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イリーナ・シェイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イリーナ・シェイク
Ирина Шейк
2014年 080 Bcn Fashion Weekにて
生誕 Ирина Валерьевна Шайхлисламова
(1986-01-06) 1986年1月6日(38歳)
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国チェリャビンスク州エマンジェリンスク英語版
国籍 ロシアの旗 ロシア
職業 ファッションモデル
テレビパーソナリティ
身長 1.78 m (5 ft 10 in)[1]
非婚配偶者
子供 1
公式サイト Instagram
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イリーナ・シェイクIrina Shaykロシア語: Ирина Шейк、本名: Irina Valeryevna Shaykhlislamova[2]Ири́на Вале́рьевна Шайхлисла́мова (1986-01-06) 1986年1月6日 - )は、ロシアのモデル、テレビタレント。2011年にアメリカの雑誌『Sports Illustrated Swimsuit Issue英語版』において、ロシア人モデルとして初めて表紙を飾り、世界的な注目を浴びた[3]。Models.comは代表的なファッションモデルの一人としてイリーナ・シェイクを選出している[4]インスタグラムのフォロワー数は2022年9月時点で1970万人を超える[5]

出生

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イリーナは1986年1月6日、当時のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国チェリャビンスク州にある人口3万人ほどの町・エマンジェリンスク英語版で、炭鉱労働者として働くヴォルガ・タタール人の父親と幼稚園の音楽教師として働くロシア人の母親の間に産まれた[6]。ヴォルガ・タタール人である父親の外見を色濃く受け継いでいることから、しばしば南米出身と間違われることがあるとニューヨーク・ポストの取材に対して語っている[6]。その他、血縁家族としては姉とその子供3人がいる[7]

母親が音楽教師だったこともあり、6歳からピアノを始め、9歳の時に音楽学校に入学した[8]。14歳の時に肺炎の影響で父親が他界したことにより母子家庭となった[6]。音楽学校を出た後はマーケティングを学び、姉とともに美容学校へと進学した[8]。周囲の勧めにより在学中に地元のミス・コンテストである「ミスチェリャビンスク2004」に出場し、優勝したことでモデルを志す転機となった[9]

キャリア

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ランウェイを歩くシェイク(2014年)
ドナテラ・ヴェルサーチとイリーナ・シェイク(2019年)
プラカードベアラーとしてロシア選手団を率いるイリーナ・シェイク(2014年ソチオリンピック)

2007年、アナ・ベアトリス・バロスの代役として、イタリアの衣料品ブランドIntimissimi英語版のモデルに抜擢され、アメリカの雑誌『Sports Illustrated Swimsuit Issue英語版』でモデルとしてのデビューを果たした[10][11]。3年後の2010年にはIntimissimiの公式アンバサダーに就任[8]。その他GUESSヴィクトリアズ・シークレットラコステCesare Paciotti英語版といったブランドでのモデルを務め、2009年5月にニューヨークのモデルエージェンシーであるIMG Models英語版と契約を行った[12][13]

2010年よりファストファッションA/X ARMANI EXCHANGEのモデルを担当する[14]。同年、マルコ・ブランビラ英語版が手掛けたカニエ・ウェストのミュージックビデオ『パワー英語版』に出演するなど、活動の場を広げた[15]。2010年はその他、『Ocean Drive英語版』や『GQ』といった雑誌の表紙を飾るなどし、『コンプレックス』が企画した「もっともホットなロシア人女性50人」の第1位にランクインした[16][17][18]。一方で水着モデルからハイ・ファッションのモデルを担当するようになり、2010年11月の『ELLE』スペイン版の表紙に抜擢された[19]。グローバルな活躍を見せたシェイクに対し、『グラマー』スペイン版は「2010年ベストインターナショナルモデル」を授与した[20]。一方『GQ』スペイン版で掲載されたヌード写真が画像編集により下着を取り除いたものと主張し、騒動となった[21]。これに対し『GQ』編集部側は彼女がヌード写真を撮るためにポージングしたとする目撃者が15人いると主張している[21]

