さいたま市立大宮北高等学校

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さいたま市立大宮北高等学校
地図北緯35度56分45.4秒 東経139度36分1.2秒 / 北緯35.945944度 東経139.600333度 / 35.945944; 139.600333座標: 北緯35度56分45.4秒 東経139度36分1.2秒 / 北緯35.945944度 東経139.600333度 / 35.945944; 139.600333
過去の名称 埼玉県大宮市立高等学校
埼玉県大宮北高等学校
大宮市立大宮北高等学校
国公私立の別 公立学校
設置者 さいたま市の旗 さいたま市
学区 埼玉県内
校訓 自主・自律・創造
設立年月日 1956年
創立記念日 4月20日
共学・別学 男女共学
課程 全日制
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
理数科
学期 3学期制
学校コード D111220000039 ウィキデータを編集
高校コード 11210A
所在地 331-0822
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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さいたま市立大宮北高等学校(さいたましりつ おおみやきたこうとうがっこう)は、埼玉県さいたま市北区にある市立高等学校

概要[編集]

1956年創立で、さいたま市立の高校3校の中ではさいたま市立浦和高校に次ぎ2番目に開校した。

全日制課程で普通科理数科設置。3学期制、50分・6時間授業(水曜日のみ7、8限という名目で特別活動がある)で、隔週で土曜日にも4時限の授業が行われる。2021年度新入生までは2年次からコース分けが行われていたが、2022年度新入生より普通科は2年次まで全員共通カリキュラムで、3年次よりコース分けが行われる。

ICT教育に力を入れており、2017年度入学生から全校生徒にタブレット端末(現在はiPad)を各生徒が全員購入となる。それとは別に理数科は、さいたま市からノートパソコンパナソニック製のレッツノート)が無償貸与される。

生徒数は959名(男子580名、女子379名=2022年度当初)。

2022年度学力検査(入試)から、数学と英語において学校選択問題が採用された。

沿革[編集]

  • 1956年昭和31年)4月 - 埼玉県大宮市立高等学校として開校
  • 1958年(昭和33年)7月 - 埼玉県大宮北高等学校と改称
  • 1959年(昭和34年)8月 - 水泳プール、井戸、脱衣場等付属設備完成
  • 1961年(昭和36年)3月 - 第1期体育館兼講堂建築落成
  • 1994年平成6年)4月 - 大宮市立大宮北高等学校と改称
  • 2001年(平成13年)5月 - さいたま市立大宮北高等学校と改称
  • 2014年(平成26年)4月 - 理数科設置
  • 2016年(平成28年)4月 - スーパーサイエンスハイスクール (SSH) 指定(2022年に再指定)
  • 2022年(令和4年)4月 - 制服をユニクロのアイテムから選択可能になる(現行の制服も併売)

歴史[編集]

1950年代[編集]

1956年3月 - 埼玉県大宮市立高等学校設置許可

1956年3月 - 小島保佐、初代校長に就任

1956年4月 - 開校し日進仮校舎を用いて授業開始(男女共学、定員900名、18学級)

1957年4月 - 小島校長病気休職につき神田三郎教頭が学校長事務取扱に(学校ホームページには1956年4月とあるが、誤記)

1957年7月 - 有山宗六が2代目校長に就任

1957年7月 - 現校地に第1期校舎落成

1958年5月 - 第2期校舎落成

1958年7月 - 校名を埼玉県大宮北高等学校と改称

1958年11月 - 校章と校歌「花咲く未来」を制定

1959年5月 - 第3期校舎落成

1959年8月 - 現在のりんどう会館の場所に初代プール完成

1959年8月 - 井戸・プール脱衣所完成

1959年12月 - 野球場完成

1960年代[編集]

1961年3月 - 体育館兼講堂(初代)落成(資料によっては1962年3月と記載)

1961年4月 - 下地恵常が3代目校長に就任

1964年3月 - 本館第1期工事完了

1965年4月 - 駒宮恒吉が4代目校長に就任(このとき、定員1200名24学級)

1965年4月 - 本館第2期工事完了

1967年2月 - 正門完成

1970年代[編集]

1970年10月 - 第1期鉄筋校舎落成(現在の西校舎西側)

1971年4月 - 生沢鶴寿が5代目校長に就任

1971年12月 - 第2期鉄筋校舎落成(現在の西校舎東側)

1973年6月 - 第3期鉄筋校舎落成(現在の南校舎)

1974年4月 - 都築渉が6代目校長に就任

1974年7月 - 第4期鉄筋校舎落成(現在の南校舎)

1976年4月 - 澤原正夫が7代目校長に就任

1977年2月 - 木造第2校舎火災

1978年9月 - 第5期鉄筋校舎落成(本館・北校舎)

1980年代[編集]

1984年11月 - 新体育館落成

1985年4月 - 岩渓戒二が8代目校長に就任

1985年10月 - 創立29周年(30年目)を迎え、創立30周年記念式典を1年前倒しで挙行

1987年4月 - 畠中茂が9代目校長に就任

1988年4月 - 臨時学級増(25学級)

1988年8月 - りんどう会館落成

1989年3月 - プール落成

1989年7月 - りんどう会館・プール落成記念式典

1989年4月 - 須藤幸夫が10代目校長に就任

1989年7月 - プール・りんどう会館落成を記念して式典

1990年代[編集]

1990年4月 - 20室の部室棟完成

1991年4月 - 小池正彦が11代目校長に就任

1992年4月 - 臨時学級増を復元

1992年12月 - コンピューター室完成

1994年4月 - 校名を大宮市立大宮北高等学校に改称

1995年4月 - 田中武久が12代目校長に就任

1997年4月 - 新井行雄が13代目校長に就任

1998年11月 - 本館にエレベーター設置

1999年4月 - 小畔東が14代目校長に就任

2000年代[編集]

