽい所もあるが一途で情熱的な性格。どことなく衛を思わせる人物で、星座、血液型も同じ。うさぎに淡い想いを寄せていた。キンモク星の再興のため地球を発つ際、うさぎの言葉に複雑な顔をしていた。
原作ではアニメよりもクールで冷静な人物。うさぎともそれほど親しくはなく、ただのクラスメートといってもいい間柄。屋上で2人きりになった際、うさぎを慰めるため火球へのメッセージを込めた「流れ星へ」をうさぎに歌い、敵に感づかれてしまう。うさぎを見て「銀河一身分違いな片思い」だと一人呟くシーンがあるが、それがアニメでのキャラクターソングのタイトルになっている。
必殺技はスター・シリアス・レイザー。一人称は「俺」。イメージカラーは紺色。
ミュージカルではまとめ役でありしっかり者。アニメよりも比較的キザでクールな性格で、どちらかというと原作に近い。はっきりリーダーと言及されており、他の二人からそう呼ばれることも。コント・スリーライツではツッコミ担当で、ボケ担当の二人に振り回される。文化祭では特別にスリーライツと歌うことになったうさぎとデュオをした。
原作者の武内直子は元々星野とうさぎを親密にするつもりは無く、「ミュージカルの星野は原作のイメージにより近い」と、アニメでの星野はイメージとは全く違ったものだったとも取れる言葉を書いている。
誕生日:7月30日
星座:獅子座
血液型:A型
セーラースターメイカー
声優 - 津野田なるみ
変身前は大気光(たいきこう)と名乗る。スリーライツでは作詞、作曲を担当。物静かで落ち着いた物腰、誰に対しても敬語で話す。星野と対な性格と言ってもいいほど常に冷静かつ知的で、成績は全国模試で常に順位一桁の亜美と並ぶ。スターライツのブレーン的存在。七三分けが特徴。
必殺技はスター・ジェントル・ユーテラス。一人称は「私」。イメージカラーは茶色。
ミュージカル版では女性を口説く事もしょっちゅうな、ノリの軽いキザな性格に。夜天曰く「誰にでも口説く」。メンバーの挨拶ではハンサム・ボーイと紹介されており、観客の女性層からの人気はダントツだった。コント・スリーライツの中ではボケ担当で、夜天との名(迷?)コンビっぷりを発揮。
誕生日:5月30日
星座:双子座
血液型:AB型
セーラースターヒーラー
声優 - 坂本千夏
変身前は夜天光(やてんこう)と名乗る。飽きっぽい性格だが、決して子供っぽい判断はしない。3人の中で1番地球の人間(特に女子)を嫌っていた(貰ったラブレターを読まずに捨てるほど)。しかし、戦いを経て徐々に和解していく。常にやる気の無い態度をしているが、俗に言うツンデレ。原作では一番ファンサービス旺盛で、愛想よく笑顔を振りまいていたが、かなり冷徹な人物。好きな教科は美術、嫌いな教科は体育。好きな食べ物はキャビア。苦手なものは努力。好きな言葉は百花繚乱。趣味はカメラ。
必殺技はスター・センシティブ・インフェルノ。一人称は「僕」、イメージカラーは灰色。
ミュージカル版では子供っぽい性格をしたお調子者のムードメーカーに様変わり。メンバーの挨拶ではお笑い担当と紹介されていた。三人の中では温和で、うさぎ達に対して好意的だった。ちなみに女好きで白髪と言われると怒る。大気を「大気くん」と呼んでいる。コント・スリーライツではボケ担当。
誕生日:2月8日
星座:水瓶座
血液型:B型
火球皇女(かきゅうプリンセス)
声優 - 玉川紗己子
キンモク星の王国・丹桂王国の第一皇女であり、星野達のプリンセス。
原作では、狙われていたため金木犀の香りを放つ香炉に変化して公園に落ちていたところを、ちびちびに拾われて月野家へ。そして星野たちが月野家を訪れた際に姿を現す。
また彼女自身もセーラー火球というセーラー戦士である。原作での必殺技はスターライツ・ロイヤル・ストレート・フラッシュ桂花百花繚乱(キンモク・フュージョンテンペスト)
後にうさぎ達と共にシャドウ・ギャラクティカの城へ乗り込んだが、スターライツがセーラーφに敗れたのを見て取り乱す。セーラーφをセーラムーンが倒した直後、背後からセーラーΧに貫かれて死亡する。ギャラクシアによって再生されたセーラーヴィーナスに遺体からセーラークリスタルを奪われ消滅した。直接描かれてはいないが、最終決戦の後に他のセーラー戦士と共に蘇り、スターライツと共にキンモク星へ帰っていった。
アニメでは、長らく行方をくらましていたが、193話で遂に星野たちの前に姿を現した。その後ギャラクシアにスターシードを抜かれて消滅するが、最終話で復活し、ファイター達と共にキンモク星へ帰って行った。
温厚で心優しい性格だが、お茶目な一面も。話し方も穏やかで、決して争いごとを好まない人柄。セーラームーン(月野うさぎ)を思わせるような暖かい心をもつ。
ミュージカル版では「火球王妃」と呼ばれている。イメージカラーは赤。モチーフは金桂

