コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

カスパーゼ-9

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カスパーゼ9から転送)
CASP9
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

4RHW, 1JXQ, 1NW9, 2AR9, 3D9T, 3V3K, 3YGS

識別子
記号CASP9, APAF-3, APAF3, ICE-LAP6, MCH6, PPP1R56, caspase 9
外部IDOMIM: 602234 MGI: 1277950 HomoloGene: 31024 GeneCards: CASP9
遺伝子の位置 (ヒト)
1番染色体 (ヒト)
染色体1番染色体 (ヒト)[1]
1番染色体 (ヒト)
CASP9遺伝子の位置
CASP9遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点15,490,832 bp[1]
終点15,526,534 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
4番染色体 (マウス)
染色体4番染色体 (マウス)[2]
4番染色体 (マウス)
CASP9遺伝子の位置
CASP9遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点141,520,923 bp[2]
終点141,543,287 bp[2]
RNA発現パターン


さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 cysteine-type peptidase activity
SH3 domain binding
ペプチダーゼ活性
血漿タンパク結合
enzyme activator activity
加水分解酵素活性
プロテインキナーゼ結合
cysteine-type endopeptidase activity involved in execution phase of apoptosis
cysteine-type endopeptidase activity
identical protein binding
cysteine-type endopeptidase activity involved in apoptotic signaling pathway
cysteine-type endopeptidase activity involved in apoptotic process
細胞の構成要素 細胞質
細胞質基質
ミトコンドリア
アポトソーム
細胞核
高分子複合体
生物学的プロセス regulation of apoptotic process
エストラジオールへの反応
有機環状化合物への反応
signal transduction in response to DNA damage
cellular response to UV
response to antibiotic
cellular response to organic cyclic compound
老化
血小板形成
glial cell apoptotic process
デキサメタゾン刺激に対する細胞応答
タンパク質分解
cellular response to DNA damage stimulus
リポ多糖への反応
positive regulation of neuron apoptotic process
activation of cysteine-type endopeptidase activity involved in apoptotic process by cytochrome c
intrinsic apoptotic signaling pathway in response to DNA damage
extrinsic apoptotic signaling pathway in absence of ligand
regulation of response to DNA damage stimulus
response to cobalt ion
activation of cysteine-type endopeptidase activity involved in apoptotic process
response to UV
execution phase of apoptosis
positive regulation of apoptotic process
アポトーシス
腎臓発生
response to ischemia
leukocyte apoptotic process
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001229
NM_001278054
NM_032996

NM_001277932
NM_015733
NM_001355176

RefSeq
(タンパク質)

NP_001220
NP_001264983
NP_127463

NP_001264861
NP_056548
NP_001342105

場所
(UCSC)
Chr 1: 15.49 – 15.53 MbChr 1: 141.52 – 141.54 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス

カスパーゼ-9: caspase-9)は、ヒトではCASP9遺伝子にコードされる酵素である。イニシエーターカスパーゼであり[5]、多くの組織でアポトーシス経路に重要である[6]。カスパーゼ-9のホモログは、マウスMus musculusチンパンジーPan troglodytesなど、既知の全ての哺乳類で同定されている[7]

カスパーゼ-9はカスパーゼファミリーに属する。カスパーゼは、アポトーシスやサイトカインシグナル伝達に関与するアスパラギン酸特異的システインプロテアーゼである[8]。アポトーシスシグナルはミトコンドリアからのシトクロムcの放出とApaf-1の活性化(アポトソームの形成)を引き起こし、その後カスパーゼ-9前駆体の切断によって活性型である二量体型となる[6]。カスパーゼ-9の調節はアロステリック阻害因子によるリン酸化によって行われ、二量体化の阻害とコンフォメーション変化の誘導が行われる[8]