2001年4月 - 松村秀が15代目校長に就任

2001年5月 - 校名をさいたま市立大宮北高等学校に改称

2003年4月 - 貮又保が16代目校長に就任

2005年4月 - 宇田川努が17代目校長に就任

2005年11月 - 創立49周年(50年目)を迎え、創立50周年記念式典を1年前倒しで挙行

2007年4月 - 里見義臣が18代目校長に就任

2009年4月 - 桑原幸夫が19代目校長に就任

2009年9月 - 西校舎耐震工事完了

2010年代[編集]

2010年10月 - 本館・北校舎耐震工事完了

2011年3月 - 東日本大震災の影響で校舎が破損し、12日に予定していた卒業式を延期

2011年4月 - 竹本徳一が20代目校長に就任

2011年10月 - 南校舎耐震工事完了

2012年4月 - 土曜公開授業開始

2013年4月 - 細田眞由美が21代目校長に就任

2014年4月 - 理数科設置

2015年4月 - 臨時学級増(25学級)

2015年10月 - 体育館耐震工事完了

2015年10月 - 南校舎トイレ改修

2015年10月 - 創立59周年(60年目)を迎え、創立60周年記念式典を1年前倒しで挙行

2016年4月 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける

2017年4月 - 吉岡靖久が22代目校長に就任

2017年11月 - 西校舎トイレ改修

2019年4月 - 杤原正浩(学校ホームページの「原正浩」は誤記)が23代目校長に就任

2020年代[編集]

2020年2月 - 体育館に空調設置

2020年3月 - ブロック塀改修

2021年4月 - 竹越利之が24代目校長に就任

2022年3月 - 2022年度新入生の試験より数学と英語で学校選択問題を採用

2022年4月 - ユニクロ制服導入

2023年4月 - リボン・ネクタイ導入

2023年4月 - 根岸君和が25代目校長に就任

制服[編集]

1956年の創立以来、男子は黒色の詰襟、女子は紺色のブレザーにボックススカートとなっていて、リボンなどの装飾は一切ないシンプルなデザインであった。

1992年ごろに制服自由化について議論が行われたが、賛成派の10%に対し反対派が80%を占め、自由化には至らなかった。

2021年度からは女子のスラックス着用が認可された。

2022年4月入学生からは、制服購入にかかる費用負担を減らすほか、2020年度の女子生徒からのスラックス着用希望の申し出を受けてユニクロ製品を制服として採用し、1956年採用の制服と選択することが可能になっている。

2022年度の2年生及び3年生は現行制服だが、夏季のポロシャツに限り2種類25色のうちから選択可能となっている。

2022年度内に独自デザインのリボンやネクタイの導入を行う方向で検討していることが、学校説明会や学校ホームページで発表されていたが[1]、結局2023年度入学生より採用となった[2]。リボン・ネクタイ共に各2000円で、紺地に紫のラインが入ったデザインである。

2022年度入学生に引き続き2023年度入学生も旧制服、新制服の選択が可能になっている[2]

ユニクロ制服[編集]

経過[編集]

ユニクロ制服の採用は2021年5月から検討し、同年9月25日の第2回学校説明会(体育館で開催)にて発表された。また、この様子を取材した埼玉新聞の記事が一般への第一報となった[3]ユニクロの既存品のため、場合によっては現行の制服よりも費用が5分の1ほどに抑えられ、自宅で洗濯できて、性差にとらわれないジェンダーレスに配慮されている[4]

先述の通り、2022年度の2年生及び3年生は現行制服だが、夏季のポロシャツと冬季のセーターに限り着用可能となった。

概要[編集]

  • 「ジャケット」+「ボトムス」or「スカート」の組み合わせとなる。
  • ジャケットは2種類(5990円・7990円)で、各2色(ネイビー・グレー)の計4種類。
  • ボトムスは2種類(3990円・2990円)で、各2色(ネイビー・グレー)の計4種類。
  • スカートは1種類(2990円)で、2色(ネイビー・グレー)の計2種類。
  • シャツ・ブラウスは現行の白無地のほかに、青・グレーの無地を追加。
  • セーター・カーディガンは、ユニクロのアイテムから複数色を選択可能。
  • 夏季のポロシャツは現行の白無地のほかに、ユニクロのアイテムから2種類(約25色)を選択可能。
  • レーヨンブラウスは販売色(ホワイト、グレー、ブラック、ベージュ、ブラウン、ライトグリーン、ネイビーなど)から選択可。
  • 2022年8月からセーターを追加。販売色全色から選択可能。

2022年当初はユニクロ大宮ステラタウン店を窓口に、オンラインストアや他店拡大も検討中。価格は特別値引きはなく、店頭価格の販売となる[5]。また、ユニクロのホームページには特設サイトが用意されている。

対象商品[編集]

★は生徒手帳に掲載がないがユニクロ特設ページで紹介されている商品。◎は66期生以前でも着用可能な商品。

ジャケット[編集]
  • 感動ジャケット2WAYストレッチ(ウールライク・袖丈着丈標準)
  • ストレッチテーラードジャケット(無地・2つボタン)
  • 感動ジャケット(リラックスフィット) ★

いずれもネイビーに限る。

ボトムス・スカート[編集]
  • 感動パンツ2WAYストレッチ(ウールライク・丈70・73・76・85cm)
  • スマートアンクルパンツ(2WAYストレッチ・スリムテーパード・丈標準64~66cm)
  • ストレッチフレアスカート(ロング丈・60~62cm)
  • ストレッチフレアスカート(ミドル丈・55~57cm)★

いずれもネイビー・グレー(感動パンツはダークグレー)に限る。

ワイシャツ・ブラウス[編集]

既製品のうち白、青、グレーの無地で、襟は普通型のもの。

ユニクロで該当する商品は次の通り。

  • ドライノンアイロンジャージーシャツ(ボタンダウン・半袖)◎
  • レーヨンブラウス(半袖)◎
ポロシャツ[編集]

