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泉南市コミュニティバス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
さわやかバスから転送)
オレンジ色の車両(過去の車両、樽井駅前にて)
緑色の車両(過去の車両、市役所南交差点にて)
紫色ベースの車両(過去の車両)

泉南市コミュニティバス(せんなんしコミュニティバス)は、大阪府泉南市が運行するコミュニティバス。愛称は「さわやかバス」。

運行は南海ウイングバスに委託され、南海ウイングバス本社営業所が運行を担当している。

沿革

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  • 1999年5月10日:南海電鉄の路線バス「鳴滝線」(樽井駅前 - 一丘団地)が廃止される[1]
  • 2001年7月1日:南海ウイングバス南部の路線バス「一丘団地線」(泉佐野駅前 - 一丘団地)が廃止される[2]
  • 2002年2月1日:北回り、中回り、南回り、山回りの4コースで運行開始[3]
  • 2003年2月1日:本格運行を開始。停留所を7ヶ所新設[4]
  • 2007年2月1日:バスを2台から3台に増車し、路線を再編、路線数が4コースから6コースとなった[3]
    • 北回り、中回りを岡田方面、一丘方面、新家方面、砂川方面に細分化[3]
    • 南海ウイングバス南部の路線バス「金熊寺線」(樽井駅前 - つづら畑)を山回りに統合[5]
    • 全国で初めての試みとして、各車両に自動体外式除細動器(AED)を搭載した[6][7]
  • 2012年2月1日:バスを3台から4台に増車し、5年ぶりに路線を再編、路線数が6コースから11コースへと大幅に増加した[8]
    • 砂川方面回りに右回りと左回りを新設。
    • 朝のコースを新設。
    • 通学雄信達回りを新設。
  • 2013年7月1日:「中之池」停留所を新設。朝新家方面回り、朝一丘方面回りの3便目を樽井駅まで延長[9]
  • 2017年4月1日:さらに路線を再編し、路線数は14コースに増加[10]
    • 朝のコースを除き全便がイオンモールりんくう泉南に乗り入れ。
    • 朝のコースと山回り以外がそれぞれA回り、B回りの2通りのコースとなった。互いに逆回りとなっている区間が多いが、各地域の内部や南回りなどは当てはまらない。
    • 通学雄信達回りを廃止。朝西信男里回りを朝西信回りに短縮。
  • 2017年12月1日:バスロケーションシステムを導入[11]
  • 2022年4月1日:路線を再編、路線数は11コースに減少。
    • 各コースの起終点を原則として樽井駅前からイオンモールりんくう泉南に変更(朝便を除く)。
    • 南回り、砂川回り、新家回りにはそれぞれA回り、B回りの2通りのコースがあったが、1通りに統合。
    • 「朝・一丘回り」の名称を「朝・一丘・砂川回り」に変更。
    • 泉南りんくう公園停留所を新設(岡田A・B回り、南回り)。
    • 一部の停留所名を変更。

運行形態

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  • 基本的に毎日運行。年末年始(12月29日 - 1月3日)と秋の祭礼時は運休する。
  • 各コース4 - 6便運行。一部の地域では朝に別のコースが存在する。
  • 運行時間帯は山回りが7時台から18時台、その他の地域は8時台 - 18時台。朝のコースは7時台 - 8時台。

運賃

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  • 運賃は大人100円、小児50円。幼児は同伴者がいるとき1人のみ無料。降車時に支払う。
  • 70歳以上の乗客、運転免許証を返納した65才以上の乗客、及び身体障がい者手帳、精神障がい者手帳、療育手帳等の保持者は、事前に市役所へ申請手続きをし、運賃割引乗車証の交付を受けることで半額または無料となる。
  • 全国共通交通系ICカード、南海バスグループのICカードなっち、なんかいバスカードが利用できる。かつてはスルッとKANSAI加盟各社カードの利用も可能だったが、3dayカード、2dayカード、回数券は利用できなかった。

路線

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基本的にイオンモールりんくう泉南発着である。また、朝便と岡田B回りを除き、全路線が樽井駅前、泉南市役所前、砂川駅前を経由する。ただし、一部の便は途中停留所始発または終着の区間便となる。

樽井駅前 - 砂川駅前間は山回りの復路を除き、泉南市役所前を経由する。両駅間で泉南市役所前、保健センター下、図書館・文化ホール前の3か所すべてを経由する路線も多かったが、2022年改正で山回り往路と砂川回り復路のみとなった。

なお便宜上往路、復路という表現を用いるが、あくまで両者を合わせて1つの系統であり、一体として運行される。

岡田回り

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岡田浦駅付近の地域を担っているほか、前畑団地と済生会新泉南病院に乗り入れている。

  • B回り:イオンモールりんくう泉南 → 済生会新泉南病院 → 泉南りんくう公園 → 砂川駅前 → 保健センター下 → 吉見岡田住宅 → 西信達公民館 → 前畑団地 → イオンモールりんくう泉南

一丘回り

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阪和線の北に接する地域を担っている。

  • A回り:イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - 保健センター下 - <循環:大苗代 → 兎田 → 一丘団地>
    • 第1便の往路のみ樽井駅前始発。
  • B回り:イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - 保健センター下 - <循環:一丘団地 → 兎田 → 大苗代>

