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アレン・ダーラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレン・ダーラム
Allen Durham
琉球ゴールデンキングス  No.7
ポジション パワーフォワード / センター
所属リーグ Bリーグ
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1988-07-09) 1988年7月9日(36歳)
出身地 ミシガン州ワイオミング
身長 6 ft 6 in (1.98 m)
体重 236 lb (107 kg)
キャリア情報
大学 グレースバイブル大学 (2006-2011)
NBAドラフト 2011年 / ドラフト外
プロ選手期間 2011–現在
経歴
2011ディナモ・ブカレスト
2011-2012ヴィルパス
2013ハポエル・アフラ
2013-2014ナント
2014バラコ・ブル・エナジー
2014-2015ナント
2015-2016テキサス・レジェンズ
2016ナント
2016メラルコ・ボルツ
2017クラブ・マルヴィン
2017-2018メラルコ・ボルツ
2019滋賀レイクスターズ
2019-2020メラルコ・ボルツ
2020釜山KTソニックブーム
2020-2021新潟アルビレックスBB
2021-現在琉球ゴールデンキングス
受賞歴

アレン・イサイア・ジェレマイア・ダーラム (Allen Isiah Jeremiah Durham, 1988年7月9日 - ) は、Bリーグ琉球ゴールデンキングスでプレーするアメリカ合衆国出身のプロバスケットボール選手。ニックネームは「ハルク Hulk」。アレンは北米バスケットボールリーググランドラピッズ・デンジャーのオーナーであり、自らの名を冠した財団を運営している。彼はグレースバイブル大学でのポイント、リバウンド、ブロック記録を保持しており、世界中の複数のリーグでプレーしてきた。

大学での経歴

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ダーラムはワイオミング・パーク高校を2006年に卒業、グレースバイブル大学に進学した。同大はNCCAAのディビジョンIIに所属していた[1]。彼は同大のコーチ、ゲイリー・ベイリーによって勧誘された[2]。彼は経済的問題のため、1年で同大を去りグランドラピッズ・コミュニティカレッジに編入したが、バスケットボールをプレーしなかった。彼は次のシーズンにグレースに復帰した。

4年次の前に、彼はアイオワ州立大セントラルミシガンオハイオ州立大など、いくつかのディビジョンIの学校から加入の誘いを受けた[3]。彼はリンカーン・クリスチャン大との試合で31ポイントを記録し、グレース大の歴代最高を記録した[1]。これは1966年以来の記録更新であった。彼はまたリバウンドでも歴代最高を記録した。彼は2011年に男子バスケットボールのピート・マラヴィッチ賞を受賞した[4]

プロとしての経歴

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ディナモ・ブカレスト (2011)

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ダーラムはルーマニアのディナモ・ブカレストを契約、プロとしてのキャリアをスタートさせた[5]。プロとしての初戦、CSオトペニ戦で彼は32ポイント13リバウンドを記録したが、チームはオーバータイムの末87-94で敗れた[6]。2戦目、CSSジョルジュ戦では21ポイント13リバウンド4アシストを記録したが、この試合もオーバータイムにもつれ込み86-91で敗れた[7]。彼は18試合に出場し、1試合あたり23.3ポイントと13.7リバウンド(オフェンスリバウンド5.7を含む)を記録した[8]

ヴィルパス (2011-2012)

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ダーラムはその後、フィンランドコリスリーガに所属するサロン・ヴィルパスと契約した[8]。デビュー戦となったトルパン・ポジャトとの試合ではオーバータイムとなり、27ポイント19リバウンドを記録。その後出場2戦目となったタンペリーン・ピリント戦では21ポイントを記録し勝利に貢献した[9]。チームは4連敗の後、続く試合で彼は23ポイント12リバウンドを記録、連敗ストップに貢献した[10]。チームは2003年以来のプレーオフに進出し、ヨエンスン・カタジャと対戦した[11]

ハポエル・アフラ (2013)

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ダーラムはその後、アンソニー・フィッシャーと共にイスラエル・ナショナルリーグハポエル・アフラと契約した[12]。彼は28試合で平均21ポイント、12.1リバウンドを記録した[13]

ナント (2013-2014)

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いくつかの契約交渉の後、ダーラムはフランスPro Bに所属するナントに加入した[13][14]。彼は44試合で平均18.6ポイント、10.6リバウンド、2.0アシストを記録した[15]

バラコ・ブル・エナジー (2014)

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ダーラムはその後、フィリピン・バスケットボール・アソシエーション (PBA) のバラコ・ブル・エナジーにエリック・ワイズの後任として加入した。ワイズはバラコ・ブルでは1勝しかできなかった[15]。ダーラムはフランス時代のチームメイトで同リーグのエア21・エクスプレスでプレーするウェズリー・ウィザースプーンの推薦があり、エクスプレスに加入することができたが[16]、彼はバラコ・ブルに加入するまで、休養を取ることを決めた。ダーラムはPBAのデビュー戦で32ポイント24リバウンド10アシストを記録し、エナジーはシーズン開幕7試合で2勝目をあげた[17]。その後、彼は首位のトークン・テキスト・トローパン・テクスターズ戦で28ポイント29リバウンドを記録し、チームは勝利した[18]。しかし、チームはプレーオフのファーストラウンドでトローパン・テクスターズに敗れた[19]

