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エドワード・F・コックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エド・コックス
Ed Cox
コックスと妻トリシア・ニクソン、1972年撮影。
共和党ニューヨーク州委員会委員長
任期
2019年9月29日 – 2009年7月1日
前任者ジョゼフ・モンデロ英語版
後任者ニック・ラングワージー英語版
個人情報
生誕Edward Ridley Finch Cox
(1946-10-02) 1946年10月2日(78歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州サウサンプトン
政党共和党
配偶者
トリシア・ニクソン (結婚 1971年)
子供クリストファー
教育プリンストン大学 (BA)
ハーバード大学 (JD)

エド・コックス (Ed Cox) として知られる、エドワード・リドリー・フィンチ・コックス(Edward Ridley Finch Cox、1946年10月2日 - )は、アメリカ合衆国弁護士共和党ニューヨーク州委員会英語版前委員長。コックスは、アメリカ合衆国大統領だったリチャード・ニクソンファーストレディだったパット・ニクソンの娘婿、義理の息子である。

生い立ち、家族、経歴

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コックスは、父ハワード・エリス・コックス (Howard Ellis Cox) と母アン・クルー・デラフィールド・フィンチ (Anne Crewe Delafield Finch) の間に[1]ニューヨーク州サウサンプトン英語版サウサンプトン病院英語版で生まれた。ウェストハンプトン・ビーチ英語版のウェストハンプトン・ビーチ小学校 (Westhampton Beach Elementary School)、ニューヨークアレン=スティーヴンソン・スクール英語版に学んだ。コックスは、裁判官であった祖父エドワード・R・フィンチ英語版から名を採ったが、この祖父は1915年から1943年にかけてニューヨーク州高位裁判所英語版の判事を務め、高位裁判所控訴部英語版第一部 (First Department) 部長、上訴裁判所英語版の副長官を務めた[2]。コックスの父ハワード・エリス・コックスは、第二次世界大戦で勲章を受章した飛行士で、ニューヨーク州弁護士でもあり、ロングアイランドで不動産開発事業を手がけていた[3]

コックスは、プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策大学院英語版1968年[4]ハーバード・ロー・スクール1972年に修了した.[5]。プリンストン大学では、陸軍予備役将校訓練課程 (ROTC) の大隊長を務め[6]、後には第11特殊部隊グループ (11th Special Forces Group) の予備役将校を務めた[7][8]

1964年ニューヨークウォルドルフ=アストリア・ホテルで開催された格式の高いインターナショナル・デビュタント・ボール英語版で、リチャード・ニクソンの娘トリシア・ニクソンデビュタントとして社交界に登場したとき、コックスの母アンはこの舞踏会の代表者をしており、エドワード・コックスは、この舞踏会において、彼女の民間人エスコート役を務めた[1][9]

1971年3月16日、コックスは当時大統領の娘となっていたトリシア・ニクソンと婚約した[9]。ふたりの結婚式は、同年6月12日に、ホワイトハウスローズ・ガーデン英語版で挙行された[10][11]。『ライフ』誌は、この結婚式を、「アメリカの王族のようなもの」の結婚 (a union 'akin to American royalty') と評した[12]。エドワードとトリシアのコックス夫妻には、クリストファー・ニクソン・コックスという息子がひとりいる[13]。コックス一家は、ニューヨーク州ロングアイランドに住んでいる[14]

コックスは、「貴族的なウォール街の弁護士 (a patrician Wall Street lawyer)」と 評されている[15]

政治活動

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コックスは、当時知事だったジョージ・パタキが勇退した場合に、2006年ニューヨーク州知事選挙に出馬するのではないかと噂されていた。結局パタキは再出馬せず勇退したが、コックスは知事選に出馬せず、同年のニューヨーク州における合衆国上院選挙 (2006 United States Senate election in New York) で民主党ヒラリー・クリントンへの対抗馬となることを模索した。しかし、パタキが、共和党内でコックスのライバルだった、ウエストチェスター郡の地方検事ジェニー・ ピロ英語版を上院議員選の候補者として推したのを受け、2005年10月14日に出馬断念を表明した[16]

2007年から2008年にかけて、コックスは、ジョン・マケインのニューヨーク州における大統領候補指名選挙運動を指揮した[17]

共和党ニューヨーク州委員会委員長(2009年–2019年)

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2009年9月30日の委員会において、コックスは共和党ニューヨーク州委員会の委員長に選出された[18]。委員長に選出された際、コックスは「今後の課題 (agenda for the future)」として7点を挙げた。

  1. 「フルタイムの委員長」となる
  2. 2009年の地方選挙に勝利する
  3. 州の党職員体制の再構築
  4. 州の党に対する全国的な「信頼の回復」
  5. 資金を集める
  6. 「投票用紙を上から下まで埋められるだけの候補者たち」を集める
  7. 2010年の選挙で州全域で勝利する[19]

