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えふえむ・エヌ・ワン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社えふえむ・エヌ・ワン
FM N1. INC.
愛称 えふえむ・エヌ・ワン
コールサイン JOZZ5AA-FM
周波数/送信出力 76.3 MHz/20 W
本社・所在地
921-8512
石川県野々市市高橋町24番2号
設立日 1995年11月7日
開局日 1995年[1][2]12月27日[3]
演奏所 本社と同じ
送信所 野々市市扇が丘7番1号 金沢工業大学内ライブラリーセンター(屋上に送信アンテナ)
放送区域 野々市市全域[2]
金沢市および白山市の一部[2]
ネット配信 SimulRadio[4]
ListenRadio
公式サイト https://www.fmn1.jp/
えふえむ・エヌ・ワン(現社屋)
えふえむ・エヌ・ワン(旧社屋)

株式会社えふえむ・エヌ・ワンは、石川県野々市市の全域[2]白山市ならびに金沢市の各一部地域[2]放送区域として超短波放送(FM放送)を行っている特定地上基幹放送事業者である。同一の愛称コミュニティ放送(コミュニティFM)を行っているが、北國新聞番組表などではFM-N1と表記される場合がある。

概要

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金沢工業大学が中心となって設立された第三セクターのコミュニティFM局で[1]、石川県内かつ北陸地方新潟県を除く)で初めて開局した[2][5]。金沢工業大学の扇が丘キャンパス28号館が本社演奏所・送信所となっており[6]日本で初めてとなる大学構内で放送を行うFMラジオ局として開局した[2]

放送形態は、5時開始起点で日曜日深夜を除き24時間放送で[注 1][6]、深夜の時間帯(月曜日から金曜日は24:00以降、土曜・日曜日は23:00以降)は自主制作番組の再放送に割り当てしている。自主制作番組に力を入れており、自主制作率は放送エリアがほぼ重複するラジオかなざわを上回る。また、北陸地方で初めてインターネットラジオでの配信2008年平成20年)6月16日から行っている[4]

特徴として、収録番組の比率が比較的高く、平日の朝7時の枠、ならびに週末や年末年始はほぼすべてが収録番組となる。2019年4月の番組改編で土曜・日曜のほとんどの時間帯が再放送に変更されている。また、長時間のローカルワイド番組の放送は行われていない。演奏楽曲として、いわゆる演歌と呼ばれるものは流さない[注 2]。曲は最初から最後までかけるということが局是である[注 3][7]

開局当初は一部時間帯でPCM Z-SKYの再送信を、時期は不明だが程なくJ-WAVEの再送信に切り替えてしばらく行っていたが、2009年4月1日をもって廃止となりほぼ100%自主制作となった[8]。J-WAVEの再送信を行うコミュニティFMが多いが、同局が全国で初めて再送信を始めたのがきっかけとなり、全国に広まっていったものである[8]

J-WAVEの再送信の終了

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開局当初から、一部の時間帯でJ-WAVEの番組を再送信していた。また、日曜深夜については2005年3月まではJ-WAVEの『J's Journal』や音楽セレクション番組を放送していた(J's Journal終了から2009年9月まではこの時間は放送休止枠だったが2009年10月からは自主制作枠となっている)。しかし、2008年6月にサイマルラジオを開始するにあたり[4]、J-WAVEの番組はサイマル放送できないため、2009年4月1日をもってJ-WAVEの再送信を終了した[8]。これにより石川県内においてJ-WAVE再送信局がなくなった。

現在の主な番組

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2022年10月時点。現在の番組の詳細は、公式サイトの週間番組表などを参照。◎印は再放送が設定されている番組。

