エクソシストを堕とせない
エクソシストを堕とせない | |
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ジャンル | オカルト[1]、恋愛[2]、バトル漫画[3] |
漫画 | |
原作・原案など | 有馬あるま |
作画 | フカヤマますく |
出版社 | 集英社 |
掲載サイト | 少年ジャンプ+ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表期間 | 2021年12月15日[4] - |
巻数 | 既刊9巻(2024年9月4日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『エクソシストを堕とせない』(エクソシストをおとせない)は、原作:有馬あるま、作画:フカヤマますくによる日本の漫画作品。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2021年12月15日より連載中[4]。
沿革
[編集]2021年12月15日に『少年ジャンプ+』にて連載を開始[4]。2022年5月には、公式PVを公開[2]。同年9月6日に『少年ジャンプ+』の当時連載中の作品とリクルートがコラボレートし、Webショートムービーを配信[5]。作品は同サイトの人気作の全10タイトルが選出され、本作も参加している[5]。
あらすじ
[編集]最強のエクソシストであり[2]、「サタンを倒すために生まれてきた」16歳の少年である神父は[6][1]、18歳の画家である愛月イムリを守るために日本にやってくる[1]。神父は、イムリを狙う悪魔たちと戦うことになるが、イムリとの出会いによってその心に恋と希望を抱いていく[2][1]。
登場人物
[編集]声の項は公式PVの声優。
- 神父
- 声 - 斉藤壮馬[2]
- 本作の主人公[1]。エクソシスト(祓魔師)である16歳の少年。名前は不明。捨て子として拾われた後、エクソシストとして育てられ最強のエクソシストへと成長したが、虐待と同じような苛烈な訓練を経験した。神への信仰に身を投じ、悪魔との戦いにも危険を顧みず挑むが、繊細な内面を備え、生きることによる苦悩を抱える。この苦悩に対し、「恋とは何か」を知りたがる。イムリと同居する[1]。
- 愛月イムリ
- 声 - 高橋李依[2]
- 18歳の画家。神父との同居生活で神父に対しやすらぎや楽しさを与えるが、その正体は魔王サタンが送り込んだ悪魔リリン(サキュバスの原種)である。サタンの命令によって神父を恋に堕とそうとするが、他の悪魔から自分を守る神父の姿を見ており、神父にとって敵となるか味方となるか定かではない[1]。
作風
[編集]ライターの成馬零一によると、「色欲」が大きく扱われている本作は、「恋」が少年にとって祝福となるか呪いとなるか問いかけており、それが最大のテーマである[1]。主人公は「神父」や「少年」と呼ばれ、名前が登場しないことについては伏線かもしれないが、「彼の人間性が阻害されていることを表しているようにも見える」のだという[1]。
評価
[編集]本作は、次にくるマンガ大賞2022のWebマンガ部門にて第9位に選出された[7]。
ライターの成馬零一によると、本作は「登場人物の頭身は低く、記号性が強調された造形となって」おり、「かわいらしいキャラクター」が「太い線で描かれ」ている点が印象に残るという[1]。背景の線が抑制され、躍動感が備わり、「どのコマも一枚絵として完成度がとても高い」といい、特に悪魔と対決するシーンでは「大ゴマを駆使したダイナミックなコマ運び」で描かれ、「画力が存分に発揮されている」と評している[1]。
漫画ウォッチャーの小原良平は本作を「漫画好き以外の一般層に広く知られた作品とは言い難い」が、「バトル漫画としても、恋愛漫画としても読み応えがあり」、「尖った物語性」と作画が魅力であると評している[3]。
書誌情報
[編集]- 有馬あるま(原作)、フカヤマますく(作画)『エクソシストを堕とせない』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊9巻(2024年9月4日現在)
- 2022年5月2日発売[8]、ISBN 978-4-08-883138-1
- 2022年7月4日発売[9]、ISBN 978-4-08-883174-9
- 2022年10月4日発売[10]、ISBN 978-4-08-883266-1
- 2023年2月3日発売[11]、ISBN 978-4-08-883375-0
- 2023年6月2日発売[12]、ISBN 978-4-08-883517-4
- 2023年9月4日発売[13]、ISBN 978-4-08-883637-9
- 2024年1月4日発売[14]、ISBN 978-4-08-883779-6
- 2024年6月4日発売[15]、ISBN 978-4-08-884030-7
- 2024年9月4日発売[16]、ISBN 978-4-08-884179-3
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 成馬零一 (2022年6月8日). “少年に訪れるのは呪いか、祝福か? ジャンプ+『エクソシストを堕とせない』の恋の重要性”. Real Sound|リアルサウンド ブック. 2023年3月18日閲覧。
- ^ a b c d e f Inc, Natasha (2022年5月2日). “恋を知らない少年神父の聖戦記1巻、斉藤壮馬&高橋李依出演のPVも(動画あり)”. コミックナタリー. 2023年3月18日閲覧。
- ^ a b 小原良平 (2023年9月28日). “【推しの子】横槍メンゴ、『エクソシストを堕とせない』作者の“ファンアート”に感激 相思相愛の関係にファンほっこり”. Real Sound|リアルサウンド ブック. 2023年10月11日閲覧。
- ^ a b c 少年ジャンプ+ 2021年12月15日のツイート、2023年3月18日閲覧。
- ^ a b “リクルートが集英社「少年ジャンプ+」作品とともに贈る「まだ、ここにない、出会い。」をテーマにしたWebムービー公開 『SPY×FAMILY』など人気作の名シーンを作品の枠を超え紡ぐ 2022年9月6日(火)公開・配信スタート”. リクルート (2022年9月6日). 2023年3月18日閲覧。
- ^ 日経クロストレンド. “「ジャンプ+」春スタートやアニメ化で注目&お薦めの作品は?”. 日経クロストレンド. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “結果発表”. 次にくるマンガ大賞 2022. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 1/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 2/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 3/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 4/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 5/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2023年6月2日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 6/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 7/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2024年1月4日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 8/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “エクソシストを堕とせない 9/フカヤマ ますく/有馬 あるま | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社 ― SHUEISHA ―. 2024年9月4日閲覧。