横浜マラソン
横浜マラソン | |
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開催地 | 日本・横浜市 |
開催時期 |
11月(2009年まで・2019年予定) 12月(2010年〜2013年) 3月(2015年・2016年) 10月(2017年中止・2018年) |
種類 | ロードランニング |
距離 |
フルマラソン(2015年〜) ハーフマラソン(〜2012年) 10km 車椅子の部10km(2009年まで) 車椅子の部12.7km(2011年・2012年) |
創立 | 1981年 |
公式サイト |
www |
横浜マラソン(よこはまマラソン)は、神奈川県横浜市で開催される1981年創立の、市民参加型の長距離走・マラソンイベント大会である(日本陸上競技連盟・非公認コース)。かつて2009年から2014年まで開催された、横浜国際女子マラソンとは走行コースが異なっている。
概要
2013年までは毎年秋もしくは晩秋に開催され、山下公園前の紅葉したイチョウ並木(山下公園通り)をスタート地点としていた。競技は「ハーフマラソン」(1991年までは「20kmの部」)、「10kmの部」、「車椅子の部」(2009年までは10km、2011年・2012年は12.7kmで行われ、2010年・2013年は車椅子部門なし)が行われ、参加者は毎年8000人前後で推移していた。制限時間が他の大会より短く(ハーフマラソンは117分、10kmは70分)、仮装での走行は禁止されているなど、市民大会でありながら競技性が高いのが特徴であった。
2013年は「第33回 横浜マラソン大会」の名称で10kmの部(制限時間80分)のみ開催された。
2014年は開催されなかったが、2015年以降はコースが一新となり(詳細は後節参照)フルマラソン化された(制限時間はフルマラソン 6時間30分、10km 90分、10km車椅子 45分、2km車椅子 40分)。参加者の定員は2万5千人(申込者多数の場合は抽選)となっている。給水・給食所と応援パフォーマンス場所が一体となっており、給食所ではよくある食品のほか、神奈川県内の銘菓などを時間・提供場所を伏せ限定数提供する「ラッキー給食」を提供している(2018年大会以降は、公式HPにて「ラッキー給食」提供の企業募集を発表[1][2])。
2015年・2016年は2年連続して、3月中旬に開催されていた。2017年と2018年は、2年連続で10月下旬の開催予定と公表[3]。また、フルマラソン化以前からあった10kmの部と、10km車椅子の部は2016年大会を最後に廃止され、2017年大会から1/7フルマラソンの部(6.0278km、制限時間 80分)と1/7フルマラソン車椅子の部(6.0278km、制限時間 30分)が代わりに新設された[4]。2019年大会は11月中旬(11月10日)に変更する事が2018年7月27日に発表された[5]。
2017年大会本番の前々日までは、「開催を前提に進めて」いた[6]。ところが、台風22号の日本接近により「横浜マラソン本番当日、大雨及び強風圏に入ることが確実になった」ことを根拠として、実際に当日は最大風速5.6m/sであったものの、大会前日受付の最中だった10月28日の午後4時頃に、急遽大会中止を発表[7]。なお、横浜マラソンと同じく10月29日に実施された国内のフルマラソン大会のうち、中止になったのは当大会のみである[8]。 その後、大会中止発表から3日経過後の10月31日、事後対応についての発表がなされたが、その内容は受付を完了した参加者と、未完了の参加者とで対応が異なるものであった[9]。また、中止となった2017年大会の参加予定ランナーに対して、参加料返金はしなかったの、翌2018年大会優先出走権を有料(参加料全額負担)で譲与し、その完走ランナーには2017年分・2018年分の2個が授与された。
2019年大会では、女性ランナー優先枠として1万人の枠を用意。同枠には6846人の応募があった[10]。
コース
2013年まで
2012年までのコースは以下の通り[11]。2013年は10km部のみ開催で、コースは前年までと同じ。
- ハーフマラソン: 山下公園前(スタート) → 横浜マリンタワー前 → 山下橋 → (首都高速神奈川3号狩場線高架下) → 本牧橋 → 本牧埠頭D突堤 → 横浜港シンボルタワー前 → 本牧海づり施設(横浜フィッシングピアーズ)前 → 日産自動車本牧専用埠頭 → 横浜本牧駅前(錦町) → 三菱重工業横浜製作所本牧工場前(かもめ町) → JX日鉱日石エネルギー根岸製油所前 → 本牧陸橋前 → (国道357号) → 本牧市民プール前 → 本牧市民公園前(折り返し) → 本牧市民プール前 → (国道357号) → 本牧陸橋下 → JX日鉱日石エネルギー根岸製油所前 → 三菱重工業横浜製作所本牧工場前(かもめ町) → 横浜本牧駅前(錦町) → 日産自動車本牧専用埠頭 → 本牧橋 → (首都高速神奈川3号狩場線高架下) → 山下橋 → 山下埠頭(ゴール)
- 車椅子12.7km: ハーフマラソンと同じコースを走る。ハーフマラソンの折り返し地点をゴール地点とする。
