オールド・ソック
『オールド・ソック』 | ||||
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エリック・クラプトン の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック、ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ブッシュブランチ・レコード | |||
プロデュース | エリック・クラプトン、ドイル・ブラムホールII、ジャスティン・スタンレー、サイモン・クライミー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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エリック・クラプトン アルバム 年表 | ||||
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『オールド・ソック』(英語: Old Sock)は、エリック・クラプトンが2013年に発表したカバー・アルバム。
背景
[編集]クラプトン自身が設立したインディーズ・レーベル「ブッシュブランチ・レコード」からの第1弾アルバムに当たり[19]、アメリカ盤はサーフドッグ・レコード、ヨーロッパ盤はポリドール・レコードを通じて発売された。なお、サーフドッグから1,000組限定で発売されたデラックス・エディション盤には、ピーター・トッシュのカバー「No Sympathy」が追加された全13曲入りのメモリースティックが付属している[20]。
収録曲のうち「ゴッタ・ゲット・オーヴァー」と「エヴリ・リトル・シング」は新曲で、本作のプロデューサー・チームのうちドイル・ブラムホールIIとジャスティン・スタンレー、それにスタンレーの妻ニッカ・コスタが書き下ろした[21]。本作にはクラプトンと共にブラインド・フェイスで活動したスティーヴ・ウィンウッド、「アフター・ミッドナイト」や「コカイン」といったクラプトンのヒット曲の作者J・J・ケイル、アルバム『キス・オン・ザ・ボトム』でクラプトンと共演したポール・マッカートニーを含む著名なゲスト・ミュージシャンが起用された[22]。
反響
[編集]アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で7位、『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートで1位に達した[2]。また、「エヴリ・リトル・シング」は『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートで26位を記録した[2]。
ドイツでは13週アルバム・チャート入りし、最高5位を記録するヒットとなった[1]。
評価
[編集]Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「サウンドは清廉で、選曲は歴史教育を推進するかのように熟慮されている」と評している[19]。また、Will Hermesは『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中3点を付け「年代物のフォーク、ブルース、カントリー、レゲエ、ガーシュウィンやカーンといったアメリカン・ソングブックに、彼のバンドによる新曲を追加した選曲は、期待に満ちている」と評している[23]。一方、Paul Mardlesは『オブザーバー』紙のレビューで5点満点中1点を付け、ゲイリー・ムーアのカバー「スティル・ゴット・ザ・ブルース」を除けば「パブの奥の部屋で聴くよりはスリリングという程度」と批判している[24]。
収録曲
[編集]- 遠い道のり - "Further on Down the Road" (Taj Mahal, Jesse E. Davis) – 5:44
- オリジナルはタジ・マハールのアルバム『ジャイアント・ステップ/ディ・オール・フォークス・アット・ホーム』(1969年)に収録。
- エンジェル - "Angel" (J.J. Cale) – 3:54
- J・J・ケイルの未発表曲のカバー。
- 丘に住む人 - "The Folks Who Live on the Hill" (Oscar Hammerstein II, Jerome Kern) – 3:46
- 1937年の映画『たくましき男』が初出。
- ゴッタ・ゲット・オーヴァー - "Gotta Get Over" (Doyle Bramhall II, Justin Stanley, Nikka Costa) – 4:37
- 新曲。
- 井戸が枯れるまで - "Till Your Well Runs Dry" (Peter Tosh) – 4:42
- オリジナルはピーター・トッシュのアルバム『解禁せよ』(1976年)に収録。
- オール・オブ・ミー - "All of Me" (Gerald Marks, Seymour Simons) – 3:22
- 1931年に作曲されたジャズ・スタンダード。
- 空しき人生 - "Born to Lose" (Ted Daffan) – 4:03
- Ted Daffanが1942年に初録音した曲。
- スティル・ゴット・ザ・ブルース - "Still Got the Blues" (Gary Moore) – 5:54
- オリジナルはゲイリー・ムーアのアルバム『スティル・ゴット・ザ・ブルーズ』(1990年)に収録。
- グッドナイト・アイリーン - "Goodnight Irene" (Huddie Ledbetter, John Lomax) – 4:23
- レッドベリーが1933年に初録音した曲。
- ユア・ワン・アンド・オンリー・マン - "Your One and Only Man" (Otis Redding) – 4:30
- オリジナルはオーティス・レディングのアルバム『ソウル・バラードを歌う』(1965年)に収録。
- エヴリ・リトル・シング - "Every Little Thing" (D. Bramhall II, J. Stanley, N. Costa) – 4:34
