ლ
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ლ(グルジア語: ლასი、/lasɪ/)は、現行のグルジア文字の11番目の文字(正書法改正前は12番目)である[1]。
使用
[編集]ジョージア語では有声歯茎側面接近音[l]を表す[2]。記数法では数値30を表す[3]。
ジョージア国内のラズ語でも使用されている。トルコ国内で使用されているラズ語ラテン・アルファベットの「L」[4]に対応する。アブハズ語(1937年から1954年まで)[5]およびオセット語(1938年から1954年まで) [6]のグルジア文字表記法でも使用されていたが、現在はキリル文字が主に使われ、「Л」と記される。
ジョージア語のラテン文字化では「L」と記す[7]。グルジア語の点字では記号⠇(U + 2807)[8]となる。
ジョージアの通貨、ラリの記号「₾」はこの文字に由来する[9]。
字形
[編集]アソムタヴルリ | ヌスフリ | ムヘドルリ | ムタヴルリ | ムヘドルリの変体 |
---|---|---|---|---|
筆順
[編集]アソムタヴルリ[10] |
---|
ヌスフリ[11] |
---|
ムヘドルリ[12] |
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符号位置
[編集]文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Ⴊ | U+10AA |
- |
Ⴊ Ⴊ |
アソムタヴルリ |
ⴊ | U+2D0A |
- |
ⴊ ⴊ |
ヌスフリ |
Ლ | U+1C9A |
- |
Ლ Ლ |
ムタヴルリ |
ლ | U+10DA |
- |
ლ ლ |
ムヘドルリ |
ჺ | U+10FA |
- |
ჺ ჺ |
ムヘドルリの変体の一種。同じ文字はバツ語で有声咽頭摩擦音[ʕ]を表す。 |
₾ | U+20BE |
- |
₾ ₾ |
ラリ記号 |
出典
[編集]- ^ Machavariani, p. 136
- ^ Aronson, Howard Isaac (1990). Georgian: A Reading Grammar. Columbus, OH: Slavica Publishers. p. 18, 20. ISBN 978-0-89357-207-5
- ^ Mchedlidze, II, p. 100
- ^ Description du dialecte laze d'Arhavi (caucasique du sud, Turquie): Grammaire et textes (PDF).
- ^ Из истории письменности в Абхазии.
- ^ История осетинского письма.
- ^ Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Georgian
- ^ UNESCO, World Braille Usage, Third Edition, Washington, D.C. p. 45
- ^ “Georgian Lari represented by new symbol”. Agenda.ge. 2021年9月17日閲覧。
- ^ Mchedlidze, I, p. 105
- ^ Mchedlidze, I, p. 107
- ^ Mchedlidze, I, p. 110