実写版のみ登場したセーラー戦士

セーラールナ
演 - 小池里奈
「幻の銀水晶」の影響により、人間の少女に変身できるようになったルナが変身する、愛と小さき者達の戦士。ちょこまかと動き回って敵を撹乱し、ムーンライトスティックで戦う。ムーンライトスティックはハリセン、金のハリセン、猫形網に変化する。ムーンライトスティックから無数のキャンディ状の弾を放つルーナシュクルキャンディが必殺技。離れた場所にいる敵を探知する能力も持つ。イメージカラーは青紫色。
ダークマーキュリー
演 - 浜千咲(現:泉里香)
クンツァイトに操られ、ダークキングダムの手先にされたセーラーマーキュリー。「ダークパワー・メイクアップ」で変身する。氷の剣を生成して戦う。なお、雑誌等ではハープと弓のような武器の存在が確認されているが、本編では未使用。イメージカラーは青と黒。
プリンセス・セーラームーン
演 - 沢井美優
セーラームーンに前世プリンセス・セレニティの人格が宿った姿。「幻の銀水晶」で増幅された力によって突き動かされており、エンディミオン以外の者は一切目に入らない。月野うさぎの怒り・悲しみが制御しきれなくなったときに現れ、立ちふさがる者全てをなぎ払う強大な力を持つ。竪琴と聖剣に変形するプリンセスハープが武器。竪琴の音色には治療の効果がある。聖剣は敵のあらゆる攻撃を弾き、五芒星の描かれた大型光弾や衝撃波を放つ他、数人の月の僕を作り出す事も可能。

ミュージカルのみ登場したセーラー戦士

セーラーアスタルテ
演 - 細田阿也
セーラームーンミュージカル「決戦 / トランシルバニアの森」及び「決戦 / トランシルバニアの森・改訂版 〜ダークカインの謎〜」(ただし後者は純粋な改訂版ではなく続編的な内容ももつ)のみの二作に登場したセーラー戦士。
バルカン(通常は水星より内側の軌道を巡る未発見惑星をいう。ただし作品内設定では太陽の反対側にあるため地球からはみえないとされる)の守護を持ち、謎に包まれたセーラー戦士。ベースカラーはチョコレート色(明るい茶色)。
人間としての名前は「柴・新月・アスタルテ(しばしんげつあすたるて)」。フェニキア人(作品内設定では紀元前3000年からの歴史をもつ地中海の古い民族)とのハーフ。うさぎたちの高校に転校してきた。
必殺技はソロモン・バーサスとソロモン・ジハード。後者は聖剣「セマエルの剣」を一撃で砕くほどの力をもつ。
善と悪の多重人格になっていて、リリスやダークカイン等の悪の勢力に操られる。醜い世界を破壊する力をもち、万物に君臨し宇宙を治める「真の月の女神」としてリリスたちに崇められるが、それは「セーラームーンにも匹敵する」とされる彼女のパワーを利用するためダークカインが彼女の精神を乗っ取っていたからであった。
ドラクルの館の戦いで突如に登場し、セーラー戦士たちを危機から救ったが、その後はセーラー戦士たちに戦いを挑んだ。最後に浄化されたが、柴・新月・アスタルテ=セーラーアスタルテ自身は結晶化、スターシードとなる。