月曜 - 金曜

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曜日記載のないものはすべて月曜日から金曜日までの放送。

生放送ニュース・情報枠
  • よろしく!スタジオスウィング(10:00 - 10:15)
  • よろしく!スタジオサミット(13:00 - 13:30)
  • よろしく!スタジオサンセット(17:00 - 17:30)
    • 2019年4月の番組改編で新設された番組で、番組名は各スタジオの名称から。2019年3月までの番組名は『みずほ証券株式市況&チョットチャット763』で月曜10時台は株式市況のみの放送。この番組を含めたニュース枠では『読売新聞ニュース』が放送される[注 4]
その他の番組
  • ひとりじゃないよ(5:00 - 6:00)◎
  • エヌワンPOPS(6:00 - 6:30)◎
  • ホームタウン野々市(6:30 - 7:00、11:15 - 11:55、16:00 - 17:00)
    • 野々市市の広報番組[9]。開局当初は週末も放送された(現在は廃止)[1]
  • KIT PMC 駆ける未来と懐かしドーナツ(7:00 - 8:00)◎
  • 黄金の喉は歌い継ぐ〜FM-N1 ゴールデンスロート(8:00 - 8:30)◎
  • 永瀬喜子のきょうも元気で(月曜日 9:00 - 10:00) - 番組内では白山市による広報コーナーがある[10]
  • 谷口悦子の暮らし上手に(火曜日 9:00 - 10:00)
  • 今出しづのうらら麗らか(木曜日 9:00 - 10:00)
  • 金原ゆかりの優雅な週末(金曜日 9:00 - 10:00)
  • N1コミュニティ(火曜日 - 金曜日 10:15 - 11:15)
  • 季節に歌い四季に酔い(13:30 - 14:00)◎
  • KIT CAMPUS WAVE[6](18:00 - 19:00)◎ - 金沢工業大学の学生団体「WAVEプロジェクト」[11]による自主制作の番組。18時台と19時台の2部構成となっていたが、2020年10月の番組改編で18時台のみの放送に変更した。
  • MMT(19:00 - 20:00)◎ - 金沢工業大学の学生による自主制作の番組。MMTとは「My Music Time」(マイ・ミュージック・タイム)の略語
  • エバの音楽探訪(火曜日 23:00 - 24:00)◎

土曜・日曜

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  • キャンパス・アメニティ(土曜日 11:00 - 12:00)◎
  • ウィンド・ブラス・コレクション(土曜日 18:00 - 19:00)◎
  • ブロークン・タイムマシン(日曜日 18:00 - 19:00)◎

過去の主な番組

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  • わんわんピース
  • PMCサウンド・ガーデン
  • 新篁(しんこう)マイ・ディア・ソング
  • ドリバーとけいすけの二人三脚
  • 小さな喫茶店でアルバム聴けば
  • ホームタウンののいち - 野々市市の広報番組。月曜日から金曜日(祝日を除く)は野々市市役所内の情報交流館カメリアからの公開放送。
  • ほくでん アリス・サウンズ・ハッピー - 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)以降は「ほくでん」の冠を外して放送されていた(北陸電力#提供番組も参照)。
  • 日本の歌そぞろ歩き
  • 丸いレコード三角関係
  • 1212幸せの数字
  • ワーナーマイカル映画通り
  • My Music Time - 金沢工業大学の学生による自主制作番組。
  • N1ミュージックファイル
  • 土曜サウンド倶楽部
  • ふぉん Phone Songs
  • 遥か昭和に耳を澄ませば〜25人の作曲家を聞く〜
  • あなたの傍に歌がある[7]
  • 生活いち番シャトル便
  • iMA音楽アリーナ[7]
  • iMA音楽 Show Around
  • ハイスクールDJ - 星稜高等学校、石川県立金沢泉丘高等学校石川県立野々市明倫高等学校国際高等専門学校、の放送部が週替わりで番組を担当。
  • KIT大家さんは見守り隊
  • KITドリバーが行く
  • リレキカコログ
  • Go!チャンネル
  • ニコニコウキウキ〜日本のコミックソング
  • 作曲家・筒美京平の世界
  • KIT PMCレコード・ボックス[7]
  • KITラジオラボ
  • ごあいさつ御当地唄
  • ようこそ!スタジオシラヤマへ
  • 今夜はバラード気分[7]

放送されていた主なJ-WAVEの番組

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ほか

開局10周年特別番組 あなたが好きです

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2005年12月27日に開局10周年を迎え、特別番組が放送された。

  • 1部 N1新たな旅立ち-歌謡曲とともに- (9:00 - 10:00)
  • 2部 N1ジャズ・フォーエバー (10:15 - 11:15)
  • 3部 N1より愛をこめて (11:15 - 13:00)
  • 4部 N1あの素晴らしいフォークソングをもういちど II (13:00 - 16:00)

現在の主なパーソナリティ

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  • 谷口悦子
  • 宇野慶子
  • 永瀬喜子
  • 金原ゆかり
  • 今出しづ
  • 橋本伸行
  • 中島望
  • 嶋健太郎
  • 金沢工業大学 学生団体WAVEプロジェクト[6]
AIパーソナリティなど

スタジオ

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えふえむ・エヌ・ワンには、スタジオが6つあり[6]、いずれも頭文字アルファベットの「S」となっている[12]

