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アーロン・クロウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アーロン・クロウ
Aaron Crow
カンザスシティ・ロイヤルズ時代
(2011年5月24日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カンザス州トピカ
生年月日 (1986-11-10) 1986年11月10日(38歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 ドラフト1巡目(全体12位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名
初出場 2011年3月31日、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アーロン・J・クロウAaron J. Crow, 1986年11月10日 - )は、アメリカ合衆国カンザス州トピカ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

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プロ入り前

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ミズーリ大学では最速96mphの動く速球とスライダーを武器に活躍し、大学球界では左腕のブライアン・マティスと並ぶドラフトの目玉投手となった[1]

2008年MLBドラフト1巡目(全体9位)でワシントン・ナショナルズから指名されたが、400万ドルの契約金を要求したクロウの代理人に対し、ナショナルズが350万ドルしか提示しなかったため交渉は決裂した。その後は独立リーグフォートワース・キャッツでプレーした。

プロ入りとロイヤルズ時代

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2009年MLBドラフト1巡目(全体12位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受け、9月15日に契約金300万ドル及び出来高払い150万ドルのメジャー契約で入団に合意した[2]

2010年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズでスタートするが、不振でシーズン途中にA+級ウィルミントン・ブルーロックスに降格し、トータルで防御率5.73に終わった。

2011年からはリリーフに転向し、オープン戦で好成績を残して開幕ロースターに入り、3月31日ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦でメジャー初登板を果たした[3]。その後好投を続け、オールスターにもロイヤルズの選手ではただ1人選出された。しかし、前半戦の防御率2.08に対し、後半戦は4.34と失速。毎日のブルペンでの調整で疲労が溜まったことが原因とされた。

2012年からは再び先発に転向することになったが[4]、3月にホアキム・ソリアトミー・ジョン手術でシーズンを全休することが決まると、クロウはリリーフに配置転換された[5]

2014年1月31日にロイヤルズと147万5000ドルの1年契約で合意した[6][7]。レギュラーシーズンでは、2012年に次ぐ自己2位となる67試合に登板し、通算250試合登板を達成した。4年連続となる55試合以上に投げたが、防御率はメジャーデビュー以来ワーストとなる4.12 (初の4点台) となった。3セーブ・10被本塁打は、いずれも最も多い数字である。

マーリンズ時代

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2014年11月28日ブライアン・フリンリード・レッドマンとのトレードマイアミ・マーリンズへ移籍した[8]

2015年シーズンには先発投手に転向させる案が浮上したが[9]、3月に右肘に違和感を訴え4月5日に故障者リスト入りし、トミー・ジョン手術を受けることになった[10]。シーズン終了後の12月2日にノンテンダーFAとなった[11]

マーリンズ退団後

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2016年2月19日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだが、右肘痛によりルーキーリーグでの3試合の登板に終わった。

2017年は所属球団なく、2018年5月1日にメキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約した。7月3日にFAとなる。7月26日にプエブラ・パロッツに移籍。

投球スタイル

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92~96mphの速球とスライダーが全投球の9割以上を占める[12]チェンジアップの精度が上がらず、先発としては好成績を残せなかったが、大学時代から「先発よりもクローザー向き」と評されていた通り[1]、リリーフ転向後は速球とスライダーの組み合わせで結果を残している[13]

詳細成績

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2011 KC 57 0 0 0 0 4 4 0 8 .500 266 62.0 55 8 31 2 0 65 9 1 20 19 2.76 1.39
2012 73 0 0 0 0 3 1 2 19 .750 260 64.2 54 4 22 2 1 65 4 0 27 25 3.48 1.18
2013 57 0 0 0 0 7 5 1 19 .583 210 48.0 49 6 22 3 2 44 5 0 19 18 3.38 1.48
2014 67 0 0 0 0 6 1 3 11 .857 244 59.0 52 10 24 1 0 34 2 0 32 27 4.12 1.29
MLB:4年 254 0 0 0 0 20 11 6 57 .645 980 233.2 210 28 99 8 3 208 20 1 98 89 3.43 1.32
  • 2018年度シーズン終了時

記録

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背番号

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  • 43 (2011年 - 2015年)

脚注

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  1. ^ a b First Round Recap” (英語). Baseball America (2008年6月5日). 2016年1月21日閲覧。
  2. ^ Dick Kaegel (2009年9月17日). “Royals sign '09 first-round pick Crow” (英語). MLB.com. 2016年1月21日閲覧。
  3. ^ “Jered Weaver improves to 3-0 in last four starts vs. Royals” (英語). Associated Press. ESPN. (2011年3月31日). http://espn.go.com/mlb/recap?gameId=310331107 2016年1月21日閲覧。 
  4. ^ Dick Kaegel (2011年12月12日). “Crow ready to take on next challenge” (英語). MLB.com. 2016年1月21日閲覧。
  5. ^ Aaron Gleeman (2012年3月20日). “Royals move Aaron Crow back to bullpen following Joakim Soria’s elbow injury” (英語). HARDBALL TALK. NBC Universal. 2016年1月21日閲覧。
  6. ^ "Royals agree to terms with Aaron Crow on one-year contract for 2014" (Press release) (英語). MLB.com (Kansas City Royals). 31 January 2014. 2016年1月21日閲覧
  7. ^ Dick Kaegel (2014年1月31日). “Royals sign Crow to one-year deal, avoid arbitration”. MLB.com. 2016年1月21日閲覧。
  8. ^ Joe Frisaro (2014年11月28日). “Marlins acquire righty Crow from Royals” (英語). MLB.com. 2016年1月21日閲覧。
  9. ^ Joe Frisaro (2014年12月9日). “Marlins counting on Crow as a starter?” (英語). MLB.com. 2016年1月21日閲覧。
  10. ^ Joe Frisaro (2015年4月7日). “Crow opts for season-ending Tommy John surgery” (英語). MLB.com. 2016年1月21日閲覧。
  11. ^ Jeff Todd (2015年12月3日). “2015-16 National League Non-Tenders” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年1月21日閲覧。
  12. ^ Aaron Crow » Statistics » Pitching. FanGraphs Baseball(英語). 2011年6月18日閲覧
  13. ^ Sickels John (2011年4月14日). “Prospect of the Day: Aaron Crow” (英語). Minor League Ball / SB Nation. Vox Media, Inc.. 2016年1月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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