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イカノポリス計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イカノポリス計画(-けいかく)とは、かつて北海道中小企業家同友会函館支部が考案・実行したイカを活用した函館まちづくり構想である。

活動中や終了後の影響ついても記述する。

概要

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1988年昭和63年)、青函トンネル開業に伴い青函連絡船が廃止され、函館にとっては変革の年となったが今後のまちづくりに課題があった。元々イカ加工(水産加工)が盛んだったこともあり、地元中小企業の経営者達は国による函館地域のテクノポリス(高度技術集積都市)指定(1984年〈昭和59年〉)にもじってイカノポリス計画と称して、イカを活用したまちづくりを考え、実行した。

活動期間は1987年(昭和62年)から1990年平成2年)[1][2]。函館支部設立15周年記念事業として始めた[3]

構想終了後、昆布に着目し、1998年(平成10年)函館昆布研究会を設立。ガゴメ昆布を発掘、広めることができた[3]

活動内容

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函館朝市にある説明ボード「イカノポリス計画の概要と商品開発」によると

  1. PRイベントの開催 - イカ料理祭の開催。のちにはこだてフードフェスタへ発展[4]
  2. イカ専門書の作成
  3. 函館市の魚にイカを選定するよう要望 - 1989年(平成元年)8月1日に制定される[5]
  4. マスコットキャラクター「キュッキュ」の制作と貸出
  5. 路面電車への車体広告出稿
  6. 新商品開発(イカ液晶はし置きなど)

が予定されていた。

影響

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イカソーメンや活イカの刺身を提供する料理店が増加し、水産食品加工の二次産業と観光の三次産業が結ついた[3]。さらに函館市を中心に地域街づくりへの影響が大きい公共性の高い企業や団体、地元中小企業、趣味の愛好家達が地域おこしとしてイカをテーマにした街づくり活動をした。

しかし、北海道渡島総合振興局によると2018年(平成30年)温暖化によりイカの漁獲量がブリに逆転され[6]、見直しの動きがみられる。

初期
ミレニアム期
東日本大震災復興期
魚種交代期

参考までにいか踊りは構想前の1981年(昭和56年)に考案された[17]

脚注

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  1. ^ "<デジタル発>函館「イカノポリス計画」は今 不漁に悩むイカの街で「脱イカ」が進まないワケ" 北海道新聞 2022年9月22日15:16更新 2023年12月5日閲覧
  2. ^ "2009年度活動方針" 中小企業家同友会函館支部 2023年12月5日
  3. ^ a b c "北海道中小企業家同友会50年のあゆみ" 北海道中小企業家同友会 2023年12月11日閲覧
  4. ^ "コラム「円卓」" 中小企業家しんぶん 2011年6月5日号 中小企業家同友会全国協議会 2011年
  5. ^ "函館市の概要" 函館市 2023年12月11日更新 2023年12月11日閲覧
  6. ^ "イカのまち・函館では約10年で漁獲量が20分の1に、一方ブリは30倍!イカゲームの次はブリブームだ!" 週プレニュース 2022年1月9日更新 2023年12月21日閲覧
  7. ^ 公共下水道のカラーマンホール蓋について 函館市企業局上下水道部 2023年11月27日更新 2023年12月13日閲覧
  8. ^ (平成と道南)平成4年10月1日「イカすカード」登場 函館新聞 2018年10月1日3時00分更新 2023年12月11日閲覧
  9. ^ "今日のおやつ:函館への愛がほとばしる!イカそっくり、だけどコーヒー味の「いかようかん」" Webマガジン『コロカル』 2015年11月27日更新 2023年12月14日閲覧
  10. ^ JR函館駅2階イカすホール、10月3日で廃止" e-Hakodate/函館新聞 2015年9月16日10:25更新 2023年12月13日閲覧
  11. ^ "函館と言えばイカ、イカと言えばIKABO!" 公立はこだて未来大学 2020年3月23日更新 2023年12月14日閲覧
  12. ^ "朝市にイカモニュメント、東邦商事が寄贈" e-Hakodate/函館新聞 2007年4月1日12:30更新 2023年12月17日閲覧
  13. ^ 函館いか祭り公式Facebook 2014年10月1日投稿 2023年12月17日閲覧
  14. ^ 平成のICカードはこうして生まれた ニモカ(4)「九州で培った技術を広げる」 産経新聞 2019年3月14日7:00更新 2023年12月13日閲覧
  15. ^ ブリたれカツ 日本財団 2023年12月21日閲覧
  16. ^ "函館鮮士の新たな仲間「ブリモアール」 イカダベッサーと共に平和と食守る" 北海道新聞 2023年1月9日更新 2023年12月21日閲覧
  17. ^ 函館市史通説編4 p677 - p691

関連項目

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