タンタンの長編アニメーション映画
タンタンの長編アニメーション映画(タンタンのちょうへんアニメーションえいが)では、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画(バンド・デシネ)『タンタンの冒険』を題材とした長編アニメーション作品について記す。ベルギーのベルヴィジョン・スタジオにて、全2作品が制作された。
タンタンの冒険旅行 太陽の神殿
[編集]- 制作年:1969年
- 制作国:ベルギー、フランス、スイス合作
- 原作・監修:エルジェ
- 監督:エディ・ラテスト
- 脚本:エディ・ラテスト、エルジェ、ミシェル・レニエ
- 撮影:フランソワ・レオナール
- 音楽:フランソワ・ローベ(en:François Rauber)
- 挿入歌作詞・作曲(劇中曲):ジャック・ブレル(en:Jacques Brel)
タンタンの冒険の中の「ななつの水晶球」と「太陽の神殿」の2冊を原作とする劇場版長編アニメーション。基本的な進行は原作に沿っているが、原作にはない登場しない王の娘(王女)が登場する。
- フランス語タイトル:『Tintin et le temple du Soleil』
- 英語タイトル:『Tintin and the Temple of the Sun』
- 日活版タイトル:『タンタンの冒険旅行 太陽の神殿』
- カートゥーン ネットワーク版タイトル:『タンタンの冒険 ななつの水晶球と太陽の神殿』
タンタンの冒険旅行 湖底のひみつ基地
[編集]- 制作年:1972年
- 制作国:ベルギー、フランス、スイス合作
- 監督:レイモン・ルブラン
- 脚本:ミシェル・レニエ
- 撮影:フランソワ・レオナール
- 音楽:フランソワ・ローベ
エルジェの原作には存在しない完全オリジナル作品。
湖底にあるビーカー教授の屋敷兼ラボに招待されたタンタン一行であったが、教授が開発したという装置を悪の組織に狙われ、地元の子供たちも危機にさらされる中、タンタンが悪の組織に挑むというストーリー。
- フランス語タイトル:『Tintin et le lac aux requins』
- 英語タイトル:『Tintin and the Lake of Sharks』
- 日活版タイトル:『タンタンの冒険旅行 湖底のひみつ基地』
- カートゥーン ネットワーク版タイトル:『タンタンの冒険 呪われた湖の謎』
日本語版について
[編集]日本では1989年、『タンタンの冒険旅行 太陽の神殿』のVHSが発売され、翌1990年には『タンタンの冒険旅行 湖底のひみつ基地』のVHSも発売された。発売元はいずれも日活で、日本語吹替版であった。
その後2000年から2002年にかけて、カートゥーン ネットワークで上記2作品が放映された。邦題および翻訳は日活版から変更され、声優も一部を除いてネルバナ・Ellipse制作のアニメ『タンタンの冒険』に準じたキャストへと一新されている。
2007年4月、シネフィル・イマジカから「タンタンの冒険旅行〈劇場版アニメーション〉メモリアルDVD-BOX」が発売された。これはエルジェ生誕100周年を記念しての限定発売。なお、2002年にカートゥーン ネットワークで放映されたベルヴィジョン・スタジオ製作の旧TVシリーズを約1時間に編集した『ビーカー教授事件』も入っている。特典映像としてカートゥーン ネットワークで放映された「太陽の神殿」でカットされた一晩森で過ごす時にソリーノが歌うシーンが収録されている。
キャラクター | 日活版 | カートゥーン ネットワーク版 |
---|---|---|
タンタン | 三ツ矢雄二 | 草尾毅 |
ハドック船長 | 内海賢二 | |
ビーカー教授 | 槐柳二 | 辻村真人 |
トンプソン(デュポン) | 上田敏也 | 永井一郎 |
トマソン(デュボン) | 石井敏郎 | |
ソリーノ | 田中真弓 | 津村まこと |
ニコ | 横沢啓子 | 浅野まゆみ |
ヌーシュカ | 不明 | 三浦智子 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
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