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ヴィースの巡礼教会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世界遺産 ヴィースの巡礼教会
ドイツ
ヴィースの巡礼教会
ヴィースの巡礼教会
英名 Pilgrimage Church of Wies
仏名 Église de pèlerinage de Wies
登録区分 文化遺産
登録基準 (1), (3)
登録年 1983年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
ヴィースの巡礼教会の位置
使用方法表示

ヴィースの巡礼教会(Wieskirche)はドイツバイエルン州南部、ヴィース(行政上はシュタインガーデン)にあるキリスト教教会1745年から1754年にかけてヨハン・バプティストとドミニクス・ツィンマーマンによって建てられた。内装のロココ装飾によって著名である。シュタインガーデンはフュッセンの近郊に位置する自治体。

概要

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1738年、ある農家の夫人がシュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭打たれるキリスト」の木像をもらい受けたところ、6月14日このキリストの像が涙を流したという。教会ではこれを奇跡とは認定しなかったが、この噂は「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、巡礼者が農家に集まるようになった。1740年には牧草地の小さな礼拝堂に移したが、巡礼者は増える一方であった。そこでシュタインガーデン修道院が先頭に立ち、一般からの浄財を募るなどして建設資金を捻出し、1746年から建造されたのがこの教会である。1754年に献堂式が行われ、最終的に完成したのは1757年であった。設計はドイツ・ロココの完成者として名高いドミニクス・ツィンマーマンで、それまでにも数多くの建築を手がけていたが、この教会には特別な愛情と情熱を傾け、完成後もこの教会から離れることを嫌い、すぐ近くに居を移し、亡くなるまでこの教会を見守り続けた。

外観は牧場の中に建つ、非常に質素な教会だが、ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と言われており、特にその天井画は「天から降ってきた宝石」とも讃えられている。ロマンティック街道ドイツ・アルペン街道の観光スポットの一つとなっている。

1983年ユネスコ世界遺産に登録された。

中央下が旧礼拝堂。右奥が1757年に完成した教会。

登録基準

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この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

交通

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ヴィース教会はフュッセンとオーバーアマガウを結ぶロマンティック街道から少しそれた所にある。公共交通機関は一日数本のバスのみ。なお、ドイツ全土のバスの時刻はドイツ鉄道のホームページから検索可能である。

外部リンク

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座標: 北緯47度41分00秒 東経10度54分00秒 / 北緯47.68333度 東経10.90000度 / 47.68333; 10.90000