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やまだひさしのラジアンリミテッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やまだひさしのラジアンリミテッド
ジャンル 生放送番組
放送方式 FM
放送期間 1999年4月1日 - 2002年9月30日
放送時間 以下参照
放送局 TOKYO FM
ネットワーク JFN
パーソナリティ やまだひさし
提供 多数
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やまだひさしのラジアンリミテッド』は、1999年4月1日から2002年9月30日にかけてTOKYO FM系で放送されていた生放送番組。パーソナリティはやまだひさし

通称は「ラジアン」。

概要

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番組名の「ラジアンリミテッド」とは"Radio Unlimited"(ラジオ・アンリミテッド)の略で、「無条件のラジオ」を意味している。これは番組が開始された1999年当時、世間で「2000年が来る前に世界が終わるだろう」と噂されていたことから、「たとえ苦情がいくら来ようとも問題にならないかもしれない」という希望も反映していた。ちなみに番組が決まった際の仮タイトルは「やまだひさしの突撃マンドリル」であったが、やまだの知らないうちに「ラジアンリミテッド」に変わっていたとのこと。

やまだは番組開始前に、タイトルを考案した放送作家から「一般的なFM番組でイメージされているようなお洒落な曲紹介ができなかったり、楽曲のプロモーションで来たゲストに宣伝をさせなかったりしても良いので、今までのラジオ番組の常識を覆して、好きなことをやって欲しい。」という内容を伝えられた。これは音楽的に素人のやまだがパーソナリティに抜擢された理由の一つでもある。

番組開始当初は月曜日 - 木曜日の22:00 - 23:25の放送で、23:25からは『それゆけ!ナイトバスターズ』が放送されていた(後述)。2000年3月の番組改編で水曜の『広末涼子のがんばらナイト』が『広末涼子のRHラブ・アンリミテッド』への改題と共に金曜22:30に移動し、『Yahoo! アンリミテッド HYPER BLOODS NET CITY』が開始。この番組は『ラジアン』の放送終了後からやまだが引き続いてパーソナリティを務めていたため、事実上水曜のみは放送時間が23:50まで延長される形になった。

2000年10月の改編によって『それゆけ!-』枠が終了。それと同時に『アンリミテッド HYPER BLOODS NET CITY』とその後続番組の『デジドラX』も終了した為、『ラジアン』は正式に水曜のみ23:55まで延長される。また、2001年春改編では『それゆけ-』枠で放送されていた番組の枠移動・終了が行われ、『DyDo Presents ジョン・レノン・カレイドスコープ』が開始した木曜を除き、22:00 - 23:55の2時間番組となった。なお、『ジョン・レノン・カレイドスコープ』は2001年9月に終了したため、同時に全曜日が2時間枠に拡大されている。

2002年秋改編(9月30日)をもって番組が終了。放送時間の移動と同時にタイトルが『やまだひさしのラジアンリミテッドDX』となる。なお、『DX』の初回放送は翌日未明(当日深夜)の1:00 - であったことから、やまだは『JET STREAM』を挟んで計4時間もの間番組に出演したことになった。最終回の最後に1時間後始まる『DX』のジングルが流れて終了した。

また、ラジアンシリーズは2010年4月に金曜に凝縮され『やまだひさしのラジアンリミテッドF』となった。『ラジアン』の2年半、『DX』の通算7年半を超え、10年以上放送が続いている。また、2019年4月には放送開始から20周年を迎え、今もなお放送が続く番組となっている。

ネット局とオープニング

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  • 全国36局ネット→37局ネット
放送開始日と同日にエフエム岡山、2001年4月に岐阜エフエム放送が開局。また、当時Kiss-FM KOBEはJFN未加入。
  • 番組のオープニングには共通のBGMに載せて行われたが、前半パートは大まかに2パターンあり、2000年以前に使用された"(西暦) re-end century. The time is coming..."というものと、2001年以降に使用された"(西暦) A new century. The time is has come..."というものがある。このあと、TOKYO FMを含むネット局分パターンがあり、各局ごとに流れた後、後半パートへ続くが、これは後半は全期間同じ。すべてパトリック・ハーランによる英語のナレーションである。

