ふかや花園駅
ふかや花園駅 | |
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駅本屋遠景 (2018年10月20日) | |
ふかやはなぞの FUKAYA-HANAZONO | |
◄CR16 永田 (1.1 km) (2.3 km) CR18 小前田► | |
所在地 | 埼玉県深谷市黒田113 |
駅番号 | CR 17 |
所属事業者 | 秩父鉄道 |
所属路線 | ■秩父本線 |
キロ程 | 28.2 km(羽生起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
81人/日(降車客含まず) -2019年- |
乗降人員 -統計年度- |
161人/日 -2019年- |
開業年月日 | 2018年(平成30年) 10月20日 |
ふかや花園駅(ふかやはなぞのえき)は、埼玉県深谷市黒田にある秩父鉄道秩父本線の駅である。
歴史
[編集]深谷市は、関越自動車道花園インターチェンジに程近いこの地区に、『ふかや花園プレミアム・アウトレット』を中核とする産業拠点を開く事を計画しており(花園IC拠点整備プロジェクト)、2015年に三菱地所・サイモンがモールの事業者として選定され、2022年10月20日に開業した[1]。2017年6月に深谷市と秩父鉄道は共同で、地元住民の利便性向上と、このアウトレットモールへの交通手段の一つとする事を目的として、当駅を新設することを発表した[2]。請願駅として、深谷市が総事業費の約4億円全額を負担した[3][4]。
駅名の由来は、歴史や伝統のある深谷市の「ふかや」と、当駅周辺の地名「花園」(旧花園町)を組み合わせたものであり、駅新設発表の場で開業日と共に公表された[2]。
当駅の設置に当たっては、アウトレットモール予定地が優良農地となっており、本来は商業施設を建設できないため、それを解除する手段として、新駅建設を前提としており(つまり当駅が開業しない限り、モール建設の申請・建設が始められない)、更にモール用地も深谷市が取得する形になっているとして、税金負担に反対する一部の市民が駅・モールの建設の是非を問う住民投票を行うべく署名を集め、市議会に提出したが否決されている[5][6]。
年表
[編集]駅構造
[編集]線路の北側にプラットホームと駅舎を配する1面1線の地上駅である。ホームの有効長は、SLパレオエクスプレスが停車可能な110メートルとなっている[2]。
駅舎は、コンコースの出入口に大きなキャノピーを設けた切妻屋根が特徴となる[2]。自動券売機を有するほか、スロープを設けてバリアフリーにも対応している。2022年3月12日のPASMO導入にあわせ、改札口にICカード専用自動改札機が設置された[10](ICカード以外の利用客は駅係員による改札が行われる)。多目的トイレを含む化粧室はいずれも改札内にある。
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駅ホーム(開業日)
(2018年10月20日) -
建設中の駅ホーム(2018年1月1日)
利用状況
[編集]駅開業時点では年間5万6千人程度(1日平均153人)の利用を見込む。アウトレットモール開業後には来場者全体の約1割を占める、年間約64万9千人(1日平均1778人)を見込んでいる[3]。
2022年度の1日平均乗車人員は565人である。年度ごとの1日平均乗車人員は以下の通り[12]。
年度 | 乗車人員 (1日平均) |
出典 | 注釈 |
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2018年(平成30年)度 | 115 | [13] | [14] |
2019年(令和2年)度 | 81 | [15] | |
2020年(令和3年)度 | 68 | [16] | |
2021年(令和4年)度 | 89 | [17] | |
2022年(令和5年)度 | 565 | [18] |
駅周辺
[編集]当駅に面する北側の広大な農地は、2022年を目標に深谷市による区画整理(花園IC拠点整備プロジェクト)が行われ、2022年5月29日には深谷市とキユーピーによる施設『深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム』がオープンし[19]、同年10月20日に『ふかや花園プレミアム・アウトレット』がオープンした[20]。
