この道 (映画)
この道 | |
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監督 | 佐々部清 |
脚本 | 坂口理子 |
製作 |
宮田幸太郎 橋本剛実 |
製作総指揮 | 間瀬泰宏 |
出演者 |
大森南朋 AKIRA 貫地谷しほり 松本若菜 小島藤子 由紀さおり 安田祥子 津田寛治 升毅 稲葉友 伊嵜充則 佐々木一平 柳沢慎吾 羽田美智子 松重豊 |
音楽 | 和田薫 |
主題歌 | EXILE ATSUSHI 『この道』 |
製作会社 | 映画「この道」製作委員会 |
配給 | HIGH BROW CINEMA |
公開 | 2019年1月11日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『この道』(このみち)は、2019年に公開された日本映画である。監督は佐々部清。大森南朋とEXILE AKIRAのダブル主演[1]。
1918年に文学者の鈴木三重吉が児童雑誌「赤い鳥」を刊行して100周年になるのを記念して製作された映画であり、「赤い鳥」において多くの童謡を発表した詩人・北原白秋と作曲家・山田耕筰の人生を描いている[2]。
北原白秋が生前利用していた箱根・富士屋ホテルにて日本映画として初めて撮影がおこなわれた[3]。
あらすじ
[編集]昭和27年(1952年)、神奈川県小田原市で、「北原白秋 没後十周年記念コンサート」が開かれ、白秋が作詩した童謡「この道」が、少女合唱隊とオーケストラによって演奏される。指揮をするのは、この曲を作曲した山田耕筰だ。コンサート終了後、若い女性記者から白秋がどんな人物だったのか尋ねられ、耕筰は二人の出会いと交流を回想する。
明治43年(1910年)初夏。詩人の北原白秋は、隣家の人妻である松下俊子に夢中になっている。与謝野晶子から諭されても、「かわいそうな女の人が隣にいたら、放っておくわけにいかないでしょう?」と開き直る始末だ。
明治44年(1911年)初夏。「邪宗門」に続く白秋の第二詩集「思ひ出」の出版記念会が盛大に開催され、与謝野鉄幹・高村光太郎・萩原朔太郎らに祝福される。郷愁に満ちた作風が高く評価され、一躍人気詩人となった白秋は得意の絶頂にいた。だが、大正元年(1912年)夏、白秋と俊子は、俊子の夫から姦通罪で告訴され、逮捕されてしまう。このスキャンダルで白秋の名声は一気に墜ちてしまった。
大正7年(1918年)に鈴木三重吉が「赤い鳥」を創刊。白秋はこの児童文芸誌を舞台にさまざまな童謡を発表し、新境地を切り開いた。三重吉の仲介で山田耕筰と出会った白秋。一度はけんか別れしたが、大正12年(1923年)の関東大震災後、「僕の音楽と君の詩とで、傷ついた人々の心を癒やす歌がきっとできるはずだ」という耕筰の言葉で、二人は意気投合する。
大正14年(1925年)、日本初のラジオ放送で、白秋作詩、耕筰作曲の「からたちの花」が演奏された。「からたちの花」に続いて発表された「この道」も大評判となり、白秋、耕筰コンビの人気はますます高まった。
キャスト
[編集]- 北原白秋
- 演 - 大森南朋[3]
- 山田耕筰
- 演 - AKIRA[3]
- 菊子
- 演 - 貫地谷しほり
- 松下俊子
- 演 - 松本若菜
- 記者
- 演 - 小島藤子
- NHKラジオ第一回放送「からたちの花」歌手
- 演 - 由紀さおり[4]、安田祥子[4]
- 菊池寛
- 演 - 津田寛治
- 秦彦三郎
- 演 - 升毅
- 石川啄木
- 演 - 近藤フク
- 萩原朔太郎
- 演 - 佐々木一平
- 室生犀星
- 演 - 稲葉友
- 高村光太郎
- 演 - 伊嵜充則
- 大手拓次
- 演 - 松本卓也
- 鈴木三重吉
- 演 - 柳沢慎吾
- 与謝野晶子
- 演 - 羽田美智子
- 与謝野鉄幹
- 演 - 松重豊
スタッフ
[編集]- エグゼクティブプロデューサー - 間瀬泰宏
- プロデューサー - 宮田幸太郎、橋本剛実
- 監督 - 佐々部清
- 脚本 - 坂口理子
- 参考 - 瀬戸内寂聴『ここ過ぎて 北原白秋と三人の妻』(小学館)[5][6]
- 音楽 - 和田薫
- 主題歌 - 「この道」EXILE ATSUSHI[1] 作詩:北原白秋 / 作曲:山田耕筰 / 編曲:武部聡志
- 挿入歌 - 「からたちの花」由紀さおり、安田祥子[7] 作詩:北原白秋 / 作曲:山田耕筰
- 配給 - HIGH BROW CINEMA
- 製作 - 映画「この道」製作委員会(LDH JAPAN、朝日新聞社、電通、小学館、TBSサービス、TBSラジオ、ローソン、スタジオブルー、TCエンタテインメント)
脚注
[編集]- ^ a b “EXILE AKIRA出演「この道」、主題歌はATSUSHIが歌い上げる!特報もお披露目”. 映画.com. (2018年8月21日) 2019年1月10日閲覧。
- ^ “大森南朋、北原白秋役に挑戦 AKIRAは66歳の山田耕筰を熱演”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年3月13日) 2019年1月10日閲覧。
- ^ a b c “主演・大森南朋&AKIRA、監督・佐々部清で童謡『この道』映画化 日本映画史上初、富士屋ホテルでの撮影も”. Real Sound. (2018年3月13日) 2019年1月10日閲覧。
- ^ a b “大森南朋×AKIRA『この道』特報映像&ポスター公開 由紀さおり・安田祥子姉妹の出演も”. Real Sound. (2018年7月12日) 2019年1月10日閲覧。
- ^ ◎編集者コラム◎『ここ過ぎて 白秋と三人の妻』瀬戸内寂聴 - 小説丸
- ^ NHK Eテレ『SWITCH インタビュー達人達 ~瀬戸内寂聴×EXILE ATSUSHI~』 8月10日(土) 22:00~22:59 放送 - 株式会社VECKS(PRTIMESへの転載、2013年8月9日)
- ^ 童謡100周年記念映画『この道』に由紀さおり・安田祥子姉妹が出演 - 全日本歌謡情報センター(2018年7月12日)
外部リンク
[編集]- 映画『この道』公式サイト
- 映画『この道』公式ツイッター (@Konomichimovie) - X(旧Twitter)
- 映画『この道』公式フェイスブック (映画この道-244341859561420) - Facebook
- この道 - allcinema
- この道 - KINENOTE