既製品で白無地のもの、またはユニクロの指定製品。

  • ドライカノコポロシャツ(半袖)◎ - 販売カラーはすべて選択可能。2023年2月時点ではホワイト、グレー、ダークグレー、ブラック、ピンク、レッド、オレンジ、グリーン、ブルー(66)、ブルー(67)、ネイビーの11色から選択可能。
  • ストレッチカノコポロシャツ(半袖)◎ - 販売カラーはすべて選択可能。2023年2月時点ではホワイト、ブラック、ピンク、ライトグリーン、ライトブルー、ネイビーの6色から選択可能。
セーター[編集]
  • エクストラファインメリノVネックセーター(長袖)◎ - 販売カラーはすべて選択可能。2023年2月時点ではグレー、ブラック、ベージュ、ダークグリーン、ブルー、ネイビー、パープル、オフホワイト、オレンジ、ナチュラル、ブラウン、ブルー、ダークオレンジの13色から選択可能。

一般の反応[編集]

2021年10月1日付けの埼玉新聞の報道[3]によりユニクロ制服の採用検討が一般に知れ渡ると、SNS上では様々な反応があった。Twitterでは一時日本のトレンド9位に「大宮北高」がランクインしたほか、埼玉新聞社と大宮北高校生徒会本部のツイートのリツイート数の合計が1万を超えた。耐久性を心配する声や「ダサい」といったデザインに関する意見のほか、「同じ服を買ったら学校に侵入できそう」など安全面を心配する声も校内外から多くあった。中でも多かったのが、当時中国ウイグル人の強制労働関連が問題になっていたユニクロ(ファーストリテイリング)の製品を採用することについての懸念や批判で、学校には一般や人権団体から抗議の電話やメールが相次いだ[6][7]。一方で、「家計が助かる」「柔軟な発想」などの好意的な意見も少なからず見られた[7]

校歌[編集]

校歌「花咲く未来」
1958年11月制定。作詞は神保光太郎、作曲は石渡日出夫。3番構成で、校名改称に際し制定された。当時の音楽教諭であった田尻明規が尽力したと伝えられている[8]
応援歌「紫紺の歌」
1960年制定。作詞は相沢鎮夫、作曲は田尻明規。正題は『埼玉県さいたま市立大宮北高等学校応援歌「紫紺の歌」』[9]。生徒手帳に掲載があるものの、歌われていない。
コール「愛してるぜ宮北」
RCサクセションの「雨上がりの夜空に」を替え歌にし、コールにしたもので、体育祭や文化祭などで歌われている。以前はTwitter上に映像が公開されていた。大宮アルディージャで使用されているチャントとほぼ同一の歌詞である。

校章[編集]

大宮北高校の校章は「りんどう」と呼ばれるデザインのもので、美術の邑田教諭の尽力で東京芸術大学の学生グループに制作を依頼した。そこで上がった数点の作品から職員・生徒会代表で選ばれたものがりんどうである[8]

開校した当時に周辺に咲いていたりんどうの花に由来するもので、花言葉「友情」と掛けている[10]

なおこれ以前にも別の校章が存在した[8]

設備・施設[編集]

  • 本館 - 正門から入って正面にある校舎。鉄筋コンクリート5階建。1階と2階に分かれて昇降口があり、校長室や職員室、事務室など重要な部屋が集中している。正面階段下には購買部があったが2010年代半ばに閉鎖された。
  • 彫刻 - 「翔」と題された彫刻が本館入口に設置されている。大宮北高校の教員だった彫刻家、南安廣によって製作されたもので、卒業記念品となっている。南による同じ形をした同名の彫刻が鹿児島県鹿児島市の鶴尾橋上にある。
  • シーサー - 本館入口の階段上にシーサーが2体設置されている。これはかつて修学旅行で訪れていた沖縄県恩納村から大宮北高校50周年記念に寄贈されたものである。
  • 北校舎 - 本館の北側にある校舎。教室のほかに更衣室や生徒会室、放送室や倉庫がある。
  • 西校舎 - 北校舎の西側にある校舎で、鉄筋コンクリート4階建。教室と英語室、社会室、音楽室、美術室、文化部室がある。
  • 南校舎 - 本館の南側にある校舎。理科室が集中していることから理科棟とも呼ばれる。家庭科系教室、理科系教室、視聴覚室、図書室、自習室、講義室がある。
  • 学校図書館 - 南校舎4階にある図書館。2010年代半ばに書庫の多くを自習室に改装した。地域資料や学校資料の収蔵には消極的で、ほとんどの記念誌や刊行物は収蔵されておらず、受け入れも断っている。
  • りんどう会館 - 北校舎の北側にある建物。食堂と講義室を兼ねたりんどうホールのほか、合宿所が設けられている。食堂にはパン屋が併設されていたが、2022年度より廃止された。
  • 重層体育館 - 南校舎の南側にある2代目の体育館で、1階には小アリーナ、柔道場、体育職員室、講義室が、2〜3階には大アリーナが、3階にはジムが備えられている。大アリーナの面積は1240㎡、重層体育館の総面積は3348㎡で、工費は建築費480,000,000円(佐伯工務店)、電気設備42,000,000円(大一電設)、機械設備23,400,000円(大宮管工)、解体に2,700,000円、体育器具の設置に2,000,000円を費やした[11]
  • 部室棟 - 体育館の南側にある20室の部室棟で、主に運動部が使用している。2階建て。
  • プール - 体育館の西側にある2代目のプール。以前は現在のりんどう会館の場所にあった。25m×6レーン。
  • 校庭 - 北側を西校舎、東側を本館に囲われる形で校庭がある。人工芝化はされていない。南側がサッカーコート、北側がハンドボールコートになっている。
  • 野球場 - 学校敷地の南西に野球部専用の野球場がある。整備用の軽自動車が1台存在する。
  • テニスコート - 学校敷地の南東にあるテニスコートは4面が全天候型のテニスコートとして整備されている。
  • 絵画室 - 西校舎北側には別棟として絵画室がある。
  • 時計塔 - 正門と本館の間にある広場に、時計塔が立っている。時計は3面に設置されており、現在も使用されている。

学校行事[編集]

体育祭[編集]

