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くまちゃん (宇多田ヒカルのぬいぐるみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
画像外部リンク
宇多田ヒカルと“くまちゃん”
- livedoorニュース 公開[1]

くまちゃん(Kuma Chang、本名:チャン・くま)とは、シンガーソングライター宇多田ヒカル(以下「ひかるちゃん」[注 1])が所有するテディベアくまぬいぐるみ)。また、彼女が小道具として着用するくまの着ぐるみの名前でもある。

ぬいぐるみのくまちゃん

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出会い

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2006年1月、23歳の誕生日にプレゼントされた大きなテディベアくまぬいぐるみ)を、ひかるちゃんは「チャン・くま」(以下「くまちゃん」)と名付けた[2]。その由来はくまちゃん本人(“本熊”[3])によると自身が中国出身であり、お尻のタグに「made in china」と書かれていることにちなむとのこと[4]。その後、くまちゃんはひかるちゃんのブログに頻繁に登場するようになり、旅行にも一緒に行くようになった[5]

キャラクター設定

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くまちゃんにはキャラクター設定があり、出身は前述の通り中国で、フランス語も話すなどとされる[6]男の子であり、ひかるちゃんによると実はゲイ同性愛者[7]。ひかるちゃんが初めてくまちゃんに会った時に教えてくれたという[8]。一人称は「ぼく」である。また、常にひかるちゃんに嫉妬しており、時にはひかるちゃんの大事な物を奪い「ぼくのだよっ あげないよっ」と言って返さずひかるちゃんを困らせている。

外見的特徴

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トリュフチョコレートエビフライコロッケにそれぞれ似た形をしており、ひかるちゃんはブログで「食べちゃいたいくらいかわいい」と述べている[9]。その特徴は後述の『ぼくはくま』の歌詞にも一部反映されている。なお、体型については胴回り以外はドラえもんより一回り小さめとのこと[10]

ぼくはくま

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2006年10月から11月に、NHKみんなのうた』で放送された『ぼくはくま』(作詞作曲・歌/宇多田ヒカル)という童謡は、ひかるちゃんがくまちゃんとたわむれている際に着想を得た[2]。この歌の主人公であるくまの男の子の名も「くまちゃん」である。このくまちゃんは商品化され、ひかるちゃんが描いたイラストがTシャツなどのキャラクターに用いられた。また2007年、子供を対象に、くまちゃんのデザインTシャツマジックで色を付けて応募するオリジナルTシャツのコンテストが開催された[11]

NHKの『みんなのうた』テレビ放送では、曲に合わせた、くまのぬいぐるみ劇アニメーションが放送された。このアニメーションに登場したくまの男の子の名前は「まくまくん」である[12]。まくまくんは、2007年には続編『まくまくんのかいがいりょこう』も製作された[12]。このまくまくんは商品化され、ぬいぐるみとなったり、絵本『ぼくはくま』と『まくまくんのかいがいりょこう』が刊行されたりした[13]

着ぐるみのくまちゃん

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ひかるちゃんはくまの着ぐるみを撮影用に着用している。この着ぐるみも「くまちゃん」という名前である。なお、家の中での愛称は「ギガント[14]。最初に着用し公表したのは、音楽ソフト制作会社をくまちゃんの着ぐるみで訪問するという企画であった。この着ぐるみはデザイン重視のため、動きが緩慢で、歩幅も出ず、階段も登るのも困難であり、かつ自力で着脱はできない。そして着ぐるみの中のひかるちゃんは汗だくの上、酸素も薄く、前もよく見えない状態だったとしている[15]。この着ぐるみの制作費はおよそ100万円だったといい[14]、全てひかるちゃんの自腹で、あまりにも高額だったため請求書を見た途端に仰天したという[16]

楽曲『HEART STATION』のテレビCMにおいても、ひかるちゃんが着ぐるみを着用し、曲に合わせて踊った[17][18]。このダンス("PON PON Kumachan Version")は、着信ムービーとして配信され、レコ直♪(レコチョク)では5日間連続でムービーチャート1位を獲得した[19]

また、楽曲『Goodbye Happiness』のPVにおいては、着ぐるみの頭だけを着用した[20]。 さらに、くまちゃんの着ぐるみは、コンサート用のイメージ映像に、ひかるちゃんが演じて登場した[21]

