コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アレックス・アビラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレックス・アビラ
Alex Avila
ワシントン・ナショナルズでの現役時代
(2021年7月1日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ハイアリア
生年月日 (1987-01-29) 1987年1月29日(37歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2008年 MLBドラフト5巡目
初出場 2009年8月6日
最終出場 2021年10月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アレクサンダー・トーマス・アビラAlexander Thomas Avila, 1987年1月29日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ハイアリア出身の元プロ野球選手捕手)。右投左打。愛称はパークマンParkman[1]

父親は2015年オフから2022年途中までデトロイト・タイガースGMを務めていたアル・アビラ

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

ペンブロークパインズアーチビショップ・エドワード・A・マッカーシー高等学校英語版在学時の2005年MLBドラフト34巡目(全体1020位)でデトロイト・タイガースから指名を受けたが入団を断り、アラバマ大学に進学した[2]

プロ入りとタイガース時代

[編集]

2008年MLBドラフト5巡目(全体163位)で再びタイガースから指名を受け入団した[3]

2009年8月6日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビューを果たし、2安打を記録し、翌日の試合ではメジャー初本塁打を記録した。

2010年には開幕ロースターに入り、ジェラルド・レアードと正捕手争いをした。

2011年はレアードが放出されたこともあり正捕手となった。またこの年に自身初めてのオールスターにも「9番・捕手」で先発出場した。

デトロイト・タイガース時代
(2013年)

2014年1月31日にタイガースと415万ドルの1年契約(2015年・540万ドルのオプション付き[4])で合意した[5]。レギュラーシーズンでは、自己2位となる124試合に出場したが、2011年から数えて3年連続で打率が低下。三振も、それまでの自己ワーストを20も更新する151三振(リーグ8位)を喫し、ミート力が低下した。一方でパワーは健在で、2年連続での2ケタ本塁打・2年ぶりの20二塁打以上を放つなど長打は多かった。守備では、2013年に-4だった守備防御点を2年ぶりにプラス(+5)に転じさせ、盗塁阻止率がメジャーデビュー以来最高の33.6%を記録するなど、長足の改善を見せた。オフの11月17日にタイガースが540万ドルの球団オプションを行使した[6]

2015年は不振に陥り、67試合の出場で打率.191、4本塁打、13打点という成績に終わり、試合数とほぼ同程度の66三振を喫した。しかし四球は多く、出塁率はここ3シーズンで最高の.339だった。キャッチャーの守備は44試合でマスクを被り、無失策だったが、DRSは -7だった。盗塁阻止率34.3%は前年の数字を更新する自己新となったが、リーグ平均値(32%)を僅かに上回わる程度だった。また、23試合で一塁手の守備にも就き、1失策だった。オフの11月2日にFAとなった[3]

ホワイトソックス時代

[編集]

2015年11月25日にシカゴ・ホワイトソックスと1年250万ドルで契約を結んだ[7]

2016年ディオナー・ナバーロと出場機会を分け合いつつ、57試合に出場。打撃面では打率.213、7本塁打、11打点という成績で、前年よりは多少改善したが、タイガース時代の輝きは見られなかった。守備では54試合でマスクを被り、2失策・守備率.995・DRS -1・盗塁阻止率22%という平均的な内容だった。オフの11月3日にFAとなった[3]

タイガース復帰

[編集]

2016年12月23日に古巣のタイガースと1年200万ドルで契約を結んだ[8]

カブス時代

[編集]

2017年7月31日にヘイメル・キャンデラリオアイザック・パレデス後日発表選手とのトレードで、ジャスティン・ウィルソンと共にシカゴ・カブスへ移籍した[9]。オフの11月2日にFAとなった[10]

ダイヤモンドバックス時代

[編集]
ワシントン・ナショナルズでの現役時代
(2021年7月1日)

2018年1月31日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと2年総額825万ドルで契約を結んだ[11]

2019年オフの10月31日にFAとなった[3]

ツインズ時代

[編集]

2019年12月10日にミネソタ・ツインズと1年契約を結んだ[12]

2020年オフの10月28日にFAとなった[13]

ナショナルズ時代

[編集]

2021年2月3日にワシントン・ナショナルズと150万ドルの単年契約を結んだ[14]。9月20日に2021年限りで現役を引退することを発表した。チームが既にポストシーズン進出を逃していたため、引退試合となった10月3日の対ボストン・レッドソックス戦では、7番捕手としてスタメン出場し、5回の第2打席にタイムリーツーベースを放った。

現役引退後

[編集]

