せんざんき
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せんざんき(千斬切・せんざん雉)は、鶏料理が盛んな東予地方(主に愛媛県東部の今治市辺り)の郷土料理である[1]。鶏のいろいろな部位の骨付き肉を使った揚げ物料理で、江戸時代、近見山のキジを捕獲し揚げ物にしたことが始まりといわれている[2]。 凡そ300年前のことであり、文献史料に詳細等は見つかっていない[2]。現在では鶏肉が用いられている。
湊町にあった「スター」という店で提供されていた「軟炸鶏」が転訛して「せんざんき」となった。[3][4]
調理法
[編集]一般的な調理法は、醤油、料理酒、ショウガ、ニンニクをすり下ろした漬け汁に、骨付き肉を漬け込んで下味を付ける[5]。揚げ粉は片栗粉で卵を加え、よくもみ込んでから油でこんがりと揚げる[5]。下味の調味料は好みでみりんや砂糖を加えたりする[6][7]。
骨ごと揚げることによって、骨から出た旨味と予めつけておいた下味が加熱で一段としみ込み、カラッと揚がった食感と濃厚な味付けが支持されている[1]。
名称
[編集]鶏を丸ごと千のように斬るため「千斬切(せんざんき)」と呼ぶようになった、中国語の発音がなまって「せんざんき」(骨付鶏のから揚げを意味する「軟炸鶏(Ruan zha ji)」、骨なし鶏のから揚げを意味する「清炸鶏(Qing zha ji)」)になった等、各説がある。
愛媛県新居浜市では「ざんき」と呼び、骨無し肉で作られる。[8]ざんぎと今治市のせんざんきとの関連性は定かではない。
脚注
[編集]- ^ a b 「愛媛県庁HP(せんざんき)」 2013年8月22日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b 「ブームのから揚げ 発祥は愛媛が有力、鶏肉消費量1位は大分(NEWSポストセブン)」 2013年8月22日閲覧
- ^ “愛媛・今治市のソウルフード「せんざんき」鶏の唐揚げをなぜせんざんきと呼ぶのか!? | TBS NEWS DIG (2ページ)”. TBS NEWS DIG (2023年9月5日). 2024年5月22日閲覧。
- ^ “「せんざんき」|hemmik”. note(ノート) (2022年12月8日). 2024年5月22日閲覧。
- ^ a b 「今治市公式 総務部 郷土の味レシピしあわせごはん」[リンク切れ] 2013年8月22日閲覧
- ^ 「今治郷土料理普及協議会 (郷土料理 せんざんき)」 2013年8月22日閲覧
- ^ せんざんきレシピ 愛媛県HP
- ^ “ざんき - 愛媛県新居浜市ホームページ”. 新居浜市. 2023年1月5日閲覧。