2度目のナント (2014-2015)

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2014-15シーズンにナントに復帰したダーラムは1試合当たり平均17ポイントと8.6リバウンドを記録した[20]

テキサス・レジェンズ (2015-16)

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2015–16シーズンはテキサス・レジェンズに加入、24試合で平均8.8ポイント7.4リバウンドを記録した[21]

3度目のナント (2016)

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ナントはシーズン終盤にジョーダン・モーガンの後任としてダーラムを復帰させたと発表した[22]。彼はシュート確率61%、平均19ポイントと10リバウンドを記録した[23]

メラルコ・ボルツ (2016)

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フランスでプレーした後、ダーラムはメラルコ・ボルツに加入し、PBAに復帰した[24]アラスカ・エイセズとの試合中に鼻を負傷し、彼はマスクを着用せざるを得なくなった[25]。当初は透明なフェイスマスクを着用したためパフォーマンスが低下した。その後黒いマスクに切り替えると、初戦で32ポイント12リバウンド5アシストというパフォーマンスを発揮した。バランガイ・ジネブラ・サン・ミゲルとのファイナルで、彼はカンファレンスのベストインポートを受賞した[26]。ゲーム1で勝利し、3戦目の後にベストオブ7シリーズで2対1で勝ち上がったにもかかわらず、ボルツはゲーム6で敗れた後、2017年PBAガバナーズカップのタイトルを獲得できなかった[27]。ダーラムはゲーム6で15ポイントしか獲得できず、ジネブラの新加入であるジャスティン・ブラウンリーがダーラムを超えるブザービートの3ポイントを決めて優勝した。

クラブ・マルヴィン (2017)

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ダーラムはその後、ウルグアイクラブ・マルヴィンラキントン・ロスに代わって加入した[28]。チームはセミファイナルに進出した[29]

メラルコ・ボルツ (2017-2018)

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2017 Governors' Cup

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ザ・バスケットボール・トーナメント

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ダーラムは2019年に初めてザ・バスケットボール・トーナメントに出場した[30]。彼はジャクソンTNアンダードーグスに加わった。チームは8番シードであったにもかかわらず、メンフィスのタイトルを獲得するために3つの印象的な勝利を収め、エリート8の出場権を獲得した。

彼は2020年に再びジャクソンTNから出場する予定であったが[31]、チームは新型コロナウィルス感染症のため出場できなかった[32]。彼らは2021年大会には再び出場することができた[33]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBA G League

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2015-16 テキサス・レジェンズ 24 7 23.5 .552 .444 .683 7.4 1.0 .5 .8 8.8
Career 24 7 23.5 .552 .444 .683 7.4 1.0 .5 .8 8.8

Bリーグ

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レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
B1 2018-19 滋賀 18 18 36:13 .507 .282 .703 13.2 4.5 0.9 0.5 3.0 22.3
B1 2020-21 新潟 35 17 27:04 .534 .362 .650 9.1 3.8 0.9 0.4 2.5 16.0
B1 2021-22 琉球 53 13 24:08 .543 .323 .777 7.6 2.6 0.8 0.5 1.6 14.9
B1 2022-23 琉球 59 15 27:21 .516 .322 .701 7.7 3.6 0.9 0.3 1.9 15.6
B1 2023-24 琉球 53 43 27:56 .433 .292 .651 6.9 4.1 0.6 0.1 1.9 12.1

ポストシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
B1 2021-22 CS 琉球 6 0 21:59 .481 .250 .586 5.3 3.0 0.2 0.3 2.2 11.5
B1 2022-23 CS 琉球 6 0 28:05 .592 .273 .733 9.0 3.2 0.8 0.5 2.7 20.0
B1 2023-24 CS 琉球 9 9 30:14 .419 .294 .621 6.2 5.1 0.3 0.2 3.0 10.6

私生活

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ダーラムはグランドラピッズ・デンジャーのオーナーである[21]。チームはかつてアメリカン・バスケットボール・アソシエーションに所属、2シーズンを経て2018年に北米バスケットボールリーグ (NABL) に移籍した[3]