主人公の周りの人たち

主人公の家族

東京・麻布十番に居住。原作者である武内直子(以下、著者と記す)自身の親族がモデルとなっている。

月野 謙之
声優 - 真地勇志
うさぎの父親で雑誌記者。とても優しい人物だが、妻の尻に敷かれ気味。一人娘のうさぎに悪い虫が付いたのかどうかを心配している。愛車に二代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTIを愛用している。余談だがフォルクスワーゲン・ゴルフの北米での販売名はフォルクスワーゲン・ラビット(Rabbit=うさぎ)である。
月野 育子
声優 - 高木早苗/演 - 森若香織
うさぎの母親で専業主婦。見た目は優しそうだが、怒ると怖い。うさぎのテストの点(常に赤点レベル)に怒り、家から閉め出すことも。得意料理はレモンパイ。「SuperS」ではホークスアイに夢の鏡を狙われる。
月野 進悟
声優 - 川島千代子/演 - 武子直輝
うさぎの弟で小学生。アニメ当初は猫が嫌いであり、第5話ではそれが原因で妖魔イグアーラの罠にかかり、シャネーラを飼った結果エナジーを吸い取られてイグアーラに操られるもセーラームーンによって浄化されて助けられた。この一件の後、セーラームーンの助言を受けてルナに仲良くするようになる。
姉のことはバカにしているが、セーラームーンに関しては自身の姉とも知らず大ファンを公言している。うさぎの事は「バカうさぎ」としか呼ばず、かなり生意気でませた性格の、いわゆる「ませガキ」である。
ゲーム「Another Story」では重要な役割を持つキャラクターとして登場する。

学校

十番中学校

主人公が通う十番中学校には様々な同級生たちがいる。

大阪 なる
声優 - 柿沼紫乃/演 - 河辺千恵子
うさぎの親友で同級生。実家は宝飾店オサピーを営む。店名の由来は著者の編集担当の小佐野氏の愛称「OさP」(後にこの愛称はオサブーとなり、コミックスの後書きに度々登場する)。
アニメ版ではネフライト(後述)の人間での姿「三條院正人」に恋心を抱き、後に両想いになるが、その直後にネフライトを目の前で喪うことになった。後に無印26話で虹水晶を抜かれ妖魔化した牧師に襲われた際に身を挺して自分を助けようとした海野の姿を見たのをきっかけに、海野に惹かれるようになる。また、劇中ではネフライトが黒水晶を彼女に向けたときに反応するシーンがあったが、この件に関しては謎が明かされることが無かった。
海野 ぐりお
声優 - 難波圭一
ぐりぐり眼鏡をかけたオタク。各期連載当初の辺りしか頻繁に登場しない。アニメ版では当初うさぎに恋心を抱いてはいたが、後に大阪なると付き合うことになる。
桜田 春菜
声優 - 川島千代子/演 - 大寶智子
うさぎの担任の教師で、遅刻をするうさぎをいつも叱っている。愛称は「春だ」。著者の前作『THEチェリープロジェクト』にも登場し、芝公園中学校の教師を勤めていた。名前の由来は桜田通りだと思われる。「コードネームはセーラーV」に登場した桜田夏菜の姉。また、冬菜という名のバレリーナの妹もいる。
ゆみこ、くり
うさぎの親友で同級生。

十番小学校

ちびうさ(スターズ編ではほたるも)が通う十番小学校の同級生たち。

桃原 桃子
声優 - 川田妙子
ちびうさの同級生で友達。両親が中華料理屋を経営している。「ももちゃん」と呼ばれている。アニメのブラックムーン編ではエスメロードが十番小学校に打ち込んだ最強のダルクヘンジの力で先生や他の同級生と共に操られてしまい、ちびうさに襲い掛かるが、駆けつけたセーラー戦士達に助けられる。
更科 九助
声優 - 阪口大助
ちびうさの同級生で友達。両親が蕎麦屋を経営している。更科ことの(その他を参照)の弟。セーラーVの大ファン。編入してきたちびうさをからかった際に「低レベル」と反撃される。アニメ第155話「恐怖を越えて! 自由へのジャンプ」では準主役で活躍、人間に化けて小学校にやってきたジュンジュンと一時の交流を持った。その結果、幼少期のトラウマにより苦手だった跳び箱を無事克服することができた。
空野 ぐりお
ちびうさの同級生。外見も言動もどこか海野や天野に似ている。
三井 不動
ちびうさの同級生。父親は一流不動産会社のオーナー社長。
大阪 なるる
ちびうさの同級生で友達。大阪なるの妹。コスプレイヤーでギャル語を話す。アニメ未登場。
神戸 るるな
ちびうさの同級生で友達。なるる同様にコスプレイヤー。アニメ未登場。