例年5月下旬から6月上旬ごろに体育祭が開催される。近年は文化祭と合わせて「北高祭」と呼ばれており、テーマも文化祭と共通のものになっている。各学年が8クラス編成のため(9クラスに臨時増した年もある)赤団、青団、黄団、白団、紫団、桃団、橙団、緑団(2004か2005年度までは水組)の8つの団に分かれて争う。現在は「団」と呼称されているが、2011年度以前は「組」であった。1970年を最後に休止(休止中は代替として陸上競技会を開催した年もある)されていたが、1980年に復活した。

例年、先述の団ごとに「ペアダン(ペアダンス・ペア団などの呼称揺れあり)」と呼ばれるパフォーマンスを実施している。男女が1組になり創作ダンスを披露するもので、全員が参加する。「団・ダンス」と呼ばれていた1993年からは自由参加となったが、現在は全員参加に戻っている。

文化祭[編集]

例年8月下旬から9月上旬ごろに行われる。2日間開催されるのが通例。

文化祭の開催日とテーマ
回数 開催日 テーマ(体育祭と共通) 備考
1〜18 不明 不明
19 前日祭:1975年10月4日

公開:1975年10月5日

20~22 不明 不明
23 1979年10月9日・1979年10月10日 「邂逅」そして「雄飛」 今回から創設のならせと大賞は3年8組の「おばけ屋敷」、りんどう大賞は鉄道同好会の「模型の運転と研究発表」。

一般来校者は約5000人で高校別にみると大宮西高校(67名)、大宮高校大宮工業高校上尾東高校(52名)、上尾高校(42名)、大宮武蔵野高校(39名)、浦和商業高校(33名)と、中学校別にみると宮原中(229名)、植竹中(61名)、三橋中(40名)、宮前中(37名)、日進中(33名)と続く。

24 1980年10月9日・1980年10月10日 酔狂~惰性を打ち破れ! ならせと大賞・りんどう大賞ともに3年3組劇団「蛙」のオリジナル劇「未来風景」。
25~36 不明 不明
37 非公開:1993年9月10日

公開:1993年9月11日

不明
38 1994年9月10日・1994年9月11日 不明
39 1995年9月9日・1995年9月10日 不明
40 1996年9月13日・1996年9月14日 不明
41 1997年9月13日・1997年9月14日 不明 ならせと大賞はペペロンチーノ(有志バンド)、りんどう大賞は亜細亜文化研究会「ポコハジャスカ」。
42 1998年9月12日・1998年9月13日 ならせと大賞はMAX NAMIE、りんどう大賞は1年3組の「シューズキーパー」。
43 1999年9月11日・1999年9月12日 2021年まで続いたファッションショー「Strawberry Fizz」初回。

ならせと大賞はじむなすてぃっくす。

44 2000年 青春力 優・由・遊・友・誘・結・勇・YOU!!
45 非公開:2001年9月8日(土)

公開:2001年9月9日(日)

ど肝
46 非公開:2002年9月14日(土)

公開:2002年9月15日(日)

Do!躍動 りんどう大賞は3年2組の「萬珍楼」。
47 非公開:2003年9月13日(土)

公開:2003年9月14日(日)

青春★Priceless ならせと大賞・りんどう大賞はともに3年8組の「和~太鼓~」。
48 非公開:2004年9月11日(土)

公開:2004年9月12日(日)

凛・真・貫 ならせと大賞は3年3組の「みんな来チャイナ食べチャイナ」。りんどう大賞は1年8組の「1-8版美女と野獣」。
49 非公開:2005年9月10日(土)

公開:2005年9月11日(日)

イノセンスーキイキしてリノリでイシュバラシイ
50 非公開:2006年9月9日(土)

公開:2006年9月10日(日)

つながり/☆北束(きたば)☆〜みんなどこかでつながっているんだ〜 「北束~」はキャッチフレーズとして扱われることもある。

2021年まで続いたファッションショー「Love&Peace」初回。

51 非公開:2007年9月8日(土)

公開:2007年9月9日(日)

宝探し〜北高はでっかい宝島〜 ならせと大賞は有志ファッションショー「Strawberry Fizz 9」。りんどう大賞は「ハレ晴レ団ス~来ないと☆★だから~」
52 非公開:2008年9月6日(土)

公開:2008年9月7日(日)

ハルがキタ〜北高に恋しよう〜 ならせと大賞は1年1組の「The-リンク~貞子じゃなくて偵子の呪い~」、3年8組の「THE ARABIAN ICE WITH レインボーハット」、ファッションショー「Strawberry fizz 10」がトリプル受賞。りんどう大賞は該当なし。
53 非公開:2009年9月12日(土)

公開:2009年9月13日(日)

熱く!熱く!!〜巻き起こせ!北高旋風☆〜 ならせと大賞は3年6組の「みやきた36つぶつぶ堂」。りんどう大賞は写真部。
54 非公開:2010年9月11日(土)

公開:2010年9月12日(日)

Time waits for no one〜走り出せ北高生〜 ならせと大賞は有志ファッションショー「LOVE&PEACE」。りんどう大賞は2年生ホームルーム委員会「エイサー」。
55 非公開:2011年9月10日(土)

公開:2011年9月11日(日)

The Legend〜後世に繋ぐ北高祭〜 文化祭の売上の一部を東日本大震災復興のために募金。

りんどう大賞は科学部の「北高の自然環境」。

56 非公開:2012年9月8日(土)

公開:2012年9月9日(日)

キャッチフレーズは「Burning Heart〜今、心に刻む青春の証〜」。

ならせと大賞はダンス同好会。りんどう大賞は3年5組「三陸海鮮ラーメン」。

57 非公開:2013年9月7日(土)

公開:2013年9月8日(日)

PRIDE〜北高の誇りここにあり〜 りんどう大賞は吹奏楽部の「OオレらのKかっこよくてWワイルドなE演奏聴きやがれ!!!」。ならせと大賞は3年7組の「メグミッションポッシブル」。
58 非公開:2014年9月5日(金)

公開:2014年9月6日(土)

Re-born〜生まれ変わる北高〜 ならせと大賞はダンス同好会の「Dancer's AnthemⅢ」。りんどう大賞は理数科の「サイエンス・ラボ ~SPP成果報告~」。
59 非公開:2015年9月4日(金)