アポトーシスにはカスパーゼ-9の適切な機能が必要であり、それによって中枢神経系の正常な発生が行われる[8]。カスパーゼ-9はアポトーシスにおける役割以外にも複数の機能を持つ。カスパーゼ-9のアポトーシス以外の役割としては、ネクロトーシス英語版の調節、細胞分化自然免疫系感覚神経の成熟、ミトコンドリアの恒常性、虚血性血管障害に関与している[9]。カスパーゼ-9が適切に機能しない場合、組織の異常な発生によって機能の異常や疾患、早死が引き起こされることがある[8]。カスパーゼ-9の機能喪失変異は、免疫不全/リンパ増殖性疾患英語版神経管形成異常英語版リ・フラウメニ症候群英語版と関係している。カスパーゼ-9活性の増大は、筋萎縮性側索硬化症の進行、網膜剥離、スローチャンネル症候群(slow-channel syndrome)やさまざまな神経疾患自己免疫疾患心血管疾患への関与が示唆されている[9]

選択的スプライシングによって、カスパーゼ-9のさまざまなアイソフォームが産生される[10]

構造

[編集]

他のカスパーゼと同様、カスパーゼ-9は、N末端のプロドメイン、大サブユニット、小サブユニットの3つのドメインからなる[8]。N末端のプロドメインはlong pro-domainとも呼ばれ、CARD英語版(caspase activation and recruitment domain)モチーフが含まれる[11]。プロドメインはリンカーループによって触媒ドメインと連結されている[12]

カスパーゼ-9の単量体では、大サブユニットと小サブユニットの双方が触媒ドメインを構成する[13]。他のカスパーゼで保存されている活性部位のモチーフQACRGとは異なり、カスパーゼ-9のモチーフはQACGGである[12][14]

カスパーゼ-9が二量体化した際には、各二量体内には2つの異なる活性部位のコンフォメーションが存在する[13]。一方の部位は他のカスパーゼの触媒とよく似ているが、もう一方の部位には「活性化ループ」が存在せず、この部位の触媒装置は機能しない[13]。カスパーゼ-9の活性部位周辺の表面のループは短く、基質が結合する溝はより開いた構造をしているため、広い基質特性を持つ[15]。カスパーゼ-9の活性部位で触媒活性が生じるためには、特異的なアミノ酸が適切な位置に存在しなければならない。P1部位にアスパラギン酸残基が存在することは必要不可欠であり、P2部位はヒスチジンに対しする選択性を有する[16]

局在

[編集]

ヒトの細胞内では、カスパーゼ-9はミトコンドリア、細胞質基質そして細胞核に存在する[17]

タンパク質発現

[編集]

ヒトでは、カスパーゼ-9はでも成体組織でも発現している[12][14]。カスパーゼ-9の組織発現は遍在的であり、脳と心臓、特に成体の発生段階の心筋細胞で最も高く発現している[18]。肝臓、膵臓、骨格筋では中程度で発現しており、他の全ての組織でも低レベルで発現している[18]

機構

[編集]

活性型のカスパーゼ-9はイニシエーターカスパーゼとして機能し、下流のエフェクターカスパーゼを切断して活性化することでアポトーシスを開始する[19]。カスパーゼ-9は活性化されるとカスパーゼ-3-6英語版-7英語版を切断してカスパーゼカスケードを開始し、これらが他のいくつかの細胞標的を切断する[8]

不活性状態のカスパーゼ-9は細胞質基質に単量体の酵素前駆体として存在する[13][20]。その後、Apaf-1のCARDによってカスパーゼ-9のCARDが認識され、リクルートされて活性化される[21]

プロセシング

[編集]

カスパーゼ-9は活性化の前にプロセシングが必要である[22]。まず、カスパーゼ-9は一本鎖の酵素前駆体として合成される[22]。プロセシングはアポトソームがカスパーゼ-9前駆体に結合した際に行われ、Apaf-1が酵素前駆体の自己分解によるプロセシングを補助する[22]。プロセシング後もカスパーゼ-9のアポトソーム複合体への結合は維持され、ホロ酵素が形成される[23]

活性化

[編集]

活性化はカスパーゼ-9が二量体化した際に行われ、2つの異なる方法がある。

  1. Apaf-1はカスパーゼ-9前駆体をオリゴマー化するため、カスパーゼ-9がApaf-1(アポトソーム)に結合することで自己活性化が行われる[17]
  2. 活性化されたカスパーゼはカスパーゼ-9を切断できるため、それによって二量体化が引き起こされる[24]

