もがみ (護衛艦・2代)
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もがみ | |
---|---|
基本情報 | |
建造所 | 三菱重工業長崎造船所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 | 多機能護衛艦(FFM) |
級名 | もがみ型護衛艦 |
建造費 | 約460~470億円 |
所属 | 護衛艦隊第11護衛隊 |
艦歴 | |
発注 | 2018年 |
起工 | 2019年10月29日 |
進水 | 2021年3月3日 |
就役 | 2022年4月28日 |
要目 | |
基準排水量 | 3,900 t |
満載排水量 | 5,500 t |
全長 | 132.5 m |
最大幅 | 16.3 m |
深さ | 9 m |
機関 | CODAG方式 |
主機 |
ロールス・ロイス MT30 ガスタービンエンジン × 1基 MAN社12V28/33D STC ディーゼルエンジン × 2基 |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
最大速力 | 30ノット |
乗員 | 90~100名 |
兵装 |
62口径5インチ単装砲 × 1門 Sea RAM × 1基 RWS × 2基 17式艦対艦誘導弾 (SSM-2) 4連装発射筒 × 2基 Mk.41 VLS (07式 SUMほか) × 16セル(後日装備) HOS-303 3連装短魚雷発射管 × 2基 |
搭載機 | SH-60K 哨戒ヘリコプター × 1機 |
C4ISTAR | リンク 22 戦術データ・リンク |
レーダー | 多機能レーダーOPY-2 |
ソナー |
OQS-11 対機雷戦用ソナーシステム OQR-25 水上艦用ソナーシステム(VDS+TASS) |
電子戦・ 対抗手段 |
NOLQ-3E 電波探知妨害装置 Mk.137 デコイ発射機 × 4基 |
その他 |
無人機雷排除システム(USV+UUV(OZZ-5)+EMD) 簡易型機雷敷設装置 |
もがみ(ローマ字:JS Mogami, FFM-1)は、海上自衛隊の護衛艦。もがみ型護衛艦の1番艦。艦名は最上川に由来する[1][2][3][4][5]。この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の通報艦「最上」、最上型重巡洋艦「最上」、海上自衛隊のいすず型護衛艦「もがみ」に続き4代目にあたる[1]。
本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはもがみ型護衛艦を参照されたい。
艦歴
[編集]中期防衛力整備計画に基づく平成30年度計画護衛艦として、三菱重工業に発注され[6]、2019年10月29日に三菱重工業長崎造船所で起工、2021年3月3日に命名・進水した[5][7][8][9][10][11]。1番艦である「もがみ」は三菱重工業長崎造船所で建造中、搭載前の機関の陸上運転試験の際にガスタービンが脱落した部品を吸い込み、損傷したことで工事の進捗に遅れが出たことにより、2番艦である「くまの」が1番艦に先立って進水式を迎えた[1][12][13][14][15]。 艤装工事と海上公試を受けた後、2022年4月28日に就役し[16][17]、掃海隊群に直轄艦として編入され[18]、横須賀に配備された[17]。就役後は掃海隊群司令部のある横須賀基地で様々な運用試験が予定されている[19]。
2023年7月16日から7月28日にかけて、令和5年度機雷戦訓練(陸奥湾)及び掃海特別訓練に参加[20][21]。
2024年3月21日、「くまの」とともに護衛艦隊直轄第11護衛隊に編成替え[22]。
歴代艦長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
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艤装員長 | ||||||
- | 関健太郎[5] | 2021.3.3 - 2022.4.27 | もがみ艦長 | |||
艦長 | ||||||
1 | 関健太郎[16] | 2022.4.28 - 2023.8. | もがみ艤装員長 | |||
2 | 榎本健児 | 2023.8. | -2024.7.1 1等海佐昇任 |
ギャラリー
[編集]-
進水式当日の「もがみ」 -
自衛艦旗授与式
-
引渡式を終了し、三菱重工業株式会社長崎造船所を後にする「もがみ」
脚注