影響

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くまぼんじゅーる“(`(エ)´)ノ彡☆ !!
  • ひかるちゃんが2006年にリリースしたCD『ぼくはくま』の一つのバージョンに、絵本『ぼんじゅーる! くまちゃん』(作・画/宇多田ヒカル)が付随した[23]
  • ひかるちゃんは『KUMA POWER』というひかるちゃんブランドを作った[24]
  • 2013年3月に開始されたひかるちゃんのFMラジオ(InterFM)の番組名は『KUMA POWER HOUR with Utada Hikaru』という[25][26]
  • 期間限定でひかるちゃんのコラボカフェを2度にわたってオープンした際、くまちゃんの絵が描かれた「カプくーま」なるカプチーノがメニューに登場した[27]
  • 2020年にリリースされた「Time」のミュージックビデオでは、ひかるちゃんがくまちゃんと抱擁するシーンが映っている[28]
  • 2024年4月、ひかるちゃんのデビュー25周年を記念した「くまちゃんARサイト」がオープンした。本企画のためにひかるちゃんは新たに23体のくまちゃんを描きおろした。

脚注

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注釈

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  1. ^ くまちゃんが宇多田ヒカルに対して呼ぶ二人称。本来、ひかるちゃんの名前の表記はカタカナだが、くまちゃんがひかるちゃんの名前を呼ぶ場合はひらがなで表記される。

出典

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  1. ^ 宇多田ヒカル、Tシャツコンテストを開催 写真 2006年12月19日17時50分 livedoorニュース
  2. ^ a b 宇多田ヒカル : 宇多田ヒカルが童謡に挑戦!『みんなのうた』に 2006-08-10 12:54 BARKSニュース
  3. ^ クマそれぞれ 2007.06.12 Hikki's WEBSITE
  4. ^ こんにちは 2006.06.20 Hikki's WEBSITE
  5. ^ くまであること 2009.02.06(FRI) 03:04 Hikki's WEBSITE
  6. ^ くまちゃん ぷろふぃーる 宇多田ヒカル「ぼくはくま」Special Site Virgin Records
  7. ^ サインボール SF ver 2010.01.27 Hikki's WEBSITE
  8. ^ ヒカルパイセンに聞け パート2”. Instagram (2021年6月28日). 2021年6月23日閲覧。
  9. ^ 前世はきっとチョコレート 2007.11.25 Hikki's WEBSITE
  10. ^ 比較論 2007.08.06 Hikki's WEBSITE
  11. ^ 宇多田ヒカルの「ぼくはくま」T-シャツコンテスト開催! ニュース-ORICON STYLE- 2007年01月24日 18時00分
  12. ^ a b まくまくん dwarf(ティー・ワイ・オー ドワーフ)
  13. ^ みんなのうた<商品情報 詳細ページ:「ぼくはくま」> NHKエンタープライズ
  14. ^ a b GUEST ROOM”. TOKIO HOT 100 (2008年3月23日). 2020年12月26日閲覧。
  15. ^ 動画鑑賞マニュアル「くまの壷」 2010年11月18日(木)12時20分 Hikki's WEBSITE
  16. ^ 勤労感謝の日 2007.11.24 Hikki's WEBSITE
  17. ^ 宇多田ヒカル : 宇多田ヒカル、“ポンポンクマちゃん”映像が解禁! 2008-01-25 19:51 BARKSニュース
  18. ^ 宇多田ヒカル、“くまちゃん”の着ぐるみで踊る(livedoor) - エンタメ 2008年01月26日11時00分 - livedoorニュース
  19. ^ ナタリー - 宇多田ヒカルの"くまちゃん"ダンスが大ヒット中 2008年1月31日 18:33
  20. ^ 宇多田ヒカル - Goodbye Happiness - YouTube - hikki
  21. ^ 宇多田ヒカル 【WILD LIFE】 ライブレポート hotexpress
  22. ^ 宇多田ヒカル 小沢新党の党名にひと言「こんなところにもキラキラネームきたか…」 2012/7/13 17:55 J-CASTテレビウォッチ
  23. ^ スポニチ「宇多田ヒカル(23)、「ぼんじゅーる!くまちゃん」で“絵本作家”デビュー」 2006年11月17日付
  24. ^ WILD LIFE 通販ページ | UTADA HIKARU 2010.12.8-9 YOKOHAMA ARENA WILD LIFE 通販事務局
  25. ^ 人間活動中の宇多田ヒカルがちょっとだけカムバック、13年ぶりのレギュラー番組に 2013年3月22日11:24 BUZZAP!(バザップ!)
  26. ^ 宇多田ヒカルの復帰にファン歓喜!「待ってました!」「おかえり」 2013年3月22日 19時01分 - シネマトゥデイ
  27. ^ 宇多田ヒカルの新曲「あなた」とアトレ恵比寿 がコラボ!あの“くまちゃん”のラテアート『カプくーま』も登場”. music.jp (2017年11月28日). 2020年10月17日閲覧。
  28. ^ プライベートな素顔がちらり 宇多田ヒカル、新曲「Time」自宅撮影MVが「やっと公開です!」”. ねとらぼ (2020年7月29日). 2020年10月17日閲覧。

外部リンク

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