エリュシオン

祭司エリオス
声優 - 松野太紀
聖地エリュシオンに仕える少年姿の祭司で当地を管理している。エンディミオン(現在の地場衛)を影ながら見守る存在。ネヘレニアの呪いでペガサスに変えられ、夢の中でちびうさに接触し彼女と交流を持つようになる。
アニメでは額の角は黄金水晶(ゴールデンクリスタル)という石で、それをネヘレニアに狙われていた。
原作ではうさぎ達を助けるために力を使い果たし命を落としたが、ちびうさのクリスタルの力により無事復活を遂げる。
ちびうさのことは本名の「スモール・レディ」と呼ぶが、アニメでは「ちびうさちゃん」である。
メナードたち
エリュシオンに仕える巫女。彼女達が眠っていた水晶は聖地を浄化する力がある。

その他

フォボス&ディモス
レイが飼っている二羽のカラス。火星の衛星(同名の衛星「フォボス」と「デイモス」)を守護に持ち、マーズを護っている。双子で、人間体では女性の姿で登場しているので、性別はメスと推測される。コロニス星出身で、スターズ編で登場するセーラーレッドクロウとは訓練兵時代の同僚だった。
元基お兄さん(古幡 元基)
声優 - 佐藤浩之/演 - 黄川田将也
原作での愛称はふるちゃんにーさん。父の経営するゲームセンター(実写版ではカラオケボックスに設定変更)「クラウン」でアルバイトをしている。うさぎ達が学校帰りに良く立ち寄るので仲が良い。アニメ版と実写版では衛の大学(実写版では高校)の顔なじみで恋愛の相談をしたりと結構仲がいいが、原作漫画での彼の大学の顔なじみは西村レイカ(アニメでは別の大学にいる)と遠藤くん(ゲストキャラクターたちを参照)である。クラウンの下に月のホストコンピュータと繋がるセーラー戦士たちの司令室がある事については、もちろん元基は全く知らない(しかし原作では第2部でバレてしまい、頼もしい協力者となる。セーラー戦士たちの正体を知る数少ない人物)。家族は父と妹の宇奈月が確認されている。旧原作4話で名前の表記が「古幡 基」とされているのは誤植であろう。また、当時このクラウンは実際の麻布十番ではパチンコ屋であり、現在は閉店。跡地はマクドナルド麻布十番店となっている。
実写版ではオタクの亀愛好家で、木野まことに好意を持っている。
宇奈月ちゃん(古幡 宇奈月)
声優 - 遠藤みやこ
元基お兄さんの妹。ゲームセンター2階(アニメ版、原作ではゲーセンと共営)で父の経営するフルーツパーラー「クラウン」でアルバイトをしている、レイと同じT・A女学院の女子高生。セーラー戦士達(特にまこと)と仲良し。
火野宮司
声優 - 西村知道
レイの母方の祖父で、火川神社の宮司。かなりブッとんだイケてる爺ちゃんで、特に美人に目が無い。多忙な親に変わってレイの面倒を見てきた存在。
アニメ30話で藍色の虹水晶の所持者(ただしR以降はこの設定はオミットされている)だと判明する。レイの祖父らしく優れた神通力を持ち、一度は虹水晶を狙ってやってきたゾイサイトを追い返すが、その余波で一時は精神が不安定になり、妖魔にされた後でムーンヒーリングエスカレーションを受けて直った。
原作のダークキングダム編、デッドムーン編でも少しだけ登場するが、キャラクターデザインは髪の毛と口髭があるダンディな老人となっており、アニメ版のデザイン(禿頭で三枚目の小柄な老人)とは印象が全く違っている。
熊田 雄一郎
声優 - 島田敏
原作には登場しないアニメオリジナルキャラクター。アニメ30話で初登場したボサボサした長髪の青年で、普段は前髪で目が隠れている。無銭旅行中に野宿していた火川神社でレイに一目惚れし、それがきっかけでレイの祖父に弟子入り。火川神社に転がり込み、住み込みで働くことに。実は別荘を持つほどの金持ちのお坊ちゃま。初登場のエピソードではレイをかばって妖魔に立ち向かい、更にRの70話でもコーアンの攻撃からレイをかばうなど、レイの為に様々な場所で意外な活躍をする。レイに惚れるという無謀さと彼女の為に体さえ張る純情さが醸し出す憎めないコミカルさが一定の人気の獲得に至り、R以降のシリーズでも忘れた頃に登場して活躍する人気脇役となった。スターズでは登場しない。
西村 レイカ
声優 - 深見梨加
元基お兄さんの恋人。青の虹水晶を持つ(ただしR以降はこの設定はオミットされている)。工業大学のエリート学生であり、『人類発生の原点』を研究する為にアフリカへ旅立つ。アニメ29話で急に登場して、うさぎ達をヤキモキさせた。後にSupersに再登場して、アマゾントリオのタイガース・アイに襲われる。
なお原作にも逆輸入されたキャラクターで、第1部では遠藤(になりすました衛)に宝石に関する薀蓄を教えたり、第3部ではKO大学(元基お兄さんも在籍している)の同級生のせつなと会話したりするシーンがあり、アニメ版に比べるとキャラクターの扱いが良くなっている。ちなみに著者がキャラクター設定集で描いた彼女の初期設定は「近所のおたくな女子大生」となっている。
更科 ことの
T・A女学院超常現象研究部の部長。名前の由来は声優でうさぎの役である三石琴乃から。レイが連れ去られた時、レイの事を心配していた。アニメ未登場。
浅沼 一等
声優 - 中井和哉
原作では元麻布中学の1年生で、衛の後輩。フルーツパーラー「クラウン」の常連で、同じく常連のまことと仲良くなる。入試の下見に来て道を聞いた時に握手をし、「お前、受かるよ」と予言した衛に憧れていて、仕草のマネをしていたりもする。衛が腕の傷をヒーリングの能力で治癒するのを見てしまい、更にはうさぎ達といたルナが喋っているのを目撃。その会話の内容から、衛やうさぎ達が普通の人間ではないのではと疑い始める。その疑いをまことに告白し、おおよその事情を聞かされた。まことに想いを寄せていると思われる。アニメではセーラースターズ編のゲスト。

