アイ・フラットヘッド
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『アイ・フラットヘッド』 | ||||
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ライ・クーダー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ロサンゼルス リトル・ピンク・スタジオ[1] アディショナル・レコーディング:ハリウッド セイジ・アンド・サウンド・スタジオ、バーバンク オーシャン・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ロック、フォーク、アメリカーナ | |||
時間 | ||||
レーベル | ノンサッチ・レコード | |||
プロデュース | ライ・クーダー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ライ・クーダー アルバム 年表 | ||||
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『アイ・フラットヘッド』(原題:I, Flathead)は、アメリカ合衆国のギタリスト、ライ・クーダーが2008年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]前々作『チャヴェス・ラヴィーン』(2005年)、前作『マイ・ネーム・イズ・バディ』(2007年)に続く「カリフォルニア三部作」の最終章に当たる[9]。本作のストーリーの主人公である架空のミュージシャン、Kash Bukと彼のバンド「The Klowns」は、クーダーが書き下ろした小説のキャラクターでもあり[10]、本作の限定盤には、この小説を収録した96ページのハードカバーの冊子が付属している[1]。
反響
[編集]セールス的には前作『マイ・ネーム・イズ・バディ』ほどの成功を収められず、アメリカではBillboard 200入りを逃し[11]、ノルウェーでは2008年第27週のアルバム・チャートで初登場21位となるが、翌週にはトップ40圏外に落ちた[2]。
イギリスでは、2008年7月5日付の全英アルバムチャートで84位となるが、翌週にはトップ100圏外に落ちた[7]。
評価
[編集]本作は第51回グラミー賞において最優秀コンテンポラリー・フォーク/アメリカーナ賞にノミネートされた[12]。Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「このアルバムには、『チャヴェス・ラヴィーン』に見られた未来的なラテン・グルーヴも、『マイ・ネーム・イズ・バディ』に見られたダストボウル時代の物語的なカントリーやフォークの旅路もないが、前2作もそうであったように、親しみやすさと取っ付きにくさが併存している」と評している[13]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はライ・クーダー作。
- ドライヴ・ライク・アイ・ネヴァー・ビーン・ハート - Drive Like I Never Been Hurt (Ry Cooder, Joachim Cooder) - 4:07
- ウェイティン・フォー・サム・ガール - Waitin' for Some Girl - 3:48
- ジョニー・キャッシュ - Johnny Cash - 3:08
- キャン・アイ・スモーク・イン・ヒア? - Can I Smoke in Here? - 4:19
- スティール・ギター・ヘヴン - Steel Guitar Heaven - 3:40
- ライディン・ウィズ・ザ・ブルース - Ridin' with the Blues - 3:01
- ピンクオー・ブギー - Pink-O Boogie - 3:05
- フェルナンド・セズ - Fernando Sez - 4:44
- スペイド・クーリー - Spayed Kooley - 2:09
- フィリピーノ・ダンスホール・ガール - Filipino Dancehall Girl - 3:54
- マイ・ドワーフ・イズ・ゲッティング・タイアード - My Dwarf Is Getting Tired - 3:59
- フラットヘッド・ワン・モア・タイム - Flathead One More Time (R. Cooder, J. Cooder, Jared Smith) - 3:12
- 5000カントリー・ミュージック・ソングス - 5000 Country Music Songs - 6:41
- リトル・トローナ・ガール - Little Trona Girl (R. Cooder, J. Cooder) - 3:13
参加ミュージシャン
[編集]- ライ・クーダー - ボーカル、ギター、エレクトリックピアノ、ベース、マンドリン、ラウド
- レネ・カマチョ - ベース(on #3, #5, #6, #7, #8, #9, #10, #11, #13)
- ヨアキム・クーダー - ドラムス(on #1, #3, #5, #8, #9, #10, #11, #12, #13, #14)、ティンバレス(on #7)
- マーティン・プラドラー - ドラムス(on #2, #4)、エレクトリックピアノ(on #13)
- ジム・ケルトナー - ドラムス(on #6, #7)
- マリアチ・ロス・カンペロス(on #1)
- エリカ - スクリーミング(on #6)
- ジョシュ - エフェクト(on #6)
- Fernando Ruleas - ボイス(on #8)
- ロン・ブレイク - トランペット(on #8)
- フランシスコ・トーレス - トロンボーン(on #8)
- アンソニー・ギル - バス・サクソフォーン(on #8)
- フラコ・ヒメネス - アコーディオン(on #10)
- ジャレド・スミス - キーボード(on #12)
- ジョン・ハッセル - トランペット(on #12)
- ギル・バーナル - テナー・サクソフォーン(on #12)
- Juliette Commagere - ボーカル(on #14)
- ヘスス・グスマン - アレンジ(on #1)、ストリングス・アレンジ(on #7, #9, #10)
脚注
[編集]- ^ a b c Ry Cooder - I, Flathead (The Songs Of Kash Buk And The Klowns) (2008, Book, CD) | Discogs
- ^ a b norwegiancharts.com - Ry Cooder - I, Flathead
- ^ ultratop.be - Ry Cooder - I, Flathead
- ^ italiancharts.com - Ry Cooder - I, Flathead
- ^ Ry Cooder - I, Flathead - dutchcharts.nl
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b RY COODER | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ “アイ・フラットヘッド - ライ・クーダー”. オリコン. 2020年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月21日閲覧。
- ^ Ulin, David L (2011年12月4日). “Ry Cooder Has 'Los Angeles Stories' to Tell”. Los Angeles Times. 2020年7月6日閲覧。
- ^ “I, Flathead”. Nonesuch Records. 2020年7月6日閲覧。
- ^ “Ry Cooder - Awards”. AllMusic. 2016年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月6日閲覧。
- ^ “Ry Cooder - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2020年7月6日閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “I, Flathead - Ry Cooder”. AllMusic. 2020年7月6日閲覧。