触媒活性

[編集]

カスパーゼ-9はLeu-Gly-His-Asp↓Xの配列を選択的に切断する[16]

調節

[編集]

カスパーゼ-9はリン酸化によって負の調節が行われる[16]。このリン酸化はセリン/スレオニンキナーゼAktによってセリン196番残基に対して行われ、カスパーゼ-9の活性化とプロテアーゼ活性が阻害されることでカスパーゼ-9とアポトーシスのさらなる活性化が抑制される[25]。セリン196番残基は触媒部位から離れており、Aktはカスパーゼ-9のアロステリック阻害因子として作用する[25]。阻害因子はカスパーゼ-9の二量体化に影響を与え、基質を結合する溝のコンフォメーション変化を引き起こす[25]

Aktはin vitroではプロセシングされていないカスパーゼ-9とプロセシングされたカスパーゼ-9の双方に作用することができ、プロセシングされたカスパーゼ-9の大サブユニットに対してリン酸化が行われる[26]

欠損症と変異

[編集]

カスパーゼ-9欠損症は脳とその発生に大きく影響を与える[27]。このカスパーゼの変異や欠損は他と比較しても悪影響が大きい[27]。非典型的なカスパーゼ-9を持つ患者に重篤な影響がみられるのは、カスパーゼ-9はアポトーシスを開始する役割を持つためである。

カスパーゼ-9が不十分なマウスは、主に脳に影響や異常を示す表現型となる[8]。カスパーゼ-9欠乏マウスでは一例として、アポトーシスの低下のために脳はより大きくなり、余剰な神経細胞の増加が引き起こされる[28]ホモ接合型でカスパーゼ-9を全く持たないマウスは、大脳の発生の異常のために周産期で致死となる[8]

ヒトでは、カスパーゼ-9の発現は組織によって変動し、そのさまざまなレベルで生理学的役割が存在する[8]。カスパーゼ-9が少ない場合、アルツハイマー病などの神経変性疾患がんが引き起こされる[28]。また、カスパーゼ-9の一塩基多型(SNP)レベルや遺伝子レベルでの変化は、非ホジキンリンパ腫と関連した生殖細胞系列変異英語版と関係している[29]。カスパーゼ-9のプロモーター領域の特定の多型はカスパーゼ-9の発現率を高め、肺がんのリスクを低下させる[30]

臨床的意義

[編集]

カスパーゼ-9の量や機能の異常によって臨床的な影響が生じる。この酵素は神経疾患の発生経路に関与している可能性があるため、特に脳に関連する疾患に対する治療の標的として、カスパーゼ-9の阻害の研究が行われる可能性がある[8]

カスパーゼの導入は、医学的利益がある可能性がある。移植片対宿主病の治療においては、カスパーゼ-9が誘導性スイッチとして導入される[31]。特定の低分子の存在下でカスパーゼ-9は二量体化してアポトーシスを引き起こし、リンパ球を除去する[31]

iCasp9

[編集]

iCasp9(inducible caspase-9)は、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)の制御システムの1つである。CAR-T細胞は、腫瘍細胞に対する細胞傷害性を示す、遺伝的に改変されたT細胞である。CAR-T細胞は、B細胞性悪性腫瘍に対する有効性が示されている。しかしながら、CAR-T細胞の細胞傷害性のため、細胞とその標的の制御が重要である[32]。CAR-T細胞の制御のさまざまな手法の1つとして、薬剤制御による合成系がある。iCaspはカスパーゼ-9の改変とFK506結合タンパク質(FKBP)との融合によって創出された分子であり[32]、誘導性の自殺遺伝子としてCAR-T細胞に付加される[33]。CAR-T細胞による治療で重篤な副作用が生じた場合、治療の中止のためにiCasp9が利用される。ラパマイシンなどの低分子薬剤を投与すると、薬剤はFK506ドメインに結合する。その結果、カスパーゼ-9の発現が誘導され、CAR-T細胞の細胞死が開始される[33]

選択的転写産物

[編集]

選択的スプライシングによって、カスパーゼ-9の4つの異なるバリアントが産生される。

カスパーゼ-9α (9L)

