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桐生駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
桐生駅
北口(2023年4月)
きりゅう
Kiryū
地図上は西桐生駅
所在地 群馬県桐生市末広町11-1
北緯36度24分40秒 東経139度19分59秒 / 北緯36.41111度 東経139.33306度 / 36.41111; 139.33306座標: 北緯36度24分40秒 東経139度19分59秒 / 北緯36.41111度 東経139.33306度 / 36.41111; 139.33306
所属事業者
電報略号 キリ
駅構造 高架駅[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
(JR東日本)3,416人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1888年明治21年)11月15日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 両毛線(JR東日本)
キロ程 52.9 km(小山起点)
小俣 (5.6 km)
(4.0 km) 岩宿[* 1]
所属路線 わたらせ渓谷線(わたらせ渓谷鐵道)
駅番号 WK01
キロ程 0.0 km(桐生起点)
(1.9 km) 下新田 WK02
乗換 西桐生駅上毛電気鉄道上毛線
備考
  1. ^ この間に下新田信号場あり(当駅から1.7 km先)。
テンプレートを表示
南口(2021年11月)

桐生駅(きりゅうえき)は、群馬県桐生市末広町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・わたらせ渓谷鐵道[1]

概要

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JR東日本の両毛線わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線が乗り入れ、接続駅となっている[1]。JR・わたらせ渓谷鐵道の共同使用駅(管轄はJR東日本)である[1]。このうちわたらせ渓谷鐵道にのみWK01駅番号が設定されている。群馬県内のJRの駅としては最東端に位置している。

わたらせ渓谷線はかつて足尾線と称し、両毛線とともに日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、当駅は国鉄(→JR東日本)の単独駅であった。しかし、足尾線は第2次特定地方交通線に指定されたため、国鉄分割民営化の2年後の1989年平成元年)3月にわたらせ渓谷鐵道に転換され、当駅はJR東日本とわたらせ渓谷鐵道の共同使用駅となった。

歴史

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駅構造

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島式ホーム2面4線の列車交換可能な高架駅である[1]直営駅かつ管理駅であり、岩宿駅国定駅を管理する。

自動券売機(多機能券売機[2]話せる指定席券売機[2]も含む)・自動改札機自動精算機エレベーターエスカレーターが設置されている。わたらせ渓谷鐵道線の乗車券は、JRの自動券売機にて購入する。

Suicaは両毛線に乗車する場合に限って利用が可能である。よって、わたらせ渓谷鐵道ではSuicaは利用できない(改札入場前に券売機で普通乗車券に換えた場合を除く)。万が一、Suicaで入場し乗車した場合は下車駅または車内で現金精算及び後でSuica対応駅で出場処理が必要となる。両毛線とわたらせ渓谷鐵道を改札を出ずにSuicaで直接乗り換えるときは、1番線ホームに設置してある簡易Suica改札機にタッチして乗り換える必要がある。

駅構内に桐生観光物産館「わたらせ」、桐生市民活動推進センター「ゆい」がある[1]。「ゆい」ではレンタサイクルの受付[1]と、わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車整理券の販売を行う。2021年4月1日には、駅構内店舗「桐生そば」を改装の上、駅ナカシェアショップ「オーライ(All right)」がオープンしている[10]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 わたらせ渓谷線 - 大間々足尾間藤方面  
2 両毛線 下り 足利栃木小山方面[11] 一部列車は1・4番線
3・4 上り 伊勢崎前橋高崎方面[11]  

(出典:JR東日本:駅構内図

当駅の旅客案内では、わたらせ渓谷線のラインカラーを灰色で表現している。

両毛線で停車列車が主に使用するのは2・3番線(主本線)である。4番線は主として高崎方面の折り返し当駅始発の列車が使用するが、一部は3番線から発車する。小山方面への下り列車は一部の当駅始発の列車が1・4番線を使う程度で、大半が2番線から発車する。

両毛線は1時間に1 - 2本程度(ラッシュ時間帯は3本)の運転である。わたらせ渓谷線は朝6時台から夜21時台まで1時間に1本の運転である。

両毛線の当駅止まりの列車が、当駅始発の列車に接続する場合がある。小山発当駅止まりの区間便は3番線に到着し、向かいの4番線に停車している当駅始発高崎行き列車と対面乗り換えとなるが、高崎発当駅止まりの区間便は4番線に到着するため、2番線停車の当駅始発小山行き列車との乗り換えには階段を渡る必要がある。

配線図

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桐生・大間々地区における鉄道路線の位置関係と配線
桐生・大間々地区における鉄道路線の位置関係と配線
凡例
出典:[12]


駅弁

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かつては駅構内の「吉川屋食堂弁当部」が調製した駅弁が発売されており、桶形の容器を使用していたちらし寿司タイプの「上州名物・八木節弁当」が名物として鉄道ファンや旅行者などから人気を博していたが、調製元が1998年平成10年)に駅弁販売から撤退したため駅での発売を終了している。なお、「吉川屋食堂」は駅弁販売の撤退後も近隣の店舗で弁当の調製を続けており、一部の駅弁のみ店舗での直接購入が可能であったが、その店舗自体も2010年(平成22年)頃に閉店・廃業したため購入不可能となった。