2022年よりMLBネットワークでアナリストを務めている[15]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2009 DET 29 72 61 9 17 4 0 5 36 14 0 0 0 1 10 0 0 18 0 .279 .375 .590 .965
2010 104 333 294 28 67 12 0 7 100 31 2 2 1 0 36 0 2 71 12 .228 .316 .340 .656
2011 141 551 464 63 137 33 4 19 235 82 3 1 3 8 73 9 3 131 8 .295 .389 .506 .895
2012 116 434 367 42 89 21 2 9 141 48 2 0 2 2 61 2 2 104 12 .243 .352 .384 .736
2013 102 379 330 39 75 14 1 11 124 47 0 0 1 3 44 0 1 112 10 .227 .317 .376 .693
2014 124 457 390 44 85 22 0 11 140 47 0 3 1 2 61 1 3 151 6 .218 .327 .359 .686
2015 67 219 178 21 34 5 0 4 51 13 0 1 1 0 40 0 0 66 4 .191 .339 .287 .626
2016 CWS 57 209 169 19 36 6 0 7 63 11 0 0 0 1 38 0 1 78 3 .213 .359 .373 .732
2017 DET 77 264 219 30 60 11 0 11 104 32 0 1 0 1 43 2 1 80 6 .274 .394 .475 .869
CHC 35 112 92 11 22 2 1 3 35 17 0 0 1 0 19 0 0 40 4 .239 .369 .380 .750
'17計 112 376 311 41 82 13 1 14 139 49 0 1 1 1 62 2 1 120 10 .264 .387 .447 .834
2018 ARI 80 234 194 13 32 6 0 7 59 20 0 0 0 2 37 2 1 90 4 .165 .299 .304 .603
2019 63 201 164 22 34 8 0 9 69 24 1 0 0 0 36 7 1 68 8 .207 .353 .421 .774
2020 MIN 23 62 49 6 9 2 0 1 14 2 0 0 0 0 11 0 2 22 2 .184 .355 .286 .641
2021 WSH 34 111 89 5 17 9 1 1 31 9 0 0 1 0 19 1 2 37 4 .191 .345 .348 .694
MLB:13年 1052 3638 3060 352 714 155 9 105 1202 397 8 8 11 20 528 24 19 1068 83 .233 .348 .393 .740

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2018 ARI 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 2.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 0.50
2019 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 8 2.0 2 0 1 0 0 1 0 0 1 1 4.50 1.50
MLB:2年 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 4.0 3 0 1 0 0 1 0 0 1 1 2.25 1.00
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]
投手守備


投手(P)












2018 ARI 1 0 0 0 0 ----
2019 2 0 0 0 0 ----
MLB 3 0 0 0 0 ----
捕手守備


捕手(C)






















2009 DET 25 101 7 0 0 1.000 4 15 11 4 .267
2010 98 556 34 4 5 .993 6 63 43 20 .317
2011 133 940 73 5 14 .995 7 125 85 40 .320
2012 113 897 57 6 7 .994 10 113 79 34 .301
2013 98 815 29 6 4 .993 9 88 73 15 .170
2014 122 883 52 5 9 .995 3 107 71 36 .336
2015 44 291 18 0 3 1.000 2 32 21 11 .344
2016 CWS 54 414 21 2 3 .995 4 32 25 7 .219
2017 DET 50 323 18 1 4 .997 1 33 22 11 .333
CHC 28 210 15 2 2 .991 4 22 16 6 .273
'17計 78 533 33 3 6 .995 5 55 38 17 .309
2018 ARI 61 456 39 1 2 .998 3 30 21 9 .300
2019 54 384 29 2 2 .995 2 21 10 11 .524
2020 MIN 22 153 6 3 1 .981 1 11 8 3 .273
2021 WSH 27 235 9 1 3 .996 0 16 10 6 .375
MLB 929 6658 407 38 59 .995 56 708 495 213 .301
内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B)




































2011 DET - - 1 0 1 1 0 .500
2014 1 0 0 0 0 ---- - -
2015 23 120 9 1 12 .992 - -
2017 DET 16 71 2 0 10 1.000 - -
CHC 3 8 1 0 1 1.000 - -
'17計 19 79 3 0 11 1.000 - -
2018 ARI 3 8 0 0 1 1.000 - -
2021 WSH - 1 1 1 0 0 1.000 -
MLB 46 207 12 1 24 .995 1 1 1 0 0 1.000 1 0 1 1 0 .500
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

[編集]

記録

[編集]

背番号

[編集]
  • 13 (2009年 - 2015年、2017年8月1日 - 同年終了)
  • 31 (2016年 - 2017年7月30日、2019年)
  • 5 (2018年)
  • 16 (2020年)
  • 6 (2021年)

脚注

[編集]
  1. ^ Andy Call (2017年8月24日). “Explaining Cubs Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  2. ^ Baseball-Reference 参照。2018年2月1日閲覧。
  3. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2019年12月12日閲覧。
  4. ^ 違約金は20万ドル。
  5. ^ Jason Beck (2014年1月31日). “Tigers' deal with Avila clears arbitration slate”. MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  6. ^ Mark Polishuk (2014年11月17日). “Tigers Exercise Option On Alex Avila” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年2月1日閲覧。
  7. ^ Scott Merkin (2015年11月25日). “White Sox sign catcher Avila to one-year deal” (英語). MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  8. ^ David Adler (2016年12月23日). “Tigers agree on 1-year deal with catcher Avila” (英語). MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  9. ^ Carrie Muskat (2017年7月31日). “Cubs add LHP Wilson, C Avila from Tigers” (英語). MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  10. ^ David Adler (2017年11月5日). “Key free agents for all 30 MLB teams” (英語). MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  11. ^ Steve Gilbert (2018年1月31日). “Avila, D-backs agree to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2018年2月1日閲覧。
  12. ^ Twins finalize deals for Michael Pineda, Alex Avila” (英語). ESPN (2019年12月10日). 2019年12月12日閲覧。
  13. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月16日閲覧。
  14. ^ Former Tiger Avila Signs With Nationals” (英語). https://www.wilx.com. 2021年2月3日閲覧。
  15. ^ MLBNetworkPRの2033年3月16日のツイート2023年7月5日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]