[編集]

このバリアントは参照配列として利用され、完全なシステインプロテアーゼ活性を持つ[11][34]

カスパーゼ-9β (9S)

[編集]

アイソフォーム2(カスパーゼ-9β)にはエクソン3、4、5、6が含まれず、140番から289番のアミノ酸を欠く[11][34]。カスパーゼ-9βには触媒ドメインが存在せず、そのためアポトソームに結合してカスパーゼ-9αの阻害因子として機能し、カスパーゼカスケードとアポトーシスを抑制する[11][35]。このように、カスパーゼ-9βは内因性のドミナントネガティブ型アイソフォームとされる。

カスパーゼ-9γ

[編集]

このバリアントは155番から416番のアミノ酸を欠き、152番から154番のアミノ酸配列がAYIからTVLに変化している[34]

アイソフォーム4

[編集]

参照配列と比較して、1番から83番のアミノ酸を欠く[34]

相互作用

[編集]

カスパーゼ-9は次に挙げる因子と相互作用することが示されている。

アポトーシスに関係するシグナル伝達経路の概要

出典

[編集]
  1. ^ a b c GRCh38: Ensembl release 89: ENSG00000132906 - Ensembl, May 2017
  2. ^ a b c GRCm38: Ensembl release 89: ENSMUSG00000028914 - Ensembl, May 2017
  3. ^ Human PubMed Reference:
  4. ^ Mouse PubMed Reference:
  5. ^ MeSH Browser”. meshb.nlm.nih.gov. 2021年10月19日閲覧。
  6. ^ a b c “Cytochrome c and dATP-dependent formation of Apaf-1/caspase-9 complex initiates an apoptotic protease cascade”. Cell 91 (4): 479–89. (November 1997). doi:10.1016/s0092-8674(00)80434-1. PMID 9390557. 
  7. ^ HomoloGene - NCBI”. www.ncbi.nlm.nih.gov. 2017年12月1日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j “Caspase-9”. The International Journal of Biochemistry & Cell Biology 32 (2): 121–4. (2000). doi:10.1016/s1357-2725(99)00024-2. PMID 10687948. 
  9. ^ a b “Caspase-9: A Multimodal Therapeutic Target With Diverse Cellular Expression in Human Disease”. Frontiers in Pharmacology 12: 701301. (2021). doi:10.3389/fphar.2021.701301. PMC 8299054. PMID 34305609. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8299054/. 
  10. ^ CASP9 caspase 9 [Homo sapiens (human) - Gene - NCBI]”. www.ncbi.nlm.nih.gov. 2017年11月30日閲覧。
  11. ^ a b c d “Caspase-9: structure, mechanisms and clinical application”. Oncotarget 8 (14): 23996–24008. (April 2017). doi:10.18632/oncotarget.15098. PMC 5410359. PMID 28177918. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5410359/. 
  12. ^ a b c “The Ced-3/interleukin 1beta converting enzyme-like homolog Mch6 and the lamin-cleaving enzyme Mch2alpha are substrates for the apoptotic mediator CPP32”. The Journal of Biological Chemistry 271 (43): 27099–106. (October 1996). doi:10.1074/jbc.271.43.27099. PMID 8900201. 
  13. ^ a b c d “Dimer formation drives the activation of the cell death protease caspase 9”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 98 (25): 14250–5. (December 2001). Bibcode2001PNAS...9814250R. doi:10.1073/pnas.231465798. PMC 64668. PMID 11734640. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC64668/. 
  14. ^ a b “ICE-LAP6, a novel member of the ICE/Ced-3 gene family, is activated by the cytotoxic T cell protease granzyme B”. The Journal of Biological Chemistry 271 (28): 16720–4. (July 1996). doi:10.1074/jbc.271.28.16720. PMID 8663294. 
  15. ^ “A combinatorial approach defines specificities of members of the caspase family and granzyme B. Functional relationships established for key mediators of apoptosis”. The Journal of Biological Chemistry 272 (29): 17907–11. (July 1997). doi:10.1074/jbc.272.29.17907. PMID 9218414. 
  16. ^ a b c “The E. coli effector protein NleF is a caspase inhibitor”. PLOS ONE 8 (3): e58937. (2013-03-14). Bibcode2013PLoSO...858937B. doi:10.1371/journal.pone.0058937. PMC 3597564. PMID 23516580. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3597564/. 
  17. ^ a b “Caspases: their intracellular localization and translocation during apoptosis”. Cell Death and Differentiation 6 (7): 644–51. (July 1999). doi:10.1038/sj.cdd.4400536. PMID 10453075. 