公開:2015年9月5日(土)

Bloom〜咲き誇れ北高生〜 りんどう大賞は理数科。
60 非公開:2016年9月2日(金)

公開:2016年9月3日(土)

己の力を証明せよ ならせと大賞は1年8組「アリス、目が回るってよ(コーヒーカップ)」、りんどう大賞は写真部「北高写真部スライドショー2016」「ホ・ク・テ・ン2016」。
61 非公開:2017年9月1日(金)

公開:2017年9月2日(土)

一生懸命(マジ)になってみ? ならせと大賞はダンス同好会、りんどう大賞はサイエンス部。
62 非公開:2018年8月31日(金)

公開:2018年9月1日(土)

#皆北 ならせと大賞はダンス部、りんどう賞はサイエンス部。
63 非公開:2019年9月6日(金)

公開:2019年9月7日(土)

縁〜〇〇につなぐ〜 ならせと大賞はダンス部、りんどう賞はサイエンス部。
(64) (2020年・中止) 獅子奮迅 新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため中止し、後夜祭のみ体育祭の後に実施。体育祭は秋開催(9月17日)となった。テーマは体育祭などで使用。
64 非公開:2021年9月3日(金)、9月4日(土) Driving Force 感染防止対策のため両日とも非公開に。9月2日には前夜祭を行った。ファッションショー「Love&Peace」と「Strawberry Fizz」はこの年が最後の開催となった。

ならせと大賞はダンス部、りんどう賞は2年6組の「ウマムスコ」。

65 非公開:2022年9月2日(金)

限定公開:9月3日(土)

戮力協心 感染防止対策のため生徒の家族、友人、卒業生、受験希望生徒・保護者に限り事前受付制で限定公開した。16年続いた1・2年生ファッションショー「Love&Peace」と23年続いた3年生ファッションショー「Strawberry Fizz」は廃止され、新たに1・2年生ファッションショー「北高コレクション」がスタートした。ならせと大賞はダンス部、りんどう賞は3年3組の「なか〜the BAR」
66 非公開:2023年9月1日(金)

公開:2023年9月2日(土)

叫べ ならせと大賞はダンス部、りんどう賞は有志(歌唱)の「アラン・メンケン」。ファッションショーは行われなかった

SSH事業[編集]

大宮北高校は2016年度に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校となった。2020年度に1期が終わり、2021年度は経過措置が取られたが、2022年度にSSH指定校に復帰し、様々な事業が行われている。なお、2期目の指定は2026年度まで。

フィールドワーク・研究事業[編集]

SSH臨海フィールドワーク[編集]

千葉県館山市お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターを拠点に、生物の採集や地層の観察を行うフィールドワークで、2017年ごろから毎年行われている。人気が高く、参加者は抽選で選ばれることとなる[12]

SSH秩父ジオパーク[編集]

旧称はSSH長瀞フィールドワークで、埼玉県長瀞町埼玉県立自然の博物館を拠点に、水生生物の採集や土壌に住む生物の採集を行うもの[13][14][15]。実施内容は年度によって異なり、気象状況などによって判断される。生徒は募集制。

SSH化石採集フィールドワーク[編集]

栃木県佐野市佐野市葛生化石館を拠点に古代ペルム紀の化石の採集を行うもの。毎年秋ごろ開催され、他のフィールドワークと同じく応募多数の場合抽選となる[16]

SSH福島復興フィールドワーク[編集]

東日本大震災で大きな被害を受けた福島県浜通りや原発事故の影響を受けた地域に赴き、復興について考えるもの。現地の見学や伝承館の訪問、地元高校生との交流などを泊まりで行う[17]。また、このフィールドを終点として、1年かけて「福島復興探究学」が行われ、こちらは早稲田大学の斎藤恭一教授らの講演や、事故後から現地を取材してきた大宮北高校数学教諭の講演なども行われる。

Hamadoori Reborn[編集]

上記プロジェクトに関連し、被災地の住民と生徒の連携により「持続可能な町おこし」の実現をめざすプロジェクトで、浜通り地域の8市町村と2年生8クラスがそれぞれペアとなる。2023年度、67期生よりスタートし、2026年度の70期生まで継続的に引き継いでいく予定[18]

数理探究→STEAMS TIME[編集]

班ごとにテーマを設定し、1年生の1年間をかけて継続的に研究をする授業。旧学習指導要領の66期生(2021年度入学生)までは「数理探究」、67期生からは「STEAMS TIME」の名称で実施している。従来、情報の授業だった時間が充てられ、基礎的なパソコン操作などを学びながら研究を進める。良質な研究は課題研究発表会で披露される[19]

国際交流・外国語事業[編集]

SSHハワイサイエンス研修[編集]

ハワイオアフ島のハワイ大学海洋生物研究所やハワイ島マウナケア自然保護区ハワイ火山国立公園などで地質や生物の生態の研究が行われる。2022年度は5泊7日で実施され、9名の生徒の参加があった[20]

SSDE→GC4S[編集]

英語のディベートを通して英語の技能を向上させるもので、土曜日の放課後等に年10回ほど実施される。SSDEは「Super Science Debate in English」の略称。なお、2023年度からはさらに内容を広げた「GC4S」として実施されていて、こちらは「Global Communication for Science・SDGs・Society 5.0・Skills building」の略称となる[21]

BEST-CLaSS[編集]

大宮北高校でコミュニケーション英語や英語コミュニケーションの授業枠を利用して行われいる独自の授業で、ネイティブの教師2人と基本的な会話スキルや表現を身につけることを目的としている。しばしば「BestClass」と誤記されるが、正式名称内の小文字はaのみで、これは名称を「Basic English Skills Training-Communicative Learning and Successful Strategies(基本的な英語スキルトレーニング:コミュニカティブラーニングと成功への戦略)」の頭文字から取ったことに由来している。

部活動[編集]

運動部[編集]

