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アソム人民会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インドの旗 インド政党
アソム人民会議
Asom Gana Parishad
総裁 アトゥール・ボラ
成立年月日 1985年
本部所在地 グワーハーティー
ローク・サバー議席数
1 / 543   (0%)
( 2024年6月22日)
ラージヤ・サバー議席数
1 / 245   (0%)
(2020年3月30日[1]
政治的思想・立場 排外主義
インドのナショナリズム
公式サイト Asom Gana Parishad
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アソム人民会議(Asom Gana Parishad)は、インド政党地方政党の1つとして位置づけられ、アッサム州で活動している。

概要

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略歴・現状

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1979年から1985年まで続いた反外国人運動を指導したアッサム学生連合と全アッサム人民闘争会議の主な指導者により、1985年に結成された。

アソム人民会議は、1985年1996年アッサム州議会選挙に勝利し、それぞれで州政権を担当したことがある。しかし2001年の州議会選挙ではインド人民党と選挙協力を結びながらも、両党間の調整はうまくいかず、国民会議派に敗北を喫した[2]2006年の州議会選挙では単独で国民会議派に挑み、24議席を得て第2党となる[3]。しかし2011年州議会選挙では14議席を失い、さらに党総裁のチャンドラ・モハン・パトワーリー英語版まで落選するという惨敗を喫した。これにより州議会内でも全インド統一民主戦線ボドランド人民戦線の後塵を拝する第4党に転落した[4]。パトワーリーは敗北の責任をとって党総裁を辞任、プラフラ・クマール・マハンタ英語版が後任となった。

近年のローク・サバー(連邦下院)選挙でも会議派や人民党の勢いに押されており、1999年選挙ではアッサム州割当14議席のうち1議席も獲得できなかった。2004年総選挙では2議席を獲得して復調の気配を見せる。しかし2009年総選挙ではインド人民党と選挙協力を結んだにもかかわらず、1議席に後退してしまった[5]。それが原因の1つとなり、アソム人民会議は連邦レベルでは国民民主同盟に参加しなかった。

2014年の連邦下院選挙でもアソム人民会議の苦境は改善されず、ついにアッサム州での連邦下院議席を全て喪失してしまった[6]。この敗北の責任をとり、党総裁のマハンタが辞任、2014年7月にアトゥール・ボラ英語版が後任となった。

基本路線・政治手法

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アソム人民会議はその政党の成り立ちからも明らかなように、移民とムスリムの脅威を強調し、不法移民の国外退去を主張する立場をとってきている。同様の主張はアッサム州内のインド人民党も唱えており、インド人民党との差別化のため、全国水路網への反対、公職における地元民雇用の留保などアッサムの利益擁護も前面に打ち出している[7]。しかし近年のアソム人民会議は、党内分裂や選挙協力の失敗に苦しんでおり[8]、インド人民党にその票を食われ続けている有様となっている。また、目の仇としていたムスリム住民はすでに州総人口の25%を超え、西部と中部では過半数に達する県も少なくなくなるなど[7]、現在の政治路線を維持するには不利な条件が出現している。結局この状況が、2011年州議会選挙や2014年連邦下院選挙において、ムスリムの支持を集める全インド統一民主戦線に先んじられた主な原因の1つとなった。

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  1. ^ Members Party Position ラージヤ・サバ―公式サイト. 2020年5月31日閲覧。
  2. ^ 木村(2006)、113頁。
  3. ^ Rupakiyoti Borah, "Assam Elections 2006: Surprises Galore," Institute of Peace and Conflict Studies, 26 May 2006.
  4. ^ "Assam Assembly Polls 2011," oneindia news, 9 Mar 2011.
  5. ^ 木村(2011)、200-201頁。
  6. ^ BJP wins 7 seats in AssamThe Hindu、2014年5月17日(2014年5月17日閲覧)
  7. ^ a b 木村(2006)、261頁。
  8. ^ 木村(2011)、201頁。

参考文献

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  • 木村真希子・執筆部分、広瀬崇子南埜猛井上恭子編著『インド民主主義の変容』明石書店、2006年。ISBN 4-7503-2283-0 
  • 木村真希子・執筆部分、広瀬崇子、北川将之三輪博樹『インド民主主義の発展と現実』勁草書房、2011年。ISBN 978-4-326-30195-9