泉南市コミュニティバス
泉南市コミュニティバス(せんなんしコミュニティバス)は、大阪府泉南市が運行するコミュニティバス。愛称は「さわやかバス」。
運行は南海ウイングバスに委託され、南海ウイングバス本社営業所が運行を担当している。
沿革
[編集]- 1999年5月10日:南海電鉄の路線バス「鳴滝線」(樽井駅前 - 一丘団地)が廃止される[1]。
- 2001年7月1日:南海ウイングバス南部の路線バス「一丘団地線」(泉佐野駅前 - 一丘団地)が廃止される[2]。
- 2002年2月1日:北回り、中回り、南回り、山回りの4コースで運行開始[3]。
- 2003年2月1日:本格運行を開始。停留所を7ヶ所新設[4]。
- 2007年2月1日:バスを2台から3台に増車し、路線を再編、路線数が4コースから6コースとなった[3]。
- 2012年2月1日:バスを3台から4台に増車し、5年ぶりに路線を再編、路線数が6コースから11コースへと大幅に増加した[8]。
- 砂川方面回りに右回りと左回りを新設。
- 朝のコースを新設。
- 通学雄信達回りを新設。
- 2013年7月1日:「中之池」停留所を新設。朝新家方面回り、朝一丘方面回りの3便目を樽井駅まで延長[9]。
- 2017年4月1日:さらに路線を再編し、路線数は14コースに増加[10]。
- 朝のコースを除き全便がイオンモールりんくう泉南に乗り入れ。
- 朝のコースと山回り以外がそれぞれA回り、B回りの2通りのコースとなった。互いに逆回りとなっている区間が多いが、各地域の内部や南回りなどは当てはまらない。
- 通学雄信達回りを廃止。朝西信男里回りを朝西信回りに短縮。
- 2017年12月1日:バスロケーションシステムを導入[11]。
- 2022年4月1日:路線を再編、路線数は11コースに減少。
- 各コースの起終点を原則として樽井駅前からイオンモールりんくう泉南に変更(朝便を除く)。
- 南回り、砂川回り、新家回りにはそれぞれA回り、B回りの2通りのコースがあったが、1通りに統合。
- 「朝・一丘回り」の名称を「朝・一丘・砂川回り」に変更。
- 泉南りんくう公園停留所を新設(岡田A・B回り、南回り)。
- 一部の停留所名を変更。
運行形態
[編集]- 基本的に毎日運行。年末年始(12月29日 - 1月3日)と秋の祭礼時は運休する。
- 各コース4 - 6便運行。一部の地域では朝に別のコースが存在する。
- 運行時間帯は山回りが7時台から18時台、その他の地域は8時台 - 18時台。朝のコースは7時台 - 8時台。
運賃
[編集]- 運賃は大人100円、小児50円。幼児は同伴者がいるとき1人のみ無料。降車時に支払う。
- 70歳以上の乗客、運転免許証を返納した65才以上の乗客、及び身体障がい者手帳、精神障がい者手帳、療育手帳等の保持者は、事前に市役所へ申請手続きをし、運賃割引乗車証の交付を受けることで半額または無料となる。
- 全国共通交通系ICカード、南海バスグループのICカードなっち、なんかいバスカードが利用できる。かつてはスルッとKANSAI加盟各社カードの利用も可能だったが、3dayカード、2dayカード、回数券は利用できなかった。
路線
[編集]基本的にイオンモールりんくう泉南発着である。また、朝便と岡田B回りを除き、全路線が樽井駅前、泉南市役所前、砂川駅前を経由する。ただし、一部の便は途中停留所始発または終着の区間便となる。
樽井駅前 - 砂川駅前間は山回りの復路を除き、泉南市役所前を経由する。両駅間で泉南市役所前、保健センター下、図書館・文化ホール前の3か所すべてを経由する路線も多かったが、2022年改正で山回り往路と砂川回り復路のみとなった。
なお便宜上往路、復路という表現を用いるが、あくまで両者を合わせて1つの系統であり、一体として運行される。
岡田回り
[編集]岡田浦駅付近の地域を担っているほか、前畑団地と済生会新泉南病院に乗り入れている。
- A回り:イオンモールりんくう泉南 → 前畑団地 → 樽井駅前 → 砂川駅前 → 保健センター下 → 吉見岡田住宅 → 西信達公民館 → 済生会新泉南病院 → 泉南りんくう公園 → イオンモールりんくう泉南
- B回り:イオンモールりんくう泉南 → 済生会新泉南病院 → 泉南りんくう公園 → 砂川駅前 → 保健センター下 → 吉見岡田住宅 → 西信達公民館 → 前畑団地 → イオンモールりんくう泉南
一丘回り
[編集]阪和線の北に接する地域を担っている。
- A回り:イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - 保健センター下 - <循環:大苗代 → 兎田 → 一丘団地>
- 第1便の往路のみ樽井駅前始発。
- B回り:イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - 保健センター下 - <循環:一丘団地 → 兎田 → 大苗代>
新家回り
[編集]新家駅の南側の地域を担っている。
- イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - JR新家駅前 - <循環:新家・別所町内>
- 最終便の復路は砂川駅前止め。
砂川回り
[編集]和泉砂川駅の東側にある、砂川台団地を担っている。また復路のみ、図書館・文化ホール前や保健センター下を経由する。
- イオンモールりんくう泉南 → 樽井駅前 → 砂川駅前 → <循環:砂川台団地> → 砂川駅前 → 保健センター下 → 樽井駅前 → イオンモールりんくう泉南
- 最終便の復路は砂川駅前止め。
山回り