ゲストキャラクターたち

ダイヤ王女(プリンセスD)
声優 - 伊藤美紀
アニメでは22話に登場するダイヤモンド王国の王女で、眼鏡を取ると実は美少女である。ネフライトの分身に取り憑かれるが、セーラームーンによって分身は祓われた。原作にもアニメと同様の設定でD国の王女として登場する。
クレーンの丈
声優 - 大倉正章
アニメ25話に登場する、麻府十番近辺のゲームセンターを荒らす凄腕のクレーンゲーマー。念動能力者(サイコキノ)であり、赤色の虹水晶を持つ。木野まことの「センパイにそっくりな人」第一号だが、「デカい女は嫌いだ」とあえなく彼女をそでにしている。ちなみに彼のキャラクターデザインは著者の読み切り短編の『7月(ジュライ)マーマレード・バースデー』(短編集『ミス・レイン』に収録)の登場人物から流用されている。
牧師さん
声優 - 梅津秀行
アニメ26話に登場する、横浜にある教会の牧師。ネフライト(三條院)を喪ったなるを元気付けた。オレンジの虹水晶を持つ。普段は英語が混じった喋り方をするが、妖魔化すると名古屋弁が出る。
浦和 良
声優 - 太田真一郎
アニメ27話で初登場する十番中学校の転校生で、亜美のクラスメイト。心が優しく常に控えめだが、イザと言うときには強い意志と確かな行動力を持つ少年。塾の模試で偶然、隣席となった亜美に惹かれる。優れた予知能力者(プレコグ)の為、程度の大小に関わらず様々な未来を予知できる。一度は偶発的に、その能力で学年テストにおいて亜美を抜いて一位になった。持っている虹水晶の色は黄色。
ダークキングダムの復活とともに強くなっていく予知能力の果てとして、自分の妖魔としての覚醒と亜美の死の未来を見た為に、亜美に対して妖魔として覚醒した時には自分を躊躇わずに殺すように請うが、逆に希望を捨てずに自分の力で自分の望む未来を作っていくように亜美に諭される。一件が片付いた後、親の都合で再び転校する事になり、別れ際に亜美本人から『自分(亜美)の生写真』を手渡される。それ以来、亜美にとっては最も親しい異性の友人となる。
後にアニメ41話でダーク・キングダムが『伝説の最強妖魔』を復活させようとしていた時も予知能力でいち早くこれを察知して、セーラー戦士達に危機を伝えた。最後の登場はアニメ45話のDDガールズとの戦いで、亜美の見た幻想の中で姿を見せていた。
しかし、彼の登場と存在が当時の作品ファンの間でも大きな勢力となっていた亜美ファン(特にキャラ萌えを標榜するおおきなおともだち層)を激怒させてしまう結果となったために「アニメ版セーラームーン史上で最も反感を買った脇役」とか「制作側がうさぎ以外のセーラー戦士に明確な彼氏キャラを設定できなかった原因の一つ」として有名になってしまう。そのためR以降のシリーズ内では存在しなかったキャラクターにされてしまった。
一方で『セーラームーン』を一般少女向けに「恋愛漫画」として捉える、本来の作品購読対象者に近いファンにはそれなりに隠れた人気キャラクターでもあった。SFC版のRPGゲームでは唯一の貴重な再登場を果たしており、敵がマーキュリーに見せた夢の中の未来では、亜美と結婚していた。原作には登場しない。
夢野 ユメミ
声優 - 渕崎ゆり子
アニメ28話に登場する、『恋人が幸せになれる絵』や『両思いになれる絵』を描く画家。自分の容姿にコンプレックスを持っており、それまで出していた自画像はまるでお姫様のような似ても似つかぬ美人画だった。衛とうさぎをモデルに絵を描いたが、前世の記憶が影響している為か、彼女が描いた二人の絵はプリンス・エンディミオンとプリンセス・セレニティの恋物語となっていた。その後、衛とうさぎに励まされて自らのコンプレックスから解放される事になる。持っている虹水晶の色は緑色。
レッドバトラー
声優 - 安西正弘