- 10kmの部: 山下公園前(スタート) → 横浜マリンタワー → 山下橋 → (首都高速神奈川3号狩場線高架下) → 本牧橋 → 本牧埠頭D突堤(折り返し) → 本牧橋 → (首都高速神奈川3号狩場線高架下) → 山下橋 → 山下埠頭(ゴール)
かつてのハーフマラソンは日本陸連・公認コースであった。
2015年以降
2013年以前のコースから一新され、横浜みなとみらい21地区を発着する、フルマラソンの部及び10Kmの部のコースが設定された。途中、首都高速湾岸線や、通常は関係者以外立ち入ることができない横浜港の施設内も含まれる。当初「横浜マラソン2015」の公式HPでは、フルマラソン・10Kmと共に「日本陸上競技連盟・公認コース申請予定」と発表されていた[12]。しかしその2015年大会において、マラソンコースの一部(首都高速道路湾岸線)を事前に計測されていなかった為、結果186.2mの距離が不足していたことが判明し、日本陸連からの公認記録は承認されない[13]。翌2016年大会はその距離不足分を補ったが、同大会以降も陸連未公認のマラソンコースのままである[14]が、そのため下記の通り毎年コースの調整が行われている。
- 2018年大会では、南部市場の工事のため同地内の折り返し地点が入り口寄りに移動し、復路のみ赤レンガパーク敷地内を通過するコースとなった。
- 2019年大会では、南部市場に商業施設「ブランチ横浜南部市場」がオープンし、再び南部市場内の走行距離が増加、本牧ふ頭の折り返し地点が230m手前に、またゴール直前で同年オープンの「横浜ハンマーヘッド」を周回するコースが取られる。
また2012年・2013年迄のハーフマラソン・10Kmマラソンと同様に、仮面やマント等の仮装を始め、ほか音楽プレーヤー等の使用や、裸足での出走は原則的に禁止となっている[15]。
- フルマラソン: みなとみらい大橋(スタート) → 横浜市中央卸売市場本場 → 横浜赤レンガ倉庫 → 横浜三塔前 → 横浜スタジアム前 → 山下公園前 → 本牧市民公園前 → 根岸駅 → 横浜南部市場[注 1] (折り返し) → 首都高速道路湾岸線・杉田入口 → 本牧ふ頭入口(折り返し) → 本牧埠頭D突堤(折り返し) → 山下公園前 → パシフィコ横浜(ゴール)
- 1/7フルマラソン(6.0278km):フルマラソンのコースを山下公園前まで。
- 車いす1/7フルマラソン: 一般1/7フルマラソンに同じ
- 車いす2km: パシフィコ横浜前交差点(スタート) → 横浜赤レンガ倉庫 → 国際橋(2015年ゴール) → パシフィコ横浜(2016年ゴール・フルマラソンゴールに同じ)
なお、2015年時点では車いすフルマラソンは行われていないが、2016年以降にこれを実施するため2015年レース時に試走が行われた[16]。
車いす1/7フルマラソンは競技用車いすでの参加に限られるが、車いす2kmはその仕様は問わず伴奏・介助も可能。
2015年・2016年は下記の種目が実施されていた。
- 10km: みなとみらい大橋(スタート) → 横浜市中央卸売市場本場 → 横浜赤レンガ倉庫 → 横浜三塔前 → 横浜スタジアム前 → 山下公園前 → 山下埠頭 → 山下公園(ゴール)
- 車いす10km: 一般10kmに同じ
運営
プロデューサー
- 坂本雄次(ランナーズ・ウェルネス代表)
優勝者
-数字- は優勝回数、 記録 は(当時の)大会記録。
開催日 | 男子選手 | 記録 | 女子選手 | 記録 | |
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34 | 2015年3月15日 | 小山祐太 (JPN) [17] | 2時間24分39秒 | 高田佐知恵 (JPN) | 2時間56分31秒 |
35 | 2016年3月13日 | 小山祐太 (JPN) | 2時間25分15秒 | Leah Daugherty (USA) | 2時間51分04秒 |
36 | 2017年10月29日 | 台風22号接近による大雨・強風の為中止 | |||
37 | 2018年10月28日 | 坂口享 (JPN) | 2時間27分31秒 [18] | 風見節子 (JPN) | 3時間00分26秒 |
38 | 2019年11月10日 | 門出康孝 (JPN) | 2時間21分30秒 | 風見節子 (JPN) | 2時間56分57秒 |
39 | 2020年11月1日 | (開催予定) |
運営結果
フルマラソン | 一般10km | 車いす10km | 車いす2km | 合計 | 沿道応援人数 | |
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34[19] | 21,560 (96.0%) / 22,458 | 932 (99.0%) / 938 | 8 (100.0%) / 8 | 19 (100.0%) / 19 | 22,519 (96.2%) / 23,423 | 62万人 |
35[20] | 22,594 (94.4%) / 23,948 | 968 (99.7%) / 971 | 9 (90.0%) / 10 | 41 (100.0%) / 41 | 23,612 (94.6%) / 24,968 | 65万人 |
