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Α

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ギリシア文字
Αα アルファ Νν ニュー
Ββ ベータ Ξξ クサイ
Γγ ガンマ Οο オミクロン
Δδ デルタ Ππ パイ
Εε エプシロン Ρρ ロー
Ζζ ゼータ Σσς シグマ
Ηη イータ Ττ タウ
Θθ シータ Υυ ウプシロン
Ιι イオタ Φφ ファイ
Κκ カッパ Χχ カイ
Λλ ラムダ Ψψ プサイ
Μμ ミュー Ωω オメガ
使われなくなった文字

()
ディガンマ サン
ヘータ ショー
ギリシアの数字
スティグマ
()
サンピ

()
コッパ

Α, α(アルファ、古代ギリシア語: ἄλφα アルパギリシア語: άλφα アルファギリシア語ラテン翻字: alpha)はギリシア文字の第1番目の文字。ギリシアの数字の数価としては1を表す。

ラテンアルファベットの「A」、キリル文字の「А」はこの文字を起源とする。

音声

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古代ギリシア語では、短母音 /a/、または長母音 /aː/

現代ギリシア語では単独では[a]

起源

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フェニキア文字 𐤀 (アレフ)に由来する。フェニキア文字では声門破裂音[ʔ]を表していたが、ギリシア語では声門破裂音が必要ないために母音[a]を表す文字に転用された[1]

文字名称は古代ギリシア語ではアルパと発音されたが、ビザンチン時代には「φ」が摩擦音化したためにアルファと呼ばれ、日本語でもアルファと呼び習わされている。

Α/αの意味

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ギリシア語アルファベットの冒頭に位置する文字であるために、物事のはじめを象徴する。例えば、新約聖書ヨハネの黙示録では、次のように使われている。「わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである」(22章13節)

ギリシャ文字系統の文字(ラテン文字、キリール文字など)をアルファベットと言うが、これはギリシア文字の最初の2文字αとβ(アルファ、ベータ)に由来する。

α‐は、ギリシア語で否定を表す接頭辞である。

記号としての用法

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大文字Αはラテン文字のAと紛らわしいためほとんど使われず、小文字αのみが使われる。

Α/α(アルファ)を冠する用語

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符号位置

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Α U+0391 1-6-1 Α
Α
Α
α U+03B1 1-6-33 α
α
α
Ά U+0386 - Ά
Ά
ά U+03AC - ά
ά

脚注

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  1. ^ W. Sidney Allen (1987) [1968]. Vox Graeca (3rd ed.). Cambridge University Press. p. 171. ISBN 0521335558 

関連項目

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