2011年には『Sports Illustrated Swimsuit Issue英語版』の表紙を飾ることとなった[3]。ロシア人女性が同誌の表紙を飾るのは史上初のことであった[3]。また、水着ブランドであるLuli Famaのキャンペンガールとしても活動することとなった[22][23]。『Tatler英語版』ロシア版、『Twelv』、『コスモポリタン』スペイン版、『GQ』メキシコ版、『グラマー』スペイン版、『Amica英語版』イタリア版、『ELLE』スペイン版など多数の雑誌の表紙を飾り、Models.comが企画した「世界でもっともセクシーなモデル20」や、ハンガリーの雑誌『Periodika』が企画した「世界でもっともセクシーな女性」に選出された[24][25]。2012年も『コスモポリタン』が14か国で春の表紙に採用するなど、前年同様に世界中の様々な雑誌の表紙に登場した[26]

2013年からはファッションショーにも登場するようになり、ニューヨーク・コレクションではファッションデザイナーのジェレミー・スコット英語版が手掛けた衣装を、パリ・コレクションではジバンシィがデザインした衣装を身に着け、ランウェイを歩いた[26]。また、2014年のソチ冬季オリンピックでは開会式においてロシア選手団のプラカードベアラーを担当した[27]

モデルとしての仕事と並行しつつ女優としても活動するようになり、2014年にはアメリカの映画『ヘラクレス』においてメガラーの役を演じ、映像作品デビューを果たした[28][29]

私生活

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シェイクは2009年にポルトガルのサッカー選手クリスティアーノ・ロナウドと出会い、交際に発展した[30]。しかし、2015年1月には破局が報じられている[30]。その後、2015年春よりアメリカの俳優ブラッドリー・クーパーと交際の後結婚, 2017年3月21日に娘を出産した[31][32]。2019年6月に離婚が報じられた[33]。2021年には共演経験もあるアメリカのミュージシャンカニエ・ウェストとの交際が報じられたが、すぐに破局した[34]。その後、2022年にバカンスのためバハマに訪れた際にブラッドリー・クーパーと一緒に写った写真をインスタグラムに投稿し、復縁を検討中と報じられた[35]

その他の活動

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シェイクは慈善活動として故郷のエマンジェリンスクにある産婦人科病院の支援、小児病棟再建の支援を行っており、ロシアの慈善団体「ポモギ(ロシア語: Помоги)」の代表を務めている[6]。また、ニューヨーク市にあるフードバンクASPCAにおいても大使として活動している。2022年にはロシアのウクライナ侵攻に対して反対を表明し、SNSを通じて支援を求める活動を行っている[36]