  18. ^ a b “Overexpression of HAX-1 protects cardiac myocytes from apoptosis through caspase-9 inhibition”. Circulation Research 99 (4): 415–23. (August 2006). doi:10.1161/01.RES.0000237387.05259.a5. PMID 16857965. 
  19. ^ “Caspase functions in cell death and disease”. Cold Spring Harbor Perspectives in Biology 5 (4): a008656. (April 2013). doi:10.1101/cshperspect.a008656. PMC 3683896. PMID 23545416. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3683896/. 
  20. ^ “Caspase functions in cell death and disease”. Cold Spring Harbor Perspectives in Biology 5 (4): a008656. (April 2013). doi:10.1101/cshperspect.a008656. PMC 3683896. PMID 23545416. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3683896/. 
  21. ^ “Three-dimensional structure of the apoptosome: implications for assembly, procaspase-9 binding, and activation”. Molecular Cell 9 (2): 423–32. (2002). doi:10.1016/s1097-2765(02)00442-2. PMID 11864614. 
  22. ^ a b c “Proteolytic processing of the caspase-9 zymogen is required for apoptosome-mediated activation of caspase-9”. The Journal of Biological Chemistry 288 (21): 15142–7. (May 2013). doi:10.1074/jbc.M112.441568. PMC 3663534. PMID 23572523. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3663534/. 
  23. ^ “Molecular cell death platforms and assemblies”. Current Opinion in Cell Biology 22 (6): 828–36. (December 2010). doi:10.1016/j.ceb.2010.08.004. PMC 2993832. PMID 20817427. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2993832/. 
  24. ^ “Overexpression of caspase-9 triggers its activation and apoptosis in vitro”. Croatian Medical Journal 47 (6): 832–40. (December 2006). PMC 2080483. PMID 17167855. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2080483/. 
  25. ^ a b c “Regulation of cell death protease caspase-9 by phosphorylation”. Science 282 (5392): 1318–21. (November 1998). Bibcode1998Sci...282.1318C. doi:10.1126/science.282.5392.1318. PMID 9812896. 
  26. ^ “Regulation of cell death protease caspase-9 by phosphorylation”. Science 282 (5392): 1318–21. (November 1998). Bibcode1998Sci...282.1318C. doi:10.1126/science.282.5392.1318. PMID 9812896. 
  27. ^ a b “Cell death in brain development and degeneration: control of caspase expression may be key!”. Molecular Neurobiology 37 (1): 1–6. (February 2008). doi:10.1007/s12035-008-8021-4. PMID 18449809. 
  28. ^ a b “Differential requirement for caspase 9 in apoptotic pathways in vivo”. Cell 94 (3): 339–52. (1998). doi:10.1016/s0092-8674(00)81477-4. PMID 9708736. 
  29. ^ “Germline variation in apoptosis pathway genes and risk of non-Hodgkin's lymphoma”. Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention 19 (11): 2847–58. (November 2010). doi:10.1158/1055-9965.EPI-10-0581. PMC 2976783. PMID 20855536. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2976783/. 
  30. ^ “Caspase 9 promoter polymorphisms and risk of primary lung cancer”. Human Molecular Genetics 15 (12): 1963–71. (June 2006). doi:10.1093/hmg/ddl119. PMID 16687442. 
  31. ^ a b “An inducible caspase 9 safety switch for T-cell therapy”. Blood 105 (11): 4247–54. (June 2005). doi:10.1182/blood-2004-11-4564. PMC 1895037. PMID 15728125. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1895037/. 
  32. ^ a b “Engineering T Cells to Treat Cancer: The Convergence of Immuno-Oncology and Synthetic Biology”. Annual Review of Cancer Biology 4: 121–139. (2020). doi:10.1146/annurev-cancerbio-030419-033657. 
