コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

カイル・エドマンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カイル・エドマンド
Kyle Edmund
2018年全仏オープンでのカイル・エドマンド
基本情報
国籍 イギリスの旗 イギリス
出身地 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国ヨハネスブルグ
生年月日 (1995-01-08) 1995年1月8日(29歳)
身長 188cm
体重 83kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2011年
ツアー通算 3勝
シングルス 2勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 6,020,641 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト4(2018)
全仏 3回戦(2017・18)
全英 3回戦(2018)
全米 4回戦(2016)
4大大会最高成績・ダブルス
全英 1回戦(2013-17・24)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全英 1回戦(2013・22)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 14位(2018年10月8日)
ダブルス 143位(2019年10月7日)
2024年7月5日現在

カイル・エドマンドKyle Edmund1995年1月8日 - )は、イギリスの男子プロテニス選手。南アフリカ共和国ヨハネスブルグ出身。「カイル・エドムンド」「カイル・エドモンド」とも表記される。ATP自己最高ランクはシングルス14位、ダブルス146位。これまでにATPツアーでシングルス2勝、ダブルス1勝を挙げている。身長188cm、体重83kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

選手経歴

[編集]

ジュニア時代

[編集]

2012年全米オープンのジュニア男子ダブルスではポルトガルフレデリコ・フェレイラ・シルバと組んで優勝。2013年全仏オープンのジュニア男子ダブルスでも同じペアで優勝を果たしている。

シングルスでは2011年全米オープン2013年ウィンブルドン選手権でベスト4進出がある。

ジュニアグランドスラム男子ダブルス

[編集]
結果 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 2012 全米オープン ハード ポルトガルの旗 フレデリコ・フェレイラ・シルバ オーストラリアの旗 ニック・キリオス
オーストラリアの旗 ジョーダン・トンプソン
5–7, 6–4, [10–6]
優勝 2013 全仏オープン クレー ポルトガルの旗 フレデリコ・フェレイラ・シルバ チリの旗 クリスティアン・ガリン
チリの旗 ニコラス・ハリー
6–3, 6–3

2013年 プロ転向

[編集]

2013年エイゴン選手権でツアー初出場を果たす。1回戦でグレガ・ゼムリャに敗れた。同年のウィンブルドンでワイルドカードを獲得し、グランドスラム初出場を果たす。1回戦で第24シードでベスト4に進出したイェジ・ヤノビッチに敗れた。

2014年 チャレンジャー準優勝

[編集]

2014年慶応チャレンジャーATPチャレンジャーツアーの決勝に初進出。決勝でジョン・ミルマンに敗れた。

2015年 デビス杯初優勝

[編集]

2015年香港チャレンジャーでチャレンジャー初優勝を果たす。この年はこれを含めてチャレンジャーで3勝を挙げた。全仏オープンでは1回戦でステファン・ロベールを2-6, 6-3, 6-4, 5-7, 6-2で破り、グランドスラム初勝利を上げる。2回戦は試合前に棄権した。

デビスカップ2015では決勝のベルギー戦でイギリス代表に初選出される。第1戦でベルギーのエースのダビド・ゴファンと対戦し、第1,2セットを取るも、6–3, 6–1, 2–6, 1–6, 0–6で敗れた。イギリスはアンディ・マリージェイミー・マリーのマレー兄弟の活躍で79年ぶりのデビスカップ優勝を果たした。

2016年 トップ50入り

[編集]

2016年カタール・エクソンモービル・オープンでは予選を勝ち上がると、自身初のツアーベスト8に進出。準々決勝でトマーシュ・ベルディヒに敗れた。マイアミ・オープンでは1回戦でイジー・ベセリーを破り、マスターズ1000初勝利を上げる。2回戦では世界ランク1位のノバク・ジョコビッチに3-6, 3-6で敗れた。全仏オープンでは2回戦でジョン・イズナーに敗れた。エイゴン選手権では1回戦で第8シードのジル・シモンを破ると、2回戦でポール=アンリ・マチューを破り、ベスト8に進出。準々決勝ではイギリスの先輩のアンディ・マリーと対戦し、4-6, 6-3, 1-6で敗れた。デビスカップ2016では準々決勝のセルビア戦に出場。第1戦で元世界ランク8位のヤンコ・ティプサレビッチを破り、デビスカップ初勝利を上げる。第4戦でもドゥシャン・ラヨビッチを破り、イギリスの準決勝進出に貢献した。初出場の全米オープンでは1回戦で第13シードのリシャール・ガスケに6-2, 6-2, 6-3でストレート勝ち、3回戦で第20シードのジョン・イズナーに6-4, 3-6, 6-2, 7-6(5)で勝利し、自身初のグランドスラム4回戦進出を果たした。4回戦では世界ランク1位のノバク・ジョコビッチに2-6, 1-6, 4-6で敗れた。10月24日付の世界ランキングでエドマンドは40位となった。

