オノサト・トシノブ美術館
オノサト・トシノブ美術館 | |
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施設情報 | |
正式名称 | オノサト・トシノブ美術館 |
館長 | 小野里六丸 |
開館 | 1992年(平成4年)11月 |
所在地 |
〒376-0601 群馬県桐生市梅田町一丁目182-4 |
位置 | 北緯36度26分5.74秒 東経139度21分29.17秒 / 北緯36.4349278度 東経139.3581028度座標: 北緯36度26分5.74秒 東経139度21分29.17秒 / 北緯36.4349278度 東経139.3581028度 |
最寄駅 | 桐生駅・西桐生駅・新桐生駅 |
プロジェクト:GLAM |
オノサト・トシノブ美術館(オノサト・トシノブびじゅつかん)は、群馬県桐生市梅田町一丁目にある私立美術館である。
1992年(平成4年)11月開館。オノサト・トシノブの油彩画・版画など約1000点を収蔵し、約30点を展示している。2001年(平成13年)7月から休館していたが、2024年(令和6年)7月に再開した[1]。
概要
[編集]抽象絵画の先駆者と呼ばれ、桐生市にアトリエを構えた画家のオノサト・トシノブの作品を展示した個人美術館である。2階建ての館内には、1階に大型作品や初期の静物画・風景画が展示、2階に星シリーズや円形カンバスの小型作品群が展示されている(2024年(令和6年)7月時点)。2階のカフェからは、桐生城(柄杓山城)があった城山(柄杓山)など桐生市梅田町の山並みを望むことができる。
美術館は旧群馬県立桐生女子高等学校(2021年(令和3年)に群馬県立桐生高等学校と統合)の北隣にあり、桐生駅北口からおりひめバス梅田線で約10分である。美術館の東には桐生川と大堰用水が流れ、旧女子高周辺が桐生氏時代の旧城下町にあたり、桐生川上流域の梅田町の渓谷林は新緑・紅葉の名所として知られる。
- 開館日:金・土・日曜日
- 開館時間:午前11時 - 午後5時
- 入館料:大人800円、大高生600円、中学生以下500円
- 駐車場:なし
沿革
[編集]オノサト・トシノブの妻で画家のオノサト・トモコを館長として、1992年(平成4年)11月、桐生市梅田町に開館した。トモコ館長の死去後は長男の小野里六丸が館長を継いだ。定期的に各年代展などの企画展が開催されたが、入館者数の低迷などにより、2001年(平成13年)7月から長期休館となっていた。
オノサト美術館の設立前の1989年(平成元年)4月、桐生市小曽根町に大川美術館が開館しており、1993年(平成5年)に「円の生命力 オノサト・トシノブ展」が開催された。
オノサト美術館の休館中、大川美術館では、2005年(平成17年)に「織都・桐生に生きた抽象画家 オノサト・トシノブ展」が、2012年(平成24年)に「生誕100年 オノサト・トシノブ」展が、2022年(令和4年)に「生誕110年 みんなのオノサト・トシノブ展 ベタ丸と色彩の無限のフィールド」が開催されている。
大川美術館の企画展の開催にあたって桐生市内の作品・資料調査が行われたことで、オノサト美術館の再開を支援する活動が広がり、2024年(令和6年)7月19日の再開が実現した[2][3]。
企画展
[編集]開館から休館までの約8年8か月の間に約30回の企画展が開催された[4]。
- 1993年(平成5年)- 円の軌跡展、円の開花展、円の進化展、オノサト・トシノブの世界展
- 1994年(平成6年)- 円と実在展、70年代展、円の未来展
- 1995年(平成7年)- 抽象への道展、抽象への道Ⅱ展、50年代展、現代の万華鏡展
- 1996年(平成8年)- 星シリーズ展、実在への飛翔展、60年代展
- 1997年(平成9年)- 水彩画特集、版画原画展、70年代展
- 1998年(平成10年)- デッサン展、50年代展、版画展、抽象への始動展
- 1999年(平成11年)- 80年代展、風景と静物画展、1970年代展
- 2000年(平成12年)- 実在への飛翔展、オノサト・トシノブの世界、円の軌跡展、水彩画展
- 2001年(平成13年)- オノサト・トシノブの世界、円の進化展、1980年代展
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『ふるさと今昔 桐生』(あかぎ出版)1986年(昭和61年)
- 『生誕110年 みんなのオノサト・トシノブ展 ベタ丸と色彩の無限のフィールド』(「オノサト・トシノブと戦後桐生の美術に関する研究」成果報告書、大川美術館)2022年(令和4年)