2018年エリー郡の委員長ニック・ラングワージーが、州委員会委員長の選挙運動を始めた[20]2019年5月20日モンロー郡の委員長ビル・レイリッチ英語版が、ラングワージー支持を表明したのを受け、コックスは次期の州委員長選挙に出馬しないことを表明し[21]、『デモクラット・アンド・クロニクル (Democrat and Chronicle)』紙は、ラングワージーが次期委員長と「なることに落ち着いた (poised to become)」と報じた[22]。コックスは発表した声明で、「ニューヨーク州委員会 (NYGOP) 委員長を務めた過去10年間は、私の人生の中でも最も報いの多い時期であり、私は今後も、ここニューヨーク州で、より多くの共和党員が選挙で勝利することを積極的に手助けしてきます」と述べた。さらにコックスは、ドナルド・トランプ大統領の再選キャンペーンにも加わるとした[23]2019年7月1日、退任するコックスに代わって、ラングワージーが正式にニューヨーク州委員会の委員長に指名された[24]

脚注

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  1. ^ a b The Making of the President's Daughter”. Rolling Stone. 2020年2月11日閲覧。
  2. ^ The New York Times, April 16, 1965
  3. ^ Times, RAY LYNCH, Staff Writer This report was supplemented with information from The New York. “HOWARD COX, 76, PROMINENT LAWYER”. Sun-Sentinel.com. 2020年2月11日閲覧。
  4. ^ Hoffman, Jan (1999年7月22日). “PUBLIC LIVES; Steady Eddie Cox, the Discreet Son-in-Law”. 2020年2月11日閲覧。
  5. ^ Ed Cox to speak at GOP 'meet the candidates' event”. The Saratogian. 2020年2月11日閲覧。
  6. ^ “The Groom: Ed's suitable consort”. Boca Raton News: p. 7. (11 June 1971). https://news.google.com/newspapers?nid=1291&dat=19710611&id=8vNTAAAAIBAJ&sjid=powDAAAAIBAJ&pg=5545,4054884&hl=en 
  7. ^ State GOP chair to attend Candidates night”. The Record. 2020年2月11日閲覧。
  8. ^ Member Profile: Mr. Edward F. Cox”. Republican National Lawyers Association. 2016年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月18日閲覧。
  9. ^ a b Robert Mcg. Thomas Jr. (1971年3月17日). “Couple in the News”. New York Times. 2020年2月11日閲覧。
  10. ^ 1971 Year in Review: Supreme Court and School Busing”. United Press International, Inc.. 2020年2月10日閲覧。
  11. ^ Breidenbach, Michelle (2014年9月10日). “Nixon son-in-law Ed Cox on the difference between Watergate and today's opponent bugging scandal”. syracuse.com. 2020年2月11日閲覧。
  12. ^ Ed Cox and the Republican Civil War”. Observer (2011年4月12日). 2020年2月11日閲覧。
  13. ^ Callahan, Maureen (2010−05−16). “Nixon grandson Chris Cox scandalizes Long Island society”. New York Post. 2020年2月11日閲覧。
  14. ^ Herald, JIM ECKSTROM Olean Times. “A change for New York GOP?”. Olean Times Herald. 2020年2月11日閲覧。
  15. ^ Karlin, Rick (2017年1月12日). “GOP chair: Cuomo has been on a 'magical media tour'”. Times Union. 2020年2月11日閲覧。
  16. ^ Hernandez, Raymond; Cooper, Michael (2005年10月15日). “Pirro's Path to Republican Nomination Is Clearer”. New York Times. オリジナルの2014年1月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140116205258/http://www.nytimes.com/2005/10/15/nyregion/metrocampaigns/15pirro.html 2008年12月19日閲覧。 
  17. ^ McCain advisers quit Chris Cox campaign - Maggie Haberman - POLITICO.com”. www.politico.com. 2020年2月11日閲覧。
  18. ^ Hakim, Danny (2009年9月29日). “For Nixon In-Law, G.O.P. Post and a Giuliani Clash”. New York Times. オリジナルの2014年7月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140703022239/http://www.nytimes.com/2009/09/29/nyregion/29cox.html?th&emc=th 2009年10月31日閲覧。 
  19. ^ Freedlander, David (2010年4月14日). “Ed Cox and the Republican Restoration”. Capitol News. p. 17. 2010年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月5日閲覧。
  20. ^ Langworthy ramps up campaign to become state GOP leader”. Buffalo News (2019年3月25日). 2020年2月11日閲覧。
  21. ^ How Nick Langworthy outmaneuvered Ed Cox to lead state GOP”. Buffalo News (2019年5月20日). 2020年2月11日閲覧。
  22. ^ Nick Langworthy poised to become new New York GOP chair”. Rochester Democrat and Chronicle. 2020年2月11日閲覧。
  23. ^ NY GOP Chair Ed Cox Stepping Down”. www.wamc.org. 2020年2月11日閲覧。
  24. ^ Klepper, David (2019年7月1日). “New York GOP Taps New Leader as Party Looks to Bounce Back”. U.S. News & World Report. https://www.usnews.com/news/best-states/new-york/articles/2019-07-01/new-york-gop-to-tap-new-leader-as-party-looks-to-bounce-back 2019年7月1日閲覧。 

外部リンク

[編集]
党職
先代
ジョゼフ・モンデロ
共和党ニューヨーク州委員会委員長
2009年–2019年
次代
ニック・ラングワージー