アフリカイネ
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アフリカイネ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Oryza glaberrima | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
アフリカイネ |
アフリカイネ(グラベリマ種 - Oryza glaberrima)は、主にアフリカ西部で栽培されているイネ属の穀物である。紀元前、現在より3500年前からナイジェリア、ニジェール、マリ、ギニアを流れるニジェール川流域で栽培されている[1]。アジアイネ(サティバ種 - Oryza sativa L.)と比較した場合、籾殻毛が少ないことが特徴である。
アジアイネがオリザ・ルフィボゴン (Oryza rufipogon) から分化したのに対して、アフリカイネはオリザ・バルシー (Oryza barthii) から分化した[2]。
一年生の植物で種子のみで繁殖する。一方、近縁のアジアイネ (Oryza sativa) は、多年生で刈り取った後の株からひこばえ(孫生)、および種子で繁殖する[3]。
特徴
[編集]アフリカイネは栽培稲の中でも雑草競争力が高く、耐乾燥性、酸性土壌および鉄過剰土壌に対して耐性をもつ。また害虫や病気に対して強いといった特徴を持ち合わせている[4]。
原産地
[編集]紀元前3000(4000)~2000年頃、ニジェール川の内陸デルタで栽培化された[4][5]。その後セネガル、ガンビア、ギニアビサウの沿岸部およびシエラレオネとコートジボワールの中間部の森林地帯へと拡大した[5]。
脚注
[編集]- ^ 米のはなし1,横尾政雄,技報堂出版, 1989, ISBN 978-4765543552
- ^ Q&A ご飯とお米の全疑問,高橋素子,大坪研一, 講談社, 2004, p19-p21, ISBN 978-4062574570
- ^ 長谷川周一(1994)、イネの起源 農業土木学会誌 Vol.62 (1994) No.1 P54
- ^ a b 石井 龍一 2003, p. 335.
- ^ a b Olga F Linares 2002, p. 16360.
参考文献
[編集]- 石井 龍一「Rice Cultivation can be a Measure to Solve Food Problem in AFrica ?」『Japanese Journal of Tropical Agriculture』第47巻第5号、Japanese Society for Tropical Agriculture、2003年、332-338頁、doi:10.11248/jsta1957.47.332、ISSN 21850259、NAID 130004373855。
- 田中 耕司「アフリカのイネ,その生物史とアジアとの交流の歴史」『熱帯農業研究』第6巻第1号、日本熱帯農業学会、2013年、18-21頁、doi:10.11248/nettai.6.18、ISSN 1882-8434、NAID 130005093390。
- Olga F Linares (2002-12-10). “African rice (Oryza glaberrima): history and future potential” (英語). PNAS (National Academy of Sciences) 99 (25): 16360–16365. doi:10.1073/pnas.252604599. ISSN 0027-8424. JSTOR 3073959. PMID 12461173.
関連項目
[編集]- ネリカ – アジアイネとアフリカイネの種間雑種から育成されたイネ品種の総称。