36 | 台風22号接近による大雨・強風の為中止 | |||||
37[21] | 24,650 (92.0%) / 26,778 | 954 (99.6%) / 957 | 6 (83.3%) / 5 | 83 (100.0%) / 83 | 25,692 (92.3%) / 27,824 | 68.4万人 |
38[22] | 26,892 | 998 | 9 | 93 | 27,992 | 68.8万人 |
完走者 (%) / 出走者 |
テレビ中継
2015年大会は、地上波の県域ローカル局テレビ神奈川(tvk)で生中継された。放送時間は8:00 - 15:30。この中継がtvk開局以来初のマラソン生中継となった。
2016年大会も同一時間にて放送された。但し、開催中止となった2017年大会でのtvkは、約7時間枠(8:00 - 14:55)において犬・猫をテーマにした映画が4本連続で振替放映された。
2018年大会以降は、8:00 - 11:30と、13:30 - 15:30の二部に分けて放送される。また2018年よりサブチャンネル(032ch)にて、フルマラソンゴール地点の定点映像を放送する(メインチャンネルの中断時間も含む)。
- 中継出演者(2019年)
別記が無い場合はいずれもtvkアナウンサー
- MC:三上真史(俳優)、トーマスサリー(元tvkアナウンサー、フリーアナウンサー)
- アシスタント:朝日奈寛(俳優)
- 解説:国近友昭(横浜DeNAランニングクラブ監督、第1部のみ出演)
- ゲスト[23]:福島和可菜(タレント)、佐藤嘉風(シンガーソングライター)
- 移動車実況:赤井祐紀
- スタート地点リポーター:瀬村奈月
- ゴール地点リポーター:赤間有華
- tvkメディアランナー[24]:田中碧
- 横浜DJ[25]:岡村帆奈美
事後番組
2015年大会は日本テレビにて「リスタート」の題で5月2日に放送され、2016年大会以降はTBSテレビで放送されている[26](いずれも関東地区ローカル)。
脚注
注釈
出典
- ^ 「ラッキー給食」の募集について(横浜マラソン2018)
- ^ 「ラッキー給食」の募集について(横浜マラソン2019)
- ^ “横浜マラソン 来年は10月”. 神奈川新聞 (2016年2月19日). 2018年10月30日閲覧。
- ^ 横浜マラソン組織委員会事務局 (2017年1月25日). “「横浜マラソン2017」詳細決定! ~新種目「1/7フルマラソン」・EXPOは、横浜赤レンガ倉庫へ~” (PDF). 横浜マラソン. 2018年10月30日閲覧。
- ^ 横浜マラソン組織委員会事務局 (2018年7月27日). “「横浜マラソン2019」 ~2019年11月10日(日)に開催決定!~” (PDF). 横浜マラソン. 2018年10月30日閲覧。 “2019年は11月2日(土)にラグビーワールドカップ2019™決勝戦が日産スタジアムで行われるためこの時期としました。”
- ^ 台風22号について その4(横浜マラソン2017・組織委員会事務局)
- ^ 台風接近で選手らの安全を優先 朝日新聞社 2017年10月28日
- ^ 横浜マラソンの近所で同日開催だった、しまだ大井川マラソン(静岡県)や水戸黄門漫遊マラソン(茨城県)など、雨天・強風の気象条件ながらも決行されていた。
- ^ 「横浜マラソン2017」にエントリーされたランナーの皆様へ(横浜マラソン組織委員会事務局)
- ^ 「横浜マラソン2019」一般公募枠のランナー申込状況について 2019年5月30日
- ^ 第32回横浜マラソン:アクセス・コース・観光案内(公式サイトのインターネットアーカイブ)
- ^ 横浜マラソン2015 大会要項(アーカイブ)
- ^ “「横浜マラソン2015」公認コース検定の結果について”. 2016年2月20日閲覧。 (PDF)
- ^ 横浜マラソン2016 よくある質問(アーカイブ)
- ^ 横浜マラソン2015 参加のご案内(マナーアップのお願い)
- ^ 横浜で、来年からの車いすフルマラソンに向け、トップランナーがコースを検証! パラフォト 2015年3月16日
- ^ ケニアのサイモン・カマウ・カニが2時間21分47秒でトップゴールしたが、ゲストランナー扱いのため表彰対象とはならない
- ^ ケニアのRaymond Kiprono Komenが2時間17分41秒でトップゴールしたが、ゲストランナー扱いのため表彰対象とはならない
- ^ 横浜マラソン2016公式プログラム(沿道応援人数を除く)
- ^ 横浜マラソン2016大会結果について横浜マラソン組織委員会 2016年3月13日
- ^ 横浜マラソン2018開催結果(速報)横浜マラソン組織委員会 2018年10月29日
- ^ 横浜マラソン2019開催結果(速報)横浜マラソン組織委員会 2019年11月11日
- ^ いずれも第2部のみ出演
- ^ 実際にランナーとしてコースを走りながら随時リポートを入れる
- ^ 各時間の気象・交通情報や視聴者からのリクエスト・メッセージ等を紹介する
- ^ TBS『横浜マラソン』 TBSテレビ 2016年2月19日閲覧