エルツ山地
エルツ山地 | |
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英語:Ore Mountains ドイツ語:Erzgebirge チェコ語:Krušné hory | |
最高地点 | |
山頂 | クリーノベツ山 |
標高 | 1,244 m (4,081 ft) |
座標 | 北緯50度23分46秒 東経12度58分04秒 / 北緯50.39611度 東経12.96778度 |
地形 | |
国 | チェコ共和国のドイツとの国境周辺 |
州/地方 | カルロヴィ・ヴァリ州、ウースチー州(チェコ)、ザクセン (ドイツ) |
山脈座標 | 北緯50度35分 東経13度00分 / 北緯50.583度 東経13.000度座標: 北緯50度35分 東経13度00分 / 北緯50.583度 東経13.000度 |
地質 | |
造山運動 | バリスカン造山運動 |
岩石の年代 | 古生代 |
岩石の種類 | 堆積岩、変成岩、火成岩 |
プロジェクト 山 | |
エルツ山地(エルツさんち、ドイツ語: Erzgebirge、チェコ語: Krušné hory)は、ドイツとチェコの国境線となっている山地である。ドイツ語で Erz は「鉱石」を、チェコ語で krušnéは「鉱石の」を表わす。
青銅器時代から鉱石を産出し、1168年にフライベルク付近で銀鉱が発見されて以来、ヨーロッパ有数の銀鉱山として地域社会を発展させた。銀の他、錫、鉛、鉄、コバルト、ビスマス、ウラン、ニッケル、石灰、カオリン、石炭なども採掘され、操業は1968年まで続いた[1]。
2019年に、『エルツ山地鉱業地域』としてUNESCO世界遺産に登録された[2]。
地理
[編集]概ね東北東から西南西方向に伸びた山地であり、西端はテューリンガーヴァルト(Thüringer Wald)及びベーマーヴァルト(Böhmer Wald)と交差している。最高所はクリーノベツ山の標高1,244m、東へ行くにつれ標高は低くなっており、エルベ川の峡谷が山地を横断している。
山地にHamatocaulis vernicosus、ヒメツルスゲ、ナガバノモウセンゴケなどの生える湿地やPinus rotundataなどのマツのクルムホルツが多く、クロライチョウ、ヨーロッパオオライチョウ、エゾライチョウなどのライチョウ類が生息している。チェコ側のエルツ山地にある河川、養魚池、貯水池などの水域と高層湿原、泥炭地、フェンは2005年にラムサール条約登録地となった[3]。
特産
[編集]くるみ割り人形をはじめ、数多くの独特で精巧な木材芸術で有名。
冬季はレジャー・クロスカントリースキーで賑わうアルテンベルク(Altenberg)や、エルツ山地木材芸術博物館があり、東エルツ山地では最も高いシュヴァルツェン山(Schwarzenberg)を抱えるザイフェン(Seiffen)など、観光要素も豊富である。
交通
[編集]周りが山で鎖されているため、交通の便が悪く、自動車が唯一の移動手段となっている市町村が多い。
ユネスコ世界遺産
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英名 | Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region | ||
仏名 | Région minière Erzgebirge/Krušnohoří | ||
面積 |
6,766.057 ha (緩衝地帯 13,017.791 ha) | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
文化区分 | 遺跡(文化的景観) | ||
登録基準 | (2), (3), (4) | ||
登録年 | 2019年(第43回世界遺産委員会) | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
使用方法・表示 |
2019年に エルツ山地鉱業地域(Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region)として、22か所の鉱山と関連施設が登録された。[2]
登録基準
[編集]この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
構成資産
[編集]出典
[編集]- ^ ドイツの世界遺産 新たに2件(PR TIMES、ドイツ観光局)
- ^ a b “Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2019年7月8日閲覧。
- ^ “Krušnohorská rašeliniště | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2007年1月1日). 2023年4月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 観光の国ドイツ - 地方 - エルツ山地Erzgebirge - 銀の宝と緑の地 - ウェイバックマシン(2008年12月9日アーカイブ分)
- 『エルツ山地』 - コトバンク
- 『エルツ山脈』 - コトバンク
- 『エルツ[山脈]』 - コトバンク
- Entstehung des Erzgebirges
- Montane Kulturlandschaft Erzgebirge/Krušnohoři
- Erzgebirge
- Kammweg Erzgebirge-Vogtland – Dem Himmel so nah
- フライベルク工科大学コレクション Freiberg mining academy 鉱物たちの庭
- エルツ山地 おもちゃ作りの故郷の知られざる物語
- 「エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域」が世界遺産に新登録(ドイツ・チェコ)| 地球の歩き方 ニュース&レポート
- Ore Mountains | mountain range, Europe | Britannica
- Ore mountains
- Berühmte Persönlichkeiten aus dem Westerzgebirge