  • 野球
  • サッカー
  • 陸上競技
  • 男子ソフトテニス
  • 女子ソフトテニス
  • 男子バスケットボール - 1983年にインターハイに出場している。
  • 女子バスケットボール
  • 男子バレーボール
  • 女子バレーボール
  • 男子ハンドボール
  • 女子ハンドボール
  • 水泳 - 2008年と2009年にインターハイに出場している。
  • カヌー - 埼玉県内に3つある高校カヌー部のうちの一つ。他には県立浦和高校越谷東高校にある。2013年をはじめ過去10回以上全国大会に出場している。
  • 卓球
  • 空手道
  • 剣道
  • 男子バドミントン
  • 女子バドミントン
  • 硬式テニス - 2015年に部に昇格。
  • ダンス - 2000年度に同好会として誕生。2018年度から部に昇格。「NO DOUBT」時代(2010年代)には全国大会に出場しており、2020年代に「REOLiSE」に改称してからも全国大会へ出場している。
  • 柔道(休部中)

文化部[編集]

  • 茶道
  • 放送 - 略称はKBC(ケービーシー、Kitako Broadcasting Clubの略)。1995年ごろはOBCという略称が使われていた。「KBC大宮北高校放送部」という表記がよく使用される。
  • 箏曲
  • 美術 - 1994年に部員の作品が全国高校美術展の県代表作品に選出された。
  • 吹奏楽 - 略称はOKWE(オーケーウィー、Ohmiya Kita Wind Engembleの略)
  • 漫画研究
  • 科学→サイエンス - 休部状態だった地学天文同好会と生物部が2010年度より「科学部」として再スタート。
    • 化学班
    • 生物班
    • 数学班
    • 物理班
    • 地学班 - 2018年3月に地学・生物班名義で書籍「三貫清水の植物100」を発行している[22]。2022年現在、活動休止中。
  • 写真 - 2010年に高校写真選手権本選に出場している。
  • ESS
  • 演劇

同好会[編集]

  • 軽音楽
  • アジア文化研究(休部中) - 2007年5月に「何があったのか!?フィリピン・日本占領下-未来を創る フィリピン・日本の高校生〜聞き書き調査と翻訳」を江藤善章と共著で発行している。なお江藤善章は当時大宮北高校の社会科教諭であった[23]。略称は「AVK」で、創立60周年時の名称は亜細亜研究会だった。

廃部になった部活動・同好会[編集]

  • JRC同好会 - 青少年赤十字の意
  • 山岳部
  • 体操部
  • FANEE研究会
  • 映画同好会
  • 歴史同好会→歴史研究同好会
  • 鉄道同好会→鉄道部
  • 模型同好会
  • アマチュア無線
  • サイクリング同好会
  • ギター部
  • 音楽部
  • 手芸部
  • 書道部
  • 将棋同好会→囲碁・将棋同好会
  • ローラースケート同好会
  • 落語同好会
  • 文芸部
  • 合唱同好会
  • 地学天文同好会(→生物部と統合しサイエンス部へ)
  • 生物部(→地学天文同好会と統合しサイエンス部へ)

委員会[編集]

2023年現在、以下の委員会が存在する。

  • 中央委員会 - 体育祭の審判、文化祭の受付、生徒総会の進行などを行う。
  • 広報タブレット委員会 - タブレットについての話し合い、行事の際の近隣挨拶を行う。
  • 体育委員会 - 球技大会の企画運営、体育祭の着順判定を行う。
  • ならせと選考委員会 - 体育祭と文化祭でパフォーマンスを評価する。
  • 選挙管理委員会 - 生徒会選挙の運営を行う。
  • 保健委員会 - 保健だよりの作成を行う。
  • 風紀委員会 - 駐輪点検を行う。
  • 図書委員会 - 図書館のカウンター対応などを行う。

マスコットキャラクター[編集]

2010年代に入り、マスコットキャラクターとして「とっきー」が誕生した。正門前にある時計塔をモチーフとしたキャラクターで、各所で活躍している。なお、「トッキー」「とっきぃ」などの表記揺れも見られる。

メディア[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

コマーシャル[編集]

  • 味の素「勝ち飯®︎ 健康という希望を未来へ篇」(2021年) - 一部シーンの撮影地が大宮北高校。

ウェブメディア[編集]

  • さいたま市「さいたま市の歌「希望(ゆめ)のまち」ゆめダンス~ヒップホップバージョン」(2018年)[41] - ダンス部が振り付け・出演。
  • さいたまブロンコス「第43回 大宮北高バスケ部とフリースロー対決してみた」(2021年)[42] - 先述の文化放送番組の連動企画。
  • NHK NABE「【みんなで制服を考えてみた】ユニクロ制服、ネット上で賛否両論… その後どうなった?(NABEトピ)」(2022年)[43]
  • コカ・コーラボトラーズジャパン/さいたま市「さいたま市TOKYO2020レガシームービー~東京2020オリンピック聖火リレーセレブレーションさいたま市立大宮北高等学校編~」(2022年)[44]

イベント[編集]

  • ミズノ「ミズノ部活応援宣言」(2018年9月26日) - ミズノの関連企画で井上苑子が来校。

著名な出身者[編集]

刊行物[編集]

ならせと[編集]

大宮北高校生徒会により1960年代ごろから発行されている生徒会誌。1960年代半ばより年間になり、以降毎年3月発行で、2023年3月には最新刊の54号が発行されている。内容はアンケート企画や体育祭・文化祭の結果を中心に部活・委員会紹介やクラスページなど多岐にわたる。大宮北高校図書館を含む各図書館への収蔵はなく[45]、生徒会室に一部が保存されている。

くぬぎ[編集]

大宮北高校図書館が1969年より発行していた冊子。創刊号は1969年12月発行。大宮北高校には保存がなく[46]、1 - 6、9、11 - 17、19 - 20号が埼玉県立図書館に収蔵されている。

としょかんTSUSHIN[編集]

大宮北高校図書館が発行していた冊子。欠号があるが、43、78 - 90号が埼玉県立図書館に収蔵されている[47]

MEDIA[編集]

大宮北高校文芸部が発行していた冊子。1963年発行の号がさいたま文学館[48]、1965年発行の9号が埼玉県立図書館に収蔵されている[49]