当駅の南には、秩父鉄道に並走する国道140号があり、道路沿いに集落がある他は農地が広がる。当駅東側は140号バイパス(彩甲斐街道)の陸橋があり、新旧国道の交わる黒田交差点に程近い。バイパスと関越自動車道が交わる花園インターチェンジは南1キロメートルほど。そのすぐ南側は荒川が流れる。
バス路線
[編集]Dts creationが運行する高速バスが発着する[21]。
- Dts line八ッ場草津温泉号 池袋サンシャインBT・バスターミナル東京八重洲方面
- Dts line八ッ場草津温泉号 草津温泉・草津温泉スキー場方面
隣の駅
[編集]- 秩父鉄道
- ■秩父本線
脚注
[編集]- ^ “ふかや花園プレミアム・アウトレットで内覧会 20日オープン”. 産経新聞 (2022年10月17日). 2022年10月18日閲覧。
- ^ a b c d “秩父本線 永田-小前田駅間「ふかや花園」駅 秩父鉄道新駅整備について” (PDF). 秩父鉄道 (2017年6月14日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ a b “新駅「ふかや花園駅」秩父鉄道が18年開業予定 近くにアウトレット”. 埼玉新聞. (2017年6月15日). オリジナルの2017年6月15日時点におけるアーカイブ。 2021年7月29日閲覧。
- ^ “秩父鉄道、新駅名「ふかや花園駅」に”. 日本経済新聞. (2017年6月15日) 2022年9月29日閲覧。
- ^ “納得いかない アウトレットモールに税金50億円”. TBSテレビ・噂の!東京マガジン2015年11月15日放送「噂の現場」 (2015年11月15日). 2015年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月15日閲覧。
- ^ アウトレットモール誘致に50億円の税金投入? 税金投入ゼロにするため住民投票を実現させましょう。 - 深谷市住民投票の会、2015年11月15日閲覧。
- ^ “【お知らせ】新駅「ふかや花園駅」開業に伴うダイヤ改正について”. 秩父鉄道 (2018年9月20日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ a b “秩父鉄道:「ふかや花園駅」が完成 永田-小前田間 20日開業/埼玉”. 毎日新聞. 2022年9月14日閲覧。
- ^ 『秩父鉄道、交通系ICカード「PASMO」を導入 〜2022年3月12日(土)よりサービス開始〜』(PDF)(プレスリリース)秩父鉄道、2022年1月27日。オリジナルの2022年1月27日時点におけるアーカイブ 。2022年1月29日閲覧。
- ^ a b “秩父鉄道ICカード乗車券 PASMO(パスモ)導入に関するよくあるご質問” (PDF). 秩父鉄道 (2022年3月3日). 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月15日閲覧。
- ^ 『ふかや花園プレミアム・アウトレット開業に伴い10月1日(土)ダイヤ改正 大幅増発し、利便性向上』(PDF)(プレスリリース)秩父鉄道、2022年9月13日 。2022年10月2日閲覧。
- ^ 埼玉県統計年鑑より算出
- ^ https://www.pref.saitama.lg.jp/a0206/a310/a2019_08_unnyu.html
- ^ 10月20日から2019年3月31までのデータ
- ^ https://www.pref.saitama.lg.jp/a0206/a310/a2020_08_unnyu.html
- ^ https://www.pref.saitama.lg.jp/a0206/a310/a2021_08_unnyu.html
- ^ https://www.pref.saitama.lg.jp/a0206/a310/a2022_08_unnyu.html
- ^ https://www.pref.saitama.lg.jp/a0206/a310/a2023_08_unnyu.html
- ^ “〈深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム〉で、野菜の多様な魅力を知る。|Report”. Hanako.tokyo. 2022年9月14日閲覧。
- ^ “新アウトレット「ふかや花園プレミアム・アウトレット」10月20日(木)オープン! プレミアム・アウトレットとして約10年ぶり、10か所目の新規開業|三菱地所・サイモン株式会社のプレスリリース”. PR TIMES. 2022年9月14日閲覧。
- ^ 7月1日よりふかや花園駅(プレミアムアウトレット)⇔草津温泉間の乗降が可能に