[編集]和泉砂川駅の南側の地域を担っている。また往路は図書館・文化ホール前や保健センター下を経由する。復路は泉南市役所前を経由せず、国市場を経由する。
- イオンモールりんくう泉南 → 樽井駅前 → 保健センター下 → 砂川駅前 → 金熊寺 → つづら畑 → 金熊寺 → 砂川駅前 → 国市場 → 樽井駅前 → イオンモールりんくう泉南
- 第1便、第2便の往路は樽井駅前始発、最終便の復路は樽井駅前止め。
南回り
[編集]阪南市との市境に近い地域を担っている。「桜ヶ丘」「温水プール前」停留所には阪南市コミュニティバスも乗り入れている。
- イオンモールりんくう泉南 → 樽井駅前 → 砂川駅前 → 桜ヶ丘 → 温水プール前 → 泉南りんくう公園 → イオンモールりんくう泉南
朝・新家回り
[編集]- JR新家駅前 → <循環:新家町内> → JR新家駅前( → 砂川駅前 → 樽井駅前)
- 第3便のみ、樽井駅前まで向かう。
朝・一丘・砂川回り
[編集]- 砂川駅前 → 保健センター下 → 一丘団地 → 大苗代 → 砂川台団地 → 砂川駅前( → 樽井駅前)
- 第3便のみ、樽井駅前まで向かう。
朝・西信回り
[編集]- 吉見岡田住宅 → 西信達公民館 → 樽井駅前
鉄道との接続
[編集]車両
[編集]現在、4台の小型ノンステップバス(日野・ポンチョ)で運行されている。当初は緑色、紫色の低床バス2台が導入されたが、2007年2月よりオレンジ色の低床バス1台[6]、また2012年2月より青色のノンステップバス1台が増車されて4台となった。2017年にはノンステップバス2台(梅の花をあしらったピンク、藤の花をあしらった藤色)が[12]、2022年にはもう1台(オレンジ色)が導入され既存の車両を置き換え、全車両がノンステップバスとなった。
2012年までの導入車両には玉ねぎのキャラクターが、2017年以降の導入車両には泉南市マスコットキャラクターの「泉南熊寺郎」がラッピングされている。
南海バスグループのバスロケーションシステムが導入されており、車両の位置を確かめることができる。
利用者数
[編集]泉南市統計書で発表されている、泉南市コミュニティバスの利用者数は以下の通りである[13]。
年度 | 乗車人数合計 | 備考 |
---|---|---|
2006年度 | 94,278 | 2007年2月1日:路線再編 |
2007年度 | 110,038 | |
2008年度 | 121,386 | |
2009年度 | 115,551 | |
2010年度 | 127,264 | |
2011年度 | 118,715 | 2012年2月1日:路線再編 |
2012年度 | 117,187 | |
2013年度 | 120,644 | 2013年7月1日:一部変更 |
2014年度 | 129,062 | |
2015年度 | 132,628 | |
2016年度 | 131,304 | |
2017年度 | 156,631 | 2017年4月1日:路線再編 |
2018年度 | 151,477 | |
2019年度 | 153,082 | |
2020年度 | 123,442 |
脚注
[編集]- ^ “平成13年度版泉南市統計書 第8章 運輸・通信”. 2021年4月5日閲覧。
- ^ “泉佐野市議会 平成13年12月 定例会 12月04日-01号 P.36 生活環境部長(榎並勝彦君)の答弁”. 2021年4月5日閲覧。
- ^ a b c “泉南市議会会議録 2006-12-07:平成18年第4回定例会(第2号)”. 泉南市議会. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “広報せんなん 平成15年2月号”. 泉南市. 2010年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月12日閲覧。
- ^ “南海バス | 路線バス情報”. 南海バス. 2007年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月12日閲覧。
- ^ a b “広報せんなん 平成19年3月 1ページ”. 泉南市. 2021年2月12日閲覧。
- ^ “コミュニティバスにAEDを搭載 泉南市で全国初 2007.2.10号”. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月12日閲覧。
- ^ “さわやかバス”. 泉南市. 2012年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
- ^ “左砂川方面回りバス停移設のお知らせ/泉南市”. 2014年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月12日閲覧。
- ^ “平成29年4月1日からの新時刻表/泉南市ホームページ”. 泉南市. 2021年2月12日閲覧。
- ^ “さわやかバスの接近情報がわかるバスロケーションシステムを導入しています。|泉南市ホームページ”. www.city.sennan.lg.jp. 2021年2月12日閲覧。
- ^ “市長のメッセージ(平成29年4月)|泉南市ホームページ”. www.city.sennan.lg.jp. 2021年2月12日閲覧。
- ^ “統計書/泉南市ウェブサイトにようこそ!”. 2024年8月12日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 泉南市コミュニティバス「さわやかバス」 - 泉南市