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ななつの水晶球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ななつの水晶球(ななつのすいしょうきゅう、The Seven Crystal Balls)は、ベルギーの漫画家・作家エルジェによる漫画シリーズ「タンタンの冒険」の第13巻である。 1943年12月、第二次世界大戦中のドイツ占領下のベルギーでフランス語新聞「Le Soir」が連載した。1944年9月の連合軍による解放後、エルジェが占領軍ドイツ軍に協力したと非難されブラックリストに載せられたため、この物語は連載が中止された。 2年後に無罪となった後、この物語とその続編である「太陽の神殿」は、1946年9月から1948年4月まで、新刊のタンタンマガジンに毎週連載された。 物語は、少年ルポ記者タンタンと友人のハドック船長が、友人のビーカー教授の誘拐事件と、インカの考古学探検隊のメンバーを苦しめている謎の病との関連を調査する様子を中心に展開する。

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「七つの水晶玉」は商業的に成功し、完結後すぐにカスターマン社から単行本化され出版され、シリーズ自体はフランス・ベルギー漫画の伝統を象徴する作品となった。 批評家たちは『7つの水晶玉』『タンタンの冒険』の最高傑作の一つに挙げている。 この物語は、1969年のベルビジョン映画「タンタン太陽の神殿」 、1991年のエリプス/ネルバナアニメシリーズタンタンの冒険」 、1992年から1993年のBBCラジオ5のドラマ化「タンタンの冒険」 、1997年のビデオゲーム「Prisoners of the Sun」 、および2001年のオランダ語版とフランス語版のミュージカルのモデルとなった。