新家回り

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新家駅の南側の地域を担っている。

  • イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - JR新家駅前 - <循環:新家・別所町内>
    • 最終便の復路は砂川駅前止め。

砂川回り

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和泉砂川駅の東側にある、砂川台団地を担っている。また復路のみ、図書館・文化ホール前や保健センター下を経由する。

  • イオンモールりんくう泉南 → 樽井駅前 → 砂川駅前 → <循環:砂川台団地> → 砂川駅前 → 保健センター下 → 樽井駅前 → イオンモールりんくう泉南
    • 最終便の復路は砂川駅前止め。

山回り

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和泉砂川駅の南側の地域を担っている。また往路は図書館・文化ホール前や保健センター下を経由する。復路は泉南市役所前を経由せず、国市場を経由する。

  • イオンモールりんくう泉南 → 樽井駅前 → 保健センター下 → 砂川駅前 → 金熊寺 → つづら畑 → 金熊寺 → 砂川駅前 → 国市場 → 樽井駅前 → イオンモールりんくう泉南
    • 第1便、第2便の往路は樽井駅前始発、最終便の復路は樽井駅前止め。

南回り

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阪南市との市境に近い地域を担っている。「桜ヶ丘」「温水プール前」停留所には阪南市コミュニティバスも乗り入れている。

  • イオンモールりんくう泉南 → 樽井駅前 → 砂川駅前 → 桜ヶ丘 → 温水プール前 → 泉南りんくう公園 → イオンモールりんくう泉南

朝・新家回り

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  • JR新家駅前 → <循環:新家町内> → JR新家駅前( → 砂川駅前 → 樽井駅前)
    • 第3便のみ、樽井駅前まで向かう。

朝・一丘・砂川回り

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  • 砂川駅前 → 保健センター下 → 一丘団地 → 大苗代 → 砂川台団地 → 砂川駅前( → 樽井駅前)
    • 第3便のみ、樽井駅前まで向かう。

朝・西信回り

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  • 吉見岡田住宅 → 西信達公民館 → 樽井駅前

鉄道との接続

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車両

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現在、4台の小型ノンステップバス日野・ポンチョ)で運行されている。当初は緑色、紫色の低床バス2台が導入されたが、2007年2月よりオレンジ色の低床バス1台[6]、また2012年2月より青色のノンステップバス1台が増車されて4台となった。2017年にはノンステップバス2台(梅の花をあしらったピンク、藤の花をあしらった藤色)が[12]、2022年にはもう1台(オレンジ色)が導入され既存の車両を置き換え、全車両がノンステップバスとなった。

2012年までの導入車両には玉ねぎのキャラクターが、2017年以降の導入車両には泉南市マスコットキャラクターの「泉南熊寺郎」がラッピングされている。

南海バスグループのバスロケーションシステムが導入されており、車両の位置を確かめることができる。

利用者数

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泉南市統計書で発表されている、泉南市コミュニティバスの利用者数は以下の通りである[13]

年度別乗車人数
年度 乗車人数合計 備考
2006年度 94,278 2007年2月1日:路線再編
2007年度 110,038
2008年度 121,386
2009年度 115,551
2010年度 127,264
2011年度 118,715 2012年2月1日:路線再編
2012年度 117,187
2013年度 120,644 2013年7月1日:一部変更
2014年度 129,062
2015年度 132,628
2016年度 131,304
2017年度 156,631 2017年4月1日:路線再編
2018年度 151,477
2019年度 153,082
2020年度 123,442

脚注

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  1. ^ 平成13年度版泉南市統計書 第8章 運輸・通信”. 2021年4月5日閲覧。
  2. ^ 泉佐野市議会 平成13年12月 定例会 12月04日-01号 P.36 生活環境部長(榎並勝彦君)の答弁”. 2021年4月5日閲覧。
  3. ^ a b c 泉南市議会会議録 2006-12-07:平成18年第4回定例会(第2号)”. 泉南市議会. 2021年2月13日閲覧。
  4. ^ 広報せんなん 平成15年2月号”. 泉南市. 2010年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月12日閲覧。
  5. ^ 南海バス | 路線バス情報”. 南海バス. 2007年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月12日閲覧。
  6. ^ a b 広報せんなん 平成19年3月 1ページ”. 泉南市. 2021年2月12日閲覧。
  7. ^ コミュニティバスにAEDを搭載 泉南市で全国初   2007.2.10号”. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月12日閲覧。
  8. ^ さわやかバス”. 泉南市. 2012年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
  9. ^ 左砂川方面回りバス停移設のお知らせ/泉南市”. 2014年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月12日閲覧。
  10. ^ 平成29年4月1日からの新時刻表/泉南市ホームページ”. 泉南市. 2021年2月12日閲覧。
  11. ^ さわやかバスの接近情報がわかるバスロケーションシステムを導入しています。|泉南市ホームページ”. www.city.sennan.lg.jp. 2021年2月12日閲覧。
  12. ^ 市長のメッセージ(平成29年4月)|泉南市ホームページ”. www.city.sennan.lg.jp. 2021年2月12日閲覧。
  13. ^ 統計書/泉南市ウェブサイトにようこそ!”. 2024年8月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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