エリック・フランク・ラッセル
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エリック・フランク・ラッセル(Eric Frank Russell、1905年[1][2]1月6日 - 1978年[3]2月28日)は、イギリスのSF作家。
略歴
[編集]サリー州サンドハーストで[1]軍人の息子として[2]生まれる。 理工系の教育を受け、エンジニアとなった[1][2]。 1936年からSFを書き始め[1]、1937年にアメリカの「アスタウンディング・ストーリーズ」誌からデビュー[1][2]。 それ以後もイギリスよりは寧ろアメリカのSF雑誌へ寄稿したためか、アメリカナイズされた、軽妙で娯楽的な作風で知られる[1][2][3]。
ラッセルは、怪奇現象研究者であり、また怪奇現象研究家チャールズ・フォートの研究者としても高名だった[4]。
ラッセルの処女長編にして代表作である「人類家畜テーマ」の古典『超生命ヴァイトン』(Sinister Barrier)はチャールズ・フォートの影響を受けた作品である[2][4]。
短編を得意とし、1955年「ちんぷんかんぷん」(Allamagoosa)でヒューゴー賞短編小説部門を受賞[3]。
作品リスト
[編集]長編
[編集]- 『超生命ヴァイトン』(Sinister Barrier(1943)、矢野徹訳、早川書房) 1964
- Dreadfull Sanctuary(1951) - 未訳
- 『宇宙の監視』(Sentinels from Space(1953)、島岡潤平訳、早川書房) 1967
- 『金星の尖兵』(Three to Conquer(1955)、井上一夫訳、東京創元社) 1965
- 『特務指令<ワスプ>』(Wasp(1957)、伊藤哲訳、早川書房) 1968
- 『大いなる爆発』(The Great Explosion(1962)、岡部宏之訳、早川書房) 1968
- 『自動洗脳装置』(With a Strange Device(1964)、大谷圭二訳、東京創元社) 1970
短編集
[編集]- 『宇宙の深淵より』(Deep Space(1954)、岡部宏之訳、早川書房) 1968
- 「証言」 The Witness
- 「最後の爆発」 Last Blast
- 「人間やろう」 Homo Saps
- 「内気な虎」 The Timid Tiger
- 「虹の彼方」 Rainbow's End (Afternoon of a Fahn)
- 「すこしの油」 A Little Oil
- 「不定種族」 The Undecided
- 「第二創世記」 Second Genesis
- 『メカニストリア』(Men, Martians and Machines(1956)、深町眞理子訳、早川書房) 1969
- 「非常パイロット」 Jay Score
- 「メカニストリア」 Mechanistria
- 「共生」 Symbiotica
- 「催眠惑星」 Mesmerica
- 『宇宙のウィリーズ』(永井淳訳、東京創元社) 1968 - 『The Space Willies(Next of Kin)』と『Six Worlds Yonder』の日本版合本
- 『宇宙のウィリーズ』(The Space Willies(Next of Kin))
- 『遥かなる六つの星』 Six Worlds Yonder
- 「ウェイタビッツ」 The Waitabits
- 「地球の絆」 Tieline
- 「極秘指令」 Top Secret
- 「二番煎じ」 Nothing New
- 「完全犯罪」 Into Your Tent I'll Creep
- 「ディアボロジック」 Diabologic
- Far Stars(1961) - 未訳
- Dark Tides(1962) - 未訳
- 『わたしは“無”』(Somewhere a Voice(1965)、伊藤哲訳、東京創元社) 1975
- 「どこかで声が…」 Somewhere a Voice
- 「U-ターン」 U-Turn
- 「忘却の椅子」 Seat of Oblivion
- 「場違いな存在」 Displaced Person
- 「ディア・デビル」 Dear Devil
- 「わたしは”無”」 I Am Nothing
- 『パニック・ボタン』(The Timeless Ones and Other Stories、峯岸久訳、東京創元社) 1978 - 日本オリジナル短編集
- 「追伸」 P.S.
- 「さあ息を吸って」 Now Inhale
- 「時を持たぬ者」 The Timeless Ones
- 「証人」 The Witness
- 「パニック・ボタン」 Panic Button
- 「根気仕事」 Legwork
ノンフィクション
[編集]- 『世界怪奇物語』(Great World Mysteries(1957)、庄司浅水訳、三笠書房) 1960
- The Rabble Rouser(1963) - 未訳
出典
[編集]- ^ a b c d e f 『わたしは“無”』(1975年初版)巻末「訳者あとがき」(伊藤哲)
- ^ a b c d e f 『金星の尖兵』(1967年4版)巻末「ノート」(厚木淳)
- ^ a b c 『パニック・ボタン』(1978年初版)巻末「訳者あとがき」(峯岸久)
- ^ a b 『超生命ヴァイトン』解説(福島正実)
外部リンク
[編集]- 翻訳作品集成 > エリック・フランク・ラッセル(Eric Frank Russel) - 日本語訳された作品の書誌情報