  • 幕の内弁当
  • 上州名物・八木節弁当
  • とんかつ弁当
  • 焼肉弁当
  • すき焼き弁当

駅弁撤退後は吉川屋の流れを組む立ち食いそば屋「(有)桐生駅そば」が営業していたが、2018年(平成30年)に閉店した。

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員3,416人である[JR 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 4,587 [JR 2]
2001年(平成13年) 4,334 [JR 3]
2002年(平成14年) 4,216 [JR 4]
2003年(平成15年) 4,124 [JR 5]
2004年(平成16年) 3,968 [JR 6]
2005年(平成17年) 3,841 [JR 7]
2006年(平成18年) 3,714 [JR 8]
2007年(平成19年) 3,651 [JR 9]
2008年(平成20年) 3,739 [JR 10]
2009年(平成21年) 3,690 [JR 11]
2010年(平成22年) 3,681 [JR 12]
2011年(平成23年) 3,717 [JR 13]
2012年(平成24年) 3,845 [JR 14]
2013年(平成25年) 3,920 [JR 15]
2014年(平成26年) 3,867 [JR 16]
2015年(平成27年) 3,959 [JR 17]
2016年(平成28年) 3,955 [JR 18]
2017年(平成29年) 3,954 [JR 19]
2018年(平成30年) 3,880 [JR 20]
2019年(令和元年) 3,749 [JR 21]
2020年(令和02年) 2,848 [JR 22]
2021年(令和03年) 3,193 [JR 23]
2022年(令和04年) 3,329 [JR 24]
2023年(令和05年) 3,416 [JR 1]

駅周辺

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群馬大学理工学部の最寄駅であり、北口から大学方面行きのバスが出ている。北口側にある桐生大学附属中学校・桐生第一高等学校や、南口側にある樹徳中学校・高等学校群馬県立桐生高等学校桐生市立商業高等学校は、駅から800メートル圏内にあり、徒歩約10分から15分ほどの距離である。朝夕の通勤通学時間帯には学生・生徒が多く利用しているため、学生の帰宅時間帯には、駅員がホームに立つことがある。

北口

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北口の駅前ロータリー(2023年4月)

桐生駅開業当初からの出入口である。北口広場には、糸車を模した八木節が流れるからくり時計がある。上毛電気鉄道上毛線西桐生駅は、桐生駅前から山手通りを300メートルほど北に進んだ地点にある。桐生駅と西桐生駅の東側一帯が桐生市の中心商業地であり、末広町通り新川橋通り本町通りを中心として服飾専門店や飲食店が集積している。

南口

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南口の駅前ロータリー(2012年11月)

1967年昭和42年)に開設された。南口広場には、噴水カリヨンがある。1965年(昭和40年)に桐生市役所が永楽町から織姫町に移転して以来、新川橋通りの沿線を中心として業務街・官庁街が形成されている。東武桐生線新桐生駅は、桐生駅の2.5キロメートル南方、渡良瀬川南西岸の広沢町にあり、桐生駅と新桐生駅はおりひめバスの中央幹線・広沢線の各系統によって連絡している。

バス路線

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北口発着

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運行会社 系統・行先 備考
おりひめバス
桐生朝日自動車
中央幹線:旧女子高前
梅田線:梅田ふるさとセンター前/二渡神社前
川内線:吹上
広沢線:ユートピア広沢
境野線:ユートピア広沢
菱線:桐生駅北口(桐陽台・城の岡循環)
相生線:さくらもーる
中央幹線:新桐生駅/東邦病院

南口発着

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運行会社 系統・行先 備考
関東自動車千葉交通 サルビア号成田空港
日本中央バス東京空港交通 桐生 - 羽田空港線羽田空港
日本中央バス シルクライナー大阪OCAT 夜行
仙台ライナー仙台駅

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
両毛線
小俣駅 - 桐生駅 -(下新田信号場)- 岩宿駅
1987年(昭和62年)までは小俣駅との間に東桐生駅が設置されていた。
わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷線
桐生駅 (WK01) - (下新田信号場) - 下新田駅 (WK02)

脚注

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記事本文

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『週刊 JR全駅・全車両基地』 12号 大宮駅・野辺山駅・川原湯温泉駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月28日、22頁。 
  2. ^ a b c d e 駅の情報(桐生駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e 石野 1998, p. 460.
  4. ^ a b c 石野 1998, p. 462.
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、75頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  6. ^ 広報きりゅう 昭和58年(1983年)10月15日号、2-3頁。
  7. ^ 広報きりゅう 昭和60年(1985年)10月1日号、8-9頁。
  8. ^ 広報きりゅう 昭和60年(1985年)11月1日号、2-3頁。
  9. ^ “上毛高原など3カ所「びゅうプラザ」閉鎖 JR東日本高崎支社” 朝日新聞 (朝日新聞社): 地方版/群馬 (1998年10月3日 朝刊)
  10. ^ エキナカシェアショップ「オーライ(All right)」 JR桐生駅構内に4月1日(木)オープン!』(PDF)(プレスリリース)きりゅう市民活動推進ネットワーク、東日本旅客鉄道高崎支社、2021年3月15日。オリジナルの2021年3月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210315075120/https://www.jreast.co.jp/press/2020/takasaki/20210315_ta01.pdf2021年3月15日閲覧 
  11. ^ a b 駅構内図(桐生駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年11月24日閲覧。
  12. ^ 川島令三、『東北ライン 全線・全駅・全配線 第1巻 両毛エリア』、pp.50-55、 講談社、2014年7月、ISBN 978-4062951685

利用状況

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JR東日本

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  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月21日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月5日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。

参考文献

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  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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