アニメ31話に登場する、ネコの縄張り争いに巻き込まれたルナをタキシード仮面ばりに(しかもテーマソング付きでバラの代わりに魚の骨を使い)助けたデブ猫。この近くにある小原家の娘の杏の飼い猫。紫色の虹水晶を持つ。ルナに好意を寄せていたが、ルナ自身はヒキ気味であった。妖魔として覚醒してもルナへの想いは変わらず、足を滑らせて落下したルナを助けるという行動をとった。なお、レッドバトラーの由来は『風と共に去りぬ』のレット・バトラーから来ている。
小原 杏
声優 - 嶋方淳子
同じく31話に登場する、レッドバトラーの飼い主の幼女。当初セーラー戦士たちやゾイサイトは彼女が虹水晶の持ち主だと勘違いしていた。ちなみに母親の名は美々(設定のみで、劇中には登場しない)。やはり、名前の由来は『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラとヴィヴィアン・リーから来ている。
レッドマン
声優 - 里内信夫
アニメ32話に登場する、子供ショーに出演していたヒーロー。ゾイサイトの手違いで妖魔に変身させられてしまう。
ローズ夫人
声優 - 川浪葉子
アニメ37話に登場するイギリスの貴婦人。クンツァイトの手で妖魔に変えられて、セーラー戦士たちを捜すためにプリンセス・セミナーを主催する。
山本 冴子
声優 - 佐々木優子
アニメ38話に登場するスキーインストラクターで「ムーンプリンセスコンテスト」の優勝者だった過去を持つ。クンツァイトの手で妖魔に変えられて、セーラー戦士たちを捜すためにスキー教室を開く。
カタリナ
声優 - 三田ゆう子
アニメ42話に登場するイギリスの婦人警官で、美奈子がイギリスで暮らしていた頃に知り合った。美奈子の男友達だったアランと結ばれる。クンツァイトの手で妖魔に変えられてしまうが、セーラームーンによって救われる。原作と『コードネームはセーラーV』には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
アラン
声優 - 難波圭一
同じくアニメ42話に登場する美奈子の男友達で、カタリナの彼氏。劇中では美奈子の回想シーンに登場するだけだが、アニメ65話にも彼の名前が登場する。原作と『コードネームはセーラーV』には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
朝比奈 ナナ
声優 - 遠藤みやこ
アニメ43話に登場するフリージャーナリストで、クンツァイトの手で妖魔に変えられてしまう。ちなみに妖魔にされていた時は「セーラー戦士たちが険悪な関係にある」のが、実はセーラー戦士たちの仕組んだ芝居である事に気づかなかった。
遠藤くん
原作での古幡元基の親友だが、クイン・メタリアの力で復活し配下になった衛に消滅させられて摩り替わられてしまう。アニメ未登場。
湖の妖怪
アニメ40話に登場した蛇体の妖怪。天女伝説の残る湖に封じられていたが、タキシード仮面が誤って目覚めさせてしまった。元は人間の女性だったが、自分の慕っていた男性が天女と恋仲になったのを見て彼らに嫉妬し、その嫉妬から妖怪化し、湖に封印されてしまう。人間だった頃の心は殆ど失われ嫉妬だけで動いており、ひたすら「返せ」と口にしていた。最後はセーラームーンのムーン・ヒーリング・エスカレーションで嫉妬の心を浄化され、人間に戻って昇天していった。
余談だが、この妖怪のエピソードは「過去にセレニティ・エンディミオン・ベリルの三人の間に起こった因果」と「ベリルがなぜメタリアに取り憑かれたか」を示す伏線になっていたと思われる(「叶わぬ恋をしていた点」と「恋敵への嫉妬で悪に染まった点」がベリルと共通している)。
因みにSFCで発売されたRPG版では「ラディナ」という名前で登場していて、正体も「前世でのヴィーナスの従者」になっている。

