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【推しの子】 (実写)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【推しの子】 (実写)』(おしのこ 実写)は、原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴによる同名の漫画原作の日本の映像作品で、東映により実写ドラマ化・映画化された[1]

概要

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2022年から企画され、2023年初旬から脚本執筆とキャスティングが行われた[2][3]

2024年1月24日、実写映像化が発表された[4][5]。同年11月17日、ワールドプレミアが行われ、主演で、アクア役の櫻井海音、アイ役 齋藤飛鳥、ルビー役 齊藤なぎさ、かな役 原菜乃華、あかね役 茅島みずき、MEM役 あの、斉藤ミヤコ役 倉科カナ、五反田泰志役 金子ノブアキ、鏑木勝也役 要潤、斉藤壱護役 吉田鋼太郎スミス監督、松本花奈監督ら総勢12名が登壇した[6][7]

2024年11月28日21時からドラマシリーズ第1話から第6話まで、12月5日21時より第7話および第8話がAmazon Prime Videoにて世界配信され、映画が『【推しの子】-The Final Act-』のタイトルで、12月20日より東映配給にて300を超える劇場で公開された[4][8][9]

2024年12月27日、日本のAmazonオリジナル作品で歴代1位の月間視聴数を記録[10]

2024年12月、『【推しの子】 The Final Act』は、公開初週の映画動員ランキングで7位にランクインした[11]

キャスト

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スタッフ

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  • 原作 - 赤坂アカ・横槍メンゴ「【推しの子】」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
  • 音楽 - fox capture plan
  • 企画・プロデュース - 井元隆佑

配信ドラマ

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映画

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  • 企画・プロデュース - 井元隆佑
  • 監督 - スミス
  • 脚本 - 北川亜矢子
  • 音楽:fox capture plan
  • 製作:吉村文雄
  • プロジェクト統括:出目宏
  • エグゼクティブプロデューサー:柳迫成彦
  • プロデューサー:峠本悠悟
  • 音楽プロデューサー:津島玄一、本谷侑紀
  • 劇中歌プロデュース:屋代陽平、山本秀哉、田中萌々絵(Echoes/ソニー・ミュージックエンタテインメント)
  • 宣伝プロデューサー:寺嶋将吾
  • 撮影:奥平功
  • 美術:神田諭
  • 照明:渡邊良平
  • 装飾:神戸信次
  • 録音:藤丸和徳
  • 音響効果:大河原将
  • 整音:石井秀明
  • 選曲:本谷侑紀
  • 編集:小野寺絵美
  • スクリプター:松澤一美
  • スタイリスト・衣装デザイン:石橋万里
  • アイドル衣装デザイン:成田あやの
  • ヘアメイク:光野ひとみ
  • コレオグラファー:yurinasia
  • キャスティングプロデューサー:伊藤由夏
  • 助監督:川口浩史 宮﨑剛
  • プロダクションマネージャー:椋樹弘尚
  • ラインプロデューサー:曽根晋
  • 俳優統括:福岡康裕
  • プロダクション統括:木次谷良助
  • 制作プロダクション:東映東京撮影所
  • 配給 - 東映

音楽

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劇中歌として、初代「B小町」(齋藤飛鳥、 酒井唯菜、兼清萌々香、齋藤茉日、中野あいみ)によ理、配信ドラマでサインはB」、映画で「我ら完全無敵のアイドル!!」のライブ歌唱映像がある[12]

新生「B小町」(齊藤なぎさ、原菜乃華、あの)により、「我ら完全無敵のアイドル!!」のライブ歌唱映像が配信ドラマであるが、サインはBのライブ歌唱映像は本編未収録でYouTube公式アカウントにアップロードされている[13]。「STAR☆T☆RAIN」はルビーによる言及のみ。

配信ドラマ主題歌

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主題歌は毎話変わる[14]

映画

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  • エンディングソング - B小町「SHINING SONG」 「B小町」メンバー役の齊藤なぎさ、原菜乃華、あのが特に好きな曲である[15]