ビジット・ジャパン観光特使 ミス・インターナショナルin大宮北[編集]

2018年2月発行。表題イベント時の写真が収められている。サイズは21センチで印刷は SHIMAUMA PRINT。

三貫清水の植物100[編集]

2018年3月刊行。さいたま市立大宮北高校サイエンス部地学・生物班によるもので、59ページの冊子。さいたま市立北図書館と宮原図書館、大宮北高校図書館に収蔵されている。

北高三十年の歩み[編集]

10周年記念誌に続いて1985年に発行された30周年記念誌。さいたま市立中央図書館と大宮図書館に収蔵されている。大きさは26センチで155ページ。

大宮北高等学校50周年記念誌 「花咲く未来に」向かって[編集]

50周年時に発行された記念誌。A4版の冊子で、さまざまな特集が組まれている。続く60周年記念誌はデジタルデータでの配布(DVD)となったため、冊子形態での刊行はこれが最後となっている。

何があったのか!?フィリピン・日本占領下-未来を創る フィリピン・日本の高校生〜聞き書き調査と翻訳[編集]

2007年5月発行。大宮北高校アジア文化研究会と江藤善章と共著で発行している。江藤善章は当時大宮北高校の社会科教諭で、アジア文化研究会の顧問でもあった。アジア文化研究会は主に翻訳を担当している。

2020さいたま希望のまちプラン マンガ版-のびのびシティさいたま市 ぼくたち、わたしたちが創るさいたま市[編集]

2017年1月発行。さいたま市都市戦略本部都市経営戦略部が発行した冊子で、漫画部分を大宮北高校漫画研究部と浦和南高校漫画研究部が担当している。

明日へ手わたす公共施設[編集]

2019年3月発行。さいたま市財政局財政部資産経営課公共施設マネジメント係が発行した冊子で、漫画部分を大宮北高校漫画研究部が担当している。

その他[編集]

交換留学[編集]

大宮北高校では早くより交換留学を行っており、記録に残っているうちでは1960年4月14日から、イギリスリバプール生まれでブリスベン在住のオーストラリア人生徒、ポール・クック君が留学した、とある[11]。彼は日本での生活に刺激を受け、後にオーストラリアで小学校教諭になった。

障害のある生徒の入学とエレベーター[編集]

1971年4月、日本筋ジストロフィー協会河端静子元理事長の次女で進行性筋ジストロフィーを患っていた女子生徒Kが大宮北高校に合格し、入学した。当時Kは近隣の普通高校に受験の相談をしていたが、「車いすで入学しても学校生活を送れない」と全校が拒否した。しかし大宮北高校では「障害者差別が行われている、受験するのは当然の権利」とし受験を許可。Kは優秀な成績で合格した。その後Kは3年間の学校生活を終え無事卒業し、中央大学(通信制)を8年かけて卒業し、弁護士になるため司法試験も受けた。後にスウェーデンの国際障害者会議に出席したりNHK青年の主張コンクールの埼玉県代表に選出されるなど多方面で活躍したが、27歳でその生涯を閉じた[11]

1980年代にも同様の障害を持った生徒が入学した。

1996年4月、筋ジストロフィーを患っている男子生徒Aが入学した。同級生はAのサポートをするほか、車いす体験を自主的に行ったり、エレベーター設置を求める署名運動を展開したりし、そのうち署名は市に提出され、2000年に既設の普通学校で初めてのエレベーターが設置された[50]

校舎火災[編集]

1977年2月13日の午前2時40分(午前3時過ぎとも)、当時の木造第二校舎から出火した[50]。日曜深夜であったため人的被害は免れたが、その分発見が遅れ、校舎は全焼し、過去の生徒会資料などが焼失した。被害損額は以下の通り。原因は不明。

この火災で68万1162円の見舞金と、各種物品が寄贈された。北高再建を目指していた生徒会本部だが、その年(翌年度)の文化祭では派手な打ち上げ花火を教師や消防署の許可なく打ち上げたほか、予餞会でも10万円の予算を超え22万円を使用したことが問題となった。

火災による被害損額(部連調査)
団体名 被害額(円)
生徒会本部 1,384,800
野球部 926,500
陸上部 83,800
柔道部 16,000
ローラースケート同好会 58,500
体操部 4,000
サッカー部 149,000
バスケットボール部 166,500
バドミントン同好会 10,000
テニス部 108,780
卓球部 60,600
剣道部 195,500
バレーボール部 153,700
山岳部 20,000
ブラスバンド同好会 192,800
写真部 229,400
アマチュア無線部 322,000
囲碁・将棋同好会 39,720
手芸部 8,000
生物部 2,500
ギター部 6,000
文芸部 換算不能
演劇部 換算不能
団体合計 4,138,100
個人所有物 換算不能
総計 約1000万円

制帽運動・セーター運動[編集]

1968年3月ごろから問題となっていた制帽廃止については、1969年2月、2年生の間に制帽廃止の機運が高まり、同年4月に制帽廃止に向けた学生グループが結成された。5月9日には正門でのビラ配りに加え、第1回校内アンケートを実施。5月13日に発表された結果は、廃止に賛成が544名、反対が459名、無回答が142名とやや廃止派が上回る結果だった。5月15日に再度ビラ配りをし、グループと校長・教頭が話し合い。5月17日には公聴会を実施し、生徒77名、教師2名の参加があった。5月20日にはグループと教師2名が話し合うなど、活動を活発させていく中で6月3日に行われた制帽の実態調査では校門手前で制帽を被る人が多く、所持していないのは17名のみだった[11]

6月4日にはグループ内で意見を調整し、翌5日に主張を職員会に提出。6日には再度アンケートを実施したが結果は前回とほぼ同じだった。この日には再度教師2名とグループが話し合いをし、その後19日に第2回公聴会を実施。生徒約50名と教師5名の参加があった。こうした運動の成果もあってか、6月23日の生徒総会で生徒側が制帽自由化を決定。7月1日に制帽が廃止された場合について生徒会本部役員と生活指導委員会間で話し合いが行われた。7月17日、臨時生徒総会が開催され、制帽に変わる目印が検討された[11]

