えのしま (掃海艇・2代)
えのしま | |
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基本情報 | |
建造所 | USC京浜事業所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 | 掃海艇(中型掃海艇) |
級名 | えのしま型 |
建造費 | 201億円 |
母港 | 函館 |
所属 | 大湊地方隊函館基地隊第45掃海隊 |
艦歴 | |
発注 | 2008年 |
起工 | 2009年5月14日 |
進水 | 2010年10月25日 |
就役 | 2012年3月21日 |
要目 | |
排水量 |
基準 570トン 満載 660トン |
長さ | 60.0m |
幅 | 10.1m |
深さ | 4.5m |
吃水 | 2.5m |
機関 | CODOE方式 |
主機 |
三菱6NMUディーゼルエンジン × 2基 補助電動機 × 2基 |
出力 | 2,200PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大速 14ノット |
乗員 | 48人 |
兵装 | JM61-M 20mm多銃身機銃 × 1門 |
搭載艇 |
4.9m型複合作業艇 × 1隻 ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻 |
C4ISTAR | OYQ-201 掃海艇情報処理装置 |
レーダー | OPS-39 対水上捜索用 |
ソナー |
ZQS-4 機雷探知機 サイドスキャンソーナー4型 |
その他 |
水中航走式機雷掃討具S-10 一式 小型係維掃海具1型一式 感応掃海具1型 一式 |
えのしま(ローマ字:JS Enoshima, MSC-604)は、海上自衛隊の掃海艇。えのしま型掃海艇の1番艇。艇名は江の島に由来する。測天型敷設特務艇「江之島」、はつしま型掃海艇「えのしま」に次いで日本の艦艇としては3代目。
海上自衛隊初のFRP船体の掃海艇である。ひらしま型(16MSC)をもとに、船体構造を繊維強化プラスチック(FRP)製としたものであり、本艇のみ、就役後の実海域において船体強度の健全性を監視するための構造モニタリング装置が装備されている[1]。
艦歴
[編集]「えのしま」は、平成20年度計画掃海艇396号艇として、USC京浜事業所で2009年5月14日に起工され、2010年10月25日に進水、2012年3月21日に就役し、横須賀地方隊第41掃海隊に編入された。
2012年10月14日、相模湾で平成24年度自衛隊観艦式に参加。
2014年6月20日から6月29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。
同年7月18日から7月30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。
2015年7月18日から7月30日、陸奥湾で平成27年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。
同年11月20日から11月30日、日向灘で平成27年度機雷戦訓練に参加。
同年12月19日から12月21日、湘南港にて艦内公開、ライトアップ展示[2]。
2016年2月1日から2月10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。
同年6月17日から6月23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。7月18日から7月30日、陸奥湾で平成28年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。
2017年6月17日から6月18日、伊豆半島沖でコンテナ船と衝突したアメリカ海軍第7艦隊横須賀基地所属の駆逐艦「フィッツジェラルド」の乗員捜索に参加。6月20日、アメリカ海軍作戦部長、第7艦隊司令官、在日米軍司令官が海上幕僚長などを通して一連の対応と支援に対し感謝の意を述べた。
2018年7月18日から7月30日、陸奥湾にて機雷戦訓練及び日米印共同掃海特別訓練に参加[3]。
2024年3月12日、大湊地方隊隷下函館基地隊第45掃海隊へ編成替え。
脚注
[編集]- ^ 廣郡洋祐「新型掃海艇「えのしま」の明細」『世界の艦船』第764号、海人社、2012年8月、163-169頁、NAID 40019366569。
- ^ “掃海艇「えのしま」江の島シーキャンドルライトアップ(H27.12.19-21)”. 横須賀地方隊. 2020年10月7日閲覧。
- ^ 平成30年度機雷戦訓練(陸奥湾)及び掃海特別訓練(日米印共同訓練)の実施について(PDF文書)
参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』(海人社、2010年)