ディスコグラフィー

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デジタルシングル

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劇中ユニット「B小町」(齊藤なぎさ、原菜乃華、あの)による配信楽曲。

発売日 タイトル レーベル
1st 2024年10月19日 我ら完全無敵のアイドル!! Rambling RECORDS
2nd 2024年11月5日 トワイライト

ミニアルバム

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劇中ユニット「B小町」(齊藤なぎさ、原菜乃華、あの)による楽曲。

発売日 タイトル 収録曲 品番 レーベル
2024年12月18日 SHINING SONG 全4曲 CDː RBCP-3569 Rambling RECORDS
収録内容
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  1. SHINING SONG - 作詞:田仲圭太/作曲・編曲:田仲圭太、齊藤美咲
  2. 我ら完全無敵のアイドル!! - 作詞・作曲・編曲:ふるーり
  3. トワイライト - 作詞・作曲・編曲:SEE
  4. サインはB(ドラマver.) - 作詞・作曲:大石昌良 編曲:田仲圭太

サウンドトラック

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fox capture planが音楽を担当。

発売日 タイトル 収録曲 規格 レーベル
2024年10月19日 ドラマ『【推しの子】』 オリジナルサウンドトラック先行配信版 全6曲 配信 Rambling RECORDS
2024年12月11日 オリジナル・サウンドトラック ドラマ「【推しの子】」 全42曲 CD RBCP-3567

キャスティング

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乃木坂46でセンターを務めた元アイドルの齋藤飛鳥をアイ役に、子役出身の有馬かな役に元子役の原菜乃華、「=LOVE」でセンターを務めたことのある元アイドルでルビーと性格が似ている齋藤なぎさ、知名度が高い あのをインフルエンサーのMEM役に、劇中劇の恋愛リアリティーショーにも恋愛リアリティーショー出演経験者たちなど、キャラクターと共通点のある俳優を起用した[16]

ダンス

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「我ら完全無敵のアイドル!!」「トワイライト」「SHINING SONG」ともに、コレオグラファーのyurinasiaによる振り付けである[17]。「サインはB」の振り付けが参考された[18]

撮影

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撮影機材にもこだわっており、劇中の時代背景などにも合わせiPhone, Go Pro, RED ONEなど、20種類を超えるビデオカメラが使われた[19]。ライブシーンの撮影は、ライブビデオ制作経験あるスタッフらにより360度、30アングル程度で行われた[19]

原作との違い

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本筋に影響がない部分を中心に、再構成や改変された箇所が多いが、特に劇中劇「東京ブレード」は、2.5次元舞台ではなく、月9の連続TVドラマへ変更された[20]。それに伴い、鳴嶋メルトの出番は減った。同じく、ルビーの同級生、不知火フリルや寿みなみの描写も削られた。ツクヨミやニノも登場しない。

評価

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スタッフによる出演者の評価

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  • 企画・プロデュース:井元隆佑 - 齋藤飛鳥に関し、アイドルとしての一つ一つのポーズの決まり方など、何年も培ってきたものの凄みを見せつけられた。原菜乃華に関し、声が魅力的な特徴もポイント。かなのモノローグが多い脚本で、彼女の声がまさにハマった[21]
  • 撮影:奥平功 - 齋藤飛鳥のパフォーマンスは抜群、本当に伝説のアイドル。原菜乃華は努力と練習を重ね、パフォーマンスは本当にすごかった。成長していく流れを目にしてきたと好評価をしている[19]
  • コレオグラファー:yurinasia - 齋藤飛鳥は、立ち姿や後ろ姿からもオーラを放ち「本当にアイだ」と感じる。振り付けを覚えるのもとても速く、アシスタントも「レベチだ…」と驚くほど。原菜乃華は、ダンスもほぼ未経験ながら原作のかな同様ぐんぐん成長し、見ていて鳥肌が立つほど[17]