本社(金沢工業大学扇が丘キャンパス28号館)
  • 第1スタジオ:SUMMIT(サミット)
  • 第2スタジオ:SWING(スウィング)
  • 第3スタジオ:SMILE(スマイル)
  • 第4スタジオ:SUNSET(サンセット)
  • 第5スタジオ:SKY(スカイ)
金沢工業大学・国際高等専門学校白山麓キャンパス
  • 第6スタジオ:SHIRAYAMA(シラヤマ)

受賞経歴

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  • 2004年(平成16年) - 同年3月15日から3月19日にかけて放送された『PMC団塊の応援歌〜想い出の音楽とともに〜』が第41回ギャラクシー賞ラジオ部門選奨に選ばれた[13]
  • 2005年(平成17年) - 同年1月14日放送の『ストア!オールディーズ』が第42回ギャラクシー賞ラジオ部門選奨に選ばれた[13]。2回連続ギャラクシー賞受賞したのは、コミュニティFMでは初めて。
  • 2006年(平成18年) - 10周年企画番組『1949年のボレロ』が放送文化基金賞優秀賞(2位優秀賞、1位本賞は該当作品なし)を受賞した。コミュニティFM局の番組が受賞するのは放送文化基金32年の歴史の中で初めてである。

その他

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SimulRadioの使用プレーヤーは唯一独自のプレーヤーを用いている(かつては他局同様、Windows Media Playerを用いていた)。2010年4月からはiPhoneにおいてもサイマル放送を実施しており、スマートフォンアプリケーション(iPhone・Android端末)でも聴取可能。また、以前はUstreamでも配信を実施していたが、権利上曲が流せないため、無音のスタジオが配信されていた。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2018年4月からは月曜の3時から5時までが放送休止となっている。
  2. ^ 『ミッチー・ムッチー・ハッチー 足して十七~三橋美智也、村田英雄、春日八郎特集』など例外もある。
  3. ^ 『ミッチー・ムッチー・ハッチー 足して十七~三橋美智也、村田英雄、春日八郎特集』や『背骨を電気が走った~グループ・サウンズ特集~』など人工音声で曲を紹介する番組では、番組の最後の曲が途中で終わることがあり、その旨を告知していた。
  4. ^ かつては北陸地方で唯一の放送となっていたが、福井街角放送でも開始したため唯一の放送ではなくなっている。

出典

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  1. ^ a b c ほっと石川 2000年秋季号” (PDF). 石川県県民文化局広報広聴室. p. 21 (2000年9月25日). 2022年6月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g “石川)学生が街に元気 金沢工大にコミュニティーFM局”. 朝日新聞デジタル. (2018年4月20日). オリジナルの2018年4月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180426205608/https://www.asahi.com/articles/ASL4L521GL4LPJLB00F.html 2022年10月11日閲覧。 
  3. ^ 『北國新聞で見る 平成いしかわの30年』北國新聞社、2019年8月5日、478頁。 
  4. ^ a b c 「北陸初 ネットラジオ配信 遠隔地にも・地域FM局注目」『読売新聞』朝刊(北陸支社版・石川面)2008年6月14日、21面。
  5. ^ 地上波テレビ・ラジオ放送・エリア放送 - 総務省北陸総合通信局
  6. ^ a b c d e コミュニティFM放送局 えふえむ・エヌ・ワン - 金沢工業大学
  7. ^ a b c d e 音楽のある街”. えふえむ・エヌ・ワン. 2018年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月6日閲覧。 “曲の途中で切らずにオン・エアすることで、敬意を表したい。”
  8. ^ a b c 新時代を体感、2度目の幸せ”. えふえむ・エヌ・ワン (2009年4月2日). 2009年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月6日閲覧。
  9. ^ ラジオおよびテレビ広報番組 - 野々市市市民協働課広報広聴係
  10. ^ ラジオ広報 - 白山市企画振興部広報広聴課
  11. ^ “新入生に交流の場を 自宅で授業 友だちできない…”. 北陸中日新聞Web. (2020年8月5日). オリジナルの2022年2月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220220092217/https://www.chunichi.co.jp/article/99997 2022年10月11日閲覧。 
  12. ^ PMCで見つけた〈50〉1910フルーツガム・カンパニーの「サイモン・セッズ」”. えふえむ・エヌ・ワン スタッフブログ (2019年3月29日). 2019年4月14日閲覧。
  13. ^ a b ギャラクシー賞データベース えふえむ・エヌ・ワン - 放送批評懇談会

関連項目

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外部リンク

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