2017年 グランドスラム3回戦進出

[編集]

2017年全豪オープンでは初めて2回戦に進出するもパブロ・カレーニョ・ブスタに敗れた。全仏オープンでは初の3回戦進出を果たした。

2018年 全豪ベスト4 ツアー初優勝

[編集]

2018年全豪オープンでは1回戦で第11シードのケビン・アンダーソンを破って波に乗ると、勢いのまま続く2回戦、3回戦を突破。ベスト8入りをかけた4回戦でもアンドレアス・セッピを降してベスト8進出を決め[1]、続く第3シードのグリゴール・ディミトロフとの対戦となった準々決勝でも6-4, 3-6, 6-3, 6-4でディミトロフを破りノーシードからのベスト4入りを果たす[2]。準決勝で第6シードのマリン・チリッチに2-6, 6-7(4), 2-6で敗れた。4月のハサン2世グランプリで、ATPツアーで初めて決勝進出するもパブロ・アンドゥハルに敗れた。5月のエストリル・オープンで、キャメロン・ノーリーとのペアでダブルスでのツアー初優勝を記録。ムチュア・マドリード・オープンではマスターズ1000で初のベスト8進出。大会後のランキングで19位となり初のトップ20入りを果たす。10月のヨーロピアン・オープンで2度目の決勝進出、決勝でガエル・モンフィスに勝利しシングルス初優勝を果した[3]

2019年 トップ50位圏外

[編集]

2019年は全体として揮わず、トップ50から落ちた。

2020年 ATP杯ベスト8 ツアー2勝目

[編集]

ATPカップではイギリス代表として、グループステージを突破し、ベスト8入りを果たした。

2月のニューヨーク・オープンでツアー2勝目を挙げた。

ATPツアー決勝進出結果

[編集]

シングルス: 3回 (2勝1敗)

[編集]
大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–0)
ATPツアー・250シリーズ (2–1)
サーフェス別タイトル
ハード (2–0)
クレー (0–1)
芝 (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2018年4月15日 モロッコの旗 マラケシュ クレー スペインの旗 パブロ・アンドゥハル 2–6, 2–6
優勝 1. 2018年10月21日 ベルギーの旗 アントワープ ハード (室内) フランスの旗 ガエル・モンフィス 3–6, 7–6(7-2), 7–6(7-4)
優勝 2. 2020年2月16日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク ハード (室内) イタリアの旗 アンドレアス・セッピ 7–5, 6–1

ダブルス: 1回 (1勝0敗)

[編集]
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2018年5月6日 ポルトガルの旗 エストリル クレー イギリスの旗 キャメロン・ノーリー オランダの旗 ウェスリー・クールホフ
ニュージーランドの旗 アルテム・シタク
6–4, 6–2

デビスカップ

[編集]

優勝 (1)

[編集]
 イギリスチーム ラウンド/相手
2015年 アンディ・マリー
ジェームズ・ウォード
ダニエル・エバンス
カイル・エドマンド
ジェイミー・マリー
ドミニク・イングロット
1R: イギリス 3–2 アメリカ
QF: イギリス 3–1 フランス
SF: イギリス 3–2 オーストラリア
FN: ベルギー 1–3 イギリス

成績

[編集]

4大大会シングルス

[編集]
略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A A 1R 1R 2R SF 1R 1R 6–6
全仏オープン A A 2R 2R 3R 3R 2R 7–5
ウィンブルドン 1R 1R 1R 1R 2R 3R 2R NH 4–7
全米オープン A A LQ 4R 3R 1R 1R 2R 6–5

大会最高成績

[編集]
大会 成績
ツアーファイナル A 出場なし
インディアンウェルズ 4R 2019
マイアミ 4R 2019
モンテカルロ 2R 2017
マドリード QF 2018
ローマ 3R 2018
カナダ 2R 2019
シンシナティ 2R 2018
上海 QF 2018
パリ 3R 2019
オリンピック 2R 2016
デビスカップ W 2015
ATPカップ QF 2020

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]