その他の評価

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  • 齋藤飛鳥のアイの演技・パフォーマンスが高い評価を得ている[22]
  • 原菜乃華演じる、有馬かなの演技・パフォーマンスが高い評価を得ている[23][24]

批評

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  • とても当事者意識を感じ、リスペクトを持って作っていただけていると感じていた - 赤坂アカ[25]
  • 描きたいテーマがちゃんと伝わって表現されている - 横槍メンゴ - [26]
  • 全体的に駆け足で進んでるが、改変・取捨選択には納得感がある[27]
  • 巧み構成や脚色、原作キャラクター像を尊重したコンセプトにより、ドラマ【推しの子】は当初の実写化批判を払拭する[28]
  • アイドル周辺の描写に唸らされた。北川亜矢子の脚本も見事だ[29]

脚注

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出典

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  1. ^ 映画【推しの子】"絶妙すぎる配役"決まった背景”. 東洋経済オンライン (2024年12月21日). 2025年1月9日閲覧。
  2. ^ INTERVIEW|ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト”. ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト. 2025年1月9日閲覧。
  3. ^ 【推しの子】 The Final Act 特集: この実写化は本当に大丈夫なのか?ファンを失望させないか? 原作ファンがプロデューサーに忖度なしでガチ質問してきた (2)”. 映画.com. 2025年1月9日閲覧。
  4. ^ a b Inc, Natasha. “「【推しの子】」実写化!出演は櫻井海音、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの(原作者コメントあり)”. 音楽ナタリー. 2025年1月9日閲覧。
  5. ^ 【推しの子】 実写映像化決定!!”. 東映オフィシャルサイト. 2025年1月9日閲覧。
  6. ^ Inc, Natasha. “【ワールドプレミアレポート】【推しの子】ワールドプレミア、櫻井海音を共演者ら称賛「子犬のような目」「達観している」(写真39枚)”. 映画ナタリー. 2025年1月9日閲覧。
  7. ^ 実写『【推しの子】』ワールドプレミアに櫻井海音&齋藤飛鳥ら豪華12人が集結 物語さながらライブ演出で伝説の幕開け祝す”. ORICON NEWS (2024年11月17日). 2025年1月9日閲覧。
  8. ^ Inc, Natasha. “【推しの子】実写版の配信&公開日決定、初映像も解禁 監督はスミス&松本花奈”. 映画ナタリー. 2025年1月9日閲覧。
  9. ^ ドラマ『【推しの子】』第2弾予告解禁!映画本編特別映像がPrime Videoにて先行解禁決定”. THE FIRST TIMES. 2025年1月9日閲覧。
  10. ^ 実写ドラマ【推しの子】、日本のAmazonオリジナル作品で歴代1位の視聴数を記録! : 映画ニュース”. 映画.com. 2025年1月9日閲覧。
  11. ^ アニメも主題歌も大ヒット【推しの子】 実写映画の初週7位は大コケか順当か(武井保之) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年1月9日閲覧。
  12. ^ 実写版【推しの子】齋藤飛鳥、アイ役としてアニメ版の楽曲披露 ファン驚きの声「使えるんだ?!」【ネタばれあり】”. ORICON NEWS. 2025年1月9日閲覧。
  13. ^ 実写【推しの子】B小町“齊藤なぎさ・原菜乃華・あの”による「サインはB」初解禁 本編未収録のライブパフォーマンス公開”. ORICON NEWS. 2025年1月9日閲覧。
  14. ^ Inc, Natasha. “ドラマ「【推しの子】」主題歌は毎話変わる マイファスやヤバT、梅田サイファーら8組(動画あり / コメントあり)”. コミックナタリー. 2025年1月9日閲覧。
  15. ^ WEBザテレビジョン. “原菜乃華、齊藤なぎさ&あのとの“B小町”を回顧「涙が出てしまうくらい記憶が蘇る」12月27日には「Mステ SUPER LIVE」出演”. WEBザテレビジョン. 2025年1月9日閲覧。
  16. ^ 実写化に物議【推しの子】ドラマが意外と好評な訳”. 東洋経済オンライン (2024年12月12日). 2025年1月9日閲覧。