- 新曲。
- わが恋はここに - "Our Love Is Here to Stay" (George Gershwin, Ira Gershwin) – 4:12
- 1938年の映画『華麗なるミュージカル』が初出。
レコーディング・メンバー
[編集]- エリック・クラプトン - ボーカル、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、12弦ギター、ドブロ・ギター、マンドリン
- タジ・マハール - ハーモニカ、バンジョー(on #1)
- J・J・ケイル - ギター、ボーカル(on #2)
- チャカ・カーン - ボーカル(on #4)
- ポール・マッカートニー - アップライト・ベース、ボーカル(on #6)
- スティーヴ・ウィンウッド - ハモンドオルガン(on #8)
- グレッグ・リース - ペダル・スティール、マンドリン
- クリス・ステイントン - クラビネット、エレクトリックピアノ、ハモンドオルガン
- ウォルト・リッチモンド - アップライト・ピアノ、キーボード
- ティム・カーモン - ハモンドオルガン、コード・オルガン
- マット・ローリングス - キーボード
- ジャスティン・スタンレー - クラビネット、メロトロン、ドラムス
- サイモン・クライミー - ピアノ、パーカッション
- ウィリー・ウィークス - エレクトリックベース、アップライト・ベース
- スティーヴ・ガッド - ドラムス
- ジム・ケルトナー - ドラムス
- エイブラハム・ラボリエル・ジュニア - ドラムス
- ヘンリー・スピネッティ - ドラムス
- マット・チェンバレン - ドラムス
- フランク・マロッコ - アコーディオン
- ゲイブ・ウィッチャー - フィドル
- ジョセフ・サブレット - テナー・サクソフォーン
- スティーヴン・カプカ - バリトン・サクソフォーン
- ニコラス・レイン - トロンボーン
- サル・クラッチオロ - トランペット
- シャロン・ホワイト - バックグラウンド・ボーカル
- ミシェル・ジョン - バックグラウンド・ボーカル
- ジュリー・クラプトン - ゲスト・ボーカル
- ソフィー・クラプトン - ゲスト・ボーカル
- ニッカ・コスタ - ゲスト・ボーカル
- ウェンディ・モートン - ゲスト・ボーカル
- リサ・ヴォーン - ゲスト・ボーカル
- ニック・イングマン - ストリングス・アレンジ
脚注・出典
[編集]- ^ a b Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b c d “Eric Clapton - Awards”. AllMusic. 2016年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月9日閲覧。
- ^ Eric Clapton - Old Sock - austriancharts.at
- ^ Eric Clapton - Old Sock - dutchcharts.nl
- ^ norwegiancharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ danishcharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ italiancharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ Eric Clapton - Old Sock - hitparade.ch
- ^ spanishcharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ charts.org.nz - Eric Clapton - Old Sock
- ^ ultratop.be - Eric Clapton - Old Sock
- ^ ERIC CLAPTON | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ swedishcharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ ORICON STYLE
- ^ ultratop.be - Eric Clapton - Old Sock
- ^ finnishcharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ lescharts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ australian-charts.com - Eric Clapton - Old Sock
- ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Old Sock - Eric Clapton”. AllMusic. 2016年12月9日閲覧。
- ^ Eric Clapton - Old Sock (CD, Album, MP3, Album) at Discogs
- ^ 日本盤CD (UICP-1153)ライナーノーツ(大友博、2013年2月)
- ^ Lifton, Dave (2013年1月30日). “Paul McCartney, Steve Winwood + More to Guest on Eric Clapton's 'Old Sock'”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2016年12月9日閲覧。
- ^ Hermes, Will (2013年3月12日). “Old Sock”. Rolling Stone. 2016年12月9日閲覧。
- ^ Mardles, Paul (2013年3月24日). “Eric Clapton: Old Sock - review”. The Observer. Guardian News and Media. 2016年12月9日閲覧。