[編集]- ^ a b c 高橋浩祐 (2021年3月3日). “海上自衛隊の新型3900トン型護衛艦(FFM)1番艦「もがみ」が進水――艦名は「最上川」に由来”. Yahoo!ニュース (ヤフー株式会社) 2021年3月3日閲覧。
- ^ 自衛隊山形地方協力本部(公式) [@yamagata_pco] (2021年3月3日). "本日、海上自衛隊新型護衛艦の命名・進水式が、三菱重工業株式会社長崎造船所で行われました。". X(旧Twitter)より2021年3月3日閲覧。
- ^ 防衛省 海上自衛隊 [@JMSDF_PAO] (2021年3月3日). "3月3日、三菱重工業株式会社 長崎造船所において、平成30年度計画護衛艦の命名・進水式が行われ「もがみ」と命名されました。". X(旧Twitter)より2021年3月3日閲覧。
- ^ 防衛省海上幕僚監部 広報室 『護衛艦「もがみ」ロゴマーク募集係』 (2021年5月7日). “護衛艦「もがみ」ロゴマーク”. 海上自衛隊 〔JMSDF〕 オフィシャルサイト. 防衛省 海上自衛隊. 2021年6月19日閲覧。
- ^ a b c 防衛省 海上自衛隊 (2020年11月19日). “命名式・進水式”. 海上自衛隊 〔JMSDF〕 オフィシャルサイト. 防衛省 海上自衛隊. 2021年6月19日閲覧。
- ^ 『防衛省向け3,900トン型護衛艦(新艦艇)2隻の建造契約を締結 コンパクトで多様な任務への対応能力を向上』(プレスリリース)三菱重工業株式会社、2018年11月1日 。2021年3月3日閲覧。
- ^ “新型護衛艦1番艦「もがみ」が進水 令和4年就役へ、長崎”. 産経ニュース (株式会社産業経済新聞社). (2020年11月19日) 2021年3月3日閲覧。
- ^ NHK長崎放送局 (2021年3月3日). “新型の護衛艦「もがみ」進水式”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). オリジナルの2020年3月3日時点におけるアーカイブ。 2021年3月3日閲覧。
- ^ “新型護衛艦1番艦が進水 「もがみ」22年就役へ”. 47NEWS. 一般社団法人共同通信社 (株式会社全国新聞ネット). (2021年3月3日) 2021年3月3日閲覧。
- ^ “新型護衛艦、2隻目進水 対中国の体制維持へ―海自”. 時事ドットコム. 株式会社時事通信社 (株式会社時事通信社). (2021年3月3日) 2021年6月22日閲覧。
- ^ 乗り物ニュース編集部 (2021年3月3日). “海自の最新鋭護衛艦「もがみ」進水 新たな多用途護衛艦のネームシップ”. 乗りものニュース (株式会社メディア・ヴァーグ) 2021年3月3日閲覧。
- ^ “新型護衛艦「くまの」進水”. 読売新聞オンライン (株式会社読売新聞東京本社). (2020年11月19日) 2020年11月19日閲覧。
- ^ 『平成30年度計画護衛艦の命名式・進水式について』(プレスリリース)海上幕僚監部、2020年11月10日 。2020年11月19日閲覧。
- ^ “海自、FFM2番艦の命名進水式を11月19日に実施”. 株式会社航空新聞社. (2020年11月12日). オリジナルの2020年11月18日時点におけるアーカイブ。 2020年12月15日閲覧。
- ^ “新型護衛艦「くまの」進水 コンパクト化で効率運用”. 一般社団法人共同通信社. ノアドット株式会社. (2020年11月19日) 2020年11月19日閲覧。
- ^ a b 護衛艦「もがみ」の引渡式・自衛艦旗授与式について 海上幕僚監部(2022年4月21日) (PDF)
- ^ a b “海上自衛隊の最新鋭護衛艦「もがみ」三菱重工長崎で就役 配備は横須賀”. 乗りものニュース. (2022年4月28日) 2022年4月28日閲覧。
- ^ “所属部隊”. 掃海隊群ホームページ. 海上自衛隊 掃海隊群 (2022年6月1日). 2022年7月30日閲覧。
- ^ 高橋浩祐 (2022年4月28日). “海上自衛隊の最新型護衛艦「もがみ」が就役 配備先は「くまの」と同じ横須賀基地掃海隊群”. Yahoo!ニュース (ヤフー株式会社) 2022年4月28日閲覧。
- ^ 令和5年度機雷戦訓練(陸奥湾)及び掃海特別訓練(日米印伊共同)について 海上幕僚監部(2023年7月11日) (PDF)
- ^ “海自が機雷戦訓練 最新鋭の「もがみ」初参加 青森・陸奥湾”. 産経ニュース. (2023年7月17日) 2023年7月18日閲覧。
- ^ 海上自衛隊 護衛艦隊【公式】 [@JMSDF_EF] (2024年3月26日). "令和6年3月21日、護衛艦「もがみ」及び「くまの」は掃海隊群から護衛艦隊第11護衛隊に編成替えとなりました。". X(旧Twitter)より2024年3月26日閲覧。