8月5日にはついに職員会で制帽自由化が承認され、9月12日に正式発表。同年10月1日についに制帽が自由化された。その後も10月4日には夏季制服についての臨時生徒総会が行われるなど、調整が続けられた。先述の制帽に変わる目印についても、11月18日の中央委員会で校章を用いることが決定された[11]

この運動に先立ち行われた1968年12月22日の教師アンケートでは46人が回答し、「着用すべき」が50%、「現状のまま」が28.3%、「廃止」と「未回答」がそれぞれ10.9%という結果になった。しかしこの運動を受けて行われた1969年6月28日のアンケートでは回答49人中「必要」が28.6%、「不要」が36.7%と結果が逆転した。なお「その他」は12.3%で未回答は22.3%であった。またこの運動を受けて、教師側は1泊2日の集中討議を秩父で実施した[11]

同様の生徒運動として、1979年ごろにセーター実行委員会を中心に「セーター運動」が展開されていた。

男子ロッカー設置問題[編集]

1993年に男子ロッカー(男子更衣室)を設置する動きがあった。生徒会本部のアンケートで「必要」が79%を占めたことを受け、学校への要求を行うことが可決されたが、30年近く経った2023年現在でも実現していない。

マミ外出問題[編集]

1993年に、学校前にあった小売店「マミ」への昼休み中の外出許可を求める声が上がった。先述の制服自由化問題対応のため、1993年度中は議論が見送られた。2023年現在「マミ」は閉店し現存しない。

沖縄県恩納村への修学旅行[編集]

1997年度から修学旅行飛行機が使用できることになり、それまでの新幹線を利用した九州方面への修学旅行から、沖縄への転換を計画した。日本で唯一戦場となった沖縄への修学旅行を通して平和教育を行うことを考え、教師陣は前年夏に沖縄に出向いた。北谷町では修学旅行生の受け入れ経験がないと断られ、伊江島でも感触は悪く、恩納村でようやく好意的な返事を得た。恩納村は受け入れに好意的であったものの、メインの企画決定には難航した。そんな中、訪れていた恩納村コミュニティーセンターで地域住民から家庭へのホームステイを提案され、そのまま企画化した。ただ、ショートステイ先の家庭探しは難航し、全家庭のリストが大宮北高校に届いたのは出発前日、9月14日の夜であった。その後1998年の知覧長崎を経て1999年から2014年までの16年間は毎年恩納村でのショートステイとなった。なお旅行先は2015年度からはグローバル化を目指しシンガポールマレーシアとなっている(2021年度・2022年度は新型コロナウイルス感染症の影響で長崎・福岡へ)。

プール事故[編集]

2001年8月27日、当時高校2年生の水泳部員Hが部活動の合宿中にプール事故に遭い入院。9月3日早朝に容体が急変し亡くなった。同校ではこれ以前にもプール事故で生徒を亡くしているほか、自殺や交通事故でも生徒を亡くしており、併せて50周年記念誌に掲載されている[50]

体育館の照明落下[編集]

2010年代後半に行われた文化祭で、ステージ発表中に体育館の水銀灯が客席に落下した。落ちた場所が空席だったため怪我人は出なかったが、鉄製の椅子が大きくひしゃげ、使用不能になった。生徒からは安全性を問う声が多く上がった。

アクセス[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 令和4年度入学生の制服について | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2022年7月10日閲覧。
  2. ^ a b 令和5年度入学生の制服について | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年3月13日閲覧。
  3. ^ a b ユニクロ制服、大宮北高が採用検討 上下そろえて費用は3分の1に 保護者ら「価格は魅力的、でも…」”. 埼玉新聞 (2021年10月1日). 2022年7月22日閲覧。
  4. ^ ユニクロ、高校制服に採用へ…現行より8割安・自宅で洗濯可・ジェンダーレスの着こなし 読売新聞(2021年10月7日)
  5. ^ 大宮北高校:学校紹介 国大セミナー進学情報センター(2021年10月2日)
  6. ^ 日本放送協会 (2022年3月8日). “大宮北高校「ユニクロ制服」導入にネット騒然 その後どうなった?”. NHK首都圏ナビ. 2022年7月10日閲覧。
  7. ^ a b 小林香織 (2022年7月22日). “大宮北高校の選択制「ユニクロ制服」、反響は? 当初多かった反発、徐々に変化”. 朝日新聞EduA. pp. 1-2. 2022年7月22日閲覧。
  8. ^ a b c 校歌・校章 | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2022年5月16日閲覧。
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  10. ^ 校歌・校章 | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2022年5月16日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g 『北高三十年の歩み』大宮北高校、1985。 
  12. ^ 臨海フィールドワークに行って来ました | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  13. ^ SSH長瀞フィールドワーク報告 | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  14. ^ SSH長瀞フィールドワークを実施しました | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  15. ^ 長瀞フィールドワークに行ってきました! | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  16. ^ 化石採集実習に行ってきました | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  17. ^ SSH福島復興探究学 福島フィールドワーク | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  18. ^ さいたま市/(令和5年6月7日発表)大宮北高校SSHプロジェクト 「Hamadoori Reborn」を実施します ~福島県浜通り地域の復興について考える~”. www.city.saitama.jp. 2023年6月22日閲覧。
  19. ^ 令和4年度SSH事業成果報告会・生徒課題研究発表会参加申込について | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  20. ^ SSHハワイ海外研修に行ってきました | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
  21. ^ 科学・SDGs・Society 5.0に関する内容について、英語でコミュニケーションを取りました | さいたま市立大宮北高校オフィシャルサイトへようこそ”. www.ohmiyakita-h.ed.jp. 2023年6月22日閲覧。
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  28. ^ 『モニタリング』4/7(木) NAOTO&川口春奈が学校潜入サプライズ!? 超豪華!! 春の3時間スペシャル!!【過去回はパラビで配信中】 - YouTube”. www.youtube.com. 2022年5月14日閲覧。
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]