  17. ^ a b INTERVIEW|ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト”. ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト. 2025年1月9日閲覧。
  18. ^ INTERVIEW|ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト”. ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト. 2025年1月9日閲覧。 “——TVアニメ版「サインはB」の振り付けから刺激を受けたことはありますか。 ものすごくかわいい振り付けだなと思いました。一度「サインはB」の振り付けをすべて覚えて、「アイドルの魅力を表現するためには、ステップにおいてもこれくらい重心を乗せる方がいいんだな」などいろいろと勉強しながら、自分の中に染み込ませるようにしていました。「サインはB」にもコレオグラファーさんがいるので、その方の思いを大事にしてドラマ&映画にも臨みたいと思っていました”
  19. ^ a b c INTERVIEW|ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト”. ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト. 2025年1月9日閲覧。
  20. ^ 実写化に物議【推しの子】ドラマが意外と好評な訳”. 東洋経済オンライン (2024年12月12日). 2025年1月9日閲覧。
  21. ^ INTERVIEW|ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト”. ドラマ&映画【推しの子】Behind The Scene 公式サイト. 2025年1月9日閲覧。
  22. ^ 再現度高すぎ!実写【推しの子】齋藤飛鳥、迫真の演技に絶賛の声|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ (2024年11月29日). 2025年1月9日閲覧。
  23. ^ 本サイトは日本国外からはご利用いただけません”. gsorry.giga.co.jp. 2025年1月9日閲覧。
  24. ^ 原菜乃華=有馬かなが成立した理由 実写版『【推しの子】』で示した“磨き抜かれた真価””. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2024年12月25日). 2025年1月9日閲覧。
  25. ^ Inc, Natasha. “映画「【推しの子】」赤坂アカ&横槍メンゴが感想語る、リアルな芸能界の空気を賞賛(コメントあり)”. コミックナタリー. 2025年1月9日閲覧。 “芸能界の当事者たちの、現場の視点というものを得て、実写版『【推しの子】』は、よりリアリティを得た作品だと思います。そこには確かな本物がある。いち視聴者として観たときにそんな感想を抱きました。是非とも、その当事者たちの叫びや葛藤を、作品から感じ取って頂けたらうれしい、そんな風に思っております”
  26. ^ Inc, Natasha. “映画「【推しの子】」赤坂アカ&横槍メンゴが感想語る、リアルな芸能界の空気を賞賛(コメントあり)”. コミックナタリー. 2025年1月9日閲覧。 “誰よりも私が大満足してます。素敵な再構築をしてもらったなと感じました。実写で見てようやく『【推しの子】』という物語をちょっと外側から見ることができて、『【推しの子】って面白いな』って、『好きだな』って思いました。私が手をかけきれなかったことの細部まで、いろんな人の手によって完成度が上がった『【推しの子】』だなと思っていますので、また違う角度から『【推しの子】』という物語を楽しんでいただけたらキャラクターへの愛も深まるんじゃないかなという作品になっています”
  27. ^ 「推しの子」の実写化って難しくね? と思ってたマンガ家がドラマを見た感想は……「イッキ見した」”. ITmedia NEWS. 2025年1月9日閲覧。
  28. ^ 実写化に物議【推しの子】ドラマが意外と好評な訳”. 東洋経済オンライン (2024年12月12日). 2025年1月9日閲覧。
  29. ^ 『【推しの子】』はなぜ“理想の実写化”になったのか 原作の芸能界描写に正面から回答”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2025年1月1日). 2025年1月9日閲覧。 “物語のテンポを良くするために、無駄な要素を省き、内面描写は役者の演技と映像表現に丸投げ。『【推しの子】』はそういうアプローチの作品なのだが、実はこれは『【推しの子】』の2.5次元舞台編で展開された人気漫画『東京ブレイド』の舞台劇化におけるアプローチそのもののである。”