ダーラムは妻のクリスタとの間に息子がいる[3]。ダーラムは10人兄弟の1人である。

参照

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  1. ^ a b Holtzwarth, Dean (December 9, 2010). “Grace Bible's small stage doesn't prevent Allen Durham from showing off basketball talent” (英語). mlive. 2022年7月7日閲覧。
  2. ^ Grace Bible men's basketball team embraces uniqueness en route to success” (英語). mlive (January 30, 2010). 2022年7月7日閲覧。
  3. ^ a b c Henson, Joaquin (Nov 13, 2019). “Durham eyes ultimate prize”. Philstar.com. 2022年7月7日閲覧。
  4. ^ Pete Maravich Award - Men's Basketball” (英語). thenccaa.org. 2022年7月7日閲覧。
  5. ^ SCHULTZ, JON (August 6, 2011). “Hope's Will Bowser, Grace Bible's Allen Durham sign with Romanian team” (英語). The Holland Sentinel. 2022年7月7日閲覧。
  6. ^ Dinamo Bucaresti 87 - Otopeni 94”. Eurobasket (October 1, 2011). January 15, 2020閲覧。
  7. ^ Dinamo Bucaresti 86 - Giurgiu 91”. Eurobasket (October 8, 2011). January 15, 2020閲覧。
  8. ^ a b American Vikings: Emmanuel Holloway and Allen Durham starring in Finland” (英語). BallinEurope (January 3, 2012). 2022年7月7日閲覧。
  9. ^ Vilpas jysäytti Tampereella” (フィンランド語). www.basket.fi (December 30, 2011). 2022年7月7日閲覧。
  10. ^ Pyrinnön voittoputki yhdeksän ottelun mittainen” (フィンランド語). www.basket.fi (February 24, 2012). 2022年7月7日閲覧。
  11. ^ Paluun pudotuspeleihin tekevä Vilpas Katajan kiusaksi puolivälieriin” (フィンランド語). www.basket.fi (April 6, 2012). 2022年7月7日閲覧。
  12. ^ Allen Durham and Anthony Fisher sign with Hapoel Afula” (英語). Latest Basketball News (September 2, 2012). 2022年7月7日閲覧。
  13. ^ a b L'Hermine en contacts avec Allen Durham” (フランス語). Ouest-France.fr (July 24, 2013). 2022年7月7日閲覧。
  14. ^ Gilardit, Fabrice (July 28, 2013). “Allen Durham vient renforcer l'Hermine de Nantes” (フランス語). Inside Basket Europe. 2022年7月7日閲覧。
  15. ^ a b Barako unveils new import Allen Durham against Globalport in bid to turn campaign around” (英語). Spin.ph (June 7, 2014). 2022年7月7日閲覧。
  16. ^ MONSTER PRESENCE IN THE PAINT” (英語). INQUIRER.net (June 11, 2014). 2022年7月7日閲覧。
  17. ^ Leyba, Olmin (June 9, 2014). “E-Painters blast Kings; E-Cola alive”. Philstar.com. 2022年7月7日閲覧。
  18. ^ Bracher, Jane (June 10, 2014). “Durham, Jensen help Barako Bull upset Talk 'N Text” (英語). Rappler. 2022年7月7日閲覧。
  19. ^ Talk 'N Text through to PBA semifinals after vengeful win over Barako Bull” (英語). Spin.ph (June 17, 2017). 2022年7月7日閲覧。
  20. ^ Allen Durham Player Profile, Texas Legends - RealGM”. basketball.realgm.com. 2022年7月7日閲覧。
  21. ^ a b Feltman, Asher (October 5, 2017). “Where Are They Now: Business Meets Basketball with Allen Durham” (英語). Texas Legends. 2022年7月7日閲覧。
  22. ^ Conseil, Philippe. “Vertou Basket | DURHAM is BACK !” (フランス語). vertoubasket.fr. 2022年7月7日閲覧。
  23. ^ Durham Named Forward Of The Year In France; Next Stop: Philippines” (英語). The Official Site of the Grace Christian University Tigers (June 28, 2016). 2022年7月7日閲覧。
  24. ^ Olivares, Rick (June 26, 2016). “Allen Durham: From Michigan to the world | Rick Olivares” (英語). BusinessMirror. 2022年7月7日閲覧。
  25. ^ Ramos, Gerry (August 10, 2016). “Allen Durham says new face mask does the trick after regaining old, deadly form” (英語). Spin.ph. 2022年7月7日閲覧。
  26. ^ Giongco, Mark (October 9, 2016). “TNT’s Castro wins BPC; Meralco’s Durham named Best Import” (英語). INQUIRER.net. 2022年7月7日閲覧。
  27. ^ Ganglani, Naveen (October 20, 2016). “Import Durham tells Meralco ‘remember this feeling’ after finals loss” (英語). RAPPLER. 2022年7月7日閲覧。
  28. ^ Allen Durham llegó a la playa!!! | Club Malvín” (スペイン語). 2022年7月7日閲覧。
  29. ^ Malvín le ganó a Hebraica y Macabi y también estiró la serie semifinal” (スペイン語). la diaria (April 26, 2017). 2022年7月7日閲覧。
  30. ^ Tiger Alum Allen Durham takes part in "The Basketball Tournament"” (英語). The Official Site of the Grace Christian University Tigers. 2022年7月7日閲覧。
  31. ^ Wright, Imanni (July 1, 2020). “The Basketball Tournament set to begin July 4: Here’s what to watch for” (英語). WDIV. 2022年7月7日閲覧。
  32. ^ Medcalf, Myron (July 2, 2020). “Jackson TN Underdawgs out of TBT due to virus” (英語). ESPN.com. 2022年7月7日閲覧。
  33. ^ 15 Jackson TN Underdawgs 64, 2 House of ‘Paign 58” (英語). The Basketball Tournament. 2022年7月7日閲覧。

外部リンク

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