  33. ^ a b Definition of autologous iCASP9-CD19-expressing T lymphocytes”. National Cancer Institute. 2 July 2020閲覧。
  34. ^ a b c d CASP9 - Caspase-9 precursor - Homo sapiens (Human) - CASP9 gene & protein”. www.uniprot.org. 2017年12月1日閲覧。
  35. ^ “hnRNP U enhances caspase-9 splicing and is modulated by AKT-dependent phosphorylation of hnRNP L”. The Journal of Biological Chemistry 288 (12): 8575–84. (March 2013). doi:10.1074/jbc.M112.443333. PMC 3605676. PMID 23396972. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3605676/. 
  36. ^ a b “A novel enhancer of the Apaf1 apoptosome involved in cytochrome c-dependent caspase activation and apoptosis”. The Journal of Biological Chemistry 276 (12): 9239–45. (March 2001). doi:10.1074/jbc.M006309200. PMID 11113115. 
  37. ^ “Induced inhibition of ischemic/hypoxic injury by APIP, a novel Apaf-1-interacting protein”. The Journal of Biological Chemistry 279 (38): 39942–50. (September 2004). doi:10.1074/jbc.M405747200. PMID 15262985. 
  38. ^ “Bcl-XL interacts with Apaf-1 and inhibits Apaf-1-dependent caspase-9 activation”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 95 (8): 4386–91. (April 1998). Bibcode1998PNAS...95.4386H. doi:10.1073/pnas.95.8.4386. PMC 22498. PMID 9539746. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC22498/. 
  39. ^ “Caspase-9, Bcl-XL, and Apaf-1 form a ternary complex”. The Journal of Biological Chemistry 273 (10): 5841–5. (March 1998). doi:10.1074/jbc.273.10.5841. PMID 9488720. 
  40. ^ a b c “IAPs block apoptotic events induced by caspase-8 and cytochrome c by direct inhibition of distinct caspases”. The EMBO Journal 17 (8): 2215–23. (April 1998). doi:10.1093/emboj/17.8.2215. PMC 1170566. PMID 9545235. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1170566/. 
  41. ^ “Caspase-2 induces apoptosis by releasing proapoptotic proteins from mitochondria”. The Journal of Biological Chemistry 277 (16): 13430–7. (April 2002). doi:10.1074/jbc.M108029200. PMID 11832478. 
  42. ^ “Molecular ordering of the Fas-apoptotic pathway: the Fas/APO-1 protease Mch5 is a CrmA-inhibitable protease that activates multiple Ced-3/ICE-like cysteine proteases”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 93 (25): 14486–91. (December 1996). Bibcode1996PNAS...9314486S. doi:10.1073/pnas.93.25.14486. PMC 26159. PMID 8962078. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC26159/. 
  43. ^ “Molecular cloning and characterization of DEFCAP-L and -S, two isoforms of a novel member of the mammalian Ced-4 family of apoptosis proteins”. The Journal of Biological Chemistry 276 (12): 9230–8. (March 2001). doi:10.1074/jbc.M009853200. PMID 11076957. 
  44. ^ “Towards a proteome-scale map of the human protein-protein interaction network”. Nature 437 (7062): 1173–8. (October 2005). Bibcode2005Natur.437.1173R. doi:10.1038/nature04209. PMID 16189514. 
  45. ^ “Neuronal apoptosis-inhibitory protein does not interact with Smac and requires ATP to bind caspase-9”. The Journal of Biological Chemistry 279 (39): 40622–8. (September 2004). doi:10.1074/jbc.M405963200. PMID 15280366. 
  46. ^ “Molecular cloning of ILP-2, a novel member of the inhibitor of apoptosis protein family”. Molecular and Cellular Biology 21 (13): 4292–301. (July 2001). doi:10.1128/MCB.21.13.4292-4301.2001. PMC 87089. PMID 11390657. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC87089/. 

関連文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
  • ペプチダーゼとその阻害因子に関するMEROPSオンラインデータベース: C14.010