セーラー戦士が戦ってきた敵たち

多くのキャラクターのネーミングは、鉱物・岩石・元素などの名前から来ている(対するセーラー戦士達は天体名である)。

ダーク・キングダム

原作第一期、アニメ(無印)での敵組織。詳しくはダーク・キングダムを参照。

魔界樹とエイリアン

本来なら第1シリーズで終わる予定だった内容が急遽第2シリーズの製作が決定し、そのためアニメが原作に追いつかないように挿入された『セーラームーンR』前半に登場するオリジナルの敵キャラクター。

魔界樹
声優 - 中西妙子
宇宙をさまよっていた知的生命体。終盤で暴走し、エイル達でも止められなくなってしまうが、セーラームーンに浄化されて暴走を止められる。最後は芽になり、エイルたちと再び宇宙を旅をする事になった。
エイル(銀河星十郎)
声優 - 緑川光
魔界樹に育てられ、その魔界樹に新鮮なエナジーを供給する為に地球にやってきた生命の末裔の男。地球上では「銀河星十郎」という名でうさぎの学校に転校し、アンの兄と名乗る。うさぎに恋をする。よく吹いている横笛はカーディアンを召喚する時に使われるが、うさぎのために即興曲を吹いたこともある。
アン(銀河夏美)
声優 - 冬馬由美
エイルと同じく魔界樹に育てられ、魔界樹に新鮮なエナジーを供給する為に地球にやってきた生命の末裔の女。地球上では「銀河夏美」という名でうさぎの学校に転校し、エイルの妹と名乗る。衛に恋をする。愛とは奪うものだと信じていたが、暴走した魔界樹の攻撃からうさぎを庇う衛の姿を目にして本当の愛を知り、その直後にエイルを庇って、暴走した魔界樹の攻撃を受け命を落とす。最後はセーラームーンの力で生き返り、エイルと共に芽になった魔界樹を連れて新たな星を目指して旅に出た。

エイルとアンは二人ともエナジーが不足すると体力が消耗する。この二人の名前の由来は「エイリアン」から。

カーディアン

ザコ敵の総称。カードから発生して召喚される女性型宇宙怪物。死に際に「クレンジングー!!」(洗浄)と断末魔をあげる。伝説上の怪物をモチーフにしたものが多いが、例外も多々ある。

