アナトリアプレート
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アナトリアプレート(英語: Anatolian Plate、トルコ語: Anadolu Yaylası)とは、トルコ界隈に位置する比較的小規模な大陸プレートである。アナトリア高原は、このプレートの直上とされている。
位置と移動方向
[編集]アナトリアプレートの東側は、左横ずれ断層であるトランスフォーム断層の東アナトリア断層を挟んで、アラビアプレートと接している。南側及び南西側は収束型境界であり、アフリカプレートと接している。西側ではエーゲ海プレートと接しており、アナトリアプレートと共に圧縮し合っており、これがギリシャ弧の成因の1つであると考えられている。北側では北アナトリア断層を挟んで、ユーラシアプレートと接している。このため、アナトリアプレートの周辺には比較的狭い範囲に、三重会合点(triple junction)が複数存在する[1][2]。
アナトリアプレートは、エーゲ海プレートに東に向けて押され、さらに、アラビアプレートやアフリカプレートには北に向けて押されているのに対して、ユーラシアプレートによって北側に進むのを抑制されている。このためアナトリアプレートは、概ね反時計回りに東南方向へと動いている。アナトリアプレートをユーラシアプレートの一部とする文献も見られるが、北アナトリア断層の研究により、ユーラシアプレートとは別なプレートであると示された[3]。なお、このように狭い範囲にプレート境界が多数存在するため、この付近は地球上における地震の多発地帯として知られる。
参考文献
[編集]- ^ Chorowicz, J.; Luxey, P.; Lyberis, N.; Carvalho, J.; Parrot, J.-F.; Yürür, T.; Gündogdu, N. (1994). “The Maras Triple Junction (southern Turkey) based on digital elevation model and satellite imagery interpretation”. Journal of Geophysical Research: Solid Earth 99 (B10): 20225–20242. Bibcode: 1994JGR....9920225C. doi:10.1029/94JB00321 .
- ^ “The North Anatolian Fault is a 1,500-kilometer-long east-west trending fault that runs across most of Turkey.”. The Earth Magazine web site. 2023年2月14日閲覧。
- ^ Reilinger, R.E.; McClusky, S.C.; Oral, M.B.; King, R.W.; Toksoz, M.N.; Barka, A.A.; Kinik, I.; Lenk, O. et al. (May 10, 1997). “Global Positioning System measurements of present-day crustal movements in the Arabia-Africa-Eurasia plate collision zone”. Journal of Geophysical Research: Solid Earth 102 (B5): 9983–9999. Bibcode: 1997JGR...102.9983R. doi:10.1029/96JB03736.