主なコーナー

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番組終了時
  • 22:25 鉄拳クイズ(放送開始当初は23:00 - )
リスナー参加のクイズコーナー。数種類の問題のうちから一つを選び、クイズに正解すると1万円が贈られるが、正解者が出ない場合は翌日・次回にキャリーオーバーされる。
木曜日のみカルビーがコーナースポンサーであったことから、問題もカルビー製品に関するものになるほか、正解するとカルビー商品の詰め合わせが送られた。
  • 22:50 嵐音 (アラシオン。出演:
「日本一短くて日本一インパクトのある番組」をコンセプトに2000年4月にスタート。『嵐の金曜日』(ニッポン放送)以来のレギュラーではあるが、週1回のマンスリー番組であったそちらとは違い。1回5分×4日で考えればレギュラーとしては初となる。開始当時は二宮や松本が未成年であったため当然録音である。
2020年6月26日、当番組の二世代後にあたる『ラジアンF』に松本が出演。当時のやり取りや思い出を話す展開があった。
  • 22:55 アンビリタイムス
世界中から届いた「アンビリーバブル」なニュースを、TFMアナウンサー(当時)の大橋俊夫が伝えるコーナー。一部地域では未放送。
  • 23:00 Start & Rec
2002年4月開始。初解禁される音源を「カセットなりMDなりDATで録音してもいい」コーナー。コーナータイトルは『スタートレック』の捩り。
楽曲は曲前後にトークを一切被せずフルでオンエアされるほか、このコーナーのみでオンエアされた音源も存在する。
番組開始(99年4月) - 99年9月
99年10月 - 02年3月
2001年4月 - 9月
かつて「ナイトバスターズ」月曜に放送された番組(後述)で、「ラジアン」の枠拡大に伴い帯の箱番組として内包された。
ミニコーナー
  • 野菜部(主に月曜)
「ラジアンで部活をつくろう」で出来た部活。ただし、そんなに放送はしなかった。ラジアンDX月曜日で野菜ソムリエの企画がある。
  • 眠れる童話大全集(水曜)
単発企画だったのが筋肉ディレクターの手でコーナーになった。リスナーから眠れる童話を募集するコーナー。実際は眠れる童話には程遠い内容が多かった。
当初やまだはこの企画に反発し文句を言っているが、ディレクターの殴るやドリルのSE、さらにはやまだの声をフェードアウトまでする攻撃も行っていたが、最終的には気に入ったようだ。はがきのみの募集で、採用されると「過去の眠れる童話CD」(CD-Rに焼いたもの)とガレッジセールのコント集CDが送られた。

番組オリジナルCD

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  • 黒船 赤 〜ソニーミュージック エディション〜
  • 黒船 緑 〜東芝イーエムアイ エディション〜
「口ずさめる洋楽ヒット曲を10代のリスナーに伝えに来日したペリーが、開国を要求するため製作した」というコンセプトの、洋楽コンピレーション・アルバム。『赤』はソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、『緑』は東芝EMIから発売。曲間には「ペリー」の喋りや番組ジングルなどが収録されていたが、この「ペリー」の声が無断使用(後述)だったことから、すぐに廃盤となった[1]

ペリーの無断使用

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番組の中期から人気キャラクターとして登場していた「ペリー」。「開国シテクダサーイ」等の強烈な個性を放つことで番組内での人気キャラとなる。

しかし、この音源は宮崎吐夢が制作した「ペリーのお願い」[注 1]であり、「ペリー」が番組に登場した初期の段階からネット上では「無断使用では?」と言われていた。コンピレーションの発売に伴って「さるやまハゲの助」側のスタッフが確認したところ、無断使用であったことが発覚し、交渉の末にCDの廃盤・回収と謝罪放送を行うことで和解に至った[2])。後に番組では謝罪を行うと共に「ペリーのお願い」がフルオンエアされた。

放送された番組

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23:25以降の番組が「それゆけ-」枠にあたる。

1998.10 - 1999.3

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23 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
00 ミリオンナイツ
25 藤井フミヤのFMスナイパー 25 GLAY TAKURO RADIO FACTORY 25 広末涼子のがんばらナイト 25 飯島直子の今夜は話そ!