話数(通算) 名前 能力 モチーフ
47 ヴァンピル 右手の花でエナジー吸収 吸血花
48 ミノタロン 強烈な突進攻撃と伸びる頭の角でエナジー吸収 ミノタウロス
49 ファライオン 獣のように飛び掛かり運命の輪でエナジー吸収・口から衝撃波を吐く ライオン・タロットカードの「運命の輪」
50 ヘルアント 何本もの触手を伸ばしエナジー吸収・同時に複数を相手にするのが得意
51 レーシー 近づく者から無差別にエナジー吸収・桜の木の中に相手を取り込む・桜の花びら攻撃 化け猫・桜の精
52 ギガロス 羽から竜巻を飛ばしてくる・爪を伸ばし切り裂く イカロス
53 アマデウス 熱線 熱風攻撃・球体バリアで攫った赤ん坊を盾にする 太陽天照大神
54 セイレーン 空を泳ぎ、鱗粉を撒いてエナジー吸収・自在に伸びる髪の毛で敵を拘束・水を操り炎を消す 人魚
55 ウトンベリノ 爪楊枝ソード・敵を巻き取る海苔 海苔弁当
56 リピエーロ 傘から出す電撃ムチ・帽子の角を飛ばす ピエロ
57 アマーンジュ 命令と逆のことを行う 天邪鬼
58 ヤーマンダッカ 徹底的にエナジーを吸いとる花びらを巻き散らす 四面観音

パスト・ワイズマン

声優 - 掛川裕彦

PCエンジンのゲーム『美少女戦士セーラームーン』に登場する怪人。ブラッディオパールを使いクインベリルと四天王を復活させ、「幻の銀水晶」の入手を目論む。

ブラック・ムーン一族

原作第二期、アニメRシリーズ後半の敵組織。詳しくはブラック・ムーン一族参照。

デス・バスターズ

原作第三期、アニメSシリーズの敵組織。詳しくはデス・バスターズ参照。

ヘル・デスティニー

スーパーファミコンのRPGゲーム『美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY』に登場する敵組織。「運命を変える」ことを目的としており、その目的のためにこれまでセーラームーン達が闘ってきた(デスバスターズ以前の)敵の運命を変えて次々に復活させ、セーラー戦士を倒そうとする。

魔人シャーマン・アプスー
ヘル・デスティニーの指導者。白い長髪の魔女。病気を患っていて既に命が尽きかけており、自分が死ぬ運命を変えようとする。名前の由来はシュメール神話・アッカド神話に登場する原初の水アプスー

オポシティオ戦士

『美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY』での反セーラーチーム。元は未来の世界の人間だったが、未来の世界がブラックムーン一族に襲撃された際にセーラー戦士が助けに来てくれなかった事からセーラー戦士を恨むようになり、アプスーの配下となる。

オポシティオ・シン
オポシティオ戦士のリーダー格でアンシャルの姉。金髪をツインテールにしている少女。名前の由来はメソポタミア神話の月の神シン
オポシティオ・ナブ
青いおかっぱ髪の冷静沈着な少女。名前の由来はバビロニア神話の知恵の神ナブ。
オポシティオ・ネルガル
赤い短髪の気性が激しい少女。名前の由来はバビロニア神話の神ネルガル
オポシティオ・マルドゥク
茶色い髪をポニーテールにしている少女。名前の由来はバビロニア神話の神マルドゥク
オポシティオ・イシュタル
黄色い長髪の少女。五人の中で最も子供っぽい性格をしている。ナブとは知り合いで、彼女についてきたためオポシティオ戦士となった。名前の由来はバビロニア神話の愛と美の女神イシュタル
アンシャル
シンの弟。時空を超えることができる不思議な力を持つ少年。物語の冒頭でちびうさと出会う。
キシャル
アンシャルが連れている動物。

デッド・ムーン

原作第四期、アニメSSシリーズの敵組織。詳しくはデッド・ムーン参照。

シャドウ・ギャラクティカ

原作第五期、アニメ「セーラースターズ」シリーズの敵組織。詳しくはシャドウ・ギャラクティカ参照。

脚注

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