脚注

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  1. ^ Irina Shayk Portfolio”. Lions Management. January 29, 2023閲覧。
  2. ^ Malle, Chloe (21 September 2010). “Hot! Supermodel Shayk's Perry Street Condo”. The New York Observer. 26 July 2012閲覧。
  3. ^ a b c Irina Shayk: 5 Things to Know about Sports Illustrated's Swimsuit Cover Model” (英語). PEOPLE.com. 27 July 2019閲覧。
  4. ^ New Supers”. models.com. 2022年9月25日閲覧。
  5. ^ イリーナ・シェイクのInstagram
  6. ^ a b c d Cohen, Stefanie (15 August 2010). “Shayk, rattle and roll!”. New York Post. http://www.nypost.com/p/entertainment/fashion/shayk_rattle_and_roll_FfOgWVfOx3EEnQuHcc307I 10 November 2010閲覧。 
  7. ^ Irina Shayk: From Russia with Love”. Vogue Portugal. Condé Nast. 2022年9月25日閲覧。
  8. ^ a b c Fernández de Angulo, Javier (10 December 2010). “Desmontando a Irina”. GQ. 15 February 2011閲覧。
  9. ^ Fleming, Olivia (11 July 2019). “Will the Real Irina Shayk Please Stand Up”. Harper's Bazaar. Hearst Communications. 5 January 2020閲覧。
  10. ^ Grosso, Caroline (9 October 2017). “Irina Shayk On Motherhood, Sex Appeal, And Italian Lingerie”. W. 2022年9月25日閲覧。
  11. ^ Irina Shayk's Best SI Swimsuit Photos (2007-2015)”. Sports Illustrated. 2022年9月25日閲覧。
  12. ^ Guess Jeans S/S 09 (Guess)”. Models.com. 10 November 2010閲覧。
  13. ^ Aboutaleb, Britt (23 July 2009). “Irina Shayk: Superstar”. fashionista.com. 2022年9月25日閲覧。
  14. ^ Marr, Madeleine (12 June 2010). “It's good to be Irina Shayk”. The Miami Herald. 2022年9月25日閲覧。
  15. ^ Kanye West's Artistic "Power" Video”. Celebrity-gossip.net (6 August 2010). 5 March 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。10 November 2010閲覧。
  16. ^ Irina Shayk (Ирина Шейк) | The 50 Hottest Russian Women”. Best.complex.com (11 October 2010). 10 November 2010閲覧。
  17. ^ Sexy lingerie model Irina Shayk covers August GQ South Africa – Lingerie Pics, Lingerie Tips, Hot Lingerie”. LingerieWeapon.com (21 July 2010). 8 September 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。10 November 2010閲覧。
  18. ^ Swim Fan :: Articles :: Ocean Drive Magazine”. Oceandrive.com. 10 November 2010閲覧。
  19. ^ Chernikoff, Leah (9 April 2014). “Irina Shayk Goes from Swim to High Fashion Model Thanks to Kanye?”. fashionista.com. 2022年9月25日閲覧。
  20. ^ Premios top Glamour. La revista entregó sus galardones Women of the Year 2010” (スペイン語). Glamour España (12 November 2010). 14 November 2010閲覧。 “Una impresionante Irina Shayk recogió el premio a la Mejor Modelo Internacional”
  21. ^ a b GQ Spain Claims Irina Shayk Agreed To Pose Nude (PHOTOS)” (英語). HuffPost (29 November 2010). 9 May 2019閲覧。
  22. ^ Tennis Catherine?... Bernard Arnault's Wealth Estimated a Cool $28.6B...”. Women's Wear Daily (9 July 2010). 2022年9月25日閲覧。
  23. ^ Odell, Amy (9 July 2010). “See Cristiano Ronaldo's Girlfriend Model Swimsuits Before and After Photoshopping”. New York. 15 February 2011閲覧。
  24. ^ MODELS.com's Top Sexiest Models”. models.com. 14 May 2017閲覧。
  25. ^ Aboutaleb, Britt (11 July 2011). “Ismét megválasztották a világ legszebb színésznőjét és legszexisebb színészét”. premierfilm.hu. 1 December 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。18 July 2011閲覧。
  26. ^ a b Irina Shayk biography”. models.com. 29 June 2014閲覧。
  27. ^ Tousignant, Lauren (8 February 2014). “Russian supermodel sizzles at Sochi Opening Ceremony”. New York Post. https://nypost.com/2014/02/08/russian-supermodel-sizzles-at-sochi-opening-ceremony/ 20 August 2015閲覧。 
  28. ^ Acting was challenging for Shayk” (英語). Independent.ie. 2 August 2019閲覧。
  29. ^ Hollywood newcomer Irina Shayk looks stunning during Hercules promo events” (英語). en-maktoob.entertainment.yahoo.com. 2 August 2019閲覧。
  30. ^ a b Cristiano Ronaldo breaks up with girlfriend Irina Shayk”. USA Today (20 January 2015). 22 January 2015時点のオリジナルよりアーカイブ7 June 2019閲覧。
  31. ^ “Bradley Cooper and Irina Shayk are dating”. Hello. (5 May 2015). http://www.hellomagazine.com/celebrities/2015050525043/bradley-cooper-irina-shayk-dating/ 11 January 2016閲覧。 
  32. ^ Bradley Cooper and Irina Shayk Welcome Daughter Lea De Seine”. People (11 April 2017). 14 May 2017閲覧。
  33. ^ Bradley Cooper and Irina Shayk Split After 4 Years Together” (英語). PEOPLE.com (6 June 2019). 7 June 2019閲覧。
  34. ^ Yoko Nagasaka (2021年8月22日). “イリーナ・シェイクとカニエ・ウェスト、正式に破局”. ELLE. 株式会社ハースト婦人画報社. 2022年9月26日閲覧。
  35. ^ ELLEgirl編集部 (2022年9月5日). “ブラッドリー・クーパーとイリーナ・シェイク、復縁を検討中 「もう1人子どもが欲しいと思っている」と関係者”. ELLEgirl. 株式会社ハースト婦人画報社. 2022年9月26日閲覧。
  36. ^ "Russian-born model Irina Shayk shares support for Ukraine: 'No to war'", Fox News, March 2, 2022