1999.4 - 1999.10

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23 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
00 やまだひさしのラジアンリミテッド
25 藤井フミヤのFMスナイパー 25 DA PUMP Respect Flava 25 広末涼子のがんばらナイト 25 西川貴教 turbo FM

1999.10 - 2000.3

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23 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
00 やまだひさしのラジアンリミテッド
25 プッチモニのプッチモニダイバー![注 2] 25 DA PUMP Respect Flava 25 広末涼子のがんばらナイト 25 西川貴教 turbo FM

2000.4 - 2001.3

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23 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
00 やまだひさしのラジアンリミテッド
25 プッチモニのプッチモニダイバー! 25 DA PUMP Respect Flava 25 Yahoo!アンリミテッド HYPER BLOODS NET CITY 25 MUSIC QUEST Mt.GROOVE 2000
50 デジドラX

2001.4 - 2002.9

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23 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
00 やまだひさしのラジアンリミテッド

その他

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  • 番組への出演や鉄拳クイズに正解したリスナーらには「金ポスター」「銀ポスター」のプレゼントが行われていた。「金ポスター」にはやまだやその日の出演ゲストのサインが書かれることもある。
  • 2001年11月1日、放送スケジュールの関係[注 3]から、一度だけ『サントリー・サタデー・ウェイティング・バー』が同日の23時から放送となった際、この番組とのコラボレーションが行われ、やまだと当時の公式HPのウェブマスター・ag(アグ)が同番組に客として出演。番組タイトルも『サントリー・サースデー・ウェイティング・バー』として放送された。
  • ゆずの楽曲「アゲイン」はこの番組で存在が明かされたことがきっかけとなり、音楽配信サービス「Music Deli」端末での配信が行われるようになった[注 4]
  • この番組では、やまだが番組タイトルを読むときの巻き舌「ラジオは習慣ですっ」という枕詞が有名となっている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 株式会社アスキー発行の「テックウィン1998年2月号付録「さるやまハゲの助アワー」に収録された音源。
  2. ^ 10月当時、「プッチモニ」は公表されていなかったため、数回はメンバーはプッチモニの初代メンバーで「モー娘。ダイバー!」として放送した。
  3. ^ 『サタデー・ウェイティング・バー』の本来の放送日である土曜日11月3日)に、FMフェスティバルの特別番組が放送されることになったため。なお、今年に行われた『FM FESTIVAL'01 Dream Collaboration』ではメインパーソナリティをやまだが担当している。
  4. ^ 後に2007年発売のベストアルバム『ゆずのね 1997-2007』に収録。

出典

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  1. ^ 池谷勇人「“ペリーの人”宮崎吐夢に聞く「Flashの時代」 流行当時は「ちょっと複雑な気持ち」、でも今は――」『ねとらぼ』 2020年12月14日、アイティメディア株式会社
  2. ^ アーカイブされたコピー”. 2006年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年2月11日閲覧。(リンク切れ)

外部サイト

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TOKYO FM / JFN 月曜 - 木曜 夜ワイド番組
前番組 番組名 次番組
ミリオンナイツ
(1993年4月 - 1999年3月)
やまだひさしのラジアンリミテッド
(1999年4月 - 2002年9月)
MOTHER MUSIC - 37FM -
(2002年10月 - 2004年3月)
TOKYO FM / JFN 月曜 23:25 - 23:55枠
プッチモニのプッチモニダイバー!
(1999年10月 - 2001年3月)
※23:25 - 23:50
デジドラX
(2000年4月 - 2001年3月)
※23:50 - 23:55
やまだひさしのラジアンリミテッド
(2001年4月 - 2002年9月)
MOTHER MUSIC - 37FM -
(2002年10月 - 2004年3月)
TOKYO FM / JFN 火曜 23:25 - 23:55枠
DA PUMP Respect Flava
(1999年4月 - 2001年3月)
※23:25 - 23:50
デジドラX
(2000年4月 - 2001年3月)
※23:50 - 23:55
やまだひさしのラジアンリミテッド
(2001年4月 - 2002年9月)
MOTHER MUSIC - 37FM -
(2002年10月 - 2004年3月)
TOKYO FM / JFN 水曜 23:25 - 23:55枠
Yahoo! アンリミテッド HYPER BLOODS NET CITY
(2000年4月 - 9月)
※23:25 - 23:50
デジドラX
(2000年4月 - 9月)
※23:50 - 23:55
やまだひさしのラジアンリミテッド
(2000年10月 - 2002年9月)
MOTHER MUSIC - 37FM -
(2002年10月 - 2004年3月)
TOKYO FM / JFN 木曜 23:25 - 23:55枠
ジョン・レノン・カレイドスコープ
(2001年4月 - 9月)
やまだひさしのラジアンリミテッド
(2001年10月 - 2002年9月)
MOTHER MUSIC - 37FM -
(2002年10月 - 2004年3月)